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デイトナ, WEBマガジン, GMTマスター, Watches and Wonders Geneva 2024 現地から速報!, エクスプローラー, デイトジャスト, 池田裕之, ロレックス

速報!2021年ロレックス新作モデルを発表!by Watches & Wonders Geneve

最終更新日:

ロレックス 2021年新作

出典:https://www.rolex.com/ja

2021年はオンライン上でWATCHES & WONDERSに参画することとなったロレックス。
既に開催前からティザームービーで話題になっていましたが、4月7日、ついに新作のベールが明かされました!
エクスプローラーI,エクスプローラーII,デイトナ…2021年、ロレックス新作時計の実力とは?

 

ロレックス2021年新作①エクスプローラーI 124270 / 124273

ロレックス 2021年新作

出典:https://www.rolex.com/ja

スペック

外装

型番: 124270 / 124273
ケースサイズ: 直径36mm
素材: ステンレススティールまたはイエローロレゾール(SS×YG)
文字盤: ブラック

ムーブメント

ムーブメント: Cal.3230
駆動方式: 自動巻き
パワーリザーブ: 約70時間

機能

防水: 100m
予価: 676,500円/1,142,900円(いずれも税込)

2020年、最もモデルチェンジ説が濃厚だったエクスプローラーI。

その理由は定価改定時にもお値段据え置きだったり、先回のモデルチェンジからちょうど10年であったり…

昨年は現行据え置きとなったものの、2021年、ついに新作として新リファレンスへと移行が果たされました!
それも、往年の36mmサイズを伴って!

 

先代の214270は、エクスプローラーIの歴史で初めて39mmケースにアップサイジングされた世代となります。
デザインコードは114270から継承されていましたが、2016年にランニングチェンジ。針が太く長く再設計され、またアラビアインデックス3・6・9に夜光が塗布されることとなりました。

そんなエクスプローラーI、愛好家らの声を受けてか、36mmサイズと再び相まみえることとなったのです!昨年新作発表でサブマリーナが大型化していたため、よもやサイズダウンしてくれるとは、誰が考えたでしょうか。
ちなみに2016年のマイナーチェンジも、愛好家の声を受けたとか受けていないとか(針は先代114270のままでケースサイズが大きくなったため、バランスが悪いといった声がありました)。もっとも、後述するエクスプローラーIIや、昨年やはり新作として打ち出されたオイスターパーペチュアル41との差別化を図ったと見ることもできます。

なお、「114270」からの進化であるからして、124270のリファレンスが採用されたのでしょう。

 

ロレックス エクスプローラーI 2021年新作

出典:https://www.rolex.com/ja

さらに驚くべきはイエローロレゾール(ステンレススティール×イエローゴールドのコンビ)モデルのラインナップではないでしょうか!

これまでエクスプローラーIにゴールドが使用されたことはありませんでした。過酷な環境にも挑む探検家に向けて、という無骨なコンセプトをエクスプローラーが持っていたためでしょう。

しかしながらいざリリースされて画像を見てみると、エクスプローラーのシンプルさとよくマッチしているように思います。

なお、エクスプローラーのブレスレットは伝統的に表面は落ち着いたヘアライン仕上げでしたが、ロレゾール 124273ではセンターポリッシュに仕上がっています。これもまた、華やかさにひと味加えてくれるエッセンスですね。

ロレックス 2021年新作

出典:https://www.rolex.com/ja

 

搭載するムーブメントは当然と言うべきか、新世代のCal.3230です。

2020年新作サブマリーナ ノンデイト 124060にも搭載されていましたが、こちらは大方の予想通りであったのではないでしょうか。

「新世代」とロレックスが自負するだけあり、ロングパワーリザーブ約70時間,高効率と信頼性を誇るクロナジーエスケープメント(脱進機),さらにはニッケル・リン合金の使用による高耐磁性を備えます。なお、カレンダー操作の禁止時間帯を取り払ったことも特筆すべき点ですね。

 

定価はステンレススティールモデルで676,500円!これまた驚くべきことに、先代214270から若干お安くなっています!

近年、新世代ムーブメント搭載とともに、軒並み定価値上げを敢行してきたロレックスですので、124270のこのお値段は非常に嬉しいところですね。
なお、ロレゾールのエクスプローラーは1,142,900円。いずれも税込です。

ロレックス 2021年新作

出典:https://www.rolex.com/ja

もっとも、ロレックスの定価はあってないようなもの。

実勢相場は年を経るごとに上昇しており、エクスプローラーも御多分に漏れず、です。

現在、214270は中古であっても120万円前後~。年式の古い、マイナーチェンジ前の個体であったとしても100万円前後と、かつて「エクスプローラーIはロレックスの入門機」と呼ばれていた時代の面影はなくなりました。

新作が36mmサイズとなると、先々代114270,さらに前の14270の相場動向も気になるところ。また、恐らく新型エクスプローラーIも現在ロレックスが行っている「購入制限」の対象となると思われますが、それにロレゾールも含まれるのでしょうか・・・

何はともあれ、国内入荷を待ちましょう!

ロレックス2021年新作②エクスプローラーII 226570

ロレックス 2021年新作

出典:https://www.rolex.com/ja

スペック

外装

型番: 226570
ケースサイズ: 直径42mm
素材: ステンレススティール
文字盤: ブラックまたはホワイト

ムーブメント

ムーブメント: Cal.3285
駆動方式: 自動巻き
パワーリザーブ: 約70時間

機能

防水: 100m
予価: 898,700円(税込)

既にティザームービーが出回っておりましたので、大方は予想していたであろうエクスプローラーII。1971年誕生であるがゆえ、50周年という節目もファンをソワソワさせる大きな要因となりました。
しかしながら「どんなモデルが出るか」までは明かされず、やきもきしつつ予想に花咲かせたファンも多いことでしょう。

 

蓋を開けたら、3年前のディープシー同様、外装デザインは先代から踏襲されることとなりました。しかしながらこちらも新型エクスプローラーIと同様に、当然と言うべきか。新世代ムーブメントCal.3285に載せ替えられています!

 

「セラミックベゼルになるのでは」
「いや、インナーベゼルに変わっていくのでは」

そんな風に喧々諤々でしたが、個人的には精悍なメタルベゼルは変わらず、となったことに安心しました。ディテールは変わっているようで、ラグ幅・ブレスレット幅が若干ながら再設計されているようです。もっともこれは昨年の新型サブマリーナを始めとした、近年のロレックス傾向のうちの一つです。ラグ幅をシャープにし、これに伴ってブレスレット幅がわずかながら広がります。

 

ロレックス 2021年新作

出典:https://www.rolex.com/ja

なお、新世代ムーブメントCal.3285は新型GMTマスターIIから引用されることとなりました。

216570ではエクスプローラーII専用のCal.3187が搭載されていました。
これは、GMTマスターIIに長らく搭載されてきた3186に耐震装置となるパラフレックス ショック・アブソーバが付加されたもの。新世代ムーブメントは基本的に同機構が搭載されているため、特にすみ分ける必要がないとされたのでしょう。

ただし、31系同様にケースサイズに合わせて、プレートが若干大型化していると思われます。

 

気になる定価は黒・白文字盤ともに898,700円。
216570は875,600円であったことを鑑みると、思ったよりは小さな上げ幅ですね。

とは言えこちらもエクスプローラーI同様に、実勢相場を大きく上昇させています。
ディープシーはモデルチェンジの際、デザインが大きく変わらなかったことから旧型に大きな価格上昇は当時見受けられませんでしたが、今ロレックス熱が過去類を見ないほど高まっています。

そのためエクスプローラーIIもまた、気になる方は早めに入手しておくのが吉ではないでしょうか。

ロレックス2021年新作③GMTマスターII 126710BLNR/126710BLRO オイスターブレス

ロレックス 2021年新作

出典:https://www.rolex.com/ja

スペック

外装

型番: 126710BLNR/126710BLRO
ケースサイズ: 直径40mm
素材: ステンレススティール
文字盤: ブラック

ムーブメント

ムーブメント: Cal.3285
駆動方式: 自動巻き
パワーリザーブ: 約70時間

機能

防水: 100m
予価: 998,800円(税込)

2018年・2019年のバーゼルワールドで大きな話題をさらったGMTマスターII。
とりわけジュビリーブレスレットへデザインコードが変化したことは、悲喜こもごもありましたね。

しかしながら2021年、オイスターブレスレットを携えて、往年のコードが帰ってきました!

他のプロフェッショナルモデル同様、多少は設計が変わっているようですが、旧型116710系と同様にセンターがポリッシュとなったブレスデザインが採用されています。

ムーブメントも同様にCal.3285となるため、人気を今後二分しそうですね。

定価は998,800円。ジュビリーブレスレットタイプは1,020,800円ですので、若干お安くなりますね。

現在GMTマスターIIの相場もまた上昇を続けていますが、人気が分散されることで品薄解消となる流れを望みたいところです。

ロレックス2021年新作④デイトナ メテオライト

ロレックス 2021年新作

出典:https://www.rolex.com/ja

スペック

外装

型番: 116515LN,116509等
ケースサイズ: 直径40mm
素材: ゴールド
文字盤: メテオライト

ムーブメント

ムーブメント: Cal.4130
駆動方式: 自動巻き
パワーリザーブ: 約70時間

機能

防水: 100m
予価: モデルによる

デイトナ,デイトジャスト,GMTマスターII,そしてチェリーニのムーンフェイズに…ロレックスはしばしばメテオライトを文字盤装飾として採用します。

メテオライトとは、隕石の一部から採取されたレア素材です。古来から世界中で崇拝の対象となっている石でもあり、真理、永遠、自然の摂理、神の理念など強いエネルギーを持つとされています。

レア素材だけあり、メテオライトを使ったモデルはどうしても高価格になりがち。しかしながらロレックスのメテオライトモデルが入荷すると即完売するという驚くべき実力を誇っており、とりわけデイトナの当該個体をお探しの方は多いものです。

 

そんなメテオライトモデルが、計6機種もデイトナから新作リリースされました!

ロレックス 2021年新作

出典:https://www.rolex.com/ja

イエローゴールドの116508,エバーローズゴールドの116505,そしてメテオライトデイトナではおなじみのホワイトゴールド 116509。さらにはオイスターフレックスを搭載した116518LN,116515LN,116519LNでもメテオライトが楽しめるようです!

ちなみに事前にリークされた画像でもメテオライトデイトナが載っていたのですが、こうして公式画像を見てみるとロレックスらしいかっこよさと、独特の文字盤質感が畢生の出来栄えですね…!実機を見ると、もっと魅入られることでしょう。

ロレックス 2021年新作

出典:https://www.rolex.com/ja

搭載するムーブメントは長年デイトナで活躍してきた自社製クロノグラフCal.4130です。

 

定価は下記の通りとなりますが、SSデイトナを大きく超える稀少性を持つことは間違いなく、実勢相場がどうなるかは神のみぞ知る…

YG 116508:4,339,500円
ERG・WG 116505または116509:4,627,700円
YG×オイスターフレックス 116518LN:3,473,800円
ERG・WG×オイスターフレックス 116515LNまたは116519LN:3,606,900円

いずれも税込です。

ロレックス2021年新作⑤スカイドゥエラー ジュビリーブレス

出典:https://www.rolex.com/ja

スペック

外装

型番: 326933 / 326934
ケースサイズ: 直径42mm
素材: SS×ゴールド
文字盤: シャンパン,ブルー,ブラック等

ムーブメント

ムーブメント: Cal.9001
駆動方式: 自動巻き
パワーリザーブ: 約72時間

機能

防水: 100m
予価: 1,930,500円/1,586,200円(いずれも税込)

昨年無垢モデルでオイスターフレックス搭載機が発売されたスカイドゥエラー。

2012年から始まるロレックス屈指のコンプリケーションシリーズで、文字盤にオフセットされた24時間ディスクを用いて第二時間帯を表示させるGMT機構,さらには「サロス」と名付けられた年次カレンダーが付属していることが大きな特徴です。

 

2021年新作として、5列ジュビリーブレスレットモデルがコンビに追加されました!
なお、ムーブメントやスペックは既存モデルと変わらず、リファレンスもそのままとなります。

 

もともとデイトジャストやデイデイト等と同様に、クラシックウォッチに位置付けられてきたスカイドゥエラー。独特の切り込みの入った装飾ベゼルが大変エレガントなことも大きな特徴です。

しかしながら3列オイスターブレスレットやオイスターフレックスがラインナップであったこと。加えてメカニカルな文字盤レイアウトから、スポーツ・ドレスどちらの長所も併せ持った名機と言えるでしょう。

そしてこの度ジュビリーブレスレットが追加されることで、非常にドレッシーな一本に仕上がりました。デイトジャストよりも幅がありそうなので、クラシック一辺倒でもない、精悍な印象も加わっていますね!

出典:https://www.rolex.com/ja

なお、定価はデイトジャスト同様、オイスターブレスレット搭載機に比べて若干お高め。
SS×ホワイトゴールド(ベゼル)のRef.326934は1,586,200円、SS×イエローゴールドの326933は1,930,500円に設定されました。

 

繰り返しになりますが、ロレックスの定価はもはや実勢相場に大きく影響しているとは言えません。

スカイドゥエラーはクラシックウォッチという立ち位置から、あまり相場高騰は見られなかったものの、近年のロレックス全体の急騰に伴い定価を大きく超えるプレミア価格で売買されています。スカイドゥエラーが持つ複雑機構としての魅力も、この需要に貢献しているのでしょう。

とりわけ326934の青文字盤はプロフェッショナルウォッチ顔負けの上げ幅。
最近では「デイトナよりも正規店で手に入れることが難しい」モデル等と囁かれているようで、この度ジュビリーブレスレットが加わったことで、どう相場が動いていくのか気になるところですね!

ロレックス2021年新作⑥デイトジャスト36

ロレックス 2021年新作

出典:https://www.rolex.com/ja

スペック

外装

型番: 126234,126200,126233等
ケースサイズ: 直径36mm
素材: SS×ゴールド
文字盤: モデルによる

ムーブメント

ムーブメント: Cal.3235
駆動方式: 自動巻き
パワーリザーブ: 約70時間

機能

防水: 100m
予価: モデルによる

みんな大好きデイトジャスト。

世界中の老若男女から愛され続けている一大コレクションですね。
スポーツ人気が高まる昨今ですが、デイトジャストが永世定番であることは変わりありません。

そんなデイトジャストの36mmサイズに、多彩な文字盤バリエーションが追加されることとなりました!

 

ロレックス 2021年新作

出典:https://www.rolex.com/ja

こちらは、パーム(ヤシ)モチーフが描かれたモデル!トロピカルですね!

ロレックス 2021年新作

出典:https://www.rolex.com/ja

また、ジュビリーパターンを施したタイプも、新しくリリースされています。

 

デイトジャストもまた、近年のロレックス相場の高騰に合わせて価格が上がる傾向にあります。
しかしながら年々楽しいラインナップが追加されてもおり、また歴史の長さも相まって、今後も身近なロレックスとして私たちに寄り添ってくれることでしょう

まとめ

待望のロレックス 2021年新作モデルについてご紹介致しました!

昨年のサブマリーナに引き続き、基幹コレクションであるエクスプローラーI・IIにメスが入れられることとなりましたね。また、GMTマスターIIやデイトナのバリエーション拡充もファンにとっては望むところです!

しかしながら今回の新作発表の影で、チェリーニのデュアルタイムが廃盤になっているようです。

また、ロレックスの品薄は加速するばかりですが、新作出回りはいつ頃になるのでしょうか。例年ですと国内入荷は5月頃ですが、新型コロナウイルスの影響も無視できません。

今後もロレックス動向を追っていきたいと思います!

当記事の監修者

池田裕之(いけだ ひろゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長

39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年

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