「何でシードゥエラー126600には王冠マークのあるものと無いものがあるの?」
「ロレックス シードゥエラー126600の仕様について知りたい」
ロレックス シードゥエラー Ref.126600。
2017年バーゼルワールドにて発表された人気モデルであり、「SEA-DWELLER」の文字が赤色で表記されていることが特徴です。
さて、そんな 126600ですが、実は文字盤の6時位置にクラウン表記がある個体と無い個体があることをご存知でしょうか?
どちらもスペックは同じですが、クラウン表記のない個体は海外では「UNWORN」や「MK1」と記載されており、レア個体として大きく評価を上げています。
そんなシードゥエラー126600の王冠マーク有無の理由について知りたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
126600はシードウェラー50周年記念モデルなので、ロレックスがレアリティを演出した可能性があります。
この記事ではシードゥエラー126600の王冠マークの有無の理由について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
文字盤の表記の違いについても解説しますので、シードゥエラーの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
ロレックス シードゥエラー 126600クラウン無し MK1
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 43.0mm
全重量:194g
文字盤:ブラック
インデックス:クロマライト夜光
ムーブメント:Cal.3235
パワーリザーブ:約70時間
防水性能:1220m
初代モデルの意匠を受け継いだ赤シード 126600。
ディープシーに人気が集まりがちなシードゥエラーにおいて、とりわけ高い存在感を放つ名機です。
迫力のある43mmケースであること、シードゥエラー初となるサイクロップレンズを採用したこと、14件もの特許を取得した新型キャリバーCal.3235を搭載していること。
デザイン性だけでなく、スペック面においても高い評価を得ているモデルです。
相場に関しては新品が155~165万円ほどで売られており、他のスポーツロレックスと同様にプレミア価格となっています。
人気モデルである126600ですが、2019年に入ったころから徐々に「文字盤6時位置にクラウンがマークがない前期型個体」と「クラウンマークがある後期型個体」が存在することが分かりました。
クラウン無しの前期型は2018年の秋頃迄に発売された個体に該当し、SWISSとMADEの間にクラウンマークがありません。
左:前期型クラウン無し 右:後期型クラウン有り
ぱっと見は前期型も後期型も全く違いはありませんが、、
左:前期型クラウン無し 右:後期型クラウン有り
SWISS MADE文字付近を眺めると、クラウンの有り無しが明確に分かります。
近年製造されたスポーツロレックスには目立つレアポイントを持つモデルが殆ど存在しません。ただ、126600はシードウェラー50周年記念モデルということで、ロレックスがあえて演出した可能性があります。
将来的にグリーンサブのファット4のようなプレミア扱いになると予想されており、既に相場はクラウン有りよりも高い販売価格170万~190万円で推移しています。(2020年1月現在)
新たに製造される個体は全てクラウン有りとなる為、クラウン無し個体のレアリティは増す一方です。
今後も価格高騰が予想されるので、購入される方は敢えて前期型を手に入れるのもよいでしょう。
クラウン無し個体(MK1)は文字盤にも違いがある?
「MK1(マーク1)ダイヤル」とも呼ばれるクラウンが無い前期型。
126600 MK1は早くも高騰が始まっていますが、実はクラウンの有り無しだけでなく、他の部分にも違いがあることが分かっています。
1220mの1の形が違う
クラウン無し個体は文字盤の1220mの「1」が飾り装飾のない「1」となっています。
左:クラウン無し 右:クラウン有り
クラウン無し個体は真っ直ぐな飾り曲り無しの1となっており、GMTマスター Ref.16710のレアモデル「ステイックダイヤル」のような文字デザインとなっています。
誤差ともいえる小さな違いですが、ロレックスはこの細かな違いが非常に重要です。
ベゼルの50の0が太い個体がある
クラウン無し個体 MK1の中でもごく一部の個体はベゼルの50の0が太い個体があると噂されています。
こちらはまだ確定とはいえず、該当個体が高騰しているわけでもありません。非常に細かな違いであるため、画像の角度による錯覚だともいわれています。
ただ、明らかに太さが違う個体もごく僅かにあるようなので、クラウン無し個体を購入する際にはベゼルにも注目したいところです。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年