「ロレックスヨットマスターってどんなモデルなの?」
「ロレックスヨットマスターの資産価値は高いの?」
ロレックスでもトップクラスのラグジュアリースポーツウォッチ、ヨットマスターについて気になるという方が増えています。
ヨットマスターはロレックスが富裕層に向けてリリースした最高級ラインのラグジュアリースポーツウォッチで、ステータス性・資産価値・リセールバリュー全てが高いモデルです。
結論としては、今が購入するチャンスです。
この記事では、ロレックスヨットマスターの特徴や魅力、資産価値などについて詳しく解説します。
リセールバリューの高いモデルや人気のアンティークモデルについても紹介しますので、購入を考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
ロレックスヨットマスターとは
ロレックスヨットマスターとは、ロレックスが得意とするラグジュアリースポーツウォッチにして、最高級モデルのひとつです。
まずは、ロレックスヨットマスターがどのようなモデルかについて紹介します。
クルージングやセーリング用の時計
画像引用:ROLEX
ロレックスヨットマスターシリーズは、クルージングやセーリングなど水上の船遊びをはじめ、ビーチでのリゾートステイで身に着けるために開発されたモデルです。
ヨット遊びのための腕時計というと日本人にはあまり馴染めない感覚ですが、欧米をはじめとする西洋諸国では納得のラインナップです。
船上やビーチで使用するため防水性能がしっかりしており、近年はラグジュアリースポーツウォッチ向けのラバーストラップモデルも人気があります。
また、ヨットマスターシリーズはロレックスの数あるスポーツウォッチのなかでも、特に高級感とステータス性を重視したモデルとして位置づけられています。
なぜヨット遊びのための腕時計が開発され、ハイエンドモデルに位置づけられているのか、その理由を次項で解説します。
ヨット競技は富裕層のステータス
欧米では、ヨット競技が英国ヴィクトリア王朝時代の古くから上流階級・富裕層に人気のスポーツとして親しまれてきました。
ヨットクラブは社交クラブとしての側面も持っており、所属することやスーパーヨットと呼ばれる高級ヨットを保有することは富裕層・超富裕層のステータスです。
上流階級・富裕層では子どもたちを幼少の頃からヨットクラブのグループに所属させ、海や船、セーリングの知識を学ばせてリーダーシップや社交性を養います。
欧米文化においてヨットは、上流階級・富裕層に欠かせない社交の場であり、ヨットのあるライフスタイルに向けたヨットマスターの開発はロレックスにとってごく自然な流れだったのです。
ロレックスとヨットの関係
画像引用:ROLEX
ロレックスが1958年にアメリカのニューヨーク・ヨットクラブとパートナーシップを結んだことから、ヨットレース業界との関わりは深くなっていきます。
ニューヨーク・ヨットクラブは1844年に創設され、富裕層が持つ大型ヨットによるセーリングレース、アメリカズカップは現在も開催されている最古の国際スポーツ競技会です。
また、ニューヨーク・ヨットクラブには多くの政治家・経済界の重鎮・軍将校などが名を連ねてきました。
アメリカの政財界で名を馳せる人物が集うニューヨーク・ヨットクラブと関係を結ぶことで、ロレックスは富裕層に大きな販路を得ることとなります。
ロレックスとヨットレースとの関係は長く、その始まりはヨットマスターの登場より遥か昔、実に半世紀以上前まで遡ります。
それまでにもモータースポーツやマリンスポーツと深く関わってきたロレックスは、1958年にニューヨーク・ヨットクラブとパートナーシップを締結し、ヨットレースの世界とも関わりを深めていくことになりました。
それから現在に至るまでロレックスは、毎年開催されている「ニューヨーク・ヨットクラブ(NYYC) アニュアル・レガッタレース」のメインスポンサーとして参加しています。
他にも、オーストラリアで開催されている「ロレックス・シドニー・ホバート・レース」やイタリアで開催されている「マキシ・ヨット・ロレックス・カップ」、「ロレックス・ファストネット・レース」など数々の大規模なヨットレースに携わっています。
ヨットレースの最前線を知るロレックスだからこそ、最高の洋上時計を作ることができるのでしょう。
ロレックスと国際スポーツ競技
画像引用:ROLEX
ロレックスはモータースポーツやマリンスポーツ、軍隊など非常に高い実用性を重視する業界と深く関わり、高性能モデルを提供してきました。
ヨット競技もそのひとつで、富裕層が集まるヨットクラブの会員に向けたヨットマスターがリリースされ、さらに競技向けに進化したヨットマスターⅡが開発されました。
スポーツには多くのファンが集い全世界に配信されるため、国際競技大会のスポンサーとなることは大きな宣伝効果を生みます。
- ゴルフ マスターズ・トーナメント
- ゴルフ PGA選手権
- テニス ウィンブルドン選手権
- テニス ATPツアー
- モータースポーツ ル・マン24時間耐久レース
また、スポーツはもちろん軍隊や冒険家とタッグを組むことで、精度の高い実測データを得ることも可能です。
ロレックスヨットマスターⅠとヨットマスターⅡの違い
ロレックスヨットマスターⅠとヨットマスターⅡは、どこが違うのかわからないという方は少なくありません。
なぜⅠとⅡにわかれてモデル展開を図っているのか、違いはどういった点なのかを明らかにします。
コンセプトの違い
ロレックスヨットマスターⅠ・ヨットマスターⅡは、コンセプトが異なります。
ヨットマスターⅠはヨット遊びやセーリング、ビーチでのリゾートなど比較的のんびりと過ごすシーンで使用することを前提に開発されています。
一方、ヨットマスターⅡは本格的なヨットレースに対応するために開発されました。
リゾートとスポーツとしてのヨットレースでは、コンセプトが全く異なるため、機能にも違いが生じています。
機能の違い
ヨットマスターⅠとヨットマスターⅡはコンセプトが異なるため、搭載されている機能にも大きな違いがあります。
ヨット遊びやセーリング向けのヨットマスターⅠに対し、ヨットマスターⅡの特徴は、スポーツ競技としてのヨットレースに対応する本格的スポーツウォッチという点です。
2007年のヨットマスターⅡ発売時、ヨットマスターⅠのメンズモデルはケースサイズが40mmでした。
しかし新たにリリースされたヨットマスターⅡは44mmとかなり大ぶりになり、視認性が圧倒的に高まっています。
さらに、ヨットレースで必要なカウントダウン機能付きレガッタクロノグラフ機構を世界で初めて搭載した、大型水上スポーツウォッチとして開発されました。
ロレックス ヨットマスターII 116681 リングコマンドベゼル
ベゼルとムーブメントが連動しているリングコマンドベゼルを備え、最大10分までのカウントダウンが可能です。
ヨットマスターⅠのみのパーツ | |
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デイト機能 | サイクロップレンズ |
ベゼルのエンボス加工 | 数字やドットがエンボス加工されている |
ヨットマスターⅡのみのパーツ | |
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リングコマンドベゼル | 10カウント |
プッシュボタン(2時位置) | スタート・ストップ |
プッシュボタン(4時位置) | リセット |
インジケーター | 文字盤の半円状10カウント |
カウントダウン針(分針) | 長くて細い |
カウントダウン針(秒針) | 短い矢印 |
スモールセコンド | 60秒表示 |
デザインの違い
ロレックス ヨットマスター 40 126622 ロレックス ヨットマスターII 168628
ロレックスヨットマスターⅠとヨットマスターⅡでは、機能が大きく異なるためデザインも全く違います。
ヨットマスターⅠはシンプルで3針仕様、サイクロップレンズ付きデイト機能を搭載しており、視認性が高く高級感のあるデザインです。
ヨットマスターⅡはレガッタクロノグラフを搭載しているため、文字盤に10カウントの半月型インジケーターが描かれています。
さらにベゼルにも10カウントが記載され、4針とスモールセコンドが付属しています。
また、ヨットマスターⅠはゴールドやプラチナなど貴金属が主にケースやブレスレットに使用されていますが、ヨットマスターⅡにはオールステンレスモデルが存在し、より実用性が高くなっています。
市場価値と人気の違い
ロレックス ヨットマスター40 126621(※画像はブルーダイヤル)
ヨットマスターはゴールドやプラチナ、ロレジウムなど貴金属が使用されているため、市場価格は安定的に高めです。
ヨットマスターⅡは「レガッタクロノグラフ」という複雑機構を搭載していて、操作が若干難しいというウィークポイントがあります。
しかし、このモデルにしかない独特な文字盤やベゼルのデザインには世界的にファンがいるため、メディアでも見かけることが少なくありません。
また、元値が高額で多くは貴金属素材ということもあり、市場価値も高めです。
ちなみにヨットマスターⅡは2024年に廃盤となったので相場が若干アップしましたが、現在は落ち着きをみせています。
ロレックスヨットマスターの歴史
ロレックスヨットマスターの歴史とモデルの変遷について、詳しく解説します。
主なモデルの時代を追った一覧表から、それぞれのモデルの詳細なデータまでヨットマスターを購入するうえで役立つ知識を集めました。
ロレックスヨットマスター主モデル一覧表
年代 | 型番 | ヨットマスター I |
---|---|---|
1992年~2013年 | Ref.16628 | ファーストモデル、ゴールドモデルのみ展開 |
1992年~1999年 | Ref.68628 | スポーツモデル初の35mmボーイズサイズ |
1992年~1999年 | Ref.69628 | スポーツモデル初の29mmレディースサイズ |
1997年~1999年 | Ref.68623 | ステンレス&18KYGコンビモデルのボーイズサイズ |
1997年~1999年 | Ref.69623 | ステンレス&18KYGコンビモデルのレディースサイズ |
1999年~2012年 | Ref.16622 | ロレジウム(ステンレス&プラチナ)モデル |
1999年~ | Ref.168622 | ボーイズサイズのロレジウムモデル |
1999年~2014年 | Ref.169622 | レディースサイズのロレジウムモデル |
1999年~ | Ref.168623 | ボーイズサイズのステンレス&18KYGコンビモデル |
1999年~2014年 | Ref.169623 | レディースサイズのステンレス&18KYGコンビモデル |
1999年~2013年 | Ref.168628 | ボーイズサイズの18KYGモデル |
1999年~2013年 | Ref.169628 | レディースサイズの18KYGモデル |
2004年~2016年 | Ref.16623 | メンズサイズ(40mm)のステンレス&18KYGコンビモデル |
2012年~2019年 | Ref.116622 | ベゼル・ブレスレットを改良 |
2015年~2019年 | Ref.116655 | 初のエバーローズゴールドケースにラバーストラップ |
2016年~2019年 | Ref.116621 | ステンレススチール&エバーローズゴールドのコンビモデル |
2019年~ | Ref.126622 | 新ムーブメントCal.3235搭載 |
2019年~ | Ref.126621 | エバーローズゴールドコンビ40モデルでCal.3235搭載 |
2019年~ | Ref.126655 | エバーローズゴールドケースにオイスターフレックスを装着 |
2019年~ | Ref.226659 | ヨットマスター初の42mmサイズ&18Kホワイトゴールドケース |
年代 | 型番 | ヨットマスター II |
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2007年~2024年 | Ref.116688 | 機械式のレガッタ機能 |
2007年~ | Ref.116689 | ホワイトゴールドモデル |
2011年~2024年 | Ref.116681 | ロレックススポーツモデル初の18Kピンクゴールドモデル |
2013年~2024年 | Ref.116680 | ブルーセラミックベゼルのオールステンレスモデル |
ロレックスヨットマスターの名前の由来
ロレックスヨットマスターの名前は、ヨットクルーズや船上セレモニーといったシーンで使用するべく開発されたことからつけられました。
マスターという言葉には、主人や達人、極めるなどの意味があります。
ヨットを所持し優雅な船遊びの場を制するオーナーに相応しい腕時計、という最高級モデルにぴったりの命名ですね。
ロレックスヨットマスターの特筆すべき魅力
ロレックスヨットマスターには、特筆すべき魅力が数々あります。
ヨットマスターⅠ・ヨットマスターⅡそれぞれの魅力について解説します。
ロレックスヨットマスターⅠの魅力
ロレックスヨットマスターⅠの魅力はたくさんありますが、厳選して5つ紹介します。
- 高級実用時計ブランドロレックスのハイエンドモデル
- ラグジュアリースポーツウォッチのなかでも高級感がある
- ボーイズ・レディースサイズの展開
- ステータス性が非常に高い
- 資産価値が安定して高い
ロレックスヨットマスターⅠは、高級実用時計ブランドとして世界中に名を馳せるロレックスの、ハイエンドスポーツモデルとしてリリースされました。
ゴールドやプラチナなど、貴金属を惜しみなく使用したケースやベゼルは、よく研磨されたステンレススチールでも表現しきれない深みのある輝きを放ちます。
ロレックスが得意とするラグジュアリースポーツウォッチのなかで、突出して高級感のあるモデルです。
さらに、多くのラグジュアリースポーツウォッチをリリースしているロレックスで唯一、ボーイズ・レディースサイズを展開しているシリーズでもあります。
また、ヨットマスターⅠはロレックスファンや欧米の上流階級・富裕層にはよく知られているため、高いステータス性を誇ります。
貴金属製であることから資産価値が安定している点や、他のモデルに比べると在庫切れが続いて買えないケースが少ない点も、大きな魅力です。
ロレックスヨットマスターⅡの魅力
ロレックスヨットマスターⅡの魅力を3つピックアップしました。
- 人と被りにくいロレックス
- 機能と造形美を持ち合わせている
- 価格が高騰しすぎていない
ロレックスヨットマスターⅡは販売期間も2007年から2024年と短く、レガッタ機能という珍しい機能を搭載しています。
そのため、所有者が少なく人と被りにくいロレックスのひとつです。
また、実用時計ブランドの雄であるロレックスが開発したハイエンドモデルで、機能性とディティールの完成度が両立している点も魅力です。
さらに入手困難になっているモデルもあり、貴金属製という特徴がありながら、市場価格は高騰し過ぎず穏やかに高値を維持している点も魅力的なポイントです。
ロレックスヨットマスターが好きな人の特徴
ロレックスヨットマスターが好きな方、購入している方の特徴についてまとめました。
どのような方がヨットマスターを愛用しているのか、気になるポイントをご紹介します。
貴金属製の腕時計にこだわりのある方
ロレックスヨットマスターを選ぶ方には、ゴールドやプラチナなど貴金属製の腕時計が好きな方が多いという特徴があります。
ロレックスのラグジュアリースポーツウォッチには、オイスタースチールと呼ばれるロレックス独自の超高級ステンレススチールを素材としたものが多数存在します。
しかし、ヨットマスターはラグジュアリースポーツウォッチでは珍しい、貴金属製のケースやブレスレットにこだわったモデルです。
超高級スチールを高い技術で研磨するロレックスでは、貴金属に劣らない輝きや美しさをステンレススチールで表現できます。
それでも、金無垢やプラチナの放つ輝きには独特の深みと高級感があり、ステータスシンボルとして持ち主をきらめかせてくれます。
実用性とラグジュアリーの両方を重視する方
ヨットマスターを愛用する方には、実用性とラグジュアリー両方を重視して腕時計を選ぶ方が少なくありません。
ロレックスは実用高級時計の雄と呼ばれ、ラインナップは実用性を重視したものがほとんどです。
しかし、ヨットマスターは貴金属を惜しみなく使用することで、ロレックスの他のモデルに勝るラグジュアリーさを持ちあわせています。
ビーチでのひと時から本格的なヨット競技まで、海辺・水辺での滞在やスポーツに耐える堅牢さと機能性、本物の貴金属にしかない重厚さを併せ持っている稀有なモデルです。
他人とかぶらない腕時計が良い方
ヨットマスターは他人とかぶらないものを求める方、ロレックスでも珍しいモデルが好きな方に選ばれるタイムピースです。
セーリングに興じたり、ヨット競技に出場するための特殊なモデルのため、他の人気モデルよりは日本での知名度が高くありません。
コアなロレックスファンに好まれ、他人とかぶる可能性も低いモデルのひとつです。
小ぶりなスポーツウォッチが好みの方
ロレックス ヨットマスター40 116621 ロレックス ヨットマスター37 268621
手首が細い男性や女性など、小ぶりな腕時計が好みという方にヨットマスターは人気があります。
スポーツウォッチの流行のなかに、非常に大きなケースをもつ「デカ厚」ブームが到来した時期があり、今も一部で人気が継続しています。
そのため、スポーツウォッチには40mmを超える大きなタイプが多いのですが、手頃なサイズの本格的ラグジュアリースポーツウォッチを求める方も少なくありません。
ヨットマスターはロレックスのラグジュアリースポーツウォッチのなかで唯一、35mmのボーイズサイズや29mmのレディースサイズを展開しています。
小ぶりな腕時計を好む方をはじめ、カップルでスポーティーなペアウォッチを持ちたい方にも選ばれています。
資産価値の高い時計が欲しい方
ロレックスを資産として購入したい方、資産価値の高い腕時計を求める方にもヨットマスターは人気があります。
ヨットマスターは貴金属製のため定価も高めですが、リセールバリューも安定しています。
近年の金の価格高騰を受け、今後価値が上がることも予測されます。
ヨットマスターは資産価値の高い時計を探している方に、おすすめのモデルです。
ロレックスヨットマスターⅠの系譜を世代別に解説
ロレックスヨットマスターⅠの系譜について、世代別に紹介します。
特筆すべきは、18金無垢のモデルやプラチナのコンビネーションなど貴金属製である点です。
また、多くのラグジュアリースポーツウォッチを展開するロレックスで唯一、スポーツモデルのボーイズ&レディースサイズを展開したことも大きな特徴です。
他のラグジュアリースポーツウォッチより小ぶりですが、貴金属製のため重厚さを持ちあわせており、小さなベゼルに細やかなエンボス文字が刻まれている装飾は技術の高さを感じさせます。
ロレックスの歴代モデルのなかでも新しい世代に属するヨットマスターは、どのような経緯をたどって現在の形になったのか解説します。
ロレックスヨットマスターⅠファーストモデルRef.16628
製造年:1992年~2013年
ケース・ブレス素材:18Kイエローゴールド
ベゼルタイプ:回転ベゼル
ケースサイズ:40mm
防水性能:100m
搭載ムーブメント:Cal.3135/自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:48時間
ヨットマスターⅠのファーストモデルはRef.16628、1992年にスポーツウォッチの一種「ダイバーズウォッチ」のハイエンドモデルとしてデビューしました。
18Kイエローゴールドのケースとブレスレットを備えたラグジュアリースポーツウォッチは珍しく、ステンレススチールモデルが居並ぶ中で圧巻の輝きを放ち、注目されました。
そのため、ヨットマスターⅠは「ゴージャス・サブ」と呼ばれるようになります。
機能性も重視され、ファーストモデルから一貫してクロノメータームーブメントを搭載しています。
また、両方向回転式のベゼルを備えており、2つのブイの間を通過する時間を計測するヨットレースで細かな時間測定が行えるようになっています。
さらに、ベゼルの数字はエンボス加工を施されて立体的に浮き出るようデザインされており、他のスポーツモデルと一線を画しています。
ダイヤルカラーラインナップ | シャンパンゴールド |
ブルー | |
ホワイト | |
グレー |
約20年間の長きにわたり販売されましたが途中大きなデザインチェンジなどはなく、確立したモデルとして愛され続けました。
マイナーチェンジとしては、2007年にダイヤル外周の立ち上がり部分(インナーリング)に、ロレックスのロゴが刻印される「ルーレット刻印」が施されるようになりました。
ロレックスヨットマスターⅠRef.68628・Ref.69628
ロレックス ヨットマスター 168628 ロレックス ヨットマスター 69628
製造年:1992年~1999年
ケース・ブレス素材:18Kイエローゴールド
ベゼルタイプ:回転ベゼル
ケースサイズ:35mm(Ref.68628)、29mm(Ref.69628)
防水性能:100m
搭載ムーブメント:Cal.2135/自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:48時間
ロレックスヨットマスターⅠRef.68628はファーストモデルのボーイズサイズ、Ref.69628はレディースサイズとして販売されたモデルです。
ヨットマスターⅠにはロレックスのラグジュアリースポーツウォッチのなかで唯一、ボーイズ&レディースサイズが存在します。
ボーイズサイズ | ヨットマスターⅠRef.68628 |
---|---|
レディースサイズ | ヨットマスターⅠRef.69628 |
ヨットマスターⅠのファーストモデルと同年に登場し、珍しいサイズ感が人気を呼びました。
35mmケースのボーイズサイズは小ぶりな腕時計を求める男性のほか、レディースサイズよりも大きな腕時計を求める女性からも注目されました。
また、メンズモデルよりも10mm以上小さなレディースサイズは、小さくても他のサイズ同様にベゼルのエンボス加工などが施され、精巧さが際立ちます。
ロレックスのラグジュアリースポーツウォッチとしては唯一のボーイズ&レディースサイズ展開だったため、話題をさらい人気を博しました。
ロレックスヨットマスターⅠRef.68623・Ref.69623
ロレックス ヨットマスター 68623 ロレックス ヨットマスター 69623
製造年:1997年~1999年
ケース・ブレス素材:ステンレススチール&18Kイエローゴールド
ベゼルタイプ:回転ベゼル
ケースサイズ:Ref.68623/35mm・Ref.69623/29mm
防水性能:100m
搭載ムーブメント:Cal.2135/自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:48時間
ヨットマスターⅠRef.68623・Ref.69623はボーイズ&レディースサイズで、ステンレススチールと18Kイエローゴールドのコンビモデルです。
メンズモデルよりも一足先に発売され、ロレックスのラグジュアリースポーツウォッチ唯一のボーイズ&レディースサイズということもあって注目されました。
ボーイズサイズ | ヨットマスターⅠRef.68623 |
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レディースサイズ | ヨットマスターⅠRef.69623 |
ちなみに、ロレックスの腕時計には多くステンレススチールとゴールドのコンビモデルが登場しますが、この組み合わせを「ロレゾール」と呼びます。
ロレゾールとは、「ロレックス」「ステンレス」「オール(or:フランス語で金素材の意)」を組み合わせたロレックスの造語と言われています。
ロレゾール | ステンレススチールとイエローゴールドやエバーローズゴールドなどゴールド素材を組み合わせたコンビネーション |
ロレックスの造語 |
ステンレスはケースやブレスレット、ゴールドはベゼルやブレスレットのコマの中心部分などに使用され、素材やカラーの組み合わせが楽しいデザインです。
ボーイズサイズは男性にも女性にも愛されるため「ユニセックスサイズ」とも呼ばれ、幅広い層から支持されました。
レディースサイズはドレスウォッチのデイトジャストレディースサイズよりも一回り大きく、ベゼルのエンボス加工などは他のサイズと同等に施されます。
他のラグジュアリースポーツウォッチにはレディースサイズが存在しないため、唯一のスポーツタイプのカップルペアウォッチにも多く選ばれています。
ロレックスヨットマスターⅠRef.16622
製造年:1999年~2012年
ケース・ブレス素材:ステンレススチール&プラチナ
ベゼル素材:プラチナ
ケースサイズ:40mm
防水性能:100m
搭載ムーブメント:Cal.3135/自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:48時間
ヨットマスターⅠRef.16622は、ロレックスで初めてロレジウムを使用したモデルです。
ロレジウム | ステンレススチールとプラチナを組み合わせたコンビネーション |
ヨットマスターにしか使用されない大変高級な素材 | |
ロレックスの造語 |
非常に高価なプラチナを使用するロレジウムはヨットマスターのためだけのコンビネーションで、ロレックスがいかにヨットマスターをエンドモデルとして重視していたかが伺えます。
ロレジウム仕様のヨットマスターⅠRef.16622が登場して以来、シリーズの人気も急上昇しました。
また、防水機能を強化するためにダイバーズウォッチに使用されるトリプロックリューズが搭載されはじめました。
文字盤にはモデル表記がレッドカラーで入れられ、秒針も赤で揃えられており、全体的にシルバーカラーのデザインに鮮烈なアクセントを加えています。
プラチナ素材はベゼルとダイアルに使用され、カラーに統一感があるため海のレジャーなどカジュアルな場だけでなく、ドレスアップしたいシーンにも使えます。
マイナーチェンジは、ダイヤル外周のインナーリングにロレックスの刻印が入るルーレット刻印が導入された2007年です。
また、12時にクラウンのマーク、6時位置にはシリアルナンバーが打たれるようになりました。
ロレックスヨットマスターⅠRef.168622・Ref.169622
ロレックス ヨットマスター 168622 ロレックス ヨットマスター 169622
製造年:1999年~(レディースサイズは2014年まで)
ケース・ブレス素材:ステンレススチール
ベゼル素材:プラチナ
ケースサイズ:Ref.168622/35mm・Ref.169622/29mm
防水性能:100m
搭載ムーブメント:Cal.2235/自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:48時間
ヨットマスターⅠRef.168622・Ref.169622は、大人気を博しヨットマスターⅠの人気を確立したRef.16622のボーイズ・レディースサイズです。
ヨットマスターⅠRef.16622は、ロレックス初のロレジウムを採用したモデルで、ステンレススチールとプラチナを組み合わせ、シルバー一色にして魅惑的なデザインが特徴です。
ロレジウム | ステンレススチールとプラチナを組み合わせたコンビネーション |
ヨットマスターにしか使用されない大変高級な素材 | |
ロレックスの造語 |
また、レッドカラーの秒針とモデル表記がシルバー一色のデザインに明るく映え、ヨットマスターⅠの注目度がが一気に高まりました。
ボーイズサイズ | ヨットマスターⅠRef.168622 |
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レディースサイズ | ヨットマスターⅠRef.169622 |
ユニセックスで使用できるボーイズサイズや、ドレスウォッチのデイトジャストよりも少しだけ大きいレディースサイズなど、ラグジュアリースポーツウォッチならではの魅力で愛されています。
非常に人気の高いRef.16622とペアウォッチで購入する方も多く、人生の記念となる日の贈り物にも最適です。
ベゼルとダイアルにプラチナを配したヨットマスターⅠRef.168622・Ref.169622ですが、レディースサイズのRef.169622は残念ながら2014年で生産が終了しています。
ロレックスヨットマスターⅠRef.168623・Ref.169623
ロレックス ヨットマスター 168623 ロレックス ヨットマスター 169623
製造年:1999年~(レディースサイズは2014年まで)
ケース・ブレス素材:ステンレススチール&18Kイエローゴールド
ベゼル素材:18Kイエローゴールド
ケースサイズ:Ref.168623/35mm・Ref.169623/29mm
防水性能:100m
搭載ムーブメント:Cal.2235/自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:48時間
Ref.168623・Ref.169623は、惜しまれつつ生産終了となったヨットマスターⅠRef.68623・Ref.69623の後継機としてリリースされました。
ボーイズサイズ | ヨットマスターⅠRef.168623 |
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レディースサイズ | ヨットマスターⅠRef.169623 |
搭載ムーブメントがCal.2135からCal.2235に刷新したことで、新しくなったモデルです。
デザインはロレゾールを採用しており、ヨットマスターⅠRef.68623・Ref.69623とほとんど変化がありません。
ロレゾール | ステンレススチールとイエローゴールドやエバーローズゴールドなどゴールド素材を組み合わせたコンビネーション |
「ロレックス」「ステンレス」「オール(or:フランス語で金素材の意)」を組み合わせたロレックスの造語 |
また、マイナーチェンジとしてサファイアクリスタル風防に偽造防止のための王冠透かしが彫りこまれるようになりました。
ロレックスヨットマスターⅠRef.168628・Ref.169628
製造年:1999年~2013年
ケース・ブレス素材:18Kイエローゴールド
ベゼル素材:18Kイエローゴールド
ケースサイズ:Ref.168628/35mm・Ref.169628/29mm
防水性能:100m
搭載ムーブメント:Cal.2235/自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:48時間
ヨットマスターⅠRef.168628・Ref.169628は、1992年から1999年にわたって販売されたRef.68628・Ref.69628の後継機として登場しました。
18Kイエローゴールドのラグジュアリーなデザインが特徴で、ヨットマスターⅠの魅力が詰まった元祖といえるデザインです。
ムーブメントの刷新によりリリースされ、Cal.2135からCal.2235へと進化を遂げています。
また、Ref.68628・Ref.69628には無かったサファイアクリスタル風防の王冠マーク透かしが入っている点が異なります。
ボーイズサイズ | ヨットマスターⅠRef.168628 |
---|---|
レディースサイズ | ヨットマスターⅠRef.169628 |
レディースサイズはデイトジャストよりも一回り大きく、エンボス加工の数字がしっかり彫りこまれたベゼルも装備している本格的なスポーツウォッチです。
マイナーチェンジは、2007年以降にダイヤル外周のインナーリングにルーレット刻印と呼ばれるロゴが刻み込まれるようになった点です。
また、ダイアルには12時位置にロレックスの王冠マーク、6時位置にはシリアルナンバーが入っています。
ロレックスヨットマスターⅠRef.16623
製造年:2004年~2016年
ケース・ブレス素材:ステンレススチール&18Kイエローゴールド
ベゼル素材:18Kイエローゴールド
ケースサイズ:40mm
防水性能:100m
ムーブメント:Cal.3135自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:48時間
ヨットマスターⅠRef.16623は、メンズ40mmサイズ初のロレゾールモデルです。
ロレゾール | ステンレススチールとイエローゴールドやエバーローズゴールドなどゴールド素材を組み合わせたコンビネーション |
「ロレックス」「ステンレス」「オール(or:フランス語で金素材の意)」を組み合わせたロレックスの造語 |
ロレゾールモデルはボーイズ・レディースサイズですでにリリースされていましたが、メンズサイズはかなり遅い2004年の登場となりました。
ロレゾールモデルのリファレンスナンバー | 販売時期 |
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Ref.68623(ボーイズ) Ref.69623(レディース) |
1997年~1999年 |
Ref.168623(ボーイズ) Ref.169623(レディース) |
1999年~ |
18Kイエローゴールドが使用されているパーツはベゼルとブレスレットの中央部分で、ステンレスのブレスレットにゴールドの帯が織り込まれているように見えます。
ベゼルには立体的なエンボス加工の文字が刻まれており、イエローゴールドの重厚感と相まってラグジュアリーさを際立たせるデザインです。
ムーブメントはプラチナとのコンビネーション(ロレジウム)で大変高い人気を博したRef.16622と同じCal.3135を搭載しています。
Ref.16623で行われた主なマイナーチェンジには、2007年のダイヤル外周にあるインナーリングの「ROLEX」ルーレット刻印が挙げられます。
さらに、12時位置には王冠マーク、6時位置にはシリアルナンバーが刻まれるようになりました。
ロレックスヨットマスターⅠRef.116622
製造年:2012年~2019年
ケース・ブレス素材:ステンレススチール
ベゼル素材:プラチナ
ケースサイズ:40mm
防水性能:100m
ムーブメント:Cal.3135自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:48時間
Ref.116622はプラチナを使用したラグジュアリーなコンビネーションデザインを、リニューアルした人気モデルです。
Ref.116622の前のモデルとなるRef.16622は、ロレックス初のロレジウム使用モデルとして1999年にリリースされました。
ロレジウム | ステンレススチールとプラチナを組み合わせたコンビネーション |
ヨットマスターにしか使用されない大変高級な素材 | |
ロレックスの造語 |
ロレジウムはロレックスの造語で、プラチナを用いたステンレスのコンビネーションはヨットマスターのために開発されたものです。
磨き抜かれたステンレスのシルバーカラーと、内側から輝きを放つようなプラチナのシルバーカラーのコンビネーションは、シックでありながら他にはない存在感です。
前モデルはヨットマスターⅠの人気を確立した名モデルとして知られており、後継機にあたるRef.116622も2012年のバーゼルワールドにおけるお披露目以来、高い人気を博しました。
デザイン的にはあまり大きな変化がありませんが、内部に大きな進化が見られます。
まず、プラチナ製のベゼルは、120個の刻みと三角形のトリゴナル・スプリングを備えた内部機構となり、両方向回転がひときわスムーズになりました。
ベゼル表面に施されるエンボス加工は変わらず精緻で、操作性に加え機能性・耐久性もアップした優れものです。
ムーブメントは前モデルのRef.16622と同じCal.3135を搭載していますが、2007年頃よりロレックス内で進められた改善によりブルーパラクロム製ヒゲゼンマイを使用しています。
ブルーパラクロム製ヒゲゼンマイの採用により、これまでの10倍も高い耐磁性を備え、耐衝撃性にも優れたムーブメントとなりました。
Cal.3135
Cal.3135はデイト機能付きムーブメントのなかでも際立って優れた名キャリバーとして知られ、現在でも高く評価されています。
さらに、ブレスレットにはバックル部分にイージーリンクを備えることで、工具もなく簡単に5mmの延長が可能となりました。
ラグジュアリースポーツウォッチに使用される夜光塗料も、従来のスーパールミノバからクロマライトへ変更され、光の色と輝く時間が変化しています。
ロレックスヨットマスターⅠRef.116621
製造年:2016年~2019年
ケース・ブレス素材:ステンレススチール&18Kエバーローズゴールド
ベゼル素材:18Kピンクゴールド製インサート
ケースサイズ:40mm
防水性能:100m
ムーブメント:Cal.3135自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:48時間
ヨットマスターⅠRef.116621は、これまでイエローゴールドが使用されてきたロレゾールモデルに、初めてエバーローズゴールドが採用されたモデルです。
エバーローズゴールドはロレックスが開発した独自のピンクゴールドで、プラチナなどを配合することにより色褪せにくく柔らかい色合いが特徴です。
「永遠の薔薇色」と名づけられたゴールドは、嫌味のない色調で日本人にも好まれるほか、肌色との相性がよく素肌を美しく見せてくれます。
2004年にリリースされたメンズ40mmサイズRef.16623の後継機として登場した、ロレゾールモデルです。
ロレゾール | ステンレススチールとイエローゴールドやエバーローズゴールドなどゴールド素材を組み合わせたコンビネーション |
「ロレックス」「ステンレス」「オール(or:フランス語で金素材の意)」を組み合わせたロレックスの造語 |
ベゼルやブレスレットの中央部分などにエバーローズゴールドを使用したRef.116621は、リリース当初チョコレートカラーのダイアルしかありませんでした。
リリース翌年の2017年にエバーローズカラーともマッチするブラックダイアルが登場し、2色が展開されます。
また、ロレックスの腕時計はリファレンスナンバーの桁数で年代がある程度わかるようになっています。
古いアンティークモデルは4桁、その後5桁となり、2005年頃から6桁ナンバーが登場し始めて2010年代前半にほとんどのモデルが6桁世代となりました。
しかし、ヨットマスターとコスモグラフデイトナは6桁への移行が遅く、ヨットマスターⅠでは2016年リリースのRef.116621が初の6桁モデルです。
初のエバーローズゴールドモデル、6桁モデルとして華々しくデビューしたRef.116621ですが、新型ムーブメント登場により2年という短い期間で生産が終了してしまいました。
ロレックスヨットマスターⅠRef.116655
製造年:2015年~2019年
ケース・ブレス素材:18Kエバーローズゴールド
ベゼル素材:ブラックセラミック製インサート
ケースサイズ:40mm
防水性能:100m
ムーブメント:Cal.3135自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:48時間
Ref.116655は、ロレックスで初めてとなるラバーストラップを採用したモデルです。
ケースなどの素材は18Kエバーローズゴールドで、ヨットマスターⅠでは初めてのエバーローズゴールド無垢モデルとなります。
ロレックスのラバーストラップはオイスターフレックスブレスレットと呼ばれ、ロレックスが独自開発したパーツです。
耐久性に優れ、装着感も快適なラバーストラップで、ロレックスの特許技術です。
優しく淡い紅色のエバーローズゴールドとブラックのラバーストラップの相性は抜群で、ラバーの強い色味で全体が引き締まり、スポーツウォッチとしての魅力が強化されています。
また、ベゼルにはレイズド仕上げを施したセラミック製インサートがセッティングされ、これまでとはまた違った輝きを放ちます。
- レイズド仕上げ…盛り上がった数字や目盛りを磨き上げる仕上げ
マットな色調のブラックインサートは、ストラップ同様エバーローズゴールドの色味を一段と美しく際立たせています。
ロレックスヨットマスターⅠRef.126622
製造年:2019年~
ケース・ブレス素材:ステンレススチール&プラチナ
ベゼル素材:プラチナ
ケースサイズ:40mm
防水性能:100m
ムーブメント:Cal.3235自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:70時間
Ref.126622は2019年にリリースされ、2024年現在の現行モデルとしてロレックス公式でも紹介されています。
2012年にリリースされたRef.116622の後継機で、ロレジウムモデルのRef.16622の流れを汲むラグジュアリーなモデルです。
Ref.126622もロレジウムを使用しており、現行のロレジウムモデルです。
ロレジウム | ステンレススチールとプラチナを組み合わせたコンビネーション |
ヨットマスターにしか使用されない大変高級な素材 | |
ロレックスの造語 |
ヨットマスターのためだけに開発されたコンビネーション、ロレジウムはプラチナが使用されており、重厚感とモード感の共存するデザインが特徴です。
前モデルとの大きな違いはムーブメントで、新たなムーブメントを搭載するためモデルの刷新が行われました。
新たなムーブメントCal.3235はロレックスのマニュファクチュールで、高性能パラフレックスショック・アブソーバ(耐震装置)と常磁性ブルーパラクロム製ヒゲゼンマイを採用しています。
高い耐衝撃性と耐磁性を備えた高精度ムーブメントで、パワーリザーブも約48時間から約70時間へ飛躍的に延びました。
また、ダイアルの6時位置にある「SWISS」と「MADE」の間に、王冠マークが入るようになりました。
さらに夜光塗料はクロマライトを採用し、長時間にわたってブルーの光を放ち高い視認性を保ちます。
ブレスレットには誤って開き落下する事故を防ぐ特殊なクラスプと、簡単に5mm延長できるイージーリンクを備えた機能性の高いラグジュアリースポーツウォッチです。
ロレックスヨットマスターⅠRef.126621
製造年:2019年~
ケース・ブレス素材:ステンレススチール&エバーローズゴールド
ベゼル素材:エバーローズゴールド
ケースサイズ:40mm
防水性能:100m
ムーブメント:Cal.3235自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:70時間
Ref.126621は、2019年から2024年現在に至るまで販売されている現行モデルのひとつです。
前モデルだったRef.116621は、初めてエバーローズゴールドを採用したロレゾールモデルで、Ref.126621もエバーローズゴールドとステンレススチールのロレゾールです。
ロレゾール | ステンレススチールとイエローゴールドやエバーローズゴールドなどゴールド素材を組み合わせたコンビネーション |
「ロレックス」「ステンレス」「オール(or:フランス語で金素材の意)」を組み合わせたロレックスの造語 |
Ref.116621はたった2年ほどで生産終了になってしまったモデルで、その理由はRef.126621に搭載された新ムーブメントの開発にあります。
新たに採用されたムーブメントCal.3235は、Cal.3135よりもさらに耐衝撃性・耐磁性に優れており、パワーリザーブも70時間になりました。
また現行モデルの基本的な仕様である、ダイアルの6時位置の「SWISS」と「MADE」の間の王冠マークが入っています。
ロレックスヨットマスターⅠRef.126655
製造年:2019年~
ケース・ブレス素材:エバーローズゴールド
ベゼル素材:エバーローズゴールド
ケースサイズ:40mm
防水性能:100m
ムーブメント:Cal.3235自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:70時間
Ref.126655は、ロレックスが開発したオイスターフレックスブレスレットと呼ばれるラバーストラップを合わせたエバーローズゴールドモデルです。
前モデルのRef.116655は、ロレックスで初めてラバーストラップ(オイスターフレックスブレスレット)を採用しました。
また、ヨットマスター初の18Kエバーローズゴールド無垢モデルでもあり、デザイン的にはあまり変更がありません。
ベゼルにはマットブラックのセラクロムインサートをセットしており、エバーローズゴールドによく合います。
ムーブメントは新世代のCal.3235を搭載し、精度・耐磁性・耐衝撃性・パワーリザーブ全てがブラッシュアップされています。
ロレックスヨットマスターⅠRef.226659
製造年:2019年~
ケース・ブレス素材:ホワイトゴールド
ベゼル素材:セラミック製マットブラックセラクロムインサート
ケースサイズ:42mm
防水性能:100m
ムーブメント:Cal.3235自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:70時間
Ref.226659はヨットマスターⅠのなかでも最も新しいモデルのひとつで、2024年現在の現行品です。
ヨットマスター初の42mmサイズであり、18Kホワイトゴールド無垢ケースを採用した新たなデザインが特徴です。
セラミック製のマットブラックセラクロムインサートをセッティングしたベゼルとブラックダイアルで、全体的に黒く引き締まった印象です。
ダイアルは2パターンあり、一般的なブラックとハヤブサの虹彩をモチーフにしたファルコンズアイダイアルからセレクトできます。
さらにロレックスが開発したラバーストラップ、オイスターフレックスブレスレットを備えており、バックルには簡単にサイズ調整できるグライドロックエクステンションシステムを搭載しています。
ムーブメントは次世代ムーブメントとして多くのモデルに採用されている、Cal.3235デイトムーブメントです。
ロレックスヨットマスターⅡの系譜を世代別に解説
ロレックスヨットマスターには、Ⅰとはデザインも機能も異なるⅡモデルが存在します。
よりヨットレースに役立つ機能を備え、特徴的なダイアルデザインで人気の高いヨットマスターⅡを世代別に解説します。
ロレックスヨットマスターⅡファーストモデル Ref.116688
製造年:2007年~
ケース・ブレス素材:18Kイエローゴールド
ベゼル素材:ブルーセラミック製リングコマンドベゼル
ケースサイズ:44mm
防水性能:100m
搭載ムーブメント:Cal.4160・Cal.4161自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:72時間
2007年に発売された、ヨットマスターⅡのファーストモデルです。
シンプルでデイト機能を備えたヨットマスターⅠと比較すると、ダイアルデザインはかなり華やかで特徴的です。
大きな違いは、機械式レガッタ機能を備えたレガッタ・クロノグラフムーブメントを世界で初めて搭載したモデルという点です。
- レガッタ機能…10分から1分間までのカウントダウンをプログラムできる機能
コスモグラフデイトナのクロノグラフムーブメントをベースにしたムーブメントで、開発に4年をかけた大変珍しいクロノグラフウォッチです。
機能的にも唯一無二ですが、デザインも機能に合わせて特徴的で、ベゼルに打たれた数字とダイアルに描かれた半月型の10カウントインジケーターがアクセントになっています。
また、6時位置にはスモールセコンド、赤い2つのクロノグラフ針を備えており、スモールセコンドのサークルカラーがケース素材のカラーに合わせられている点もチャームポイントです。
さらに、ベゼルはムーブメントと連動した操作性の良いリングコマンドベゼルを採用し、特許も取得しています。
ベゼルのカラーはマリンブルーで、18Kイエローゴールドのケースやホワイトダイアルと爽やかなコントラストを描いています。
2013年には新世代ムーブメントのCal.4161が登場し、Cal.4160から変更されました。
2017年には大きなデザイン刷新が行われ、時針はベンツ針に、ブルーコーティングされていた時分針と秒針はコーティングが廃止され、素材のカラーが活かされています。
ロレックスヨットマスターⅡRef.116689
製造年:2007年~
ケース・ブレス素材:18Kホワイトゴールド&プラチナ
ベゼル素材:プラチナ製リングコマンドベゼル
ケースサイズ:44mm
防水性能:100m
搭載ムーブメント:Cal.4160、Cal.4161自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:72時間
2007年にファーストモデルと同時に発売されたヨットマスターⅡで、18Kホワイトゴールドとプラチナの贅沢なコンビネーションです。
ヨットマスターシリーズで初めての18Kホワイトゴールドで、プラチナとの相性も良くシックかつ高級感のあるデザインです。
主なマイナーチェンジは2011年に時分針と秒針が、ロジウムコーティングからブルーコーティングに変更された点です。
しかし、2017年にはロジウムコーティングに戻され、時針はベンツ針が採用されました。
ロレックスヨットマスターⅡRef.116681
■スペック
製造年:2011年~
ケース・ブレス素材:ステンレススチール&18Kエバーローズゴールド
ベゼル素材:ブルーセラミック製リングコマンドベゼル
ケースサイズ:44mm
防水性能:100m
搭載ムーブメント:Cal.4160、Cal.4161自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:72時間
2011年ににリリースされたRef.116681は、ステンレススチール&18Kエバーローズゴールドのコンビネーション「ロレゾール」モデルです。
ロレゾール | ステンレススチールとイエローゴールドやエバーローズゴールドなどゴールド素材を組み合わせたコンビネーション |
「ロレックス」「ステンレス」「オール(or:フランス語で金素材の意)」を組み合わせたロレックスの造語 |
エバーローズゴールドはケースやブレスレットの中央に使用され、ダイアルのスモールセコンド外周サークルも色を合わせています。
マイナーチェンジとしては、2013年には新ムーブメントCal.4161へ変更されました。
さらに2017年には、ブルーコーティングされていた18Kホワイトゴールド製の時分針と秒針が、ロジウムコーティングに変更されています。
ロレックスヨットマスターII Ref.116680
製造年:2013年~2024年
ケース・ブレス素材:ステンレススチール
ベゼル素材:ブルーセラミック製リングコマンドベゼル
ケースサイズ:44mm
防水性能:100m
搭載ムーブメント:Cal.4161自動巻きクロノメーター
パワーリザーブ:72時間
Ref.116680は、ロレックスヨットマスターシリーズを通して初のオールステンレスモデルです。
ヨットマスターは、これまで18K無垢やプラチナなどの貴金属をふんだんに盛り込んだ豪奢なモデルが特徴でした。
しかし、他のラグジュアリースポーツウォッチでは定番のステンレススチール製モデルは存在しなかったのです。
ロレックスで使用するステンレススチールはオイスタースチールと呼ばれ、一般に使用される高級ステンレス「316L」よりも耐食性に優れ高度な「904L」系のステンレスを使用しています。
ヨットマスターシリーズは18K無垢やプラチナ・ゴールドとのコンビモデルのみ展開していたため、ファンにとって待望のオールステンレスモデルとなりました。
また、2013年にリリースされたため、発売時からムーブメントは新世代Cal.4161を搭載しています。
価値が高めなのはこのモデル!ロレックスヨットマスター
ロレックスヨットマスターシリーズの中で、特に価値が高く資産としての購入におすすめしたいモデルをご紹介します。
人気が高いモデルは資産価値も高い傾向にありますが、手に入りにくいため一期一会の縁を大切にしてチャンスを掴みましょう。
ヨットマスターⅠRef.126622
ロレックスヨットマスターⅠからは、Ref.126622のダークロジウムモデルです。
ロジウムとはプラチナに近い金属で、耐食性、耐摩耗性に優れた金属です。
変色にも強く装飾品のメッキに多く使用されてきた素材に、ロレックスが独自の配合で他の金属を合わせて開発したものがダークロジウムです。
スレートのような落ち着いたグレーで、ヨットマスターでは文字盤に使用されています。
ヨットマスターⅠRef.126622はロレジウム製で、プラチナとステンレスのシルバーカラーがシックなデザインです。
ロレジウム | ステンレススチールとプラチナを組み合わせたコンビネーション |
ヨットマスターにしか使用されない大変高級な素材 | |
ロレックスの造語 |
シルバーカラーにダークグレーのダイアルは非常によく合い、モダンなデザインが大変人気を集めています。
プラチナやダークロジウムを使用していることから資産価値としても高く評価されており、
しばらく値上がりが継続している状態で、常に品薄です。
ヨットマスターⅠRef.116622
ヨットマスターⅠRef.116622は、非常に人気が高く資産価値も期待できるRef.126622の前モデルであり、ロレジウム製のケース&ブレスレットにダークロジウムダイアルを合わせたデザインです。
ロレジウム | ステンレススチールとプラチナを組み合わせたコンビネーション |
ヨットマスターにしか使用されない大変高級な素材 | |
ロレックスの造語 |
ダークロジウムはロレックスが開発した新素材で、プラチナに近い金属に様々な素材を配合してできています。
暗めのグレーがステンレススチールとプラチナのケースによく合う人気のモデルで、市場でもなかなか出会えない貴重な一本です。
プラチナやダークロジウムを使用しているため、資産としての評価も高く、今後も期待できます。
ヨットマスターⅠRef.16623
Ref.16623は2004年から2016年にわたって販売されたモデルで、ステンレススチールとイエローゴールドのコンビネーションが美しいロレゾール製です。
ロレゾール | ステンレススチールとイエローゴールドやエバーローズゴールドなどゴールド素材を組み合わせたコンビネーション |
「ロレックス」「ステンレス」「オール(or:フランス語で金素材の意)」を組み合わせたロレックスの造語 |
現在は公式から姿を消した5桁リファレンスモデルで、イエローゴールドを使用した最後のヨットマスターⅠとなりました。
美しくあでやかなエバーローズゴールドも人気ですが、アグレッシブできらびやかなイエローゴールドが好きという愛好家は多数存在します。
人気が高く入手しにくい点、現在は製造されていないイエローゴールド製である点、金の価格高騰に市場が沸いている点でも、資産価値が高い腕時計として今後も注目のモデルです。
ヨットマスターⅠRef.126621
Ref.126621は、ロレゾールモデルの中で最も人気が高く、手に入りにくいエバーローズゴールド使用モデルです。
ロレゾール | ステンレススチールとイエローゴールドやエバーローズゴールドなどゴールド素材を組み合わせたコンビネーション |
「ロレックス」「ステンレス」「オール(or:フランス語で金素材の意)」を組み合わせたロレックスの造語 |
エバーローズゴールドはロレックスが独自開発したピンクゴールドで、繊細で美しい色合いから男性にも女性にも人気があります。
特にエバーローズゴールドと相性の良いチョコレート文字盤は上品で美しく、金価格高騰宿で資産価値も十分に高いためおすすめです。
ヨットマスターⅡRef.116688
ヨットマスターⅡRef.116688は、ファーストモデルにして18Kイエローゴールド無垢のケース&ブレスレットを備えるゴージャスな一品です。
金は価格が高騰し続けているため金無垢製品の資産価値は安定して高く、ファーストモデルという付加価値もあります。
また、イエローゴールドは華やかですが、マリンブルーのベゼルとホワイトダイアルの組み合わせで爽やかさを演出しており、金無垢でも派手過ぎることがありません。
人気があるだけでなく、現在入手困難な状態ということもあり、見つけたら素早く決断したいですね。
ヨットマスターⅡRef.116689
ヨットマスターⅡRef.116689は、18Kホワイトゴールド&プラチナ製のロレックスが誇るハイエンドモデルに相応しいゴージャス・サブです。
いずれもシルバーカラーですが、ケースのホワイトゴールドとベゼルのプラチナでは質感や輝きが異なり、ラグジュアリーな重量感も味わえます。
シックな見た目ゆえに様々なシーンで使えるうえ、抜群のステータス性も持ち合わせており、一生ものとして所有するためにも間違いないタイムピースです。
貴金属で作られているため定価も高いのですが、貴金属価格高騰やヨットマスターⅡの手に入りにくさが影響し資産価値も上昇しています。
ロレックスのハイエンドモデルはやはり凄い!ヨットマスターシリーズ
ヨットマスターⅠ・ヨットマスターⅡのヨットマスターシリーズは、ロレックスが富裕層・超富裕層向けにリリースしたラグジュアリースポーツウォッチのハイエンドモデルです。
スポーツウォッチといえば堅牢なステンレススチールという常識を覆し、金無垢・プラチナといった貴金属を惜しみなく使用したゴージャス・サブです。
ロレックスは高級実用腕時計ブランドの雄ですが、その頂点ともいえるヨットマスターシリーズは、やはり格が違うと感じさせてくれる気品があります。
まだ新しいシリーズですが人気が高いモデルも複数存在し、入手困難なモデルや貴金属製品としての価値だけでも莫大なモデルなど、資産価値の面でも評価されています。
資産価値として間違いない腕時計を探している方、一生もののステータスシンボルを手に入れたい方に、自信をもっておすすめできるシリーズです。