出典:https://www.audemarspiguet.com/com/ja/home.html
「ロイヤルオーク オフショア ミュージックエディションってどんなモデル?」
「ミュージックエディションの魅力について知りたい」
由緒正しい老舗時計メーカーでありながらも、革新性で知られるオーデマピゲ。
1972年、ラグジュアリー・スポーツウォッチの先駆けとなったロイヤルオークの創生に代表されるように、時計業界のエポックメーカーと称することができるしょう。
そんなオーデマピゲから、2022年7月、珍しい新作モデルが発表されました。
選ばれたステージは、ミュージック。
コレクション名はロイヤルオーク オフショア ミュージックエディションですが、その魅力について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
このコレクションはオーデマピゲの遊び心と革新性を、存分に感じられる特別な仕上がりとなっています。
この記事ではロイヤルオーク オフショア ミュージックエディションの魅力について、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。
モデルの素材別に詳細を紹介しますので、ロイヤルオークの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
オーデマピゲ ロイヤルオーク オフショア ミュージックエディションのスペック
スペック
外装
ケースサイズ: | 直径43mmまたは37mm |
素材: | チタン/ホワイトゴールド/セラミック |
文字盤: | イコライザー |
ムーブメント
駆動方式: | 自動巻き |
ムーブメント: | Cal.4309(43mm)/Cal.5909(37mm) |
パワーリザーブ: | 約70時間/約60時間 |
機能
防水: | 100m/50m(サイズによる) |
定価: | 3,355,000円~ |
2022年7月初頭に発表されたロイヤルオーク オフショア ミュージックエディション。
ケースサイズは43mmまたは37mmから。素材はチタン・ホワイトゴールド・ブラックセラミック製の計5バリエーションがラインナップされております。
オーデマピゲ ロイヤルオーク オフショア ミュージックエディションとは?
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「ミュージックエディション」と銘打たれた新しいロイヤルオーク オフショア。
イコライザー(EQ。音響機器の一種)の波長ディスプレイをモチーフにした文字盤が、なんとも心沸き立たせる風合いではないでしょうか。オフショアの大胆な外観とも、よくマッチしているように思います。
そもそもロイヤルオーク オフショアがどのような腕時計かと言うと、1993年にオーデマピゲのコレクションに加わったスポーティー・ラインです。コレクション名からもわかるように、オーデマピゲのフラグシップ・ロイヤルオークのコンセプトを踏襲しつつ、独自路線を突き進むのがオフショアと言えます。
冒頭でも述べた通り、ロイヤルオークは1972年に誕生しました。そして現在、一世を風靡しているラグジュアリー・スポーツウォッチのパイオニア的存在としても知られています。
ラグジュアリー・スポーツウォッチ、通称ラグスポは決まった定義はありませんが、基本的にはオーデマピゲのようなハイメゾンがラインナップするスポーツウォッチとなります。
※1972年、1000本限定でファーストデリバリーされたうちの一つ・5402ST
今でこそパテックフィリップ ノーチラスやヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ、あるいはランゲ&ゾーネのオデュッセウスなどといったように、ハイメゾンがスポーツウォッチを手掛けることは珍しくありません。しかしながらロイヤルオークが誕生した1970年代というのは、高級時計と言えば貴金属を用いたドレスウォッチが主流でした。
そんな中オーデマピゲほどの老舗メゾンがステンレススティール製の高級スポーツウォッチをリリースしたことは、当時としては非常に衝撃的であったと推測されます。しかもこのロイヤルオークは、31mm~35mm程度のラウンド小径ケースが主流であった時代において、直径39mm&オクタゴンフォルムが基調となった、インパクト絶大の一本でした。
一方でハイメゾンらしく薄型ケースに収まっており、スーツの袖口から邪魔しないエレガンスをも持ち合わせるのが、ロイヤルオーク、ひいてはラグスポのもう一つの特徴です。
ロイヤルオーク以降、これに追随するラグスポが続々発表されたことからも、時計業界に与えた衝撃と影響の大きさがわかりますね。なお、ロイヤルオークは現在に至ってはメーカーの供給や市場での流通量をはるかに上回る需要が世界的で高まっており、これに伴い実勢相場が急騰していることは、時計業界以外のメディアでも騒がれるようになってきました。
さて、そんな伝説的ラグスポの派生として1993年にリリースされた「ロイヤルオーク オフショア」。
ロイヤルオークのフォルムを踏襲したオクタゴンケースやベゼルを有しつつも、肉厚ケースに各パーツがボリューミーな設計となっており、「男性的」「パワフル」などといった形容が似合う一大コレクションです。
またステンレススティールや貴金属以外の素材を積極的に取り入れており、セラミックパーツやラバーストラップが、ロイヤルオークにはないスポーティーなテイストを加味することとなりました。
そんなロイヤルオーク オフショアだからこそ、遊び心溢れる「ミュージックエディション」がよく映えます!
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前述の通り文字盤がイコライザーをイメージしたデザインとなっており、眺めているだけで楽しくなる一本ではないでしょうか。
またケースサイドのリューズガードとラグ間の切れ込み、ストラップとケースを繋ぐプロットの装飾が鮮烈な印象ですね。こちらもミュージックエディションにちなんでおり、前者はミキサーのフェーダー、後者はジャックプラグをイメージしているとのことです。
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計5種それぞれのバリエーションをご紹介いたします。
①チタンモデル
チタン製モデルからは、ケースサイズ直径43mm×厚さ14.4mmまたはケースサイズ直径37mm×厚さ12mmの二種がリリースされました。37mmサイズのロイヤルオーク オフショアはそう多くなく、待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。
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オーデマピゲらしく丁寧なサテン・ポリッシュ仕上げのコンビネーションが見て取れますので、もちろんラグジュアリーな風格も健在です。
ホワイトゴールド製インデックスと針には夜光塗料が施されております。
さらに特筆すべきはストラップが交換可能なこと!37mmサイズではこれまでクイックチェンジシステムが搭載されていなかったため、利便性がいや増したことを示唆しています。
宣材写真ではブルーのラバーストラップが付属していますが、併せてターコイズブルー、イエロー、グリーンのラバーストラップもお楽しみ頂けます。ちなみに37mmサイズの方はモザイクテクスチャとなっていて、いっそうの遊び心を感じさせますね!
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搭載する自動巻きムーブメントは43mmサイズがCal.4309。これはCODE 11.59のハイエンドモデルでも搭載されたムーブメントで28,800振動/時、約70時間のパワーリザーブです。
37mmサイズはCal.5909。こちらのスペックは28,800振動/時、パワーリザーブ約60時間となっております。
いずれも高級メゾンらしく丁寧に装飾されたムーブメントがシースルーバックから鑑賞できるので、メカ好きには堪りませんね。
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防水性は43mmサイズが100m、37mmサイズが50mとなっております。
国内定価は前者が3,685,000円、後者が3,355,000円。それぞれ世界限定500本生産です。
②ブラックセラミックモデル
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ブラックセラミックモデルは、ケースサイズ43mmのモデルがラインナップされました!ブラックにイコライザー文字盤がメリハリとなっており、洗練された雰囲気がいっそう強くなります。
ちなみにオーデマピゲはチタンやセラミックといった、一般的に加工が難しいとされている素材であっても、丁寧な仕上げや面取りを施していることが特徴です。
ロイヤルオークがただの「スポーツウォッチ」ではなく「ラグスポ」と言われる理由は、こういった高度な職人の仕事があるがゆえ。こちらのブラックセラミックモデルも、モダンなデザインの一方で仕上げのコンビネーションが施されることで、高級時計らしい立体感や重厚感を備えているのでしょう。
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ブラックセラミックモデルも、ホワイトゴールド製のインデックスと針には夜光塗料が施されており、暗所での視認性を確保します。
搭載するムーブメントはCal.4309。防水性は100m。
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ブラックラバーストラップの他、ターコイズブルー、イエロー、グリーンのラバーストラップが付属しています。
国内定価は4,675,000円、世界限定250本生産です。
③ホワイトゴールドモデル
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ホワイトゴールド製モデルのミュージックエディションは、とてもゴージャスです!ケース直径43mmおよび37mmサイズの二種ともに、カラージェムがセッティングされることでミュージックが奏でられました。
文字盤のベースはアベンチュリンとなっており、煌めく夜空のような背景となっているのが魅惑的。文字盤およびベゼルにセッティングされた貴石と合わせて、幻想的とさえも思わせるデザインに仕上がっていますね。
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なお、これらのジェムはハーモニーカットと呼ばれる技法が使われているとのことです。ハーモニーカットとは細かなジェムであっても、強い彩度と輝きを実現するカッティング。さらにインビジブルセットという手法も採られていることが特徴です。これはジェムに細い溝を掘り込み、土台となる金属側のレールにはめ込むようにするセッティング手法です。これによって土台は見えず、石だけがアヴェンチュリン上に居並んでいるかのように見せる効果があります。
こういった手法を鑑みるにロイヤルオーク オフショア ミュージックエディションは、時計製造に留まらず、上質なジェムストーンの扱いにも長けているオーデマピゲだから実現できた逸品と言えるのではないでしょうか。
スペックや搭載ムーブメントはチタン製モデルのそれぞれのサイズと変わりませんが、ホワイトゴールドならではのずっしりとした重量が、重厚感を際立たせます。
こちらもストラップは交換可能となっており、ターコイズブルー、イエロー、グリーンの付属ラバーストラップが別途付いているようです。37mmサイズはモザイクパターンが施されます。
価格はいずれも要問合せ。特に限定本数などは記されていませんでしたが、きわめて少数生産であることは予想できます。
まとめ
オーデマピゲが2022年に発表した、新しいロイヤルオーク オフショア ミュージックエディションの5種についてご紹介いたしました。
限定生産ということもあり、なかなか市場に出回るようなモデルではないでしょう。しかしながらオーデマピゲの遊び心と革新性を存分に感じられる特別モデルとあって、これは欲しいと思わざるをえません。
2022年はロイヤルオーク50周年ということもあり、コレクションの拡充にいっそう力を入れるオーデマピゲを、今後も追っていきたいと思います!
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年