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WEBマガジン, 池田裕之, ロレックス

9年ぶりに買い時がきた!今ロレックスを買うべき4つの理由

最終更新日:

「ロレックスが買えるようになったって本当?」
「ロレックスの買い時って今なの?」

ロレックスLOVERらの多くを悩ませてきた「上がりすぎた実勢相場」。

ここ数年は異常とも思える相場を描いており、スポーツロレックスのほとんど全てが定価を超えるプレミア価格などという事態に。

これはひとえに国内外で需要が集まりすぎた結果であり、正規店はおろか並行輸入店ですら人気モデルは手に入りづらい状況が続いたものです。

このプレミア相場がいつ始まったか。それは、2014年頃ではなかったでしょうか。

わが国では歴史的な「円安」「株高」を経て、さらにその流れが進行した2014年以降、ロレックス相場もまた上昇し続けることとなります。

時代が下って2020年。

新型コロナウイルスによって各国で緊急事態宣言やロックダウンが発令された当時は、ロレックス相場が大きく下落しました。

もっとも経済活動が再開されると、すぐに上昇。

そんなロレックスの買い時について知りたいという人は多いのではないでしょうか。

長年相場上昇を続けてきたロレックスですが、最近になって徐々に落ち着きを取り戻しています。

この記事では現状のロレックス相場となぜ今ロレックスが手に入れやすくなっているかについて、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。

今ロレックスを買うべき理由についても説明していますので、ロレックスの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。

ロレックス デイトナ

※掲載する定価・相場は2023年8月現在の情報となります。

【2023年】直近1年間のロレックス相場とその動向

ロレックスの価格が上がり続けてはや9年。

もちろんその間に多少のアップダウンはあったものの「値下がりしなかった」と言っても過言ではありません。

そんなロレックスがおおよそ9年ぶりに安く、買いやすくなっております

ではいったい、ロレックスはどのような実勢相場を描いてきたのでしょうか。

人気モデルの、直近1年間のロレックス相場は下記の通りです。

※当店GINZA RASINで販売した、中古個体をもとに各年の平均相場を割り出しております。なお、2023年8月までの入荷個体を対象としております。

デイトナ 116500LN 白文字盤

デイトナ 116500LN

型番:116500LN
定価:1,757,800円
製造期間:2016年~現在
文字盤:黒または白
ケースサイズ:40mm

■白文字盤価格推移

 

■黒文字盤価格推移

デイトナ 116500LN

 

GMTマスターII 126710BLRO

GMTマスターII 126710BLRO

型番:126710BLRO
定価:1,296,900円(ジュビリーブレス)/1,271,600円(オイスターブレス)
製造期間:2018年~
文字盤:黒
ケースサイズ:40mm

 

GMTマスターII 126710BLNR

ロレックス GMTマスターII 126710BLNR

型番:126710BLNR
定価:1,296,900円(ジュビリーブレス)/1,271,600円(オイスターブレス)
製造期間:2019年~
文字盤:黒
ケースサイズ:40mm

 

サブマリーナ 126610LN

ロレックス 126610LN サブマリーナ

型番:126610LN
定価:1,222,100円
製造期間:2020年新作
文字盤:黒
ケースサイズ:41mm

 

サブマリーナ 126610LV

サブマリーナ 126610LV 定価

型番:126610LV
定価:1,284,800円
製造期間:2020年新作
文字盤:黒
ケースサイズ:41mm

 

サブマリーナ 124060

ロレックス サブマリーナ ノンデイト 124060

型番:124060
定価:1,084,600円
製造期間:2020年新作
文字盤:黒
ケースサイズ:41mm

 

エクスプローラーI 124270

ロレックス エクスプローラーI 124270

型番:124270
定価:860,200円
製造期間:2021年新作
文字盤:黒
ケースサイズ:36mm

 

エクスプローラーII 226570

ロレックス エクスプローラーII 226570

型番:226570
定価:1,147,300円
製造期間:2021年新作
文字盤:黒または白
ケースサイズ:40mm

◆黒文字盤

 

◆白文字盤

 

「年末は消費者の購買意欲が盛んとなり、実勢相場が上がりやすい」「ダイバーズウォッチは夏場にかけて人気が出る」

こういった季節的要因はあるものの、9年にわたってほぼ右肩上がりの実勢相場を築いてきたロレックス相場。なぜここまでの上昇を遂げてきたのでしょうか。

家電やアパレルと同じように、高級時計にもメーカー希望小売価格(いわゆる定価)があります。これは正規店でのみ採用されるものであり、並行輸入店(時計専門店にしろ量販店にしろ)では定価ではなく「実勢相場」によって価格が推移します。

その実勢相場を左右する要因は様々なのですが、大きく分類すると二つ挙げられます。

すなわち、

  1. 為替相場
  2. 需要と供給

この二点です。

出典:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/usd.html

高級時計の多くは海外ブランド(つまり輸入品)であるため、為替レートに大きく左右されます。原油などと同じことですね。

一般的に円安ドル高になると輸入品の価格は高くなり、円高ドル安になると輸入品の価格は下がります。日本では長らく円安傾向が続いてきたことから、海外ブランド製品は相場が上がりやすい状況が続いてきました。加えてインバウンドを中心とした外国人にとって、円安日本は魅力的な市場となり、様々なモノ・コトへの需要が喚起されました。

とりわけロレックスのように世界的な人気が高く、かつ正規価格も国内外で差のある商材については、需要が急上昇。

さらに日本国内でも、もともと高かったロレックス人気がさらに強まり、デイトナやGMTマスターIIといったスポーツモデルを中心に買いが集中しました。

そう、需要と供給は、市場原理そのものです。

サプライヤー(ここではロレックス)から供給される量よりも需要が低ければ実勢相場は下がり、逆に需要が高ければ実勢相場は上がります

近年のロレックス相場の高騰は、「需要と供給の均衡が崩れた」ことに大きな理由があります。

ロレックスは上場企業ではないので具体的な売上高や生産個数は判然としませんが、モルガン・スタンレーと時計産業専門のコンサルタント会社「Luxe Consult(リュクス・コンサルト)」との共同調査によると、ロレックスの2021年の売上高は80億5,000万スイスフランと予測でき、これは市場のおおよそ29%を占めるシェア率です。

ロレックスは自社独自基準の製品規格を確立しています。ロレックスは工業製品とも言われますが、その厳格な規格認定ゆえに、大量生産できる代物とは言えません。それでも市場を30%近く占有するほどの製品を供給していること。また長い歴史の中で多くのロングセラーを輩出してきたことを鑑みれば、決して流通量は少なくないことがわかりますね。

ロレックス GMTマスターII 116710BLNR

しかしながら昨今、中国やインドなど急速な経済成長を遂げた大国の、高級時計・宝飾品需要がかつてないほど高まりました。

世界的な需要が高まったにもかかわらず、流通量自体は変わらない・・・そんな経緯があり、ロレックスの実勢相場はグングンと上昇することとなったのです。

さらに加えて、「ロレックス相場が上昇している」「ロレックスは資産価値となる」「ロレックスは値崩れしづらい」といった話題が時計業界のみならず、メディアでも取り上げられるようになると、買いが加速。もちろん、ロレックスはもともと資産価値が高く、値崩れしづらい高級時計であることは疑いようもありません。とは言え「定価で購入したロレックスが何倍もの買取査定額で売却できる」などといった事態が一部モデルで常態化したことから、正規店には顧客が殺到し、ほとんど全てのレギュラーモデルが品薄といった状況になりました。そしてこの波は二次流通市場(並行輸入価格)にも影響を及ぼし、正規・並行輸入店どちらであっても品薄傾向が加速することとなったのです。

まさに「需要が需要を呼び、相場高騰が高騰を生む」といった事態です。

ロレックスのお目当てのモデルを求めて正規店をはしごすることを、ロレックスマラソンなどと称することもあります。

ロレックスマラソン 六本木

例えばデイトナの人気モデル 116500LN。こちらは定価1,757,800円にもかかわらず、一時期白文字盤が600万円超、黒文字盤が500万円超などといった実勢相場を記録しました。

ここまでではなくとも、GMTマスターIIにサブマリーナー、シードゥエラーといった人気モデルは、200万円超が当たり前に

これほどまでに価格が上がってしまうと、普通は買い控えが起きるものです。しかしながら、その気配があまり見受けられなかったのは、さすが王者ロレックス。むしろ「プレ値であったも欲しい」といった購買マインドが強く感じられたことから、業者間ではロレックス争奪戦が起き、これに伴い買取相場も上昇続きとなっていきました。

このように、天井知らずと思われたロレックス相場。

いったい、いつ買うのが正解なのか?

その答えの一つは、「今」です。

これまでのロレックス相場の動向を踏まえたうえで、なぜ「今」買い時と言えるのか。その理由を次項で解説いたします。

今ロレックスを買うべき4つの理由

「今」ロレックスを買うべき理由を、4つご紹介いたします。

ロレックスを買うべき理由①価格が安くなっているから

前項で直近1年間の相場動向を掲載いたしました。

まだ定価を大きく超えるプレミア価格が多いとは言え、2022年3月をピークに、少し相場が落ち着いてきている。すなわちロレックスが安くなっていることを見て取れるのではないでしょうか。

そう、価格が安くなって手に入りやすくなっている「今」だから、ロレックスを買っておきたいと提言します。

なぜロレックス相場が安くなってきたのか。この背景としては、様々に言われています。

ロレックス 製造年表

まず一つは、冒頭でも少し言及しているように季節的要因です。

高級時計の実勢相場には波があります。もちろん前述のように為替や需要・供給が要因としてあるのですが、特に需要を左右する背景に「季節の違い」が見え隠れします。すなわち、年末はボーナスやクリスマスが重なるため、高級時計需要が喚起され、相場も高くなる傾向にあるのです。

これに加えて、ロレックスは「新作発表」も相場を大いに賑わせる季節的要因です。

近年では必ずしも横並びではありませんが、例年時計ブランドは3月~4月にかけて新作発表を行います。ロレックスはスイス ジュネーブで行われるWatches and Wonders Geneveに参加し、パテックフィリップやカルティエ、IWCにグランドセイコーなどとともに渾身の意欲作をローンチしています。

ロレックス エアキング 126900

※2022年に発表された新型エアキング Ref.126900

この新作発表前後、必ずと言って良いほどロレックス相場は急激なアップダウンを繰り返します。

「ロレックスの新作は、非常に秀逸で欲しくなるから」といった理由もありますが、実は新作発表前後の動向には、むしろ「生産終了モデル」の方が絡み合ってくると言えます。

これまたロレックスらしい現象なのですが、「生産終了したモデルの相場が上がる」。これは昔から、ロレックス相場で囁かれてきたことでした。ロレックスが数多くのロングセラーを抱えることは前述の通りですが、同一個体を量産しているわけではなく、時代じだいでスペックアップしながらモデルチェンジを繰り返しています。時計は精密機器ということを併せて鑑みれば「最新こそ最強」とも言えるのですが、ことロレックスのような老舗人気ブランドの場合、過去のモデルの方が人気をいや増し、結果として現役時代よりも高値で売買されることが珍しくありません。

なぜなら生産終了によって供給がストップした結果、年数を経るごとに当該モデルの稀少性が増していくこと。また「生産終了モデルならではの仕様・デザイン」が好き、といった、当該個体の根強いファンが少なくないことが、こういった相場動向を作り上げているためです。

デイトナ 116520

※2000年~2016年まで製造されたデイトナ 116520。現行にはないメタルベゼルや、年式による仕様が細かに分かれており、ロレックスファンの心をくすぐってやみません。

このような経緯から、新作発表と入れ替わりに生産終了になるロレックスモデルへの注目度がいやがおうにも上がり、新作発表で最高潮になった後は、だんだんと落ち着いてくる、といった動向が例年のロレックスには見受けられます。

その他のロレックス相場が安くなっている要因としては、中国経済が停滞している。高級時計が一つのブームとなり、ロレックス以外の他ブランドでも実勢相場が高まった結果、需要が手広くなっているなどといった考えも挙げられます。

要因について述べましたが、つまり、今ようやく相場が落ち着き、買いやすくなっている現象が見てとれるのです。

ロレックス GMTマスターII 126711CHNR

ただし気をつけたいのが、ロレックス需要自体は決して低くない、ということ。

これはロレックスだけでなく高級嗜好品全体に言えることなのですが、実は新型コロナウイルス下において、レジャーや飲食への消費が高級宝飾品へとシフトする傾向が見られており、相場が下がったからと言って需要がなくなった、というわけでは決してないのです。

さらに安くなったとは言え、まだまだ定価を下回りそうにない人気モデルの数々・・・様々な意見がありますが、業界人の中には「下げ止まった」「底をついた」などといった声もちらほら聞こえてきており、またボーナス時期を迎えると相場がジワジワ上昇するであろうことは想像に難くありません。

ロレックスが安い今。本当に欲しい方は、ぜひ買っておくべきというのが、最初に強くお勧めしたいポイントです。

ロレックスを買うべき理由②手に入れやすくなっているから

理由①でも述べたように、かつてに比べれば需要が落ち着いている傾向―あくまで傾向の範囲で、他ブランドに比べれば高いと言わざるを得ませんが―にあり、そのため流通量が増えつつあります

前述の通り世界的な需要に全く供給が追いついていない状況であったため、正規店での購入はまず不可能。並行輸入店であってもデイトナやGMTマスターIIなどの入荷がなかなか難しいという現象が巻き起こっておりました。

ちなみに特に入荷が難しいのが「新品」です。

ロレックスの近年の相場上昇は、投機対象としてもオイシイと取り沙汰されることが、増えてきました。

例えばデイトナ 116500LN。こちらの定価は1,757,800円ですが、一時期600万円超の実勢相場が上がることとなりました。ちなみに下がったとは言え、現在でも400~500万円が並行輸入市場でのプライスレンジです。

つまり、正規店で定価で手に入れることができれば、その倍以上の儲けを手にできることを意味します。

そんな背景があって、ロレックス需要は純粋に「ロレックスが欲しい」方だけでなく、「転売」「投機目的」での購入者でも構成されつつありました。

この状況を苦々しく思っていたロレックスLOVERSは少なくないでしょう。

ロレックス GMTマスターII 126710BLNR

そんな「転売」に待ったをかけるため、ロレックスは販売時にメーカー保護シールを剥がしたり、ブレスレット調整を条件としたり、購入制限―お一人様一点限り―を設けたりといった対策を行っており、それに伴い新品流通量が激減したのです。

この転売対策が逆に新品の実勢相場を上昇させることとなり、ますます投機に力が入っていたことは何とも皮肉な話ですが・・・

しかしながらロレックスLOVERSにとっての朗報が、投機目的の購入者が減少しつつある、ということ!

転売目的への対策をロレックスが強く行っていること。また近年では相場が落ち着いてきたことから、転売へのうま味が徐々に薄れていっていること。また新型コロナウイルスの蔓延を大きなきっかけとして、リスクオフの時代に突入しつつあることなどが要因です。

それ以前に、そもそも高級時計は決して投機・投資の対象とは言えません。

もちろんロレックスを始め、オメガにタグホイヤー、ウブロ。あるいは超高級に位置するパテックフィリップにオーデマピゲなどの人気モデルは「資産価値」「リセールバリュー」が高くなります。

ただ、ロレックスのように定価を超えるプレミア価格となることはとても稀少な例であり、一般的には「長く使った後も売りやすい」「別の時計が欲しくなった時に下取り品にできる」くらいの意味に留まります。つまり、買値よりも高い金額で売れるかと言われると、必ずしも当てはまるケースは多くありません。

ロレックス GMTマスターII 126710BLRO

そんな中で現在の経済情勢と相まってロレックスを転売目的で購入される方が減り、かつインバウンドや観光客の減少から、かつてよりロレックスが手に入りやすい状況となりました。繰り返しになりますが、その背景を鑑みれば決して喜ぶべきことではありません。ただ、本当にロレックスが欲しかった方にとっては、一つの買い時と捉えて良いのではないでしょうか。

とりわけミルガウスやエアキングなど、エントリーモデル的立ち位置のスポーツモデル、あるいはデイトジャストにデイデイトなどのドレスラインは「手に入りやすさ」が顕著と言えるでしょう。

しかしながらここでも気をつけたいこと。それは、流通量が正常化したわけではない、ということです。

と言うのも、確かに購入するお客様の頭数は減ってはおりますが、弾数が増えているわけでは当然ありません

もともと人気の高いロレックスですから、すぐに需要と供給のバランスが取れる、といった考えは、少し早計なように思います。

さらに言うと、正規店で購入しやすい個体は限定的、と言うこと。

とりわけデイトナ 116500LNやグリーンサブマリーナ 126610などの超絶人気モデル。あるいはまだ国内流通が始まったばかりの新作GMTマスターII 126710系。はたまた生産終了したデイトナ 116520やGMTマスターII 116710系など、今は正規店では手に入らないであろう個体は並行輸入店で購入する他なく、かつ相場もおいそれとは落ちません。

とは言え一時に比べれば安く・手に入れやすくなっていることは事実。

並行輸入店の価格競争・在庫放出も起きやすくなっている状況ですので、一度各店舗やホームページを覗いてみましょう。欲しかったモデルがお手頃になっている可能性があります。

ロレックスを買うべき理由③実勢相場が今後上がる可能性が高いから

ロレックス デイトナ 116500LN

右肩上がりを続けてきたロレックス相場ですが、実は過去9年の中で、相場が大きく下落した時期がありました。

2019年の半ば頃と、2020年の緊急事態宣言下です。

しかしながらその後、すぐにロレックス相場は回復。回復どころか下落前の実勢相場を大きく上回る「急騰」を記録し続けてきたという経緯があります。

つまり、今回のロレックス相場の落ち着きも、一過性のものなのではないか?こう考えることができるのです。

長年時計業界に身を置くバイヤーなどは、「ロレックス相場が、今後下がる要因はあまりないのでは」と語ります。

例えば2008年のリーマンショックを契機とした、未曾有の世界経済危機。この頃は円高が進みに進み、かつ景気減退も凄まじかったため、かつてないほどロレックス相場が下がることとなりました。

時計業界に30年身を置くバイヤー曰く、「その頃(リーマンショック後)に比べれば決して現在のロレックス相場は安くない」「ある程度動きは鈍くなっているが、想定の範囲内」である、と。

確かに2008年~2010年頃のロレックス価格は今では考えられないほどで、あのデイトナ116520ですら100万円以下(現在は200万円オーバー)で購入することができました。

その頃と比べるまでもなく、昨年の底値と比べてもまだまだ「相場下落」とは言えない状況となります。

ロレックス グリーンサブ 116610LV

また、今後長期的視点に立ってみれば、相場を上げる要因が散見する、といった意見もあります。

一つには、今後入国制限が緩和されれば、インバウンドがまた増加し、「爆買い」が予期されること。もちろん新型コロナウイルス下の中国経済など懸念事項もありますが、このまま急激な円安が進行すれば、世界の富裕層にとって日本市場は大きな魅力に映ることでしょう。

もちろん日本国内でも、高級時計市場の拡大は指摘されており、新たなファン(ロレックスに限らず)が増え続ければ、さらなる大きなうねりとなって、相場に影響を与えることとなります。

このうねりは、直近ではこれから迎えるボーナス時期であったり、また来年のロレックスの新作動向であったり・・・

こういった背景を鑑みると、この先もまだロレックス相場は上がる可能性に満ちていると言えるのではないでしょうか。

ロレックス シードゥエラー Ref.126600

とは言え、相場は水物です。

この先上がるか下がるかは誰にもわかりません。

だからこそ、「今」大きな買い時を迎えている、ということが明らかになっています。

ロレックスを買うべき理由④不景気でもロレックスは売れ続けているから

ロレックス ヨットマスターII

高級嗜好品はすぐに不景気の煽りを受ける、と言われることがありますが、こと高級時計になると必ずしも首肯できる説ではありません。

なぜなら、高級時計は資産価値が高いため。

前述の通りロレックスのみならず、パテックフィリップやオーデマピゲなど高級メゾンの製品はえてして使った後も高値で売却することができる、という話でしたね。

これはコアな時計ファンや投資家のみならず、多くのユーザーにとってもはや一般常識になりつつあります。

その理由は様々ですが、一つには機械式時計の永続性が挙げられます。

機械式時計は電池ではなくゼンマイを駆動力としているため、メンテナンスを施せば理論上は永久に使い続けていくことが可能です。

さらにロレックスは実用時計として早い段階から現代にも続くような技術力を獲得しており、修理ノウハウが比較的出回っていること(つまり古い個体でも修理して使える)。加えて古いモデルでも実用に足ることから、一大中古市場を形成してきました。

「中古」と言うと「粗悪品」「安かろう悪かろう」などといったイメージがありますが、こと高級時計に至っては異なります。

そしてむしろロレックスに至っては、古いモデルの方が高値になる傾向すらあるのです。

前述した「生産終了したロレックスは相場が上がる」という話を耳にする機会は少なくありません。

すなわち、ロレックスとは高値での売却が望める数少ない資産のうちの一つなのです。

デイトナ 116500LN

例えば前述の通り、一世代前のデイトナ 116520は、リーマンショックの頃は100万円以下で手に入るものもありました。

116520は、個体にもよりますが、特にレア仕様などではないモデルでも現在買取相場が280万円程度になるケースも多々あります。つまり、幸運にも100万円で手にしていた方が今売却すれば、180万円の利益を手にすることが可能なのです。

こういった資産価値は、実は「有事」の時にほど需要が高まります

例えば「金」。

日本でも近年では純金積み立てや金貨投資などが一般に広まるようになっていますが、円が非常に強い通貨であるため、資産として金を所有する方はあまり多くありませんでした。

一方で金は配当・利子は生まれないデメリットを抱えつつも、「滅多に価値が暴落しない」という大きな魅力を持つ資産です。

そのため災害や紛争、あるいは現在のような疫病など、地政学リスクが高まった時にほど金を「安全資産」として購入する傾向が世界的にはあり、当然需要が増えるので価格も上がります。

こういった安全資産の側面がロレックスにもあります

ロレックスは上質な金無垢を使用したモデルも少なくありませんが、ステンレススティール製にも言えることです。

もちろんロレックスは投機のための手段ではありません。しかしながら、今度は「現金化しやすいロレックスを所有しておくことで、何かあった時の備えにしよう」という購買志向が人々の間を取り巻くようになっているのです。

円が暴落する・・・といったシナリオは考えたくはありませんが、「時計を楽しむ」と同時に「安心」のためにロレックスを買っておく。そんな選択肢もアリではないでしょうか。

まとめ

ロレックスが9年ぶりに買い時を迎えていること。そしてその理由について解説いたしました。

長年ずっと相場上昇を続けてきたロレックスですが、最近になってようやく落ち着いてきたことは事実。この先のことはまだわかりませんが、本当にロレックスが欲しい方は、正規店にしろ並行輸入店にしろ、お店を覗いてみることをお勧めいたします。

欲しかったモデルが、思わぬ価格で販売されているかもしれません。

当記事の監修者

池田裕之(いけだ ひろゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長

39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年

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