出典:https://www.oris.ch/watch/oris-aquis-date-calibre-400/01-400-7763-4135-07-8-24-09peb
「オリスの自社製ムーブメントCal.400は何がすごいの?」
「アクイス デイト キャリバー400の実力や魅力が知りたい」
機械式時計のみのラインナップにこだわっていること。
加えて確かな精度と美しいデザインを有していることから人気を博し続けるオリス。
エントリーモデル帯のブランドとしてトップクラスの評価を得ており、20代30代から厚い支持を受けています。
10万円前後から手に入れることができるスイス時計として。
新社会人が最初に手にする一本として。
近年は知名度も上がってきており、ステータス性に関してもこれまで以上に期待が持てます。
そんなオリスですが、2020新作モデルとして「アクイス デイト キャリバー400」が発表されました。
このモデルにはオリスが5年の歳月をかけて開発したと言う、自社製ムーブメント「キャリバー400」が搭載されており、これまで以上に贅沢な仕様となっています。
そんなオリス アクイス デイト キャリバー400の実力や魅力が知りたいという人は多いのではないでしょうか。
精密な設計と組み立てにより、これまでに数多くの名機を生み出してきたオリスが発表した、同モデルはブランドが培ってきた技術が遺憾なく発揮され、次世代ムーブメントとして申し分ない性能を持った時計です。
この記事では、オリス待望の新作「アクイス デイト キャリバー400」の実力や魅力について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
価格と発売時期についても紹介しますので、オリスの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
新作ムーブメント「キャリバー400」の実力
リーズナブルに真のスイス製時計を味わえるオリスは抜群の技術力を持つブランドとして認知されています。
「機械式時計しか製造しない」という姿勢を貫き、精密な設計と組み立てにより、これまでに数多くの名機を生み出して来ました。
今回新たに発表された「アクイス デイト キャリバー400」もオリスが培ってきた技術が遺憾なく発揮されており、次世代ムーブメントとして申し分ない性能を誇ります。
出典:https://www.oris.ch/watch/oris-aquis-date-calibre-400/01-400-7763-4135-07-8-24-09peb
キャリバー400の魅力は多岐に渡ります。
中でも「ロングパワーリザーブ」「高耐磁性能」は、キャリバー400の勘所。驚異的なスペックを打ち出してきました。
パワーリザーブについては、近年のトレンドである80時間を遥かに超える120時間(5日間!)ロングパワーリザーブが実現されています。
自動巻きムーブメントのため、理論上は腕の振りでゼンマイが巻き上げられます。さらにこれだけのロングパワーリザーブともなれば、日常的に使用している限りゼンマイが解けることはまずないと言っても過言ではありません。
ちなみにオリスは高級機械式時計としてはエントリークラスに位置しており、この価格帯のブランドだとETAやセリタと言った汎用ムーブメントを使用していることがほとんどです。これら汎用ムーブメントが高性能なことは間違いありませんが、パワーリザーブが一律になりがち。これまでのオリスのムーブメントも、40時間前後に留まる機械がほとんどでした。しかしながらここへきての5日間持続…さらにオリスファンが増えるであろうことは想像に難くありません。
もっとも自動巻き時計は、腕の振りが弱いと上手くゼンマイが巻き上がらない場合があります。しかしながらオリスはキャリバー400にて設計を見直し、大幅に巻き上げ効率を向上させることとなりました。
出典:https://www.oris.ch/watch/oris-aquis-date-calibre-400/01-400-7763-4135-07-8-24-09peb
また、キャリバー400は高耐磁性能も語るに欠かせない魅力の一つです。機械内部に高耐磁性ワインディングが採用されていることから、磁気に強く、電子機器の磁気により不具合を起こす可能性を最大限低減させました。
ちなみにその耐磁性能や、約180,000A/m。これは、スマートフォンのスピーカー部分や携帯オーディオ機器から発せられるものと同等です。
現在、機械式時計の不具合の原因の、大きい部分を占めている「磁気」。これはスマートフォンを始めとした電子機器が急速に普及したことから、ますます油断のならないものとなりました。そのため耐磁性を持った時計のニーズはますます高まっています。そんな時代の要請を、オリスはくみ取ってくれる形となりました。
加えて、時計本来の価値を示す精度に関しても、オリスは抜かりありません。
キャリバー400の精度はクロノメーターの基準を満たす-3~+5秒/日。オリスと同価格帯のモデルでクロノメーター基準の精度を持つ時計はそう多くはなく、それだけでキャリバー400の実力の高さが伺えます。
さらに言うと、キャリバー400搭載モデルは購入後、MyOrisに登録をすることで、品質保証期間が10年間に延長されます。
これまた設計を改良することで、オーバーホールやメンテナンスの必要期間を10年にまで延長できたとか!
もちろん何かあった時にも10年間保証という言葉は大変安心感があり、魅力的ですね。
これほどまでに充実した保証は珍しく、キャリバー400搭載モデルを購入する上で大きな決め手となりそうです。
なお、詳細は後述しますが、このキャリバー400を載せた新作モデル、なんと定価30万円台前半でリリースされています。
同価格帯の機械式時計の性能としては傑出しており、このキャリバー400によってオリスの人気はますます高まっていくことでしょう。
ムーブメント情報
キャリバー:Oris Cal.400
機能:時・分表示、センターセコンド、デイト表示、クイックデイトチェンジ、ストップセコンド
振動数:2万8800振動/時
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ :約120時間
精度:精度-3~+5秒/日
ちなみに、オリスはもともと赤色に加工したレッドローターを自動巻きローターに採用していましたが、新ムーブメントにはレッドローターの採用を見送っています。
オリスの個性だったので賛否はありますが、スタイリッシュな新ローターも素敵な仕上がりです。
2020年新作モデル「アクイス デイト キャリバー400」
次世代のハイスペックムーブメントとして世に放たれた キャリバー400。この傑作機を搭載するのはフラグシップのアクイスです。
ブルーグラデーションが美しい爽やかなダイアルにダイバーズウォッチらしい堅牢性を持つステンレスケース。
針とインデックスにはスーパールミノバ、防水機能はダイバーズウォッチとして必要十分な30気圧(300m)防水機能を誇ります。
ビジネスにもカジュアルにも合うスタイリッシュなデザインは今作においても健在で、キャリバー400を搭載することにより、その完成度はより洗練されることとなりました。
出典:https://www.oris.ch/cal400aquis
ラインナップとしては、これまでのアクイス同様にステンレスブレスレットとラバーストラップの2種類が用意されています。
文字盤は今のところブルーのみですが、今後ブラックやグリーンといった定番カラーもキャリバー400を搭載して発売される可能性が高いです。
なお、パッと見は従来のアクイスと同じデザインに見えますが、新作ならではの変化も随所も見受けられます。
新作アクイスならではのポイント
デザイン面における新作アクイスの変更点ですが、まず文字盤6時位置の印字が異なります。
アクイス デイト キャリバー400には120時間パワーリザーブの象徴である“5DAYS”の文字が刻まれ、よりステータス性が高まっています。
出典:https://www.oris.ch/cal400aquis
また、トランスパレントバックのサファイアガラスはシリーズ最大サイズで作られ、ムーブメントの精密な動きをより堪能できるようなりました。
ブレスレットに関してもオリスの新しい特許であるクイックストラップチェンジシステムが採用されています。これは特別な工具や技術を使わずとも簡単にブレスレットを取り替えられる仕様です。気軽に時計をドレスチェンジさせることができるのが嬉しいところ。
視覚的にも機能的にも格段に使い勝手がよくなり、間違いなくアクイス史上最高の仕上がりになっているといえるでしょう。
スペック
モデル名:アクイスデイト キャリバー400
型番:Ref.400 7763 4135-8 24 09PEB
ケースサイズ:直径43.5mm
ケース素材:ステンレススティール
インデックス:アプライド
ムーブメント:Cal.400
パワーリザーブ:約120時間
防水:30気圧
アクイス デイト キャリバー400 の価格と発売時期
アクイス デイト キャリバー400の気になる価格はブレスレットが34万円、ラバーストラップが33万円(どちらも税抜き)です。
オリスのラインナップとしてはやや高価なモデルとはなりますが、並行新品であれば30万円以下で買えることが予想され、無金利ローンを併用すれば無理なく買えるモデルだといえます。
発売日に関しては2020年11月が予定されており、オリス 銀座ブティックでは既に実機が展示されているようです。
デザインよし、機能性よし、コスパよし。
全てにおいてハイレベルに纏まったアクイス デイト キャリバー400をこの機会にぜひご検討ください。
ちなみにオリス 銀座ブティックで、実機を堪能できるのみならず、VR(バーチャル・リアリティ)を使ってムーブメントの詳細ムービーを楽しめる催しが行われています!
しっかりとアクイス デイト キャリバー400の良さを堪能できそうですね!
オリスのブティックは2019年、銀座にオープンしました。ちなみに日本初上陸でした。新作モデルをいち早く目にすることができるため、時計ファンから注目を集めています。
ちなみに、当店スタッフが実際にブティックでアクイス デイト キャリバー400を見た印象としては、アクイスがかっこいい!そして、シースルーバックから見たキャリバー400が印象的!でした。
サイズは従来のムーブメントとそれほど変わらない印象でしたが、洗練されたデザインとなっていて、所有欲を満たしてくれそうです。
オリス アクイスはもともとスタイリッシュで素晴らしいモデルですが、今作の完成度の高さはまさに畢生(ひっせい)の出来栄え。
発売後、大きく人気を博す未来が浮かびました。
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。