速報！2021年ヴァシュロンコンスタンタン新作モデルを発表！by Watches ＆ Wonders Geneve

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世界三大メゾンに数えられるヴァシュロンコンスタンタンは、2021年に100周年を迎えるアイコンモデルが存在します。

また毎年恒例となっている、芸術作品のようなレ・キャビノティエの発表もあり、2021年は3本が披露されました。

2021年の新作には、針を持たない腕時計や得意とするコンプリケーションモデルも登場しています。

さあ、それでは待ちに待ったヴァシュロンコンスタンタン266年目の新作を見ていきましょう。

 

ヴァシュロンコンスタンタン2021年新作①ヒストリーク アメリカン 1921 プラチナ

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ヴァシュロンコンスタンタンのヒストリーク アメリカン1921ファミリーが、誕生から100周年を迎えました。

アメリカン21は、“狂騒の20年代”と呼ばれる、1920年代のアメリカを象徴するアイコンとして誕生しました。

第一次世界大戦後、アール・デコ華やかなりし時代が到来します。ジャズが爆発的に流行し、女性の社会進出も進み、黄金時代は欧州諸国にも及びます。

ウォール街の悪夢から始まった世界恐慌で終焉を迎えるまで、欧米は経済発展、伝統の破壊と技術革新、ジャズのような軽快で楽しい娯楽で埋め尽くされたのです。

伝統を重んじクラシカルなデザインの多いヴァシュロンコンスタンタンでも、狂騒の20年代を象徴したデザインを生み出しました。それがアメリカン21なのです。

 

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ふっくらとしたクッション型のケース、文字盤を45度傾けた文字盤、角に来るリューズ位置は、100年の間愛され続けたアイコニックなデザインです。

 

そしてこのアイコニックなデザインを踏襲したヒストリーク アメリカン 1921 コレクション・エクセレンス・プラチナは、当該コレクション誕生100年を祝してリリースされた記念すべきモデルです。

ヴァシュロンコンスタンタンではファミリーと呼ばれるコレクションそれぞれから、プラチナ製の特別なモデルを発表し続けています。“コレクション・エクセレンス・プラチナ”と呼ばれるシリーズの一環として、同モデルもリリースされました。

 

なお、搭載ムーブメントはヒストリーク アメリカン1921ファミリーのために開発された手巻きCal.4400AS。65時間のパワーリザーブを誇ります。

 

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グレイン仕上げをほどこした文字盤に、つややかなアラビアインデックスを乗せ、光の加減でインデックスだけがきらきらと浮かび上がる丁寧な仕上げも見事です。

プラチナのケースにはダークブルーのミシシッピーアリゲーターストラップを合わせ、スモールセコンドのブルースチール針と合わせて涼しげな表情となっています。

エスプリの効いた100周年記念100本限定シリアルナンバー入りヒストリーク・アメリカン 1921 コレクション・エクセレンス・プラチナは、予価6,072,000円です。

 

ヴァシュロンコンスタンタン2021年新作②ヒストリーク　アメリカン 1921 ホワイトゴールド

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ヒストリーク　アメリカン 1921誕生から100周年に合わせて、プラチナモデルだけでなく通常の18Kホワイトゴールド製モデルも発表されました。

こちらはケース直径40mmサイズと36.5mmサイズになります。

プラチナモデル同様、ムーブメントは手巻きキャリバー4400 ASを搭載しています。

いずれもシースルーバックになっており、文字盤よりひと回り小さい窓からコートドジュネーブをほどこした美しいムーブメントを鑑賞することができます。

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グレイン仕上げをほどこされた文字盤には、レトロな黒いフォントでアラビア数字のインデックスが描かれており、ヴィンテージ感もたっぷりです。

ヒストリーク アメリカン 1921は2針式で、スモールセコンドがインデックスの2時と4時の間に入っています。

なお、文字盤も数字もマルタ十字もヴァシュロンコンスタンタンのロゴでさえもすべてがナナメに配置されている点が、ヒストリーク アメリカン1921の特徴です。

それなのにスモールセコンドだけが上下まっすぐに配置されている点も、この狂騒の黄金時代に生まれたモデルのエスプリなのかもしれませんね。

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40mmサイズの82035/000G-B735はブラウンカーフストラップが合わせられています。

36.5mmサイズの1100S/000G-B734はボルドーカラーカーフストラップとダークブラウンカーフストラップになります。

ボルドーカラーはホワイトゴールドケースによく合い、よりファッショナブルな印象を与えてくれるアイテムです。ブラウンカーフはヴィンテージ感があり、ノスタルジックな古き良きデザインによく映えます。

予価は40mmサイズ1100S/000G-B734が4,356,000円、36.5mmサイズの1100S/000G-B734が3,608,000円になります。

ヴァシュロンコンスタンタン2021年新作③オーヴァーシーズ・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー

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みんな大好きオーヴァーシーズ。パテックフィリップ ノーチラス，オーデマピゲ ロイヤルオークと並んで、ラグジュアリースポーツ市場を席捲中ですね！

そんなオーヴァーシーズの中でも名機として名高いエクストラフラット・パーペチュアルカレンダーから、新作2本がリリースされています。

いずれも18Kホワイトゴールド製ですが、文字盤がブルーラッカー製とスケルトン製に分かれています。

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世界三大複雑機構・パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)。日付、曜日、月、そしてムーンフェイズ…これらの機構全てが時計が動き続けている限り、手動調整不要という至極のコンプリケーションです。

複雑機構に一家言持つヴァシュロンコンスタンタンの見事なパーペチュアルカレンダーは、巧みな文字盤レイアウトによって非常に美しく端正に仕上がっていますね。

ブルーラッカー文字盤の方は、銀色の月がはめ込まれたムーンフェイズが6時位置に配置されています。

曜日・日付・月表示はそれぞれ独立したインダイアルで、丁寧なスネイル加工が施されているため、周囲のサンバースト加工のラッカー仕上げとは趣を異にします。

ホワイトゴールドの涼しげな光と夜空を思わせる深いブルーの組み合わせは、品格漂うヴァシュロンコンスタンタンらしいデザインです。

 

一方、スケルトンタイプは裏蓋もスケルトンになっているため、機械の構造がどこまでも見通せます。

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特筆すべきはムーンフェイズで、金色の月がはめ込まれ、下半分を覆い隠すのは夜空色ではなく半透明の雲のようなパーツです。

 

なお、ムーブメントはブルーラッカー文字盤モデルとスケルトンモデルで異なります。

いずれも耐磁性に優れていますが、ブルーラッカー文字盤に使用されている1120 QP/1には、太陽を模した大きなローターがついています。

腕時計の表では白銀の月が、裏側では金色の太陽が回る様は、銀河系を手の上に乗せているかのよう。

一方でスケルトンタイプはCal.1120 QPSQを搭載、内側と外側が逆になった状態で、マルタ十字をかたどったローターが回ります。

もっとも、驚くべきはムーブメントの薄さではないでしょうか。ムーブメント自体4mmほどしかなく、腕時計の厚みも10mmに届きません。

それだけの薄いボディに、超複雑機構がびっしりと収められている様子を見られるスケルトンタイプは、機械ファンには垂涎のデザインです。

 

いずれのモデルにもダークブルーのストラップミシシッピアリゲーターストラップ、ダークブルーの ラバーストラップ、18Kホワイトゴールドのブレスレットが付随します。ヴァシュロンコンスタンタンならではのクイックチェンジシステムによって、工具なしで簡単にイメージチェンジが楽しめます。

予価はブルーラッカー文字盤タイプの4300V/120G-B945が10,912,000円、スケルトンタイプの4300V/120G-B946が15,400,000円となります。

ヴァシュロンコンスタンタン2021年新作④オーヴァーシーズ・トゥールビヨン

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ヴァシュロンコンスタンタンのアイコンのひとつ、オーヴァーシーズファミリーからは、さらにオーヴァーシーズ・トゥールビヨン18KPGが新作として登場しました。

18Kピンクゴールドのケースとマルタ十字を意識したデザインのブレスレット、ブルーラッカーのサンバースト仕上げをほどこした文字盤を持つ、華やかなタイムピースです。

6時位置に堂々と配置された、マルタ十字をかたどったトゥールビヨン機構の魅力は、複雑機構を愛する方でなくても見入ってしまう美しさ。

陽光のような温かさを持つピンクゴールドと神秘的なブルーの組み合わせは、いまだ隠されし文明の宝具でもあるかのような、神秘性を孕むものとなっています。

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搭載されたCal.2160は、自動巻きですが一般的なローターのついたムーブメントとは一線を画します。より高度な技術を要しますが、大きなローターを必要としない22Kゴールドのペリフェラルローターが採用されているのです。

バックスケルトンから大胆にトゥールビヨン構造を堪能するためには、一般的なローターが邪魔になってしまいます。そのために、ペリフェラルローターモデルを採用するという粋な計らいも、精緻な手作業を惜しまない高い技術力の賜物です。

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またトゥールビヨンはスモールセコンドとしての役割も備えています。徹底して計算され尽くした機械がいかに美しいかをたっぷり堪能できるモデルと言えます。

 

こちらもベルトにはクイックチェンジベルトを採用しており、簡単に付け替えて楽しむことが可能です。

ピンクゴールドブレスレットのほか、ダークブルーのミシシッピーアリゲーターレザーストラップと、同色のラバーストラップが付随します。

予価は要問合せとのこと。ちなみに2019年にオーヴァーシーズ初のトゥールビヨンとして登場したステンレススティールモデルの定価が13,904,000円ですのでなかなかの高級機となりますが、ヴァシュロンコンスタンタンの技術の結晶が詰まった一本と言えます。

 

 

ヴァシュロンコンスタンタン2021年新作⑤トラディショナル コレクション・エクセレンス・プラチナ

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トラディショナル・スプリットセコンド・クロノグラフは、クロノグラフ針を2本持つ超複雑機構クロノグラフです。

一般にクロノグラフ針は1本しかありませんが、スプリットセコンドはラップタイムを連続して正確に計ることができます。

搭載しているCal. 3500は2015年以来久々に登場したキャリバーで、ヴァシュロンコンスタンタンが刻んできた技術革新の重みを感じることができます。

ブルースチール製の長いクロノグラフ針が白銀の文字盤の上を動くさまは、胸躍らせる“作動の美しさ”に溢れています。またモノプッシャーを採用することで、ノスタルジックなデザインとなりました。

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普段ブルースチールクロノグラフ針は重なり合っていますが、スプリットボタンを押すと一方の針が止まり、一方の針が動き出します。一度バラバラに動いた針を正確に重ね合わせる技術は、非常に高度な複雑機構です。

超絶技巧の超複雑機構は、シースルーバックから観察することができます。シースルーバックになっているのでムーブメントの動きがはっきり見えますね。

見られることを前提に作られたムーブメントは、一般的なローターを付けると視界の邪魔になってしまうのです。そこで22Kゴールドのペリフェラルローターを採用することで、内部の超複雑機構が見えやすくなりました。

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超複雑機構のキャリバーを収めるには、やはりプラチナケースが相応しいでしょう。ここちらもアメリカン21でご紹介した“コレクション・エクセレンス・プラチナ”の一環になります。

合わせるベルトはダークブルーミシシッピアリゲーターストラップ。プラチナとブルーだけが生み出す、クリアな世界です。

限定15本の販売で、予価は要問合せとのことです。

 

 

ヴァシュロンコンスタンタン2021年新作⑥エジェリー・オートマティック

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エジェリー・オートマティックは、ヴァシュロンコンスタンタンが描きだしたレディーのためのドレスウォッチシリーズです。

今回はホワイトゴールドとピンクゴールドのケースに、文字盤からラグまでびっしりとパヴェダイヤモンドを敷き詰めたデザインとなっています。ちなみに、ここで使われているダイヤモンドの総数は912個！文字盤・ケース・ラグ…敷き詰められた圧倒的な数のダイヤモンドは光を受けて、極上の輝きを放つことでしょう。

 

エジェリーシリーズは、アシンメトリーの2つの円が絡み合い、いずれもアシンメトリーに中心を若干ずらして配置されています。

リューズも1時半という珍しい位置につけられており、安定感に寄り掛かることのないデザインです。

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その姿は高いヒールを履き、オートクチュールドレスをまとった貴婦人そのままの美しさ。

揺らぎの部分があるからこそ、人は惹かれ魅了されるのかもしれません。

ケースサイドやラグにまでびっしりとダイヤモンドが散りばめられた華奢なデザインですが、耐磁性を備えています。

ドレスコードのあるシーンでも堂々とお使いいただける、ダークブルーとトープのサテンストラップのほか、深い色合いのミシシッピアリゲーターレザーストラップもついてきます。

 

 

ヴァシュロンコンスタンタン2021年新作⑦メティエ・ダール「レ・グランヴォヤージュ」

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メティエ・ダール「レ・グランヴォヤージュ」3人の有名なポルトガル人の冒険に敬意を表して作られた、「針の無い腕時計」です。

針がないメティエ・ダール「レ・グランヴォヤージュ」は、文字盤が2枚のプレートで形成されています。

下のプレートは右側で動くようになっており、時分が書かれています。プレートの動きによって、何時かがわかるようになっているのです。

なぜ針が無いかというと、文字盤を隠すものを極力減らすためです。なぜなら、文字盤にはそれぞれの冒険者たちが開拓した海路が描かれているからです。

ヴァシュロンコンスタンタンが誇るエナメル職人が、それぞれのタイムピースに船や大陸を描きこんでいます。

 

7500U/000R-B687はバルトロメウ・ディアス。ヴァスコ・ダ・ガマより前に、ヨーロッパ人で初めて喜望峰に到達した海路の開拓者です(本項冒頭画像)。

7500U/000R-B688はアフリカの喜望峰を経てインドへ行く航路を切り拓いたヴァスコ・ダ・ガマがモチーフになっています。

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7500U/000R-B689はペドロ・アルヴァレス・カブラル。ヨーロッパ人で初めてブラジルの存在を発見した人物です。

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それぞれ大変有名なポルトガルの冒険者で、後の大航海時代に先鞭をつけた先駆者たちでした。

タイムピースは18Kピンクゴールドのケースにエナメルの文字盤、ダークブルーミシシッピアリゲーターストラップが合わせられています。

予価は15,840,000円で、それぞれ限定5本販売です。

 

 

ヴァシュロンコンスタンタン2021年新作⑧レ・キャビノティエ

ヴァシュロンコンスタンタンは毎年、市場には出さないグランドコンプリケーションモデルを披露します。その名は「レ・キャビノティエ」。

ヴァシュロンコンスタンタンが抱えるビスポークサービス（フルオーダー）工房の名前です。

グランドコンプリケーションを専門に作り出すアトリエで、ここから毎年発表される超絶技巧コンプリケーションは、ファンたちも鑑賞することを楽しみにしています。

レ・キャビノティエとは、ジュネーブに18世紀ころ存在していた時計工房「キャビネット」にて、高度な時計を手掛けていたハイスペックな時計職人たちのことです。

そのままの名を受け継ぐレ・キャビノティエでは、今年も素晴らしいタイムピースを3種類披露しています。

今年のテーマは「天空の時間」。人は有史以前から、天体の動きを見て時の移ろいを計っていました。長い歴史を持つ天文学を称えるために、ヴァシュロンコンスタンタンが造り上げた芸術品です。

 

①レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー プラネタリア

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レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー プラネタリアは、4年もの歳月を費やした、新たなグランドコンプリケーションムーブメントを搭載しています。

文字盤で最初に眼に入るのは、2軸トゥールビヨンの存在です。

ケースを裏返すとシースルーバックからちゃんとマルタ十字を模した機構が見えます。

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さらにレトログラード・ジャンピング・パーペチュアルカレンダーも備えました。

そして上下には立体の半球体が収まっています。

24時間とデイ＆ナイトライト表示のための地球儀で、今地球のどこからどこまでが昼で、夜なのかがひと目でわかるようになっているギミックです。

宇宙から眺める地球の姿に思いを馳せる、そんなロマンを秘めた作品です。

 

②レ・キャビノティエ・レギュレーター・パーペチュアルカレンダー ムーンライト・ジュエリー・サファイア

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その昔、懐中時計が主流だった時代は、レギュレーターがよく使用されていました。

レギュレーターは、時・分・秒それぞれを独立表示させた時計のことです。視認性が高まるため、時計師が標準時計としても使っていました。

現代では機械式時計の時刻調整に使用する精密時計もレギュレーターと呼ばれています。

そんなレギュレーターの歴史は古く、17世紀に天文学用の計器として発明されました。

レギュレーター・パーペチュアルカレンダー ムーンライト・ジュエリー・サファイアは、天文学と時計の歴史的な結びつきに敬意を表し、デザインされたタイムピースです。

中央に分針を置き、時針を12時位置に持ってくるレギュレーターモデルを採用しています。

使用されているムーブメントは、マニュファクチュールのキャリバー 2460 RQP。

文字盤綿には砂漠の風紋を思わせる精緻なギョーシェ装飾がびっしりほどこされています。

また6時位置にはパーペチュアルカレンダーとムーンフェイズが配置されました。

天頂に輝く白銀の月のようなホワイトと、宇宙空間を思わせる深い紺青がベースカラーとなっています。

文字盤の内側にはバゲットカットされたダイヤモンドとサファイア、ベゼルにはバゲットダイヤがびっしりはめ込まれ、月の光の透明感を演出しています。

 

③レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート-獅子座ジュエリー

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レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート-獅子座ジュエリーが、2021年ヴァシュロンコンスタンタン新作の最後を飾ります。

ソヌリウォッチ（音の出る時計機構）の伝統かつ代表であるミニッツリピーターと、マルタ十字が堂々と輝くトゥールビヨン、そして気高き天空の獅子座を組み込んでいます。

キャリバー2755 TMRCCを使用し、世界三大複雑機構であるトゥールビヨン、ミニッツリピーター、回転天空図をすべてひとつのタイムピースに収めたのです。

紺碧の天空には、獅子座の星をかたどってブリリアントカットのダイヤモンドが埋め込まれています。さらに手彫りのギョーシェ装飾で獅子の姿を浮き上がらせました。

文字盤、ベゼル、ラグにはバゲットカットされたジュエリーが青く輝き、天空を統べる獣の王者の姿を輝かせています。

 

まとめ

2021年も、ヴァシュロンコンスタンタンは宝石のような新作でファンたちを興奮させてくれました。

今から200年以上前に、フランソワ・コンスタンタンがヴァシュロンコンスタンタンのモットーをこう記しています。

「常に最善を尽くすこと、それは常に可能である」

266年の歴史にわたって、そのモットーを貫き続けてきたヴァシュロンコンスタンタン。

2021年の新作を目にして思うことは、一刻も早く実機をこの目で確かめたいということ。

そしてこれからの1年に生み出されるであろう、たぐいまれな技術力と職人一人一人の高い矜持、たゆまぬ努力の結晶に、期待は膨らむばかりです。