「サブマリーナーで一番人気のモデルはどれ?」
「手に入れるならどのモデルがおすすめ?」
ベゼルカラーや素材の違い、さらにデイト表示の有無など、いくつものバリエーションがあるロレックスのサブマリーナー。
それだけに「選ぶのに迷う」というロレックスファンも多いのではないでしょうか。
時計好きからそうでない人まで誰もが知るサブマリーナーは、どのモデルも人気が高く、そこに優劣をつけるのは非常に困難です。
この記事では、そんなサブマリーナーの要注目モデルをピックアップして、それらの特徴や評判について解説します。
人気の理由やお気に入りの1本を選ぶコツについても解説するので、ぜひ最後までチェックしてください。
目次
サブマリーナーおすすめ人気ランキング5選
世界初の本格的ダイバーズウォッチとして、1953年に登場したサブマリーナー。
そんな歴史あるサブマリーナーの中から人気実力、さらに「使いやすさ」や「買いやすさ」を重視して選んだおすすめモデルを以下に5本紹介します。
各モデルの評価や口コミ、中古相場もわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
ロレックス サブマリーナー ノンデイト 124060 ブラック
素材:ステンレススティール / SS
ケース:直径 41mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
2020年に登場したRef.124060はサブマリーナーの最新モデルにして、ロレックスの技術とデザインの粋を集めた1本です。
前作(Ref.114060)より1mmサイズアップしたケースは41mmで、存在感が増した一方、ラグの形状がスリムになったことでスッキリとした印象に仕上がっています。
ムーブメントは、70時間のロングパワーリザーブを誇るCal.3230を搭載。
高い耐磁性と耐衝撃性を誇り、さらにスイス公認クロノメーター認定を受けた精度は、日差マイナス2秒~プラス2秒という優れた実用性を発揮します。
素材には904Lステンレススチール(オイスタースチール)を使用し、高い耐久性と耐腐食性を実現。
300m(30気圧)にも耐えうる防水性能は、プロフェッショナルダイバーからも厚い信頼が寄せられるほどです。
サファイアクリスタルの風防は傷が付きにくく、セラクロムベゼルも退色に強い高耐久素材でできているため、長期間の使用でも美しさが維持されます。
シンメトリーな文字盤は、バランスの良さと飽きの来ないデザインが魅力。
クロマライトが塗布された針とインデックスは暗闇で青色に光り、どのような状況でも高い視認性を確保できます。
グライドロック機構が備わったブレスレットは、工具を使わず簡単に微調整が可能。
高性能且つシンプルで洗練されたダイバーズウォッチを手に入れたいなら、おそらくこのRef.124060を超える選択肢は他にないでしょう。
評価や口コミ
「一番好きなサブマリーナーは?」と聞かれたらコレを答えます。
日付が無いシンプルな方が、余計な情報が無く好きなのです。
そして、複雑でないことが長く使える秘訣でもあると考えています。
デザイン的にも完成されたバランスで、とても魅力的なモデルです。
ブレスもこの型になって、進化して更に良くなっていますよね。
ノンデイトで様々なカラーがほしくなります。
可能であれば、他のバリエーションもあると……
デイトありはサブマリーナーそのものなんですが、ノンデイトはデザイン的に完成されているように感じます。
こちらの方が飽きが来ないのではと思いました。
中古価格平均
サブマリーナー ノンデイト 124060の中古相場は、現在のところ185万円前後。
ちなみに新品の市場価格は195万円前後で、定価は1,318,900円です。
中古でさえプレ値が付いていますが、注目すべきは中古と新品の価格差が極めて小さいことでしょう。
それだけこのモデルは中古需要が高く、言い換えれば、価値がほとんど下がらないのが凄いところです。
ロレックス サブマリーナー デイト 126610LN ブラック
素材:ステンレススティール / SS
ケース:直径 41mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
その名のとおり、日付表示機能を搭載したサブマリーナーデイトは、サブマリーナーの上位機種。
Ref.126610LNは、そんなサブマリーナーデイトの最新モデルで2020年に登場しました。
パッと見は前作(Ref.116610LN)とあまり変わっていませんが、実際はいくつもの改良が施されており、さらに完成度の高いダイバーズウォッチに進化しています。
まず、ケースサイズが40mmから41mmにアップした一方で、ラグは細くなり、全体的なバランスがブラッシュアップされました。
その結果、着用時のフィット感が向上し、視覚的にもスリムでスタイリッシュな外観に仕上がっています。
逆にブレスレットはコマの幅が1mm広くなった分、見た目の頼もしさが増した印象。
ドットインデックスのフチもほんの少し太くなったことで、心なしか力強く、そしてハッキリと見えるようになった感があります。
ムーブメントは前作のCal.3135から、新世代ムーブメントと呼ばれるCal.3235にアップデートされたことで、パワーリザーブが48時間から70時間へと大幅にアップ。
Cal.3235は精度、耐磁性、耐衝撃性に優れ、その完成度の高さからロレックス史上最高傑作のムーブメントとも評されるほどです。
よって、品質と性能、さらに日付表示もマストの場合は、このRef.126610LNがベストな選択肢といえるでしょう。
評価や口コミ
デザインは完成されていると思います。
パッと見てサブとわかりますね。
日付も見やすいですし、本当に普段使うのには最適な時計だと思います。
長く使えるし、キズが付くのも味がでて最高。
文句なしです。
長年使い込まれたサブは本当にかっこいい。
少しずつそうなってきていますが、まだまだです。
故障無し、精度良好、パワーリザーブは70時間より長く、期待どおりの高性能。
老眼の自分でも視認性は昼夜を問わずとても良く、高級感のあるデザインですが飽きが来ません。
装着時にはいつも気分を上げてくれます。
どんな服装にも合わせやすく、実用時計としては最高です!
中古価格平均
サブマリーナー デイト 126610LNの中古相場は、現在のところ215万円前後。
ちなみに新品の市場価格は220万円前後で、定価は1,481,700円です。
もはやプレミア価格は当たり前として、こちらも中古と新品でほとんど価格が違わないのが凄いところです。
定番モデル故に相場も安定しているため、きっとオーナーは安心して持ち続けられるでしょう。
ロレックス サブマリーナー デイト 126610LV ブラック
素材:ステンレススティール / SS
ケース:直径 41mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
Ref.126610LVは「ハルク」の愛称で知られるRef.116610LVの後継モデルとして、2020年に登場しました。
文字盤まで色鮮やかなグリーンの前作は、現在でも高い人気を維持しており、その希少性も相まって中古市場では軒並み300万円以上の高値が付いています。
一方、Ref.126610LVはシックなブラック文字盤を採用することで、前作ほど尖った印象はなく、多少着けやすくなった感があります。
また、初代サブマリーナーの50周年記念モデルとして2003年に登場したRef.16610LVを彷彿とさせる佇まいが、ロレックスファンの間ではすこぶる好評。
さらに2023年頃からマイナーチェンジによって、よりRef.16610LVに近いライムグリーンのベゼルが登場したことで、ますます人気が加速しているようです。
Ref.126610LVの購入を検討する場合、おそらく色違い(ブラックベゼル)のRef.126610LNと迷うことは多いでしょう。
両者の違いはベゼルの色だけですが、現状では市場価格も定価も誤差とはいえないほどRef.126610LVの方が高くなっています。
汎用性の高さではRef.126610LNの方が優れていますが、華やかさや特別感を味わえるのはRef.126610LVの方。
Ref.126610LVは女性受けも期待できそうです。
評価や口コミ
好みは分かれますが、個人的にはグリーンベゼル、ブラック文字盤が格好良いと思ってます。
数年前に購入したので、マイナーチェンジ(!?)前のグリーンカラーになります。
現行のグリーンカラーの方が人気があるようですが、違いはよく分かりません。
仕事にプライベートにどんどん着用していますが、グリーンベゼルで目立つ時計なのに、意外に時計素人の方にロレックスとバレない時計なんですね。
これは嬉しい誤算でした。
反対に時計好きの人からはバレバレの時計なので、時計好きどうし自然に時計談義が楽しめております。
中古価格平均
サブマリーナー デイト 126610LVの中古相場は、現在のところ235万円前後。
ちなみに新品の市場価格は245万円前後で、定価は1,555,400円です。
こちらは、ロレックスのコーポレートカラーで特別感を味わえるモデル。
さらに男性だけでなく、ロレックス好きの女性からも人気があるため、ブラックベゼルのモデル以上に価格が高騰しています。
ロレックス サブマリーナー デイト 126613LB ブルー
素材:ステンレススティール / SS × イエローゴールド / YG
ケース:直径 41mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
Ref.126613LBは「ロレゾール」と呼ばれる904Lステンレススチールと18Kイエローゴールドのコンビモデルで、2020年に登場しました。
まず注目したいのは、サンレイ仕上げのブルー文字盤。
この文字盤は光の当たり具合によって、深みのあるブルーから鮮やかなブルーへと色合いが変化するなど、視覚的な楽しさを味わうことができます。
ベゼルも深いブルーで統一されており、その色彩は上品さと高級感を演出しています。
ひときわ目を引くイエローゴールドとブルーの組み合わせは、定番のサブマリーナーでも一味違った個性を感じられるでしょう。
そのため、他人との差別化やレア感を重視したい人には特におすすめのモデルです。
サブマリーナーならではの300m防水機能や、新世代ムーブメントのCal.3235を搭載するなど、実用時計としても圧倒的なパフォーマンスを発揮する1本。
ゴールドにつく傷が気になる人もいるかもしれませんが、これについては仕方のないことです。
むしろサブマリーナーは、使い込んで多少傷が目立つくらいがカッコいいのではないでしょうか。
評価や口コミ
ロレックスのコンビモデルの中では、個人的には1番人気モデルだと思います。
地味な日本人が着けていても嫌味なく似合うと思います。
サンレイのブルー文字盤が角度や光によって朝の海や夜の海を演出してくれるのも綺麗で、男性は勿論、腕周りが細い女性にもカッコよくてお洒落だと思います。
まず、ベゼル、ダイアルともにすごく深く感じる青でした。
かなり上品に感じています。
これだと、40代後半になって、ロレゾールモデルの中ではかなり使いやすい部類に入るのではと思いました。
見る人がみれば、好きで使っているんだろうなという時計ですしね。
中古価格平均
サブマリーナー デイト 126613LBの中古相場は、現在のところ275万円前後。
ちなみに新品の市場価格は285万円前後で、定価は2,339,700円です。
こちらもプレ値が付いた人気モデルであることは確実ですが、価格の上昇率はステンレスモデルほど激しくありません。
そのため、最初から中古品や並行輸入品だけに絞って探すのも悪くなさそうです。
ロレックス サブマリーナー デイト 16610 ブラック
素材:ステンレススティール / SS
ケース:直径 40mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
Ref.16610は、1988年から2010年まで製造された超ロングセラーモデル。
また、サブマリーナーの中でも「使いやすさ」と「味わい深さ」を兼ね備えたモデルとして常に安定した人気があります。
6桁モデルが高級感を前面に押し出す一方で、Ref.16610は落ち着いた雰囲気とシンプルなデザインが魅力的です。
どんなスタイルにも馴染む自然さがあり、肩肘張らずに身に着けられる手軽さも魅力の1つです。
現行モデルより1mm小さい40mmのケースは、細腕にもフィットするちょうどいいサイズ感。
48時間のパワーリザーブを誇るCal.3135やサファイアクリスタル風防を搭載するなど、セミヴィンテージとはいえ、その性能は現代の実用時計と比べても遜色ないレベルです。
製造期間が長かっただけにいまだに市場のタマ数が多く、状態の良い個体も簡単に見つけられるでしょう。
さらに、近年ヴィンテージモデルが高騰しているにもかかわらず、Ref.16610はまだ比較的手頃な価格で手に入るのもうれしいところです。
よって「買いやすさ」の観点からも、Ref.16610を狙うメリットが大きいのは間違いありません。
セミヴィンテージの入門機としても、手に取りやすい1本です。
評価や口コミ
5桁以前の落ち着いたヴィンテージ感に惹かれているこの頃。
防水性が担保されつつ、ヴィンテージ感が出てきた16610を再購入。
5桁のサブマリーナーの重さ、サイズ感、トータルでの絶妙な着け心地は道具として最高のものと言える。
他人との被りは退色してきたベゼルと焼けてきたトリチウムインデックスで回避できていると思う。
20年以上、大事に使用しております。
途中、116610も使用しましたが、サイズ的にちょうど良いのはこちらです。
さらにちょうど良いのは、エクスプローラⅠの36mmですが、ボリューム感等も含めると、やはりこれが一番使いやすいと思います。
中古価格平均
サブマリーナー デイト 16610の中古相場は、現在のところ145万円前後です。
ただ、製造期間は20年以上、さらに廃盤になってからは10年以上が経っているため、コンディションによって価格のバラツキが大きくなっています。
ヴィンテージやセミヴィンテージは、今後価格が上がることはあっても下がることは期待できません。
そのため、気になる個体を見つけたら、早めに検討することをおすすめします。
サブマリーナーはなぜ人気?
画像引用:ROLEX
サブマリーナーが人気を集める理由は、いくつかの要素が関係していると考えられます。
まず、ロレックス自体が世界一有名な時計ブランドであり、その品質と信頼性は400年の歴史を誇るスイス時計業界の中でも他を圧倒しています。
先述のとおり、サブマリーナーは1953年に世界初の本格的ダイバーズウォッチとして登場し、耐久性や耐水性において画期的なモデル且つ歴史に名を刻む名品として、その価値は誰もが認めるところです。
コンセプトとデザインが登場時から一貫している点も、普遍的な魅力を生み出しています。
クラシックな外観と機能美を備えるサブマリーナーは、どの時代においても洗練されたスタイルを保ち続けており、その人気ぶりもタイムレスといったところ。
さらに、ロレックスの時計は価値が下がりにくく、物によっては時間の経過とともに資産価値が上昇し続けるケースも珍しくありません。
そのため、サブマリーナーは安心して購入でき、また将来の値上がりを期待しながら所有している人も多くいるはずです。
サブマリーナーはステータスシンボルとしての側面も強く、身に着けるだけで周囲から羨望の眼差しで見られることもあります。
その結果として得られる優越感をイメージしながら、サブマリーナーを手に入れる人も多いのではないでしょうか。
このようにサブマリーナーは、ロレックスのブランド力と歴史的意義、デザインの一貫性と資産価値、そしてステータスシンボルとしての存在感が相まって、永続的な人気を保っているといえるでしょう。
サブマリーナー選び方のコツ
画像引用:ROLEX
現行モデルから生産終了モデルまで、実に魅力的なラインナップが揃うサブマリーナー。
その人気や口コミも気になるところですが、他にも手に入れる前にチェックしておきたいポイントがいくつかあります。
どれも納得のいく1本を選ぶためには重要なことなので、ぜひ意識するようにしてみてください。
使用用途を明確にする
サブマリーナーを選ぶ前にまずはどんなシーンで着用するのか、主な使用用途を明確にすることが大切です。
プライベートオンリーであれば特に問題はなさそうですが、ビジネスシーンがメインの場合は少し注意が必要です。
サブマリーナーは本格的ダイバーズウォッチでありながら、その優れたデザイン性によってカジュアルからビジネスまで様々なシーンにマッチします。
ただ、ブルーやグリーンのベゼルはカジュアル色が強いため、TPOを無視すると時計だけが妙に浮いてしまう恐れがあります。
「ハルク」の愛称で親しまれるグリーンサブ(Ref.116610LV)に限っては、文字盤も色鮮やかなグリーンです。
そのため、普段使いやカジュアルなシーンでは映えるものの、ビジネスや何かしらのドレスコードがある場面では、周りに違和感を与えてしまう可能性も否定できません。
一方、ブラックベゼルのステンレスモデルは、シンプル且つ汎用性の高いスタイルが魅力的です。
あらゆるシーンで使いやすく、ビジネスやセミフォーマルな服装とも違和感なくマッチします。
とりわけ5桁モデルはアルミニウム製のベゼルが悪目立ちせず、安心して着用できるでしょう。
このようにサブマリーナーを選ぶ際は、使用する場面を想定してベゼルの色や素材を考慮するのがポイントです。
サブマリーナーは高価なだけに、購入後の長い付き合いを考えると、汎用性の高いモデルを選んだ方が無難なのは確かです。
もちろん、汎用性を無視して本当に欲しいモデルを狙うのもアリだとは思います。
ただ、そのような選択は2本目以降にした方が、後悔するリスクを回避できるのではないでしょうか。
素材の特性を理解する
サブマリーナーは、ケースやブレスレットの素材をよく理解してから選ぶのもポイントです。
素材の違いは耐傷性や使い勝手、さらに当然ですが見た目や価格にも影響します。
サブマリーナーは素材によってステンレスモデル、コンビモデル、ゴールドモデルの3種類に分けられ、さらにゴールドモデルの素材には以下の2種類が存在します。
- イエローゴールド
- ホワイトゴールド
素材の違いで、おそらく最もインパクトがあるのは価格の部分でしょう。
コンビモデルとゴールドモデルは特に高価なため、購入を検討する際に価格がポイントになるのは間違いありません。
現行モデルを見比べてみても、素材によって価格が大きく違うのは明らかです。
品名 | Ref. | 素材 | 定価 |
---|---|---|---|
サブマリーナー | 124060 | ステンレス | 1,318,900円 |
サブマリーナー デイト | 126610LN | ステンレス | 1,481,700円 |
サブマリーナー デイト | 126610LV | ステンレス | 1,555,400円 |
サブマリーナー デイト | 126613LN | ステンレス×イエローゴールド | 2,339,700円 |
サブマリーナー デイト | 126613LB | ステンレス×イエローゴールド | 2,339,700円 |
サブマリーナー デイト | 126618LN | イエローゴールド | 5,837,700円 |
サブマリーナー デイト | 126618LB | イエローゴールド | 5,837,700円 |
サブマリーナー デイト | 126619LB | ホワイトゴールド | 6,282,100円 |
素材の違いを理解することで、きっとライフスタイルや好みに合ったモデルも選べるようになるでしょう。
まず、ステンレス(ロレックスでは「オイスタースチール」と呼ばれる)は耐久性が高く、腐食にも強いため日常使いに最適です。
耐傷性にも優れ、傷がついてしまった場合でも研磨することで、新品のような輝きを取り戻すことができます。
ステンレス自体が腕時計では最もメジャーな素材なので、どこへ行くにも安心して身に着けられるでしょう。
ただ、ステンレスでも近年のセラミックベゼルを搭載するモデルは高級感に溢れ、その見た目や質感がしっくりこないという声も少なくありません。
クラシックな雰囲気や無骨さを重視するなら、5桁以前のヴィンテージやセミヴィンテージモデルがおすすめです。
一方、コンビモデルとゴールドモデルは抜群の存在感と高級感を演出できる反面、身に着けるシーンを選ぶのがネックです。
ゴールドはステンレスに比べて柔らかく、傷や凹みができやすいため、それらが気になって仕方ないという人には不向きと言わざるを得ません。
とはいえ、独特の色気や輝き、腕にずっしりとくる重量感はゴールドでしか味わえない魅力といえます。
コンビモデルとゴールドモデルは「他人と被るのはイヤ」という人にも魅力的な選択肢です。
リセールバリューも考慮する
サブマリーナーは、リセールバリューも考慮した上で選ぶことをおすすめします。
将来手放すつもりがなくても、リセールバリューが低いモデルよりは高いモデルを選んだ方が、他人に自慢できたりいい気分を味わえたりもするかもしれません。
サブマリーナーは単なる腕時計ではなく、資産としての側面も持ち合わせています。
ロレックスはパテックフィリップと並び最もリセールバリューが高いブランドとして知られ、中でもサブマリーナーはその象徴的なモデルとして安定した需要があります。
リセールバリューを考慮することで、将来売却する際は損失を最小限に抑え、むしろ資産価値が増す可能性も十分に期待できるでしょう。
サブマリーナーのリセールバリューを決定づける要因としては、モデルの人気や希少性があげられます。
例えば、ステンレス素材のノンデイトは定価が最も低いモデルですが、中古市場では常に人気があるためリセールバリューは高めです。
また、同じリファレンスでも、製造期間が短い仕様の個体についてはその希少性から思わぬ高値が付く場合もあります。
一方、ゴールドモデルやコンビモデルは、ステンレスモデルより遥かに定価は高いものの、中古市場での需要がイマイチなので換金率は低めです。
よって、購入前にどのモデルが人気で、将来的に価値が保たれやすいかを調査するのがポイントです。
また、コンディションやメンテナンス履歴もリセールバリューに大きな影響を与えます。
そのため、中古品を購入するときは、付属品(箱、保証書など)が揃っているか、オーバーホールの証明書があるかなどを必ずチェックしましょう。
リセールバリューを考慮することで、長期的に見て価値のある選択ができ、時計選びにおいて投資的な観点を持つこともできるのです。
まとめ
サブマリーナーは現行モデルから生産終了モデルまで、どれも人気が高くそこに優劣をつけるのはあまりに困難です。
6桁モデルは品質や性能において文句のつけようがなく、高級感漂うデザインや質感は目を見張るものがあります。
一方、5桁以前のモデルが持つ味わいや、どんなスタイルにも馴染む使い勝手の良さを評価する声もロレックスファンの間で根強く聞かれます。
サブマリーナーを選ぶ上では使用用途を明確にし、素材の特性やリセールバリューを意識することも大切です。
ぜひこの機会に、心の底から納得できる1本を選んでみてはいかがでしょうか。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年