ロレックスは、日本人なら誰もが知るほど圧倒的なネームバリューを誇る高級時計ブランドです。
それだけに海外ではどのくらい人気があるのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、海外におけるロレックスの人気ぶりや売れ行きについて詳しく解説します。
日本で特に人気が高いモデルについても、その魅力を深堀りして解説するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
世界100カ国以上に正規販売店のネットワークを持つロレックスは、日本だけでなく世界中で人気のあるブランドです。
正規店での購入は難しく、特に人気の高いモデルは店舗へ何度足を運んでも手に入れられないのは、日本以外の国でも同じようです。
また、ロレックスには生産数が少なく、入手するのが極めて困難なモデルも存在し、この希少性がさらに人気を高めています。
リセールバリューの高さも、ロレックスの人気が高い理由の1つです。
ロレックスは価値が下がりにくく、一部のモデルは廃盤後、時間の経過とともに価値が上昇する傾向があります。
そのため、購入者にとっては投資対象としても魅力的だといえるでしょう。
日本国内で流通しているロレックスの中古品は、総じてコンディションが良く、以前から海外の時計愛好家たちにとても人気がありました。
近年は円安が続いていることで益々海外の購入者が増え、日本でのロレックスの需要をより一層高めています。
その結果、特に日本でロレックスが人気であるという印象も強くなっているように感じられます。
ロレックスをはじめ、スイスの時計ブランドは年間売上高を公表していません。
そのため、あくまで推計値ではあるものの、データ(※下記参照)によれば2023年のロレックスの年間売上高は101億スイス・フラン(約1兆7300億円、約115億ドル)で世界一。
しかも、2位のカルティエが31億スイス・フランであることから、その金額は突出しています。
個数でいえば、ロレックスの腕時計は1年間に約124万個も生産されたようです。
それだけ膨大な数が生産されながらも需要過多で、二次流通市場では多くのモデルにプレミア価格が付いているロレックスの腕時計。
その人気は圧倒的で、世界で断トツの1番に売れているのも疑いようがありません。
参考:Bloomberg|ロレックス年間売り上げ初の100億ドル超え、シェア拡大-モルガンS
なぜこれほどロレックスが世界的に人気なのか、理由を知りたい人は多いでしょう。
主な理由としてあげられることを、以下にわかりやすく解説します。
資産性の高さが、ロレックスの人気の一因になっています。
卓越した品質と精度を誇るロレックスの腕時計は、信頼性と耐久性が高く長期間にわたって価値を維持します。
人気モデルは常に需要過多で、中古品でもプレミア価格で取引される場合がほとんど。
購入後も価値が下がりにくく、むしろ手放す際に購入時よりも高く売れることさえあります。
さらに、景気や世界情勢の不安定さが増す中で、ロレックスを物理的な資産として見なす人は多く、投資対象としても注目されています。
こうした要素が組み合わさって、ロレックスは単なる腕時計以上に価値があるものとして世界中で人気を集めています。
ブランド力と知名度の高さも、ロレックスの人気に関係していることは想像に難くありません。
時計好きでなくとも、ロレックスの名前を知らない人はそうそういません。
テニスのウインブルドンやゴルフのマスターズ。
そういったスポーツの主要な国際大会で、ロレックスがオフィシャルタイムキーパーを務めているのを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
コンサルティング会社などが例年行っている「世界高評価企業ランキング(参考:Forbes|世界「高評価企業」ランキング、ロレックスが連続首位 日本トップはキヤノン)」といった指標では、ロレックスはたびたび1位に選出されています。
多くの人にとって、ロレックスは身近なものとはいい難い高級嗜好品です。
にもかかわらず、このような指標で1位になるのは驚異的かつ異例なことだといえるでしょう。
多くの著名人やスポーツ選手が愛用していることから、ロレックスに憧れる人も後を絶ちません。
腕時計が好きというよりロレックスが好き、あるいはいつかロレックスを手に入れたいと日々夢見ている人も、世界中にはたくさんいるでしょう。
ロレックスは頑丈で高品質である点も、人気につながっていると考えられます。
多くのモデルは防水性、耐磁性、耐衝撃性に優れ、極めて実用的。
ダイバーや冒険家のために開発されたモデルもあり、それらは過酷な環境下でも安心して使用できます。
高品質な素材でできているのも特筆すべきポイントで、ロレックスの904Lステンレススチールは他の高級時計によく使われている316Lステンレススチールよりも、耐腐食性や耐摩耗性に優れているのが特徴。
ラグジュアリーなモデルには、美しい輝きを放つ18金やプラチナを使用している逸品も多くあります。
また、メンテナンス性に優れるロレックスは、5年~10年に1度を目安に修理やオーバーホールを行うことで末永く愛用できるのも魅力といえます。
紛れもない「一生モノ」。
そう心から思える点も、多くの人々を惹きつける要因になっていそうです。
機械式時計として非常に精度が高いのもロレックスの特徴であり、人気の理由であるともいえるでしょう。
ムーブメントを自社で開発しているロレックスは、おそらくすべての現行モデルにCOSC(スイス公式クロノメーター検定協会)の厳しい基準をクリアしたキャリバーを搭載しています。
その精度は、日差マイナス2秒~プラス2秒という驚くべきパフォーマンスを発揮。
さらに、パラクロム・ヒゲゼンマイやシリコン素材を使用したエスケープメントなど、精度向上のために革新的な技術を導入している点も見逃せないポイントです。
これらは温度変化や磁場の影響を受けにくく、高精度を長期間維持できるという特性を持っています。
精度の良し悪しは腕時計の本質であるとはいえ、パッと見では計り知ることができないため、意外に見落としやすい部分です。
しかし、ロレックスは精度に関しても完璧と言っていいほど調整されているので、もはや欠点らしき欠点はどこにも見つけられません。
ロレックスが誇る革新的な技術とそれらが誕生した背景にも、時計ファンを虜にする秘訣があります。
1926年に誕生したオイスターケースは世界初の防水腕時計と称されており、高い防水性と防塵性を実現することで、ロレックスの新しい時代を切り拓きました。
1931年には巻き上げの手間を省く世界初の自動巻き機能を備えた、パーペチュアル機構の開発に成功。
1945年にはデイトジャスト機構を発表し、ダイアル上に日付表示を自動更新する機能を初めて搭載しました。
これらの革新はどれも時計業界に大きな影響を与えるとともに、ロレックスが技術の先駆者であることを強く印象付けたといえるでしょう。
また、歴史的な発明を積み重ねることで、ロレックスは先進性と信頼性を象徴するブランドとして確固たる地位を築き、ひいては世界一の人気を得るまでに飛躍していったと考えられます。
ロレックスの腕時計は大きく分けると「プロフェッショナルモデル」と「クラシックモデル」の2種類があり、それらのバリエーションは実に多彩です。
その中から、日本人に特に人気のモデルを厳選して紹介します。
GINZA RASINで実際に売れているモデルを上位3つピックアップします。
ぜひ購入を検討する際の参考にしてみてください。
コスモグラフ デイトナは、高精度のクロノグラフ(ストップウォッチ機能)を備えたスポーツウォッチとして名高いコレクション。
1963年に誕生し、特にモータースポーツの世界で高い評価を受けてきました。
主な特徴としては、1/8秒単位で計測可能な中央クロノグラフ秒針、30分計と12時間計のカウンター、そしてパーペチュアル機構を搭載した自動巻きムーブメントがあげられます。
現行モデルは高耐久ステンレススチール、セラクロム製ベゼル、サファイアクリスタル風防など堅牢なパーツを使用し、100m防水を備えるなど実用性も抜群。
ステンレススチールの他にも、イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールド、プラチナなどの素材を使用したラグジュアリーなモデルを展開しています。
いずれも視認性の高いダイアルと、エレガントでスポーティな外観が特徴的です。
型番:116500LN
素材:ステンレススティール/SS
ケースサイズ:40mm
駆動方式:自動巻き
デイトナ 116500LNは現行モデル(126500LN)の一世代前のモデルで、2016年~2023年まで製造されていました。
耐傷性と耐腐食性に優れるセラクロム製ベゼルは、艶やかな質感と高級感を味わえるのが醍醐味。
クロノグラフとしてはやや小ぶりな40mmのケースは、腕への収まりが良く着け心地も快適です。
ムーブメントは自社製キャリバー(Cal.4130)を搭載し、高精度で約72時間のパワーリザーブを備えています。
ダイアルにはタキメーターが配置され、速度計測が可能。
視認性の高いクロノグラフカウンターと、エレガントかつ洗練されたデザインが多くの時計ファンを魅了し続けています。
ダイアルカラーはブラックとホワイトの2色で、どちらも実勢価格は発売当初からプレ値が付いていました。
その人気は衰えることを知らず、現在の中古相場も当時の定価の3倍かそれ以上で推移しています。
サブマリーナは、世界初のダイバーズウォッチとして歴史にその名を刻んだコレクションです。
1953年に誕生した初代モデルは100m防水ですが、1980年代以降に開発されたモデルは300m防水に進化。
サファイアクリスタル風防とトリプロックリューズにより、さらに高い耐久性と防水性を実現しています。
夜光塗料が施された針とインデックスは暗闇での視認性も抜群で、オイスターケースとオイスターブレスレットは屈強でありながら、快適な装着感を堪能できます。
サブマリーナはダイバーズウォッチのアイコン的存在で、その普遍的なデザインも大きな魅力。
適度に存在感のあるケースと相まって、プライベートからビジネスまで幅広いシーンで身に着けることが可能です。
型番:16610
素材:ステンレススティール/SS
ケースサイズ:40mm
駆動方式:自動巻き
サブマリーナー デイト【16610】は1988年~2010年まで、なんと20年以上にも渡って製造された超ロングセラーモデル。
現行モデルよりも1mm小さい40mmのケースは腕なじみが良く、300mの防水性能を備えています。
ムーブメントは信頼性の高いキャリバー(Cal.3135)を搭載し、パワーリザーブは約48時間と十分に実用的といえるレベル。
ロングセラーなだけに何度かマイナーチェンジが行われており、年代によって細かな仕様の違いを探し当てるのも楽しみの1つといえるでしょう。
サブマリーナー デイト【16610】は、ベゼルプレートの素材にアルミニウムを使用した最終系のモデルでもあり、そのクラシックなたたずまいは依然として時計マニアを中心に根強い人気があります。
生産数が多かったため、現在も中古市場でたくさんの個体を見つけることができます。
年式やレア仕様にこだわらなければ、大体150万円前後でコンディションの良い個体を見つけることは十分に可能です。
型番:126610LN
素材:ステンレススティール/SS
ケースサイズ:41mm
駆動方式:自動巻き
【126610LN】は、2020年に発売されたサブマリーナの現行モデル。
ケースサイズは従来の40mmから41mmへとアップし、ラグの形状がシャープになったことでよりモダンな印象に生まれ変わりました。
ステンレススチール製のケースとブレスレットは耐久性に優れ、セラクロム製の回転ベゼルは傷がつきにくく、美しい光沢を保ちます。
ムーブメントは自社製キャリバー(Cal.3235)を搭載し、約70時間のパワーリザーブを備えています。
クロマライト夜光塗料が施された針とインデックスは、暗闇でも高い視認性を確保。
クラスプには工具を使わずブレスレットの長さを微調整できる機構(グライドロック・エクステンションシステム)を新たに採用することで、より快適な装着感を実現しています。
現行品とはいえ、サブマリーナー デイト【126610LN】はその人気ぶりから正規店での購入が難しいモデルの1つ。
現状、実勢価格も中古相場も定価を大きく上回っています。
デイトジャストは、クラシックでエレガントなデザインを特徴とするコレクション。
1945年に日付表示機能を持つ初の自動巻き腕時計として誕生し、時計業界に革新をもたらしました。
サイクロップレンズを備えた風防は、日付表示が見やすくて便利。
オイスターケースを採用することで100m防水を実現し、クラシックウォッチでありながら実用性にも優れています。
素材にはステンレススチール、イエローゴールド、エバーローズゴールドなど多彩なバリエーションが揃い、ブレスレットはジュビリーとオイスターの2種類から選択が可能。
光り輝くフルーテッドベゼルや、シンプルで洗練されたダイアルデザインも、デイトジャストのタイムレスな魅力を引き立てています。
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型番:69173
素材:ステンレススティール/SS ×イエローゴールド/YG
ケースサイズ:26mm
駆動方式:自動巻き
1984年~1998年まで製造されたデイトジャスト【69173】は、ステンレススチールと18Kイエローゴールドのコンビネーションが美しい女性向けのモデルです。
ジュビリーブレスレットはクラシックな見た目と、心地いいフィット感が魅力。
フルーテッドベゼルはロレックスの象徴的なデザイン要素であり、光を反射して美しい輝きを放ちます。
それでいて、ケースサイズは26mmと小ぶりであるため、嫌みがなく大人の上品さを演出してくれます。
防水性の高いオイスターケースに加え、搭載する自動巻きムーブメント(Cal.2135)のパワーリザーブも約48時間と比較的長いことから、実用面でも申し分のないモデル。
中古相場はおよそ50万円~と、ロレックスにしてはわりと手を出しやすい価格もうれしいところです。
エクスプローラーは、もともと冒険家や探検家のために開発されたコレクション。
無駄を排したシンプルなデザインと頑丈なつくりが特徴で、極限の環境下でも正確に時刻を読み取れるようにつくられています。
ケースはステンレススチール製で、防水性能は100m防水。
ケースサイズは新旧合わせると、36mm、39mm、40mmの3種類から選べます。
中でも36mmは、プロフェッショナルモデルとしての質実剛健さと手頃なサイズ感を併せ持つことで人気。
36mmを選ぶなら、一世代前のモデル(114270)か現行モデル(124270)が性能や価格の面からおすすめです。
尚、114270と124270を比較した場合、特にムーブメント、バックル、ブレスレットの3点において大きな違いが見られます。
その他の違いについても以下にまとめたので、参考にしてみてください。
Ref. | 114270 | 124270 |
---|---|---|
ムーブメント | Cal.3130を搭載 パワーリザーブは約48時間 |
Cal.3230を搭載 パワーリザーブは約70時間 耐磁性能や耐衝撃性能が向上している |
バックル | ダブルバックル | イージーリンク(エクステンションリンク)付きのバックル |
ブレスレット | コマ幅が全体的に均一な印象 | コマ幅が全体的に細く、バックルにかけてテーパードがかかっている |
ラグ幅 | 20mm | 19mm |
文字盤 | シンプルなブラックダイアル、大型のアラビア数字3・6・9が特徴 | 同様のデザインを踏襲しつつ、インデックスを調整することで、モダンかつ高級感のある仕上がりになっている |
型番:114270
素材:ステンレススティール/SS
ケースサイズ:36mm
駆動方式:自動巻き
型番:124270
素材:ステンレススティール/SS
ケースサイズ:36mm
駆動方式:自動巻き
世界100カ国以上に正規販売店のネットワークを持つロレックスは、日本だけでなく世界中で人気があります。
しかも、ロレックスは「世界高評価企業ランキング」といった指標でもたびたび1位に選出されるなど、その評価と知名度の高さは圧倒的。
売上高では他の時計ブランドに大差をつけて1位を独走していることからも、その人気の高さは誰が見ても疑う余地がないほどです。
品質、性能、資産性などあらゆる面で優れているロレックスは、一生モノとしても末永く愛用できます。
ぜひこの機会に、人気モデルを中心に自分にぴったりの1本を探してみてはいかがでしょうか。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年