IWC, Watches and Wonders Geneva, WEBマガジン, 南幸太朗
2019年1月14日からSIHH2019(ジュネーブサロン)が開催されています!弊社スタッフが現地で撮影したIWCの新作をいち早くお届けいたします!
※掲載している予価はメーカー発表の税込価格となります。
IWC2019年新作
モデル:パイロットウォッチ トップガン ダブルクロノグラフ
今年はパイロットウォッチが豊作です!
一発目にご紹介したいのはプレSIHH2019で発表され、すごすぎると話題になったトップガンシリーズです。
アメリカ海軍戦闘機兵器学校NFWS 「トップガン」へのオマージュモデルとして人気高い当シリーズ。
実際の戦闘機乗りたちの過酷な使用条件下を前提として製造されているため、セラミックなど超硬質素材をケースに採用する。視認性を最優先する。信頼性を突き詰めるなど、パイロットウォッチとしての機能を極めつくしたIWCのアイコン的存在です。トムクルーズが映画で着用したことからも有名ですね。
初めてトップガン新作の実機を見て、やはりオールブラックのかっこよさはひとしおだと感じました。
トップガンのモデルはシンプルなのに独創性を感じるのは、本当にIWCの設計力ですとか、デザイン力がずば抜けているからなのでしょう。
ちなみにこのオールブラックの外装はIWCが5年以上の歳月をかけて開発したセラタニウムという独自素材で形成されています。
セラタニウムとは、ベースはチタニウム製合金です。軽量かつ高い強度は抜群ですね。そこに独自加工を施しセラミック素材でコーティングしてあるというのです。つまり、チタニウムに、セラミックの傷つきづらさが加わった最強素材なのです。ちなみに肌にも優しいとのこと。
2017年には新作アクアタイマーに始めて使用された素材ですが、今年はパイロットウォッチのトップガンシリーズで新たにラインナップすることとなりました。
セラミック特有の質感がイイ!!
国内入荷が待ち遠しいですね!
IWC2019年新作
モデル:パイロットウォッチ クロノグラフ トップガン
こちらのSIHH2019新作は米海軍最大の陸上施設「チャイナレイク武器センター」が位置するアメリカ西部モハーヴェ砂漠からインスピレーションを得たモデルとなります。
ちなみにグランドキャニオンやラスベガス郊外に行く時に必ず通ると言われているのがこのモハーヴェ砂漠。
多くのアーティストがミュージックPVなどの舞台としていることも併せて、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
そうは言っても、昼は灼熱、夜は極寒というアメリカ屈指の過酷地帯。
そんなデザート地帯で黙々と任務を遂行する男たち・・・そんな究極さを彷彿とさせるダークブラウン文字盤が男心をくすぐります。
セラミックケースの色合いも、見事という他ありません。
世界限定500本生産。
左:クロノグラフ トップガン IW389101 右:オートマティックトップガン IW326901
IWC2019年新作
モデル:パイロットウォッチ トップガン
(詳細は左からクロノグラフ/オートマティック のスペックとなります)
今年、パイロットウォッチが豊作と言った大きな理由は、クロノグラフ搭載のIW389101を以てついにトップガンにIWC自社製キャリバーが搭載されたため!
トップガンがリリースされてから12年。もちろん従来の汎用機の実用性が低いわけではなく、むしろ高いです。IWCはムーブメントを始め製品のブラッシュアップに意欲的で、完成度の高さは自社製ムーブメントと遜色はありません。
一方で他社もマニュファクチュールの確立が増えていく中で、IWCの自社製造技術への期待が時計ファンで高まっていたのは事実です。今回自社製でラインナップされ、しかもスペック面でも落ちることがなかったというのはさすがIWCといった様相です!
クロノグラフムーブメントの話ばかりになってしまいましたが、オートマティックのCal.32110の新作機も目を見張るものがあります。なんと、パワーリザーブ約72時間と大幅延長!
従来の30系より30時間も伸びているのです。
トップガンらしいダンディズム溢れるかっこよさと実用性とが相まって、今年最も注目度の高いIWCウォッチとなるのではないでしょうか。
メーカーホームページには情報が載っていませんでしたが、SIHH会場でオーラを放っていたこちらのモデル。
STRIKE FIGFTER TACTICS INSTRUCTORとは「アメリカ海軍戦闘機兵器学校」のこと。トップガンはそもそもこの中の部隊の通称で、戦闘機乗りのエリート養成機関です。
厳しいプログラムをこなした戦闘員たちの精鋭さは世界中の知るところですね。
もともとはアメリカなどの限定生産だったのでしょうか。
詳細はまだわかりませんが、9時位置のロゴやデイトの赤字が最高にオシャレ!ぜひ国内にも入荷してほしいうちの一本です。
IWC2019年新作
モデル:パイロットウォッチ スピットファイア
SIHH2019発表モデル魅力的なパイロットウォッチはトップガンだけに留まりません。
IWCは150年にも及ぶ長い歴史の中で多くの銘品を世に輩出してきましたが、パイロットウォッチにおいては他社に先鞭をつけただけあり、特に一家言持っているように思います。
愛され続けてきた定番から限定モデルなどの派生型と、バリエーションは豊富なものの、パイロットウォッチに必須の視認性や堅牢性は守り抜かれてきました。
こういった質実剛健な一面がある一方で、デザイン力もまた魅力。そんなことを再確認させてくれたのが今回のスピットファイアシリーズからの新作です。
スピットファイアは、お馴染み英国空軍迎撃機スピットファイアへのオマージュです。
でも、これまでのスピットファイアとはなんだか様相が違うように思いました。と言うのも、既存のスピットファイアに多いデザインはシルバーやサンバースト仕上げだったためです。
精悍な黒文字盤に、ロゴの赤が差し色となっており、よりクラシックなパイロットウォッチという印象が強まりました。
さらに、スピットファイアもまた、全てのモデルに自社製ムーブメントを搭載する形となりました。ムーブメントは先ほどご紹介したトップガンのセラミックモデルと同一となり、実用性も抜群です。
左:クロノグラフ スピット IW387902 右:オートマティック スピット IW326802
IWC2019年新作
モデル:パイロットウォッチ スピットファイア
プレSIHH2019で紹介されていたスピットファイアのブロンズモデル。
ブロンズは今時計界でかなり流行している素材です。チューダーのヘリテージブラックベイやゼニス、ベル&ロスなど、高級時計ブランドによって採用されています。
もともとブロンズはステンレススティールやゴールドなどと比べ、退色しやすい、という特性があるのですが、それがイイ!という声がそこかしこで挙がっているのです。
ブロンズの退色を「エイジング」と称し、色味が変わった風合いを楽しむことに味があるためです。使うごとに自分だけの一本となる面白味が魅力ですね。
ブロンズの風合いもいイイのですが、深みのあるグリーンダイヤルがまた良い感じにマッチしています。
今回の新作では赤ロゴが目立ちますが、ロレックスの赤シードしかり、スポーティーな高級時計と赤の愛称は抜群なことが見てとれるでしょう。
IWCファンはもちろんのこと、ヴィンテージ好きにはたまらない一本。発売されたら、かなりの人気は必至ではないでしょうか。
左:UTC スピット IW327101 右:ビッグパイロットウォッチ パーペチュアルカレンダー スピット IW503601
IWC2019年新作
モデル:パイロットウォッチ スピットファイア
同じくブロンズモデルのスピットファイア。オリーブグリーンが美しいこちらの新作は、至高の複雑機構を搭載してきました!
プレリリースでブロンズのパイロットウォッチを見た時「これはビッグウェーブが来るな」と思いましたが、会場で第二弾新作がラインナップされていたことで確信に変わりました。同社も、力を入れていく素材なのでしょう。
一方はUTC機能が搭載したスピットファイアMJ271です。
MJ271とは「大英帝国の誇り」と名高い飛行機シルバースピットファイアが現役で活躍していた頃のコールサインです。冒頭の画像でもご紹介したように、会場に展示されていました!なお、2019年、スピットファイア復興プロジェクトの一環として、飛行機で世界初となる世界一周を成し遂げようという挑戦が決定しています。ちなみに日本にも立ち寄りますよ!
そのプロジェクトへのオマージュとして限定271本生産されることとなりました。
UTCとは過去フリーガーなどでも搭載されていた機能で、時刻調整機能です。12時位置のUTC窓は、24時間で一周することでより細かな時刻確認を一目で可能にするために付属されています。
また、IWCのお家芸とも言えるパーペチュアルカレンダーも美しいですね!
IWCはダヴィンチでより価格を抑えたパーペチュアルカレンダーを発売し、時計界に大きな一石を投じました。
ビッグパイロットウォッチは大振りなため、絶妙な配置のサブダイアルの存在感が増しており、スーツの袖口からも主張してくれそうです。
IWC2019年新作
モデル:パイロットウォッチ スピットファイア ロンゲストフライト
タイムゾーナ―をご存知でしょうか。
SIHH2016で発表されたパイロットウォッチに搭載されていた機能で、回転ベゼルを使って世界各メイン都市の時間を確認できるワールドタイム機構です。
2016年版ではクロノグラフが搭載されていましたが、シンプルモデルが新作として発表されました。
この機構のすごいところはベゼルを押しながらひねるだけで24時間針と日付が自動修正され、リューズの操作が必要ないというのです。
クロノグラフモデルもかっこよかったのですが、文字盤がすっきりしたこと、かわりに12時位置に扇形のデイト表示が搭載されたことで、また違った魅力を有しています。オニオンシェイプリューズも好きな人にはたまりません。
こちらは先ほどIW327101 UTC搭載機でもご紹介した、スピットファイアの復興プロジェクトのオマージュモデル。そのため世界限定250本生産となります。
IWC2019年新作
モデル:ビッグパイロットウォッチ プティ・プランス
プレSIHHで発表されてから約1か月ほど、こちらの実機を見るのが楽しみで仕方ありませんでした!
大人気プティ・プランスシリーズから、IWC屈指の最先端機構コンスタントフォース・トゥールビヨン搭載モデルです!
これまでの当シリーズとはちょっと一線を画します。
ある海外メディアは開催前、「SIHHのHHを担う」と評価していました。HHはオートオルロジェリー、つまり高級時計製造技術を指します。
その心は、「コンスタントフォース機構」が組み込まれていること!
コンスタントフォース機構は直訳すると定力システム、精度向上のための機能です。
通常ゼンマイの力が弱まってくると合わせて精度も低くなってきます。そこで、フュゼ・チェーンと呼ばれる、無段階変速機構を香箱と輪列の間に組み込み、ゼンマイのほどけ具合がどの状態でも一定の力をテンプに供給するようになったのです。
原理的には自転車のギアで、かつてマリンクロノメーターや懐中時計に組み込まれてきましたが、それを腕時計に搭載できるほど小型化できたのはIWCの技術力の高さゆえです。しかも、そこにトゥールビヨンやムーンフェイズといった複雑機構を搭載させたのです。
特筆すべきはケース素材にもあります。
このケースのゴールド素材は、通常のレッドゴールドに独自合金を施し、ゴールドの傷つきやすさをカバーしているというのです。ちなみにIWCによると通常の18Kゴールドの5倍~10倍の耐傷性を有しているとのこと。
ちなみにシースルーバックを採用したことによって、いつも裏蓋にいた星の王子さまが、1時位置のムーンフェイズで登場しています。
特に限定生産ではありませんが、予価は2千万円超えとなります。
しかしながらこのレベルのオートオルロジェリー×特殊ゴールド素材を使用していれば、当然と言えるでしょう。
なかなか市場で見かけることはないでしょうが、普通のパイロットウォッチで満足できなくなった方はこちらを視野に入れてみてはいかがでしょうか。
IWC2019年新作
モデル:パイロットウォッチ クロノグラフ プティ・プランス パーペチュアルカレンダー
同じくプティ・プランスシリーズから、SIHHのHHを存分に感じられる一本です!
先ほどIWCがパーペチュアルカレンダーにおいて、低価格帯でのラインナップを実現し時計界に一石を投じた、というお話をいたしましたが、従来のそれはバルジューなど汎用機をベースにしたものでした。
しかしながらこちらの新作では、IWCの精鋭技術陣たちの手で、自社設計・製造によって生み出されたマニュファクチュールムーブメントです。
このCal.89630の特筆すべき点は、日付や月・曜日・年、ムーンフェイズなどが全て連動しています。そのため、長期間着用せずに時計が止まった場合でも、リューズ1つの操作だけで調整が可能なのです。
複雑機構を象徴する文字盤の配置がレッドゴールドのゴージャスさとよくマッチしていますね!
世界限定250本生産となります。
IWC2019年新作
モデル:ビッグパイロットウォッチ ロデオ・ドライブ
高級住宅街として公明なアメリカ カリフォルニア州ロサンゼルスのビバリーヒルズ。その中に位置する高級ショッピングストリートが「ロデオドライブ」です。
IWCがロデオドライブへの出店を契機に、シリーズの仲間入りを果たしました。
前回発表されたモデルはシンプルな3針ですが、2019年新作はパーペチュアルカレンダーを搭載しました。
しかも、7日間もの超ロングパワーリザーブを誇ります。
ロデオドライブシリーズはブラックセラミック×サンレイ仕上げのブルー文字盤に象徴されるように、IWCの中でも非常にハイセンスなモデルです。
ルイヴィトンやティファニー、シャネルなどラグジュアリーブランドが居並ぶショッピングストリートをイメージしたのでしょうか。
赤の差し色も、文字盤デザインにメリハリを効かせていていい感じですね。
IWC2019年新作
モデル:パイロットウォッチ オートマティック 36 / クラシック クロノグラフ
比較的小さめのサイズのパイロットウォッチ オートマティック36も刷新されています。
隣には2016年発表のクラシックなパイロットウォッチ クロノグラフIW377709も並んでいました。
どちらかと言えば機能重視の武骨なイメージが強いパイロットウォッチですが、近年では女性を購入層に見据えた、オシャレでスタイリッシュなラインナップが目立ちます。
36mmモデルは小さめのサイズ感をお求めの男性はもちろん、女性でも着用頂けるモデルなので、写真のようにペアウォッチとしてお選び頂くのも良いかもしれません。
変わらぬ魅力に触れてみて、やはりIWCのパイロットウォッチの安定感は健在だな、と再認識させられたものです。
左:プティ・プランス マーク18 IW327010 右: ビッグパイロットウォッチ IW501002
こちらの二本は2019年新作ではなく、既存のモデルとなります。
大人気プティ・プランスシリーズですね!私も大好きなIWCシリーズのうちの一つです。