「ブレゲのレディースモデルにはどんなものがあるの?」
「ブレゲのおすすめレディースモデルについて詳しく知りたい」
高級腕時計の中でも名門中の名門、ブレゲ。
歴史・品質・デザインどれをとっても一流のブレゲは、マリー・アントワネットや皇后ジョセフィーヌなど歴史を時に彩り時に混沌に導いた女性たちにも愛されてきたブランドです。
そんなブレゲのおすすめレディースモデルについて知りたいという人は多いのではないでしょうか。
ファッション性に偏りがちなレディースの中で、腕時計本来の価値が存分に味わえるのがブレゲのコレクションです。
この記事ではブレゲのおすすめレディースラインを、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。
画像付きで詳しく説明しますので、ブレゲ レディースラインに興味がある方はぜひ参考にしてください。
目次
ブレゲ レディースおすすめモデル① クイーンオブネイプルズ
ラグを持たない優美なオーバルシェイプのケース。
4時位置のリューズ。
独特で美しいダイアル。
あまり見かけないフォルムを持つこの腕時計、クイーンオブネイプルズという、ブレゲがラインナップするレディースの代表的モデルです。
一見すると非常にユニークですが、高級感と品格は雲上ブランドであるブレゲならでは。
このモデル、その歴史や誕生の背景も他ブランドとは一線を画します。
時は19世紀。
かのフランス皇帝ナポレオン1世の妹にしてナポリ王妃であったカロリーヌ・ポナパルト=ミュラ。
ブレゲの大ファンであったカロリーヌ妃のために世界初となる腕時計、しかもオーバルシェイプの時計を献上したと言う逸話があります。
その腕時計を再現させたのがクイーンオブネイプルズ。
カロリーヌ妃の手元を飾った当時をイメージし、華やかで繊細な外観となりました。
出典:https://www.breguet.com/jp
ブレゲの腕時計が傑作と称賛される理由は、美しい器には必ず機能美が伴うため。
レディースも例外ではなく、このクイーンオブネイプルズにはブレゲの高い技術が込められています。
例えば装飾。
ケースサイドのコインエッジや月を思わせる先端の時分針―ブレゲ針―。
流線的なローマンインデックス。
光の加減によって様々な表情を見せるギョーシェ彫り・・・
これら全てがブレゲによる発明であり、ブレゲのアイデンティティ。
緻密に設計された装飾は、見た目の美しさだけでなく視認性を高める役割を果たします。
レディースでありながらやはりブレゲの発明である高精度の自動巻きムーブメントを搭載していることも、魅力の一つ。
ムーンフェイズや製造できるメーカーが非常に少ないミニッツリピーターなど、コンプリケーション搭載モデルも展開しています。
出典:https://www.breguet.com/en/timepieces/new-models
2017年バーゼルワールドでは、新作のクイーンオブネイプルズが発表されました。
ひときわ目を引くこのモデルRef.8965 クイーンオブネイプルズ プリンセスは、ケース径縦43×横34.95mmとレディースではやや大きめながら、ブレゲらしい薄型で品ある一本に仕上がっています。
ホワイトパールのダイアル上にはギョーシェ彫りによってくっきりとラインがはしり、優美な雰囲気の中でアクセントを加えました。
出典:https://www.breguet.com/en/timepieces/new-models
また、クイーンオブネイプルズの中でも人気モデルのRef.8918の新作11種が登場。
ケース径縦36.5×横28.45mmと使いやすいフェイスに大胆なアラビアンインデックスが配され、とりわけローズゴールドが使用されたモデルはダイアルはタヒチ産ナチュラルマザーオブパールが使用され、女性の柔らかな肌に馴染むデザインが魅力。
出典:https://www.breguet.com/en/timepieces/new-models
ケース径縦33×横24.95mmのミニサイズ、Ref.8928も同時に20種の新作が発表されました。
ゴールド仕様のケースと合わせて、ベゼル、リューズ、やはり独特のエンドピースに大振りのダイヤモンドがセット。贅を尽くした意匠に。
2017年に発表された3つの他にも、内外ともにこだわったブレゲならではの腕時計を楽しめるクイーンオブネイプルズ。
中古品でも数百万円が当たり前のモデルですが、一生に一本の腕時計を考えた時にふさわしい逸品と言えます。
ブレゲ レディースおすすめモデル② クラシック
出典:https://www.breguet.com/en/timepieces/classique
ブレゲの時計製造の理想そのものであるクラシックコレクション。
決して華美さはなく、ブレゲの持ち味であるシンプルで上品な外観と高い機能を有します。
また、手巻き・自動巻きの超薄型から複雑機構まで、ブレゲが大切にしてきた時計製造技術の結晶を詰め込んでおり、高級腕時計を何本も持つような上級者やブレゲ愛好家から熱烈な支持を得てきました。
そんなクラシック、精巧な機械式時計のみが持つ得る味わい深さはもちろん、どんなフォーマルな場でもふさわしい高級感あるドレスウォッチとして大人女子におすすめ。
最もベーシックなタイプはケース径30mmの3針モデルで、ブレゲ存命の頃の腕時計のように炉で仕上げたエナメルダイアルを採用。
そこにはブレゲのお家芸であるギョーシェ加工が丁寧に施されました。
クイーンオブネイプルズ同様、ブレゲ数字や針、コインエッジなどブレゲのアイデンティティがそこかしこに表れています。
出典:https://www.breguet.com/en/timepieces/classique
ムーンフェイズ搭載モデル。
2015年バーゼルワールドで発表された、少し大きめのケース径33.50mmにデイト表示を持つRef.9067/9068も展開しています。
ブレゲ レディースおすすめモデル③ マリーン
出典:https://www.breguet.com/en/timepieces/marine
クラシカルなフォーマルウォッチが多いブレゲの中で、スポーティーなテイストを持つマリーン。
モデル名はブレゲがフランス海軍のマリン・クロノメーター(航海用精密時計)製造者であったことにちなみますが、しっかりとしたラグにプロテクタ付きねじ込み式リューズを備えたスポーツウォッチです。
他のシリーズと異なり、ラバーストラップのラインナップを展開していることもブレゲの中では異色であり、伝統と新しさが上手に共存しています。
もちろんパールダイアルに施された見事なギョーシェ彫りコインエッジなど、ブレゲの伝統的で洗練された装飾は変わらないまま。
出典:出典:https://www.breguet.com/en/timepieces/marine
レディースでは少し大きめでずっしりとした重量のあるクロノグラフモデルも展開。
大きめと言えども、ブレゲが開発に成功した世界最小自動巻クロノグラフムーブメントを搭載しています。
その直径は23mm、厚さ6mmと通常の自動巻きムーブメントと比べてもかなりの薄型。
ケース径34mm台と他社にはない、ドレスウォッチのようなエレガンスと当世風のクロノグラフウォッチが融合したモデルです。
ブレゲ レディースおすすめモデル④ ヘリテージ
出典:https://www.breguet.com/en/timepieces/h%C3%A9ritage
トノーシェイプのケースが特徴的なヘリテージシリーズ。
ブレゲは自身の製造する腕時計を「ひと目で見分けられる」と自負していますが、ヘリテージは中でも最もブレゲの長い歴史と個性を象徴するようなモデルです。
ケースはもちろん、ダイアル上のギョーシェ彫りも「水の流れ」を表現した独特かつ流麗なデザイン。
シンプルな3針が多いブレゲウォッチですが、6時位置のスモールセコンドがアクセントとなり、また違った魅力を醸し出します。
出典:https://www.breguet.com/en/timepieces/h%C3%A9ritage
現行モデルでは、ムーンフェイズを搭載したモデルもあります。
12時~1時位置を覆うように月が顔を出すデザインは非常に斬新で、古典的、や遺産という意味合いを持つヘリテージでありながら決して古くささは感じさせません。
ブレゲ レディースおすすめモデル⑤ ハイジュエリーウォッチ
出典:https://www.breguet.com/en/timepieces/high-jewellery
老舗の高級腕時計ブランドはシンプルで実直なモデルが多いですが、ブレゲは200年以上の歴史を持つ老舗でありながら貴石をふんだんに使用したハイジュエリーウォッチも展開しています。
デザインウォッチでありながらも、その内部には自動巻きムーブメントを搭載するなど時計師としての職人魂が感じられることもやはりブレゲだからこそできる業。
シークレットレーヌ(Reine、妃の意)やプルーム(plume、羽飾り)など、各モデル名にその腕時計を表すペットネームが付けられています。
出典:https://www.breguet.com/en/timepieces/high-jewellery
Ref.GJ29BB8924は2016年の新作ですが、やはりブレゲの熱烈なファンであったナポレオン皇帝の妻・ジョセフィーヌ妃が愛用していた腕時計をモチーフにしたとのこと。
出典:https://www.breguet.com/en/timepieces/high-jewellery
こちらのRef.GJ25BB8989/DDDD ビークレイジーは、昨年から今年の2月まで六本木ヒルズで開催されていたマリーアントワネット展のガラディナーで滝川クリステルさんが身に着けて登場したことで有名。
ちなみにいずれも定価で1千万超え・・・
なかなか一般の方が購入することはないでしょうが、ブレゲの多岐にわたるものづくりの一局面が垣間見えるように思います。
まとめ
ブレゲのレディース腕時計は生産本数が少なく、なかなか市場に出回りません。
ブレゲの計算し尽された品格ある外観は、見る人が見ればすぐにわかる紛れもない超高級腕時計です。
200年以上の歴史の中で、華やかながら激動の時代を生きた女性たちの手元を飾ったブレゲ。
ぜひ一度お手にとって、その奥深さに触れてみてはいかがでしょうか。
当記事の監修者
安 寧実(AN NINGSHI)
中国吉林省の出身で中国語と韓国語が母国語。
日本語学校で1年半日本語を勉強し、専門学校では英語を専攻。卒業後、羽田国際空港のロレックス正規店に勤務し、2018年7月からGINZA RASINで勤務。中国語、韓国語、日本語、英語の4か国語に精通。時計業界歴10年。