「ヨットマスター116622と126622の違いって何だろう?」
「ヨットマスター116622と126622だったらどちらを選んだら良い?」
マリンスポーツのために開発されたロレックス「ヨットマスター」。
1992年に誕生し、プレミアムスポーツモデルとして幅広いラインナップを展開してきました。
そんなヨットマスター116622と126622の違いについて知りたいという人は多いのではないでしょうか。
116622と126622はヨットマスターの定番としてどちらも人気のモデルです。
この記事ではロレックス ヨットマスター116622と126622の違いを、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
価格の違いについても解説しますので、ヨットマスターのご購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
ヨットマスター116622と126622の違い
デイトナやサブマリーナのモデルチェンジは、針・インデックスの大型化やケース厚の変更が多いですが、116622と126622に関しては、ほとんど外観に違いはありません。
ロレックス ヨットマスター ロレジウム 116622 ダークロジウム
素材:ステンレススティール×プラチナ
ケースサイズ:直径 40.0mm
文字盤:ダークロジウム
インデックス:クロマライト夜光
ムーブメント:Cal.3135
パワーリザーブ:約48時間
防水性能:100m
製造期間:2012年 ~ 2019年
ケースとブレスレットにはステンレススチールを採用し、ベゼルディスクにはプラチナをあしらった定番のヨットマスターです。
ブルー・シルバー、ダークロジウムの3色のカラーバリエーションがあります。
ロレックス ヨットマスター ロレジウム 126622 ダークロジウム
素材:ステンレススティール×プラチナ
ケースサイズ:直径 40.0mm
文字盤:ダークロジウム
インデックス:クロマライト夜光
ムーブメント:Cal.3235
パワーリザーブ:約70時間
防水性能:100m
製造期間:2019年~現在
バーゼルワールド2019において116622の次世代機として発表された126622。
116622と126622はデザインに殆ど変わりがなく、40mmのケースサイズもそのままで、針の長さやリューズの形、フラッシュフィットの変更なども見受けられず、夜光塗料も同一となっています。
カラーバリエーションはブルー・ダークロジウムの2色のみ展開されています。
左:116622 ダークロジウム 右:126622 ダークロジウム
しかし、ムーブメントや細かなデザインに違いがあるので、次項にて詳しく解説いたします。
ヨットマスター116622と126622の違い① 6時位置のロゴ
デザインにおいて酷似している116622と126622の違いを見出す方法が一つあります。
それは6時位置のロゴを見ることです。
左:116622 ダークロジウム 右:126622 ダークロジウム
116622のロゴは「SWISS MADE」表記でしたが、126622においてはロゴに王冠マークが追加されています。
非常に細かな違いではありますが、両モデルを視覚的に見分けることが可能です。
ヨットマスター116622と126622の違い② キャリバー
116622にはCal.3135が搭載されていました。
Cal.3135は高い耐磁性、耐衝撃性を実現したブルーパラクロム・ヒゲゼンマイが採用されたハイスペックムーブメントで、サブマリーナ・シードゥエラーといった定番モデルにも使用されています。
しかし、バーゼルワールド2019新作として発表された新型126622においては新たにcal.3235が搭載。
スペックが大幅に向上しています。
cal.3235は 14 件の特許を取得したロレックスの技術を最大限に示したムーブメントであり、耐衝撃性と耐磁性に富んでいます。
最大の特徴はパワーリザーブが70時間に延長されたことにあり、48時間のパワーリザーブだった旧キャリバー3135に対し約1日分の動力が加えられました。
金曜日の夜に時計を外しても、月曜の朝にまだ動いているため、実用性が高いです。
ヨットマスター116622と126622の違い③ シルバーの存在
116622も126622もサンレイ仕上げの「ブルーダイヤル」・「ダークロジウムダイヤル」がラインナップされていることは一緒です。
しかし、116622には2016年に廃盤となったシルバーダイヤルが存在するため、116622の方が1種類バリエーションが多いということになります。
ロレックス ヨットマスター ロレジウム 116622 シルバー
素材:ステンレススティール×プラチナ
ケースサイズ:直径 40.0mm
文字盤:シルバー
インデックス:クロマライト夜光
ムーブメント:Cal.3135
パワーリザーブ:約48時間
防水性能:100m
製造期間:2012年 ~ 2019年
2012年に116622が発表された時はブルーダイヤルとシルバーダイヤルがラインナップされていましたが、2016年にダークロジウムダイヤルが発表され、シルバーダイヤルは廃盤となりました。そのため、2016年以降はブルーダイヤルとダークロジウムダイヤルの2色が現行モデルとして発売され続けています。
126622の発表に伴いシルバーダイヤルの復活が期待されましたが、実際にラインナップされたのはブルーダイヤルとダークロジウムダイヤルだけ。
ムーブメントが進化した126622ではなく116622をお買い求めになる方は、この「シルバー」を狙っている方も多いです。
ヨットマスター116622と126622の違い④ 価格
見た目はほど同一であっても旧作と新作という差があるため、販売価格が異なります。
2020年5月時点の相場は以下の通りです。
- 116622 ダークロジウム 平行新品相場 約140万円
- 126622 ダークロジウム 平行新品相場 約150万円
見た目が殆ど同一でありながらも旧作の116622の方が10万円ほど安く手にすることができます。
パワーリザーブに拘りがないのであれば、116622を買うのも良いでしょう。
最後に
美しいデザインと高い実用性からラグジュアリースポーツウォッチとして人気を博すヨットマスター。
スポーツロレックスの中で唯一レディース・ボーイズサイズが存在する為、ペアウォッチとしても楽しむことができます。
116622・126622はヨットマスターの定番としていずれも人気があるモデルなので、是非一度ご検討ください。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年