Time to Move(タイム・トゥ・ムーブ)スウォッチグループ2019年新作見本市, WEBマガジン, ブレゲ
ブレゲ 2019年新作ついにリリース!Time to Move(タイム・トゥ・ムーブ)発表モデルとは
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出典:https://www.facebook.com/pg/MontresBreguet/photos/?ref=page_internal
バーゼルワールドと同時期に開催されていたスウォッチグループ主催の新作見本市Time to Move(タイム・トゥ・ムーブ)。その後全く音沙汰がなかったのですが、2019年5月17日、ついにその全貌が明かされました!
ブレゲは2018年、フラグシップであるマリーンを大胆にリニューアルしました。そうなると、今年はどのシリーズからどんな新作が発表されたのか?大きな期待をついつい抱いてしまうものです。
そんなブレゲの2019年新作をご紹介いたします。
目次
ブレゲ2019年新作 マリーン
マリーン クロノグラフ5527
出典:https://www.breguet.com/en
スペック
ケースサイズ:直径42.3mm×厚さ13.85mm
素材:チタン
ムーブメント:Cal.582QA
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約48時間
防水性:100m
冒頭でも軽く触れましたが、昨年は長年親しまれてきたマリーンが続々廃盤になり、続いてリニューアルモデルがラインナップに加わりましたね。2004年のモデルチェンジ以来、14年間愛され続けてきたスタイルがなくなったと言うことで大きな話題にもなりました。
とは言え新型マリーンの評価が低いわけではありません。デザイン面で大きな進化を遂げたことに加え、ゴールドメインであったブレゲラインナップには珍しいチタン製モデルが採用。より私たちのエレガンス・スポーティーをサポートしてくれる存在として生まれ変わったのではないか、そんな風に思います。
2019年は、このチタン製マリーンのメタルブレスレットモデルが追加されました!
しかもビジネスウォッチ王道の3連コマ。これは、ブレゲにとってはなかなかない試みです。
ブレゲのマリーンと言うとラバーベルトの印象が強く、そのためスーツスタイルに着けづらいのでは?蒸れるのでは?そんな風に思っていた方がいらっしゃるかもしれませんね。
そこへきて、チタン製ブレスレットタイプが登場する運びとなりました。ちなみにこのコマは分解可能とあって、メンテナンス性も考慮されています。
出典:https://www.instagram.com/montresbreguet/
嬉しいのが、シースルーバックであること!マリーンの一新に合わせて、従来の自動巻きムーブメントに使用されていた渦巻ギョーシェ装飾ローターではなく、船の舵モチーフが採用されており、その意匠を鑑賞することが可能となります。
SSモデルはありませんが、利便性高いチタンモデルによって、日常やスポーツシーンでも気軽に着けられるマリーンとなったのではないでしょうか。
マリーン アラームミュージカル5547
出典:https://www.breguet.com/en
スペック
ケースサイズ:直径40mm×厚さ13.05mm
素材:チタン
ムーブメント:Cal.519F/1
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約45時間
防水性:50m
同じく2018年のリニューアルで仲間に加わったチタン製コンプリケーションの、メタルブレスレットタイプです。
アラーム機能は、機械式時計において「製造が難しい」と言われる複雑機構のうちの一つ。名門にのみ許された特権のような超絶技法です。
3時位置のインダイアルが独立したアラーム機構となっており、4時位置のリューズを使って操作します。なお、オンオフ(切り替え表示は12時位置の小窓)は8時位置のプッシャーとなっており、これだけの複雑機構でありながら意外と操作性が容易なのが、さすがブレゲと言うべきでしょうか。
パワーリザーブインジケーターや6時位置のデイト窓など、情報量は多いもののよく整列されており、マリーンの持つ上品さにコンプリケーションの風格が加わります。
マリーン 5517
出典:https://www.breguet.com/en
スペック
ケースサイズ:直径40mm×厚さ11.5mm
素材:チタン
ムーブメント:Cal.777A
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約55時間
防水性:100m
同じく新世代マリーン チタンモデルの、シンプル3針にもメタルブレスレットタイプが追加されました。
チタン製マリーン全てに言えることですが、マリーン特有の波モチーフのギョーシェ文字盤(旧型だとヴァーグ)仕様ではなく、スレートグレーでまとめあげられています。そのため、よりモダンな印象が強くなり、タウンユースによく合う一本となりました。
新作マリーンの国内入荷は今夏が予定されているとのこと。チタンの軽量さとマリーンの重厚感は、どのようなハーモニーを奏でるのでしょうか。今から楽しみです。
ブレゲ2019年新作 クラシック
クラシック5177 グラン・フー・ブルーエナメル文字盤
出典:https://www.breguet.com/en
スペック
ケースサイズ:直径38mm×厚さ8.8mm
素材:ホワイトゴールド
ムーブメント:Cal.777Q
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約55時間
防水性:30m
こちらは春先に既にリリースされていたクラシックの2019年新作です。
もともと2017年、ブレゲの銀座ブティックオープン10周年を記念して特別に製造されたスペシャルエディションが原型となります。ちなみにその時の生産数はわずか10本のみだったとか。
そのスペシャルかつレアリティ溢れるモデルに、日付表示を追加した形です。「ドレスウォッチに日付窓をつけていいのか問題」は結構根深くて、とりわけブレゲ クラシックのような伝統性高いシリーズにおいては批判が出がち。と言うのも、王道ドレスウォッチは2針または3針の、きわめてシンプルな薄型時計であるべき、という考え方があるためです。しかも今回は自動巻き。賛否両論あるのでは・・・?と心配してしまいます。
しかしながらことこの新作クラシックにおいては、日付窓はデザインの邪魔をせず、むしろ上手に調和した仕上がりとなりました。実際、グラン・フー・エナメル文字盤に溶け込むようですね。厚みもわずか8.8mmと、ドレスウォッチの黄金律を守ります。
出典:https://www.instagram.com/montresbreguet/
「自動巻き」「デイト付き」にフォーカスしてしまいましたが、最も特筆すべき点は美しきグラン・フー・エナメル文字盤でしょう。
グラン・フー・エナメルは非常に高度な技術力を要する装飾技法で、通常のエナメルに比べはるかに美しい出来栄えとなることが魅力。実際、今回のクラシックはさながら工芸品と見まごうような美しさです。
また、ブルーというのもミソ。ブレゲ・ブルーはブレゲ針などにも代表されるように、言わば高貴と気品のシンボル。実際、この特別なクラシックにさらに独創性と特別感を加えているのは、このカラーリングに他ならないでしょう。加えて、ホワイトゴールド製ケースにはコインエッジ装飾と、ブレゲの魅力を余すことなく詰め込んだ一本です。
国内入荷はこちらも今夏とのこと。早く実機が見てみたいものです。
クラシック トゥールビヨン エクストラフラット スケルトン5395
出典:https://www.breguet.com/en
スペック
ケースサイズ:直径41mm×厚さ7.7mm
素材:プラチナまたは18Kローズゴールド
ムーブメント:Cal.581SQ
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約80時間
防水性:30m
ブレゲは上品さとか、気品とかに目がいきがちですが、やはり真骨頂は複雑機構を上手にラインナップすること。そんなブレゲのだいご味を存分に味わえる新作がクラシックから出ております!
スケルトナイズされた文字盤からは、トゥールビヨンが搭載された精密・精緻なムーブメントが美しく世界を広げております。
この時計、数ある2019年新作の中でも、特に異才を放っていると思います。「特筆すべきこと」を挙げていると枚挙にいとまがありません。
ただ、やはりまずは美しさに目がいくのではないでしょうか。
文字盤や裏蓋をシースルーにした仕様は、今では決して珍しくありません。でも、ブレゲのモデルはちょっと一味違うって思いませんか?これは、ブレゲならではの特別な設計によって実現している世界観であるため。
出典:https://www.breguet.com/en
まず、ゴールド製ムーブメントが本当に華やか。ローターなどを純金にするブランドは結構ありますが、ブリッジやプレートにも採用され、画像からでも独特の輝きを感じさせます。これらのパーツは随所をくりぬくことで、意匠を奥まで見晴るかすことができるようになりました。ちなみに一つ一つが丁寧にギョーシェ,クル・ド・パリなどの装飾を施されているというこだわりっぷりです。
さらに、これだけの見事な装飾、および複雑機構を搭載した自動巻きムーブメントでありながら、超薄型。しかも約80時間パワーリザーブという、現代の主流に則った王道の実用性です。
ちなみに従来のトゥールビヨンムーブメントをベースにすると、質量は半減されているらしいです。
特に限定生産などではありませんが、ブレゲはもともと少量生産のブランドです。そのため、こちらの至極の逸品はなかなか市場に出回らないかもしれません。とは言え時計好きであれば、一度は手にとってみたい新作です。
ブレゲ2019年新作 レディースモデル
マリーン レディ 9517 / 9518
出典:https://www.breguet.com/en
スペック
ケースサイズ:直径33.8mm×厚さ9.89mm
素材:ステンレススティール / ローズゴールド
ムーブメント:Cal.591A
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約38時間
防水性:50m
近年、多くのブランドが注力するレディースライン。タグホイヤーやオメガ、ウブロなど、これまで「男の時計」といったイメージの強かったメーカーも、女性をターゲットに据えた商品展開が充実してきました。「紳士の時計」の代表格であるブレゲも、2019年、特にレディースに力を入れてきました!とは言えブレゲはもともと、マリー・アントワネットや皇后ジョセフィーヌなど、歴史を時に彩り時に混沌に導いた女性たちにも愛されてきたブランドです。
そんなブレゲ渾身の新作マリーン レディをまずご紹介いたします。
多くの女性陣に嬉しいのが、ステンレススティールモデルが出たこと!これまでブレゲのレディースと言うと、メインはクイーンオブネイプルズやクラシックに代表される、貴金属・ダイヤモンドをふんだんに使用したゴージャスラインが多かったように思います。もちろんSSモデルがなかったわけではありませんが、なかなか市場に出回りませんでした。
そこを、人気の高いマリーンレディでSSモデルを発表しており、いかにブレゲがレディースに本腰を入れたかおわかりいただけるでしょう。
出典:https://www.breguet.com/en
もちろんブレゲらしく、SS×ダイヤモンドモデル、およびローズゴールドモデルも併せてラインナップ。画像はラッカー塗装ですが、マザー・オブ・パールに波モチーフをギョーシェしたタイプも見つかりました。
なお、画像は入手できなかったのですが、マリンレディでもシースルーバックが採用されているようです。
クイーン・オブ・ネイプルズ8967
出典:https://www.breguet.com/en
スペック
ケースサイズ:縦43mm×横34.95mm×厚さ9.58mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.591C
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約38時間
防水性:30m
女性の憧れ「クイーン・オブ・ネイプルズ」からも新作が登場しています!
同シリーズ初となる、独特のマーブル模様のラッカー仕上げを施した文字盤が目を惹く一本です。
さらに言うと、なんとデニムストラップタイプが追加されたというのです。ブレゲのレディースにとって、2019年は大きな変革を遂げる年なのでしょうか。そんな予兆を思わせます。
クイーン・オブ・ネイプルズというと、これまではドレッシーでエレガンス一辺倒のモデルが多かったように思います。そこを思い切ってデニムにするとは・・・国内定価はまだ発表されていないようですが、手に入れやすい価格帯であれば、新たなるレディース定番にトレンドインしそうですね。
クイーン・オブ・ネイプルズ8918
出典:https://www.breguet.com/en
スペック
ケースサイズ:縦36.5mm×横28.45mm×厚さ10.05mm
素材:ホワイトゴールド
ムーブメント:Cal.537/3
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約45時間
防水性:30m
ミニサイズのクイーン・オブ・ネイプルズにも、NEW文字盤が追加されました!
こちらはオーソドックスなマザー・オブ・パールをベースに、独特のアラビア数字が大胆にあしらわれた一本です。
ホワイトゴールドケース×ダイヤモンドという組み合わせ、レディースブレゲの中でもハイエンドとなりますが、多くの女性の憧れというのも納得の一本ではないでしょうか。
クラシック レディ 9068
出典:https://www.breguet.com/en
スペック
ケースサイズ:直径33.5mm×厚さ7.55mm
素材:ホワイトゴールドまたはローズゴールド
ムーブメント:Cal.591A
駆動方式:自動巻き
パワーリザーブ:約38時間
防水性:30m
クラシックの新作レディースモデルです。
ベゼルだけでなくラグに至るまでダイヤモンドが豪華にセッティングされており、あわせて22カラット。カルティエやブルガリといった、ジュエラーの製品と遜色ない美しさと言えます。
ドレスウォッチらしく厚みはわずか7.55mm。ビジネスはもちろん、ちょっとしたパーティーシーンやフォーマルシーンにも着けこなしていける逸品ですね。