世界三大時計ブランドに名を連ねるオーデマピゲから、2021年新作モデルが発表されています!
ラグジュアリー・スポーツウォッチの金字塔として名高いロイヤルオークやミレネリーの他、2019年からは新ラインとして始まったCODE11.59を携えて、どのようなラインナップが加わったのでしょうか。
詳報をお伝えしてきます!
出典:https://timeandtidewatches.com/audemars-piguet-2021-royal-oak-collection/
目次
オーデマピゲ 2021年新作①ロイヤルオーク エクストラシン「ジャンボ」 プラチナモデル
スペック
外装
型番: | 15202PT.OO.1240PT.01 |
ケースサイズ: | 直径39mm×厚さ8.1mm |
素材: | プラチナ950 |
文字盤: | グリーン |
ムーブメント
ムーブメント: | 2121 |
駆動方式: | 自動巻き |
パワーリザーブ: | 約40時間 |
機能
防水: | 50m |
国内定価: | わかり次第掲載 |
1972年、初代ロイヤルオーク発表当時のオリジナルを復刻したエクストラシンは通称「ジャンボ」と呼ばれており、今や市場になかなか出回らない激レアモデル。そのエクストラシンに、ロイヤルオークではきわめて珍しいスモーキーグリーン文字盤が2021年新作モデルとして発表されました!外装素材はハイエンドラインとして用いられてきた、プラチナです。
詳細をご紹介いたします。
①市場屈指の激レアモデル!ロイヤルオーク エクストラシン「ジャンボ」とは?
「ジャンボ」の名を知ると、よりこの新作への理解が深まるかもしれません。
ケース直径39mmという、むしろ近年では小径の部類に入ってもおかしくない該当モデル(ちなみにロイヤルオークの基幹モデルRef.15500STの直径は41mm)。なぜ「ジャンボ」の名が冠されているかと言うと、初代ロイヤルオークがこの愛称で親しまれていたためです。
1972年、まだ今ほど高級スポーツウォッチが一般的ではなかった時代、その先鞭をつけたのがオーデマピゲでした。
世界最高峰のハイメゾンが、ステンレススティール製のスポーツウォッチを製造。さらには故ジェラルド・ジェンタ氏のデザインのもと、オクタゴンケースにその内角と合わせて撃たれたベゼルのビス,ケースと一体型となった金属ブレスレットという外装フォルムを携えて。
当時のケースはは34mm前後が主流であった中、直径39mmというダイナミックなサイズ感で以て打ち出されたロイヤルオークは、いつしか「ジャンボ」の愛称で親しまれていきました。
オーデマピゲはこの初代ロイヤルオーク「ジャンボ」を改良しつつ、ストーリーを紡ぎ続けています。
1992年にロイヤルオーク20周年として作成された「ジャンボ Ref.14802」(通称ジュビリー)。こちらは1000本生産の極めて限定的なモデルでしたが、この意匠を受け継ぎ、2000年(ちなみにオーデマピゲ125周年の節目だった)に Ref.15202を登場させます。
その後2012年―ロイヤルオーク40周年の年―「エクストラシン」としてジャンボロイヤルオークが刷新され、素材もプラチナやステンレススティール,カラーゴールドと豊富なラインナップに拡充されていくこととなりました。
※もっとも「拡充」とは言え、現行とは思えないほど激レアな個体であることは間違いありませんが…
②2021年新作ロイヤルオーク ジャンボとは?
出典:https://timeandtidewatches.com/audemars-piguet-2021-royal-oak-collection/
2021年新作として発表されたロイヤルオーク エクストラシン ジャンボの基本スペックは、従来のRef.15202と大きく変わっていません。コスメティックチェンジの分類に入るのでしょう。
初代ロイヤルオーク「ジャンボ」を踏襲するアイコニックなオクタゴンケースに一体化されたブレスレット。高度な仕上げもそのままです。ムーブメントも、1992年から続く自社製超薄型自動巻きムーブメントCal.2121が搭載されており、ケース厚は8.1mmの薄型設計を実現しています。なお、このムーブメントはシースルーバックからご鑑賞頂けることも変わっていません。
出典:https://timeandtidewatches.com/audemars-piguet-2021-royal-oak-collection/
しかしながら何よりも特筆すべきは、スモーキーなグリーン文字盤ではないでしょうか。
近年CODE11.59等で用いられてきたこのグラデーションがかった文字盤カラー。タペストリー装飾が施されることの多いロイヤルオークでは珍しく、サンバースト仕上げによって表現されています。
光の加減によって表情が変わる深いグリーンは、ロイヤルオークをまた特別な存在に押し上げているのではないでしょうか。
なお、新作ロイヤルオーク エクストラシン ジャンボ 15202PT.OO.1240PT.01は限定生産ではないようですが、恐らく他モデル同様、かなり少量生産になることが予想されます。
予価は90,150スイスフラン。国内定価がわかり次第、順次掲載していきます。
③数量限定でグリーンエディションがリリース
出典:https://timeandtidewatches.com/audemars-piguet-2021-royal-oak-collection/
ロイヤルオーク エクストラシン「ジャンボ」の他、グリーン文字盤モデルの新作がいくつか発表されています。
まずロイヤルオーク クロノグラフ イエローゴールドモデル。
125本限定生産とのこと。
次にロイヤルオーク フライングトゥールビヨン チタンモデル。
50本限定生産です。
なお、同コレクションでバゲットカット・エメラルドがベゼルにセッティングされたハイエンドラインが、15本限定で生産されます。
そしてピンクゴールド製ロイヤルオーク フライングトゥールビヨンモデルが10本という少量生産でリリースされているようです。
オーデマピゲ 2021年新作②ロイヤルオーク クロノグラフ 41mmモデル
出典:https://monochrome-watches.com/audemars-piguet-royal-oak-selfwinding-chronograph-41mm-calibre-4401-26239or-news/
スペック
外装
型番: | 26239OR.00.D315CR.01他 |
ケースサイズ: | 直径41mm×厚さ12.6mm |
素材: | ピンクゴールド |
文字盤: | ブルーまたはブラウン |
ムーブメント
ムーブメント: | 4401 |
駆動方式: | 自動巻き |
パワーリザーブ: | 約70時間 |
機能
防水: | 50m |
国内定価: | わかり次第掲載 |
1997年、ロイヤルオークコレクションに追加されたクロノグラフモデル。クロノグラフは非常に人気の高い機構ですが、それは当然ロイヤルオークにも当てはまります。
とりわけ2008年より文字盤のベースとインダイアルのカラーを変えてパンダ顔にすることで、ひとしおのかっこよさが加わりました。
そんな人気を維持し続けるロイヤルオーク クロノグラフの、ピンクゴールドモデルが2021年、刷新されています!
外観は大きくは変わっていません。しかしながら搭載するムーブメントが、最新のCal.4401 フライバック・クロノグラフとなったことが、当新作の何よりの特筆すべき点でしょう。
Cal.4401は、SIHH2019にて、CODE11.59 クロノグラフモデルとともにリリースされた最新機種です。
28,800振動/時のハイビート設計であるにもかかわらずパワーリザーブは約70時間と十二分で、安定して高い精度を誇ります。フライバック式を実現しており、かつ直径32mm×厚さ6.8mmと、厚みは抑えられていたことでも話題となりました。
ちなみにこのCal.4401は、新型コロナの影響か前年と比べ寡作であったオーデマピゲ新作モデルの中でも異彩を放った「リ マスター」のムーブメントのベースにもなっています。
出典:https://monochrome-watches.com/audemars-piguet-royal-oak-selfwinding-chronograph-41mm-calibre-4401-26239or-news/
製造が難しいと言われるクロノグラフをイチから開発するのみならず、自社製品にふさわしい最高峰の造りにする…そんなオーデマピゲの矜持を味わえるCal.4401は、シースルーバックから細部をご鑑賞頂けることでしょう。
なお、外観は大きく変わらないと申し上げましたが、ムーブメント変更によって文字盤のレイアウトが若干ながら変わっています。
デイト窓が外周寄りとなり、またインデックスとミニッツサークルも僅かながら変更されています。
出典:https://monochrome-watches.com/audemars-piguet-royal-oak-selfwinding-chronograph-41mm-calibre-4401-26239or-news/
文字盤カラーは人気のブルーとブラウンが載せ替えとなりました。
まだ今回の発表では41mmサイズのピンクゴールドモデルのみ、となりますが、今後ステンレススティール等でも順次ムーブメント変更が行われていくことでしょう。
オーデマピゲ 2021年新作③ロイヤルオーク オフショア 43mm
出典:https://monochrome-watches.com/2021-audemars-piguet-royal-oak-offshore-selfwinding-chronograph-43mm-26420/
スペック
外装
型番: | 26420TI.OO.A027CA.01他 |
ケースサイズ: | 直径43mm |
素材: | ステンレススティール/チタン/ピンクゴールド |
文字盤: | ブルー、グレー他 |
ムーブメント
ムーブメント: | 4401 |
駆動方式: | 自動巻き |
パワーリザーブ: | 約70時間 |
機能
防水: | 100m |
国内定価: | わかり次第掲載 |
1993年に誕生したロイヤルオーク オフショア。ロイヤルオークをよりダイナミックに、そしてスポーティーにしていることが大きな特徴です。
オフショアの二大柱は「ダイバー」「クロノグラフ」ですが、どちらも全く新しい新作が発表されることとなりました!
まず、オフショア クロノグラフについてご紹介致します。
こちらも前項でご紹介した、新型フライバック式クロノグラフCal.4401に載せ替えが行われたことが何よりの特徴です。そしてムーブメント変更に伴い、これまで44mmまたは42mmのラインナップだったケースサイズが、新たに43mmとして登場しました。
さらにこれまでオフショア クロノグラフではCal.3126/3840が採用されており、インダイアルは縦の三つ目でしたが、横三つ目へと変更(37mmmモデルは横目でしたが)。こちらもパンダ文字盤が採用されたこととなりますね。デイト窓も丸形から他のクロノグラフモデル同様の角型へ、4時位置へとシフトしています。
出典:https://monochrome-watches.com/2021-audemars-piguet-royal-oak-offshore-selfwinding-chronograph-43mm-26420/
しかしながら最大の変更点。それは、インターチェンジャブルストラップの存在ではないでしょうか。
近年、いくつかのブランドは新しいベルト交換システムを採用しています。
従来は専用工具によってラグ部分のバネ棒を脱着させることでベルト交換が行われてきました。しかしながら専用システムを搭載することでこの工程をワンタッチで可能にする利便性高い事例が増えており、オーデマピゲでもついに採用に至ったようです。
実機を見ていないのでどのようなシステムかは現段階ではわかりませんが、いずれにせよ専用工具なしに気軽にストラップ付け替えが楽しめるというのはユーザーにとって大変有難いことですね。
出典:https://monochrome-watches.com/2021-audemars-piguet-royal-oak-offshore-selfwinding-chronograph-43mm-26420/
さらにデザイン面でも、オフショア クロノグラフのまた新しい一面を見ている思いです。
ブラック、グレー、グラデーションかかったブラウン、ブルーといった落ち着いた色合いのバリエーションがリリースされましたが、通常ロイヤルオークよりも目が粗い「メガタペストリー」の意匠が変更されており、各タペストリー間に新たにクロスマークがあしらわれることとなりました。
ロゴも「AP」のみのスッキリとしたシンプルタイプに変更されています。
新作オフショア クロノグラフの素材はステンレススティール、チタン、ピンクゴールドがバリエーションに。SSおよびピンクゴールドモデルはセラミックベゼルが搭載されており(そしてプッシャー、リューズも)、こちらもオーデマピゲ特有の高度な仕上げが施されております。
なお、今後従来の45mmおよび42mmモデルがどうなっていくのかはわかりませんが、どちらも大変人気の高い機種です。
製造期間は長いため決してエクトラシンのような稀少モデルではありませんが、もし生産終了となれば個体は市場からじょじょに減っていくかと思われますので、旧型のご購入をお考えの方はお早めに!
オーデマピゲ 2021年新作④ロイヤルオーク オフショア ダイバー
出典:https://www.ablogtowatch.com/audemars-piguet-royal-oak-offshore-42mm-watch-collection-updated-2021/
スペック
外装
型番: | 15720ST.OO.A052CA.01他 |
ケースサイズ: | 直径42mm×厚さ14.1mm |
素材: | ステンレススティール |
文字盤: | グレー,グリーン他 |
ムーブメント
ムーブメント: | 4308 |
駆動方式: | 自動巻き |
パワーリザーブ: | 約60時間 |
機能
防水: | 300m |
国内定価: | わかり次第掲載 |
次にご紹介するのは、オフショアの「ダイバー」の2021年新作。こちらも、やはり大きな刷新が加えられることとなりました!
オフショア ダイバーの誕生は2010年です(限定モデルとしては2007年~)。
オーデマピゲのようなハイメゾンでは珍しい300m防水を誇るダイバーズウォッチラインで、オフショアコレクションの中でも当店では屈指の売れ筋。中古価格でも200万円を切ることはめったにない高相場ですが、入荷するといつも早い段階で売り切れてしまうほどです。
そんなオフショア ダイバーはオーデマピゲらしく高級感あるデザインであることこそ、この人気を下支えしているのでしょう。
通常アウターに搭載される逆回転防止ベゼルはインナーに納められ、代わりにロイヤルオークの持ち味でもある仕上げが施されたオクタゴンベゼル・ビス留め意匠を楽しめます。
また、前述の通りオフショアシリーズは通常のロイヤルオークよりも目が小さい「グランドタペストリー」装飾が文字盤にあしらわれており、ダイナミックな印象をまといますね。
ステンレススティール製モデルがメインのオフショア ダイバーですが、2021年、三種の新作でもこのスタンダード素材が採用されることとなりました。
出典:https://www.ablogtowatch.com/audemars-piguet-royal-oak-offshore-42mm-watch-collection-updated-2021/
文字盤カラーはグレー・グリーン・ブルー。
もともとオーソドックスなホワイトやブラック,ブルーの他、ヴィヴィッドなオレンジやイエロー等と、様々なカラーリングを楽しめてきたオフショア ダイバー。しかしながら今回はただ新色が出た、等ではなく、文字盤のレイアウトにいくつか変更点が見て取れます。
まず、インデックスが短くなったこと。またミニッツサークルも小さくなり、かつインデックスの形状が6・9・12のみ印象的になりました。サイクロップレンズの位置もやや外側に移動しているようです。さらにクロノグラフ同様、12時位置のロゴがロイヤルオークでお馴染みとなった「AP」に切り替わったことで、スッキリとしたレイアウトですね。
出典:https://www.ablogtowatch.com/audemars-piguet-royal-oak-offshore-42mm-watch-collection-updated-2021/
そして新作としてのさらなる変化があと二つ見て取れます。
その一つ目が、新型ムーブメントの存在です。
実は2021年新作として発表されたこちらのオフショア ダイバー、新たな自社製自動巻きCal.4308が搭載されることとなりました。こちらも毎時28,800振動のハイビート設計で、60時間と十分なパワーリザーブを誇ります。
オフショア ダイバーは2015年からシースルーバックが採用されているため、この新型キャリバーを鑑賞できるというのが嬉しいところですね。
そしてもう一つの新しい存在。それは、やはりオフショア クロノグラフ同様に、交換可能なストラップシステムが新たに導入されている、ということです!また、この交換システムの採用に伴ってか、追加でラバーストラップが付属するようなのです。
実際にダイビングを行わない方からも大変高い人気を誇るダイバーズウォッチというジャンルですが、よりユーザビリティ高く、よりオーデマピゲの高度なテクノロジーを身近に感じられる仕様となったのではないでしょうか。
オーデマピゲ 2021年新作⑤CODE11.59 クロノグラフ ゴールド×セラミック
出典:https://robbreport.com/style/watch-collector/audemars-piguet-new-2021-watches-1234602454/
スペック
外装
型番: | 26393NR.OO.A002CA.01 / 26393NB.OO.A002CA.01 |
ケースサイズ: | 直径41mm×厚さ12.6mm |
素材: | ピンクゴールドまたはホワイトゴールド×セラミック |
文字盤: | グレー |
ムーブメント
ムーブメント: | 4401 |
駆動方式: | 自動巻き |
パワーリザーブ: | 約70時間 |
機能
防水: | 30m |
国内定価: | わかり次第掲載 |
SIHH2019で発表された新コレクション・CODE11.59。
全く新しい時計であるにもかかわらずブランドレガシーが込められており、発売当初は色々な意見があったようですが、今ではオーデマピゲを代表する新たなるスタンダードとして君臨しています。
ちなみにCODE11.59は、様々な「コード」が隠されていることで有名です。
例えば一見するとベーシックな文字盤・裏蓋に挟まれたオクタゴンフォルムのミドルケース。
独特に肉抜きされたラグホールとそこに打たれたビス。
光の加減によって広がる波紋のような表情を見せるカーブした風防…
さらに特筆すべきは搭載されるムーブメントで、CODE11.59のために三つのキャリバーが新開発されることとなりました。
完全なる新作としてのローンチからはや2年。
2020年には新カラーが追加され、ますますコレクションの充実が図られる中、なんとミドルケースにセラミック素材が採用された新作モデルがこの度発表されています!
①CODE11.59 クロノグラフ
出典:https://monochrome-watches.com/code-11-59-by-audemars-piguet-selfwinding-chronograph-gold-ceramic-26393nr-hands-on-price/
CODE11.59がお披露目されたSIHH2019では、全部で六機種の新作が存在しました。クロノグラフもまた、そのうちの一つです。
当時はピンクゴールドまたはホワイトゴールドモデルに、深みのあるブルーまたはブラック文字盤の計4モデルが。続く2020年にはバーガンディカラーとパープル,そして新たにラッカー仕上げとなったブルー文字盤がラインナップを賑わせており、オーデマピゲがいかに当コレクションに力を入れているかがおわかり頂けるでしょう。
なお、2021年新作ロイヤルオーク クロノグラフにも搭載されることとなった自動巻きクロノグラフCal.4401も、もともとはCODE11.59のために開発された名機となります。
②新作CODE11.59 クロノグラフのミドルケースにセラミックが!
出典:https://monochrome-watches.com/code-11-59-by-audemars-piguet-selfwinding-chronograph-gold-ceramic-26393nr-hands-on-price/
一見すると2019年初出モデルと大きく変わらないように思われる2021年新作。
しかしながらサイドから見ると、CODE11.59の持ち味でもあるオクタゴン型のミドルケースが、ブラックセラミック素材となっているのです。
セラミックは加工技術の発達により、時計業界でもスタンダードな素材となってまいりました。
オーデマピゲでも、ロイヤルオーク オフショアで用いてきた歴史があります。
しかしながらオーデマピゲが他社と一線を画すところ。それは、セラミックにも懇切丁寧な仕上げを施していることでしょう。セラミックは切削や加工・仕上げに非常に高度な技術力を要する素材であることは、いくらテクノロジーが発達した今なお変わりません。
そんな中でもオーデマピゲは、ポリッシュまたはサテン仕上げを丁寧にセラミックにもあしらうことを止めていないのです。
新作の実機をまだ見ていないのでわかりませんが、恐らくこのミドルケースにも非常に高度な仕上げが見て取れるのでしょう。
セラミックを用いたことでカジュアルな印象が強まったためか、ストラップにはラバーコーティングされたファブリックストラップが搭載されているようです。CODE11.59はどちらかと言えばドレッシーにカテゴライズされていたため、かなり異彩を放つ一本と言えるのではないでしょうか。
さらに文字盤もCODE11.59ではお馴染みとなったスモーキーなグレーカラーが採用されており、よりシックな印象を纏うこととなりました。
予価はピンクゴールド・ホワイトゴールドモデルともに38,650スイスフランとのことで、ストラップ素材のこともあってか、既存のクロノグラフモデルと比べると若干リーズナブルに設定されています。
こちらも国内定価がわかり次第、順次公開していきます。
最後にCODE11.59の意味をご紹介いたします。
C・・・職人魂の限界への挑戦(Challenge the limits of craftsmanship)
O・・・ブランド遺産の所有(Owing the Brand’s legacy、歴史があるということ)
D・・・恐れずにブランド理念に従う(Daring to Follow Firm Convictions)
E・・・進化(Evolving)
11.59は、日付が変わる直前を示唆します。
まとめ
オーデマピゲ 2021年新作モデルが順次公開されてきています!
続報が入り次第、本稿にてご紹介していきますので乞うご期待!
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。