穴井孝美, Watches and Wonders Geneva 2024 現地から速報!
速報!2024年パテックフィリップ新作モデルを発表!一挙紹介|Watches And Wonders Geneva 2024
最終更新日:
時計業界最大のイベント「Watches And Wonders Geneve 2024」がついに開催!
「パテックフィリップ」の2024年新作モデルが続々と発表されました!
この記事では、新作パテックフィリップの各モデルについて詳しいスペックや魅力を徹底解説していきます。
パテックフィリップ2024年の新作モデルについて知りたい人は、ぜひじっくりとお読みください!
目次
【2024年】パテックフィリップ新作モデル
「Watches And Wonders Geneve 2024」で発表されたパテックフィリップの2024年新作モデルを一挙紹介いたします。
ノーチラス|5980/60G
スペック |
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【外装】 ケースサイズ:直径40.5mm ケース厚み:12.2mm ケース素材:18Kホワイトゴールド ストラップ:デニムプリントカーフスキン 文字盤:ブルーグレーオパーリン |
【ムーブメント】 駆動方式:自動巻き ムーブメント:Cal.26-330 S C FUS パワーリザーブ:約55時間 |
【機能】 防水:30m |
【価格・発売時期】 予定価格:11,900,000円(税込)※要問合せ 発売予定:2024年 |
近年人気を博しているパテックフィリップのフラッグシップモデル、ノーチラスからは、フライバック・クロノグラフRef.5980/60がリリースされました。
ステンレススティールやローズゴールドモデルはすでに存在していますが、今回は18Kホワイトゴールドモデルです。
外装の特徴
Watch&Wonders Geneva2024で、パテックフィリップはブルーグレーのスポーティシリーズと、ローズゴールドカラーのレトロシリーズを展開しています。
ノーチラスのフライバック・クロノグラフは、ブルーグレーシリーズとして発表されました。
文字盤は知的なブルーグレーオパーリンで、ストラップが大変注目を集めています。
テキスタイルのデニムに見えますが、カーフ素材で、デニムパターンを施して手縫いでホワイトステッチを入れています。
コンプリケーションモデルのフライバック・クロノグラフに、遊び心満載のカジュアルなテイストをプラスしたデザインです。
また、ファブリック柄のコンポジットストラップも付属しており、こちらもスポーティな印象をもたらします。
しかし、明るすぎないブルーグレーオパーリンや、各所に施された丁寧な仕上げが、まごうことなき雲上メゾンの品格を失わせていません。
ポリッシュ仕上げとサテン仕上げの使い分けの妙は、脱帽級の美しいコントラストを生み出しています。
ホワイトゴールドのアワーマーカーに加え、6時位置に配された60分・12時間の同軸積算計が18Kホワイトゴールド製で、オパーリン文字盤にアクセントを添えています。
さらに、同軸積算計にはノーチラス40周年フォントが使用されており、ノーチラスファンにはたまらないデザインとなりました。
ムーブメントの特徴
フライバッククロノグラフを備えた自動巻きムーブメント、キャリバー CH 28‑520 C/522を搭載しています。
機能の特徴
フライバッククロノグラフで、中央にクロノグラフ針を配し、6時位置に 60分計と12時間計のモノカウンターをセッティングしています。
クロノグラフの眼を散らさず、同心円状にまとめたスケールを6時位置の大きなモノカウンターで表示することで、すっきりとした爽やかなフェイスとなりました。
中央のクロノグラフ秒針は、ランニング秒表示もできます。
価格と発売時期
11,900,000円と円安・金高騰もあって高額ですが、ノーチラス人気を考えれば入手困難なモデルとなることは必定です。
アクアノート|5164G
スペック |
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【外装】 ケースサイズ:直径40.8mm ケース厚み:10.2mm ケース素材:18Kホワイトゴールド ストラップ:コンポジット・バンド 文字盤:ブルーグレーオパーリン |
【ムーブメント】 駆動方式:自動巻き ムーブメント:Cal.26-330 S C FUS パワーリザーブ:約45時間 |
【機能】 防水:30m |
【価格・発売時期】 予定価格:9,510,000円(税込)※要問合せ 発売予定:2024年 |
アクアノートのトラベルタイムモデル、Ref.5164のホワイトゴールドバージョンで登場しました。
パテックフィリップ・アクアノートRef.5164G-001です。
外装の特徴
2024年のパテックフィリップは、ノーチラス・アクアノート・ワールドタイムを爽やかでカジュアルなブルーグレーのシリーズでリリースしました。
アクアノートRef.5164G-001ホワイトゴールドも、ブルーグレーのオパーリン文字盤を備えた、涼やかなカラーリングです。
ブルーグレーのオパーリン文字盤には、おなじみのアクアノートパターンがエンボス加工され、インデックスには白色の夜光塗料が塗布されています。
トラベルタイムモデルということで、ホームとローカル2ヶ所の時刻を、同軸上に2本備えた時針で表示します。
ローカルとホームの午前・午後は小さな窓で確認でき、6時位置にポインターデートを持ってきたことで、文字盤はすっきりとまとまっています。
また、文字盤のブルーグレーカラーにそろえたコンポジット・バンドも魅力的な色合いで、特許を取得したホワイトゴールド製フォールドオーバークラスプがセッティングされています。
ムーブメントの特徴
トラベルタイム表示付きの、自動巻きキャリバー26-330 SC FUS が搭載されています。
機能の特徴
ローカルとホームタイム、2つのタイムゾーンの時刻を同時に表示できます。
6時位置にはポインターデイトを置き、そのすぐそばに小窓をあけて、ローカル・ホームそれぞれの昼夜を表示します。
価格と発売時期
ジェムセッティングのないホワイトゴールド製で、価格は9,510,000円です。
アクアノート|5269R
スペック |
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【外装】 ケースサイズ:直径38.8mm ケース厚み:8.77mm ケース素材:18Kローズゴールド ストラップ:ブルーグレーコンポジットバンド 文字盤:ブルーグレーオパーリン |
【ムーブメント】 駆動方式:クォーツ ムーブメント:クォーツCal.E 23‑250 S FUS 24H パワーリザーブ:- |
【機能】 防水:30m |
【価格・発売時期】 予定価格:5,330,000円(税込)※要問合せ 発売予定:2024年 |
アクアノートRef.5269は、ローズゴールドバージョンのクォーツモデルとして、新たにリリースされました。
ジェムセッティングのないシンプルなフォルムで、カラーリング、デザインともに雲上メゾンの磨き抜かれたセンスを感じさせます。
外装の特徴
アクアノート・トラベルタイムRef.5269は、直径38.8mmと、やや小ぶりなモデルです。
18Kローズゴールドのケースには、ジェムセッティングをせず、サテン仕上げとポリッシュ仕上げが織りなす陰影の美しさをありのままに魅せています。
Watch&Wonders Geneva2024で、パテックフィリップはノーチラスやアクアノートをブルーグレーカラーでラインナップしました。
アクアノート・トラベルタイムRef.5269も同様で、ブルーグレーオパーリンの文字盤と、色を合わせたコンポジットバンドが、爽やかでカジュアル、それでいて品のある奥ゆかしさを演出しています。
トラベルタイムはローカルタイムとホームタイムを同時に表示するため、時針を2本セッティングしています。
それ以外は一切の装飾がなく、ブルーグレーの色合いもあって、非常にシンプルかつコンテンポラリーな印象にまとまっています。
ムーブメントの特徴
クォーツムーブメントのCal.E 23-250 S FUS 24Hを搭載しています。
正確かつ小型、軽量です。
機能の特徴
2つの時針で、ローカルタイムとホームタイムを同時に表示できる、デュアルタイムゾーン表示のタイムピースです。
旅行や海外出張などに便利な機能で、クォーツムーブメントのため機械式時計のように気を遣う必要なく使える点も魅力です。
ジェムセッティングがなく、コンポジット・バンドも水に強いため、遠出には大変便利な仕様といえます。
コンポジット・バンドは、ケースと同じローズゴールド製のクラスプを備えています。
パテックフィリップが特許を取得した折り畳み式のバックルで、独立した4つの留め金で外れ落ちを防ぐ安全性の高いフォールドオーバークラスプです。
価格と発売時期
ジェムセッティングなしのクォーツムーブメントですが、パテックフィリップのゴールドモデルとあって、価格はあくまでも強気の5,330,000円です。
誰にでも愛される定番のスタイルとカラーで、今後人気が高まることは間違いないでしょう。
ワールドタイム|5330G-001
スペック |
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【外装】 ケースサイズ:直径40mm ケース厚み:11.57mm ケース素材:ホワイトゴールド ストラップ:デニムプリントカーフスキン 文字盤:カーボンパターンのブルーグレーオパーリン |
【ムーブメント】 駆動方式:自動巻き ムーブメント:Cal.240 HU C パワーリザーブ:約48時間 |
【機能】 防水:30m |
【価格・発売時期】 予定価格:11,550,000円(税込)※要問合せ 発売予定:2024年 |
Watch&Wonders 2024、パテックフィリップを代表する新作は、デニムとカーボンパターンが特徴的な、コンプリケーション「ワールドタイム」です。
デニムプリントのストラップと、ブルーグレーオパーリン文字盤が非常によくマッチしたデザインで、ジャケットにも、Tシャツ&ジーンズコーデにも合わせられます。
しかし、テクニカルな部分はパテックフィリップが自信をもって世界へ披露するに相応しい、ユーザーの利便性を超えた満足度を追求するものとなっています。
実は2023年6月に東京で開催された、ウォッチアート・グランド・エキシビション(東京2023)で、パテックフィリップはリミテッドエディションとして5330モデルを発表しています。
江戸紫のギョシエ文字盤と、午前・午後を表す太陽・月表示のうちの太陽が日の丸になっているなど、和テイストにまとめられたデザインが注目されました。
今回の新作は、2023年リリースの限定モデルだった5330モデルを、装いも新たに現行コレクションに加えた作品です。
外装の特徴
まずは文字盤から見ていきましょう。
ホワイトゴールドケースに収められた文字盤には、外側から31日の日付目盛り、世界各国の主要都市の名、昼夜にわかれた24時間表示が見られます。
さらにその下には、12時間表示のインデックスと、時分針、針と同心円上を回転する透明なガラス製ハンマースティックが存在します。
ガラス製ハンマースティックの先端は赤く塗られており、最も外周の日付を指し示す役割を担っています。
世界各国の主要都市名と、24時間表示のディスクが組み合わさることで、いつでも世界中のどの都市が、昼夜の何時何分に当たるのかがわかります。
文字盤はつやめくブルーグレーのオパーリンで、中央には大胆なカーボンパターンが彫りこまれています。
カーボンパターンは、直線で構成された正方形がタテヨコにならぶ、日本でいうところの市松模様を指し、落ち着いた風情と遊び心、相反する魅力を内包しています。
ホワイトゴールドのケースから伸びるラグはステップドラグを採用しており、デニム柄やブルーグレー文字盤によく合う、ヴィンテージ風のスタイルとなっています。
手触りの良いカーフスキンのストラップはデニム柄で、ハンドステッチが入っています。
実は中央にカーボンパターンを配したワールドタイムは、以前にコンプリケーション5935Aが存在しています。
ただし、最外周にデイトを配するなど、新作ワールドタイムには新たな創意工夫が多く盛り込まれています。
ムーブメントの特徴
新作ワールドタイムに搭載されているムーブメントは、Cal.240 HU Cです。
ウォッチアート・グランド・エキシビション東京2023で発表されたリミテッドエディションにも搭載されていた、新たなコンプリケーションムーブメントです。
特徴である日付表示モジュールは70の部品で構成されており、同軸の2つの歯車、星車を有する中央作動システムが組み込まれています。
特許を取得したこのシステムにより、現地時刻の日付表示が制限され、指定したタイムゾーンの日付表示が自動的に行われます。
また、このムーブメントが持つ機能に合わせて、文字盤には午前・午後を示す愛らしい太陽と月が、金色で描かれています。
機能の特徴
まず、ワールドタイムは世界中の主要都市が、一目で午前午後の何時なのかが把握できる点が大きな魅力です。
似た機能としてGMTが挙げられますが、GMTは現在地と、設定した第2時間のみ表示できる機能です。
一方、ワールドタイムは、現在どの都市が何時なのかを直感的に把握でき、脳内で時差を計算する必要がありません。
さらに、パテックフィリップの新作ワールドタイムは、都市表示リングの都市名で、12時位置の赤い三角マーク上に表示されている場所の日付を、自動的に表示できます。
これまでは、タイムゾーンを超えるときに日付表示の調整が必要でしたが、赤い三角マーク上で指定した都市のタイムゾーンと、日付表示機能をリンクさせて、自動表示ができるようになりました。
指定したタイムゾーンの日付は、透明なハンマースティックの先端についている、赤いラインで示されます。
10時位置のプッシュボタンで調整が可能で、1度押すと、都市表示リング、24時間表示リング、センター時針が1時間前進します。
同時に日付表示もリンクして時間の調整を感知し、必要があれば日付を前進または後退させます。
非常に複雑な機構ですが、使い勝手は非常に簡単かつ快適で、億劫だった旅行時の時差の存在さえ、楽しくなってしまいそうです。
グランド・コンプリケーション|5520RG
スペック |
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【外装】 ケースサイズ:直径38.5mm ケース厚み:11.2mm ケース素材:18Kホワイトゴールド ストラップ:ネイビーブルーアリゲーターレザー 文字盤:ブルーソレイユ |
【ムーブメント】 駆動方式:自動巻き ムーブメント:Cal.26-330 S QA LU 24H パワーリザーブ:約45時間 |
【機能】 防水:30m |
【価格・発売時期】 予定価格:9,580,000円(税込)※要問合せ 発売予定:2024年 |
コンプリケーション Ref.5396Gは、人気の高いRef.5396Rのホワイトゴールドバージョンです。
ローズゴールドのアニュアルカレンダーコンプリケーションモデルを再解釈、ホワイトゴールドと深いブルーの組み合わせで凛とした表情となっています。
外装の特徴
ミッドナイトブルーの文字盤にソレイユ仕上げを施し、6時位置にはデイト窓とムーンフェイズ・24時間表示のインダイアルを同軸に配置。
さらに、12時位置には曜日、月を表示できる小窓を置いています。
Ref.5396Rローズゴールドモデルでは、ムーンフェイズのお月様が金色に光り輝いていましたが、今回は静謐なシルバーになりました。
18Kホワイトゴールドと、文字盤のミッドナイトブルーのソレイユ加工にマッチする、しんと静まり返るようなカラーリングです。
文字盤のソレイユは外周に向けて濃くなるようにグラデーションしており、最も暗い色になる部分に、バゲットカットのダイヤモンドをアワーマーカーとして置いています。
夜空のような深い色が、ダイヤモンドの輝きで一層奥行きを増し、そこにネイビーブルーのつやめくストラップがしっとりと調和します。
光沢のあるアリゲーターストラップには、ホワイトゴールドのフォールドオーバークラスプが備わっています。
ムーブメントの特徴
ムーブメントは自動巻きCal.26-330 S QA LU 24Hで、週番号がわかるCal.26-330がベースとなったモデルです。
従来コレクションでは、もとになったRef.5396Rを含め、Cal.324 S QA LU 24H/303が使用されてきましたが、新作のムーブメントはCal.26-330ベースのムーブメントが採用されました。
またシースルーバックから、21Kゴールドのローターなどが動くさまを見られます。
細かな部分にまでギョシエ装飾が彫りこまれているパテックフィリップのムーブメントは、ファンにとって文字盤と同じようにじっくり味わいたい鑑賞ポイントですね。
機能の特徴
アニュアルカレンダーは、1996年にパテックフィリップが開発した年次カレンダーです。
2月の末日のみ年に1回日時を合わせれば、時計が動き続けている間は手動でのカレンダー送りが必要のない機構です。
価格と発売時期
予定価格は9,580,000円となっています。
グランド・コンプリケーション|5160/500R
スペック |
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【外装】 ケースサイズ:直径38mm ケース厚み:11.81mm ケース素材:18Kローズゴールド ストラップ:アリゲーターレザー 文字盤:シルバーオパーリン |
【ムーブメント】 駆動方式:自動巻き ムーブメント:Cal.26-330 S QR パワーリザーブ:約45時間 |
【機能】 防水:30m |
【価格・発売時期】 予定価格:30,470,000円(税込)※要問合せ 発売予定:2024年 |
パテックフィリップが2024年に発表した、3本のグランド・コンプリケーションのひとつ、Ref.5160/500Rです。
パテックフィリップのグランドコンプリケーションのなかで、レトログラード式日付表示と永久カレンダーを備えたモデルの、18Kローズゴールド製にして精巧なハンドクラフトを施した一品です。
2016年にリリースされた18Kホワイトゴールド製Ref.5160/500Gに再解釈を加え、新たに登場しました。
外装の特徴
レトログラードパーペチュアルカレンダーレアハンドクラフトと呼ばれるモデルは、過去の18Kホワイトゴールドモデルを再解釈、18Kローズゴールド製で新たに作られたモデルです。
ケースには、アラベスク文様が手作業によって彫りこまれています。
渦巻と草木の文様は、パテックフィリップ・ミュージアム所蔵の懐中時計からインスパイアされたものです。
彫金はベゼルやラグ、ケースサイド、リューズ、裏蓋、そしてバックルにいたるまで丁寧に施されており、パテックフィリップのハンドクラフトがいかにハイレベルかを知らしめるデザインです。
文字盤はシルバーオパーリンで、中央にも文様が彫りこまれています。
文字盤にはほかにレトログラード式日付表示やムーンフェイズ、曜日と月、閏年サイクルの小窓が表示されます。
ブラックに着色したホワイトゴールド製のアプライドインデックスはブレゲ数字を採用し、高い視認性とクラシカルな味わいを添えています。
手彫り文様で覆われた裏蓋には、ハンター式懐中時計のようなヒンジ付きカバーが付属しており、カバーを開くといつでもムーブメントが眺められます。
シースルーバックの外周にも彫刻が施され、内部に見えるムーブメントのブリッジや、ローターにはギョシエ装飾やパテックフィリップのカラトラバ十字が彫りこまれています。
ブラウンのつややかなアリゲーターストラップにはハンドメイドのステッチと、ローズゴールド製のフォールドオーバークラスプが備えられています。
クラスプにも、美しい彫金が施されています。
ムーブメントの特徴
ムーブメントは、2019年に登場したCal.26-330 S Cをベースに開発された、自動巻きCal. 26-330 S QRです。
彫金で丁寧に覆われたカバーを開くと、やはり美しい彫金を入れたムーブメントが見える仕組みです。
機能の特徴
日、閏年周期、月を、9 時・12 時・3 時位置に開けられた小窓で表示できるようになっています。
日付は、8 時と 4 時の間に設置されたレトログラードで表示し、6時位置にはムーンフェイズが備えられています。
価格と発売時期
すべて手彫りの彫金が施されており、価格は30,470,000円です。
資産価値というよりも、美術品としての価値といえるでしょう。
グランド・コンプリケーション|5236P
スペック |
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【外装】 ケースサイズ:直径41.3mm ケース厚み:11.07mm ケース素材:プラチナ ストラップ:チョコレートブラウンのワニ革 文字盤:ローズゴールドオパーリン |
【ムーブメント】 駆動方式:自動巻き ムーブメント:Cal.31-260 PS QL パワーリザーブ:約45時間 |
【機能】 防水:30m |
【価格・発売時期】 予定価格:21,320,000円(税込)※要問合せ 発売予定:2024年 |
パテックフィリップからリリースされた3本のグランド・コンプリケーションのうち、最後となるRef.5236Pです。
2021年発表の、プラチナ製インライン表示の永久カレンダー・ミッドナイトブルーモデルであるRef.5236Pの、プラチナ製ローズゴールドカラーモデルです。
外装の特徴
パーペチュアル(永久)カレンダーの曜日、日付、月を、一列に並べた大型窓で表示することで視認性を高め、しかも文字盤のごちゃつきをなくした見事な意匠です。
6時位置にはスモールセコンドを備えたムーンフェイズが置かれています。
また、4時位置にはうるう年サイクルを表示する小窓、8時位置には昼夜を表示する小窓が空けられているのですが、フェイスはあくまでもシンプルです。
あまりにもすっきりした文字盤からグランドコンプリケーションであることを忘れさせるほどです。
今年のグランドコンプリケーションを貫く、パテックフィリップのヴィンテージウォッチからインスパイアされたカラーリングは、ローズゴールドオパーリンで表現されています。
アンスラサイトコーティングの、ホワイトゴールド時分針とアプライドインデックスは、どこかユーモアさえ感じさせるデザインです。
まるで絵本に出てくる古時計のようなたたずまいの、いとおしくなるような懐かしさは、古い歴史をもつパテックフィリップならではの風情でしょう。
シンプルながら一切の妥協はなく、ケースのポリッシュ仕上げはすべて手作業で行われています。
さらに、パテックフィリップのプラチナ製品の証として、6時位置のケース外面にダイヤモンドが埋め込まれています。
ムーブメントの特徴
2021年発表のタイムピース同様、自動巻きムーブメントCal.31 260 PS QLを搭載しています。
このムーブメントは非常に薄型で、永久カレンダーを搭載するグランドコンプリケーションでありながら、たった11.07mmのケース厚を実現しています。
自動巻きCal.31 260 PS QLは、薄型のCal.31-260をベースとして開発され、3つの特許を取得しています。
巻き上げが強化されたマイクロローターは、ゴールドより比重が重いプラチナ製です。
裏蓋はソリッドケースとシースルーバックがセレクトでき、いつでもムーブメントを鑑賞できます。
機能の特徴
曜日・日付・月を一挙に表示できるパーペチュアルカレンダーと、ムーンフェイズ、昼夜表示、うるう年表示を備えた、超薄型のグランドコンプリケーションです。
価格と発売時期
価格は、2021年リリースのミッドナイトブルーモデルと同じ、21,320,000円です。
コンプリケーション|5396G
スペック |
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【外装】 ケースサイズ:直径38.5mm ケース厚み:11.2mm ケース素材:18Kホワイトゴールド ストラップ:ネイビーブルーアリゲーターレザー 文字盤:ブルーソレイユ |
【ムーブメント】 駆動方式:自動巻き ムーブメント:Cal.26-330 S QA LU 24H パワーリザーブ:約45時間 |
【機能】 防水:30m |
【価格・発売時期】 予定価格:9,580,000円(税込)※要問合せ 発売予定:2024年 |
コンプリケーション Ref.5396Gは、人気の高いRef.5396Rのホワイトゴールドバージョンです。
ローズゴールドのアニュアルカレンダーコンプリケーションモデルを再解釈、ホワイトゴールドと深いブルーの組み合わせで凛とした表情となっています。
外装の特徴
ミッドナイトブルーの文字盤にソレイユ仕上げを施し、6時位置にはデイト窓とムーンフェイズ・24時間表示のインダイアルを同軸に配置。
さらに、12時位置には曜日、月を表示できる小窓を置いています。
Ref.5396Rローズゴールドモデルでは、ムーンフェイズのお月様が金色に光り輝いていましたが、今回は静謐なシルバーになりました。
18Kホワイトゴールドと、文字盤のミッドナイトブルーのソレイユ加工にマッチする、しんと静まり返るようなカラーリングです。
文字盤のソレイユは外周に向けて濃くなるようにグラデーションしており、最も暗い色になる部分に、バゲットカットのダイヤモンドをアワーマーカーとして置いています。
夜空のような深い色が、ダイヤモンドの輝きで一層奥行きを増し、そこにネイビーブルーのつやめくストラップがしっとりと調和します。
光沢のあるアリゲーターストラップには、ホワイトゴールドのフォールドオーバークラスプが備わっています。
ムーブメントの特徴
ムーブメントは自動巻きCal.26-330 S QA LU 24Hで、週番号がわかるCal.26-330がベースとなったモデルです。
従来コレクションでは、もとになったRef.5396Rを含め、Cal.324 S QA LU 24H/303が使用されてきましたが、新作のムーブメントはCal.26-330ベースのムーブメントが採用されました。
またシースルーバックから、21Kゴールドのローターなどが動くさまを見られます。
細かな部分にまでギョシエ装飾が彫りこまれているパテックフィリップのムーブメントは、ファンにとって文字盤と同じようにじっくり味わいたい鑑賞ポイントですね。
機能の特徴
アニュアルカレンダーは、1996年にパテックフィリップが開発した年次カレンダーです。
2月の末日のみ年に1回日時を合わせれば、時計が動き続けている間は手動でのカレンダー送りが必要のない機構です。
ゴールデン・エリプス|5738/1R
スペック |
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【外装】 ケースサイズ:直径縦39.5mm×横34.5mm ケース厚み:5.9mm ケース素材:18Kローズゴールド ストラップ:ローズゴールドチェーン 文字盤:サンバーストエボニーブラック |
【ムーブメント】 駆動方式:自動巻き ムーブメント:Cal.240 パワーリザーブ:約48時間 |
【機能】 防水:30m |
【価格・発売時期】 予定価格:9,060,000円(税込)※要問合せ 発売予定:2024年 |
ゴールデン・エリプスの大型モデルRef.5738から、初のブレスレットモデルが登場しました。
外装の特徴
ゴールデン・エリプスは、黄金比からインスパイアされた美しいケースで知られています。
大型モデルとしてリリースされたRef.5738に、ブレスレットモデルが発表されました。
落ち着きのある18Kローズゴールド製のケースには、サンバースト加工を施されたエボニーブラック(黒檀色)のダイアルを合わせています。
バトン型のアワーマーカーとストレートな針もローズゴールドで、非常にシンプルな仕上がりです。
ローズゴールドとエボニーブラックはともにレッドを内包する色同士、相性は抜群です。
黄金比からはじき出された完璧なシェイプと、色遣いの絶妙さからは、重厚さ、気品、大人の色気があふれだしてくるようです。
時代を超える美学を体現するゴールデン・エリプスですが、新作で最も注目すべきは、新たに加えられたブレスレットです。
ブレスレットの特徴
今回、ゴールデン・エリプスに合わせられたブレスレットは、パテックフィリップが開発になんと15年間を費やしたという、驚きの新作です。
パテックフィリップでは、ブレスレットの長さ調節に関して、これまでの技術的欠陥を克服したと述べています。
それでは、どのようなブレスレットなのか、くわしく解説します。
363個のパーツからなるブレスレットは、一見チェーンブレスに見えますが、細かなリンクを組み立てて作られています。
全パーツのうち、リンクは300個以上にのぼり、全て手作業でひとつひとつ職人が組み上げているのです。
気が遠くなるような作業ですが、メティエダール(匠の芸術)の工房を有するパテックフィリップでは、当然のこだわりなのかもしれません。
しかも、メゾンが本当にこだわったのは、リンクを組んだブレスレット本体ではなく、「長さ調整」部分とのこと。
カラトラバ十字などをエングレービングされたバックルは両開き式で、ブレスレットの長さ調整が簡単にできるようになっています。
さらに、バックル自体に3段階の長さ調整機構が加えられました。
ゴールデン・エリプスは5.9mmという極薄のケースで、金属を組んだとは思えないほど繊細なブレスはなめらかに波打ちます。
これ以上のフィット感はないだろう、と思わせる上に、こだわりぬいた長さ調整機能までプラスした着け心地は、想像を絶するのではないでしょうか。
ムーブメントの特徴
パテックフィリップで最も薄いムーブメント、Cal.240を搭載しています。
5.9mmのケース厚は、ブランドでも最薄を誇ります。
価格と発売時期
1970年代の古き良き時代を今に伝える、ゴールデン・エリプスメタルブレスレットモデルは、お値段9,060,000円です。
タグ:パテックフィリップ