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WEBマガジン, 田中拓郎, グランドセイコー, セイコー, その他

セイコー・シチズン・カシオ 買うならどれ?国産時計を徹底比較!

最終更新日:

「セイコー・シチズン・カシオの時計だったらどれを選んだら良い?」
「人気国産時計の魅力や特長について詳しく知りたい」

高級時計はスイス時計が主流です。

カジュアル時計に関しては北欧ブランドの台頭も目立ちますね。

しかし、日本人として生まれたのであれば、やはり国産ブランドを一本は持っておきたいところです。

国内時計業界は、カシオ、シチズン、セイコーの3社で業界の96%を占めるなど、寡占が進んでいます。

そんな3ブランドの魅力や特長について知りたいという人は多いのではないでしょうか。

セイコーにはステータス性、シチズンには電波ソーラー、カシオには実用性といった魅力があります。

この記事では3つのブランドに魅力や特長を、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。

3ブランドのシェア率についても紹介しますので、国産時計の購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。

セイコー シチズン カシオ 買うならどれ?

 

セイコー・シチズン・カシオのシェア率

セイコー・シチズン・カシオは国内の時計業界において圧倒的なシェア率を誇る人気ブランドです。

いずれも知名度が高く、信頼性の高さはその他のブランドをはるかに凌駕しています。

さて、そんな3大国内メーカーですが、このなかで1番シェア率が高いのはどのメーカーなのかご存じでしょうか?

まずはトップ3の順位を確認してみましょう。

※2017-2019年の売り上げデータを参照しています。

 

3位 セイコー HD

グランドセイコー

クォーツ時計を作り上げ、時計の歴史を大きく塗り替えたセイコー。

日本の時計といえば真っ先に浮かぶブランドですが、売り上げシェアは国内第3位の29%です。

日本の時計メーカーはスイス時計に比べ、ブランド化が苦手な一面があります。「ステータスシンボル」という観点で見ると劣っているのは否めません。

しかしその中で、最もブランド化に成功しているのはセイコーでしょう。
特に最近はグランドセイコーのイメージ向上に成功し、国内はもとより海外(特にアジア、ヨーロッパ)から高い評価を受けるようになりました。
国内シェア率は第3位ですが、海外での知名度は非常に高く、世界的評価は1位といっても良いのではないでしょうか。
またグランドセイコーで培った技術を、他のコレクションにも転用し、より一層の高級化に取り組みつつあります。今後さらにシェア率を伸ばす可能性は十分にあると言えるでしょう。

 

2位 シチズン

セイコー シチズン カシオ 買うならどれ?

出典:https://ja-jp.facebook.com/pg/CITIZENwatch.jp/photos/

誰でも手が届きやすい価格帯でありながらもハイスペックなモデルを量産することで知られるシチズン。メンズ・レディース共に人気が高く、エコドライブを中心に幅広く親しまれています。

そんなシチズンの国内シェア率は国内第2位の33%です。

セイコーが機械式時計の生産に力を入れる一方で、シチズンは「電波ソーラーでなければ消費者には受けない」というトレンドを切り拓いていると言えます。

またセイコーが高価格帯に注力する一方で、シチズンブランド事業部長の竹内則夫氏が「高価格帯よりも、中価格帯できちっとしたものを作っていきたい」と公言している通り、明らかにセイコーとの住み分けを図っています。

セイコーがアジア・ヨーロッパでのシェア拡大を図る一方で、シチズンは北米で非常に大きなシェア率を持つことからも、マーケティング戦略が大きく異なることが分かるでしょう。

また表面硬化技術の『デュラテクト』を筆頭に、外装加工へ一層の注力をしているのもシチズンらしい方向性と言えます。とりわけ、デザインと機能を併せ持つコスパの良さは、スイスメーカーには無い魅力と言えます。

 

1位 カシオ

セイコー シチズン カシオ 買うならどれ?

出典:https://ja-jp.facebook.com/pg/CASIOGSHOCKJapan/photos/

セイコー・シチズンを抑え、国内時計業界で最も高いシェア率(34%)を誇るのはカシオです。

セイコーが機械式時計へ、シチズンが電波時計へ注力する一方で、カシオが力を入れたのはアナログ時計(デジタルウォッチ)です。

カシオの時計はG-SHOCKのような多機能モデルが多く、利便性を重視し、使う楽しさ、見る楽しさがあります。
しかしその一方で、デザイン面ではあまり高い評価を受けてはいません。非常に安価で、大量生産が効くものでもあり、その資産価値は低く、ステータスシンボルになる時計とは言えないでしょう。

スイスメーカーの対極にあるのがカシオ。スイスメーカーを買う方が求めているものは、デザインとブランドであって機能ではない。それに対し、カシオは真逆のポジショニングを取っていると言えます。

 

しかし最近は、オシアナスの成功が同社のあり方を本質的に変えつつあります。

オシアナスの成功要因は端的に言うと、その端正なデザインとブランド力です。カシオの新たなデザインコンシャスとスイスメーカー並みの製造、品質管理に加え、スイス時計のクロノグラフを超える、アナログの超クロノグラフの作成など、今までカシオの時計に見向きもしなかった時計マニアたちをターゲットに、新たな市場拡大を図っています。

デジタルウォッチ市場がコモディティ化し、伸びしろが無くなってきたことを鑑みると、多機能デジタルから高機能アナログに移行する流れは、これからも続いていくのではないでしょうか。

 

セイコーの特徴

グランドセイコー ステータス性

セイコーはオリンピックのタイムキーパーを幾度も務めるなど、世界的に知名度の高いブランドです。

ブランド力やステータス性は間違いなくNo.1と言えるでしょう。

質実剛健な時計製造技術に時が経っても色褪せることのない普遍的なデザイン性。一生の相棒として時計を選びたいという方においては、セイコーは間違いのない選択と言えます。

特に機械式時計の味わいを楽しみながらもクォーツ時計と同等の精度が楽しめる「グランドセイコー スプリングドライブ」は定評があり、時計マニアから高い評価を受けています。またプロスペックスやクレドール、ガランテもブランディングが進んでおり、日本製の価格帯を超えたところで勝負ができるようになってきました。

機械式時計の製造技術に関しては、シチズン、カシオをはるかに凌駕していると言えるでしょう。

シチズンの特徴

シチズン 時計

出典:https://ja-jp.facebook.com/pg/CITIZENwatch.jp/photos/

前述の通り、高級ラインが主流のセイコーに対してシチズンは誰にでも親しみやすい中価格帯の時計が数多くラインナップされています。

機械式ではなくクォーツが主流であり、光を動力とするエコドライブや、高い電波時計製造技術を駆使した実用性の高さが魅力です。セイコーと比較すると低価格ではありますが、素材から機能まであらゆるパーツに優れた技術が駆使されており、デザインでも高い評価を受けていることを鑑みると、コストパフォーマンスの高さはNo.1といえます。

 

エコドライブ

エコドライブは太陽光の光だけでなくオフィスの蛍光灯やデスクライトのような、日常のわずかな光で発電するシチズン独自の画期的な駆動システムです。

充電式であるため電池交換の必要はなく、光が届く限り時計は止まることなく時間を刻み続けます。

電波時計の機能も同時に備えているモデルも多く、手間のかからない時計として忙しいビジネスマンから高い評価を得ています。機械式の美しさ、ステータス性にこだわらず、とにかく実用的な時計が欲しいのであればシチズン エコドライブは最適な選択肢となるでしょう。

カシオの特徴

カシオ G-SHOCK

出典:https://ja-jp.facebook.com/pg/CASIOGSHOCKJapan/photos/

現在は高機能路線を歩んでいるカシオですが、カシオの時計というとG-SHOCKを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

1983年4月に発売したG-SHOCKは世界累計1億個を出荷する超ロングセラー商品になっており、現在もバスケットボールの八村塁選手とコラボして国内販売数を伸ばすなど、その地位を不動のものとしています。

最近はスマート アウトドア ウォッチの製造にも力を入れており、アンドロイドウエアをベースに、カシオ独自のトレッキング向け、フィッシング向け、そしてサイクリング向けのアプリが追加されました。アップルウォッチより安価で、タフネスさも備えている(非常に頑強なケースを備え、5気圧防水も併せ持つ)など実用性は抜群です。

日常使いに適している時計をお探しの方に、カシオは最適な選択肢といえるでしょう。

メンズだけでなくレディースモデルも豊富にラインナップされており、複数の時計を所持する楽しみを得ることもできます。

まとめ

セイコー・シチズン・カシオ。どのブランドも日本が世界に誇る超一流ブランドであるのは間違いありません。

ステータス性を求めるのであれば「セイコー」。

電波ソーラーを求めるなら「シチズン」。

実用性を追求するのであれば「カシオ」。

モデルによって価値が異なりますので一概には言えませんが、上記が一つの基準となるのではないでしょうか。

どのような時計が欲しいのよく考えつつ、予算と相談しながら自分に最適な一本を選んでくださいね。

当記事の監修者

田中拓郎(たなか たくろう)

高級時計専門店GINZA RASIN 取締役 兼 経営企画管理本部長
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター

当サイトの管理者。GINZA RASINのWEB、システム系全般を担当。スイスジュネーブで行われる腕時計見本市の取材なども担当している。好きなブランドはブレゲ、ランゲ&ゾーネ。時計業界歴12年

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