「タグホイヤー カレラのヘリテージ・1887・ホイヤー01って何がすごいの?」
「カレラ ヘリテージ・1887・ホイヤー01の魅力や特徴が知りたい」
カレラはスペイン語で「レース」や「情熱」を意味する、シンプルで美しいクロノグラフウォッチ。
まさにレーシングモデルの頂点です。
本格的なレーシングモデルをお探しの方は、おそらく最後に「タグホイヤー カレラ」に行き着くのではないでしょうか。
そんなカレラには「1887」「ホイヤー01」「ヘリテージ クロノグラフ」といった人気コレクションが存在しますが、その魅力や特徴が知りたいという人は多いのではないでしょうか。
3つのコレクションは、どれを選んでも最高のレーシングウォッチとして活躍してくれるでしょう。
この記事ではカレラ ヘリテージ・1887・ホイヤー01の魅力や特徴について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
おすすめモデルの紹介もしますので、カレラの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
タグホイヤーのレーシングモデル① カレラ ヘリテージとは
参考モデル:カレラ ヘリテージ クロノグラフ CAR2114.BA0724
タグホイヤー カレラ キャリバー1887 ヘリテージ クロノグラフ CAR2114.BA0724
ヘリテージは「遺産」という意味をもつ言葉であり、その名の通り初代カレラのデザインを現代に蘇られせたモデルが「カレラ ヘリテージ クロノグラフ」です。デザインのルーツは1945年に製造されたホイヤー・クロノグラフで、当時の分針やインダイヤル・ケースのボタン形状といった特徴を忠実に再現して作られました。
中でも一番目を引くのは「青く焼かれた針」でしょう。ステンレスケースとの美しいコントラストは上品な印象を与えます。
また、針と同じカラーリングで彩られたインデックスはクラシカルかつ優雅。シックなカッコよさを秘めたレーシングモデルが欲しいという方にピッタリのモデルではないでしょうか。
ちなみにヘリテージクロノグラフにはモデルによってさまざまなムーブメントが搭載されていますが、Cal.1887 以外は汎用系ムーブメントになる為、満足感の高いCal.1887搭載モデルを購入されることをオススメします。
・ヘリテージクロノグラフはクラシック感が魅力
・Cal.1887 ムーブメントを搭載しているモデルがオススメ
・1945年製クロノグラフがルーツ
Cal.1887とは
Cal.1887はタグホイヤー創業150周年を記念し、2010年に発表されたタグホイヤー初の自社製ムーブメントです。セイコームーブメントのTC77/78の基本設計を買い取り、そこから独自の技術を詰め込むことで、高性能でありながらもリーズナブルな価格で自社製ムーブを作り上げることに成功しました。
部品数320と通常のクロノグラフよりも多くの部品を使用した緻密なムーブメントになっているのが特徴で、 1887という数字は創業者のエドワードホイヤー氏が振動ピニオンで特許を取得した年にあたる1887年に由来します。
また、コラムホイールの採用により絶妙な押し心地と正確性を両立していることも見逃せないポイント。 この記念すべきキャリバーはカレラ1887が初めて搭載しました。
出典:https://www.tagheuer.com/ja/キャリバー1887
1887シリーズには、すべてこのCal.1887シリーズが搭載されていますが、現在はヘリテージクロノグラフの一部モデルにもCal.1887が使用されています。従来は、デザインはヘリテージの方が好みでも、ムーブメントのスペックが劣っていることから、ヘリテージの購入を断念していた方もいましたが、1887シリーズと同じムーブメントが搭載されたことによりデザイン性のみで両者を選ぶことが可能になりました。
タグホイヤーのレーシングモデル② カレラ1887とは
参考モデル:カレラ キャリバー1887 クロノグラフ CAR2110.BA0724
タグホイヤー カレラ キャリバー1887 クロノグラフ CAR2110.BA0724
現在のカレラのフラッグシップモデルといえるのがタグホイヤー初の自社製ムーブメントCal.1887 を搭載した1887シリーズです。
サイズ感も程良く、洗練されたそのフォルムはまさにレースの雰囲気タップリ。今回紹介する3つのモデルの中でも最も王道のレーシングモデルといえるのではないでしょうか。
様々な文字盤デザインがラインナップされていますが、どのモデルも「視認性の高さ」は抜群です。ヘリテージにはない”バーインデックス”や立体的な形状のインダイヤル、外周にはタキメーターインデックスが備えられたモデルが多く、現代的な仕上がりとなっていることも1887シリーズの特徴です。
また、ヘリテージは1945年製クロノグラフをルーツとしましたが、対して1887は1964年に誕生した初代カレラをルーツとして作られています。
・スタイリッシュでエレガントなデザインはまさにレーシングモデルの王道
・初の自社製ムーブメントCal.1887を搭載
・1964年に誕生した初代カレラがルーツ
タグホイヤーのレーシングモデル③ ホイヤー01とは
参考モデル:カレラ キャリバー ホイヤー01クロノグラフ CAR201V.BA0714
タグホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー01クロノグラフ CAR201V.BA0714
2015年に発表されたタグホイヤーの次世代機がホイヤー01。スタイリッシュで視認性の高いデザインから一転、盤面がスケルトン仕様となっている近未来的なデザインが特徴です。裏蓋もシースルーバックになっているため、表と裏の両面からホイヤー01の精巧な動きを眺めることができます。
ヘリテージや1887シリーズと比較すると、ホイヤー01は「派手さ」が目立つモデルであり、美しい時計というより、カッコイイ時計と呼べる仕上がりです。
・近代的なスケルトンデザインがとにかくカッコいい!
・革新的な素材を使用している
・他のモデルよりも価格が高いが総合的なコスパは驚異的
素材にセラミックやラバーを採用
ケースに使用している素材も大きく変更が加えられています。これまでのカレラのケースは、全てステンレススティールで作られていましたが、ホイヤー01ではベゼルにセラミック素材、ベルトにはラバーベルトが採用されており、強度と装着感を向上させました。
ただし、この異素材を組み合わせたデザインはウブロを彷彿させるため、古くからのカレラファンにとって賛否両論があります。
左: ホイヤー01 CAR2A91.FT6071 / 右:ウブロ アエロフュージョン 525.CM.0170.LR
ホイヤー01ムーブメント
ホイヤー01ムーブメントはCal.1887をベースとして作られたタグホイヤーの新型ムーブメントです。様々な素材と色の組み合わせを可能とするため、ムーブメントはモジュール設計によって作られています。
それによりデザイン幅は格段に向上し、スケルトンタイプの文字盤を開発することに成功しました。
また、キャリバー1887よりも巻き上げ効率がアップしており、機能性も向上しています。
出典:https://www.tagheuer.com/en/news/tag-heuer-carrera-calibre-heuer-01
タグホイヤーは高品質の機械式時計がリーズナブルな価格で手に入ることも人気の秘訣となっていますが、このホイヤー01は製造コストが上がったため、ヘリテージや1887と比較すると価格が高くなっています。
ヘリテージ・1887は大半が高くても30万円台となっていますが、ホイヤー01の相場は40万~50万ほどが一般的です。
ですが、多少コストが上がったとしてもこれだけの贅沢に異素材を使い、精度やデザイン性も申し分ないホイヤー01は近年売れに売れています。そのクオリティーの時計がこの価格で手に入ることはそれだけで奇跡的なのかもしれません。
各モデルのおすすめ商品を紹介
最後に今回紹介した3つのモデルから、オススメの時計を紹介します。どれもレーシングモデルとして最適なものばかりですので、是非ご参考にしてください。
タグホイヤー カレラ キャリバー16 ヘリテージ クロノグラフ CAS2110.BA0730
タグホイヤー カレラ キャリバー16 ヘリテージ クロノグラフ CAS2110.BA0730
クラシカルな雰囲気が引き立つヘリテージのブラックダイヤルクロノグラフ。カレラ1887クロノグラフのデザインを受け継ぎ、幅が狭いベゼルやシンプルなスモールセコンドを備えています。自社製ムーブではありませんが、高いデザイン性が人気を博しました。
タグホイヤー カレラ ヘリテージ キャリバー6 WAS2110.FC6180
タグホイヤー カレラ ヘリテージ キャリバー6 WAS2110.FC6180
フォーマルシーンにオススメなのがコチラの”WAS2110.FC6180″。古き良き時代の洗練されたエレガンスを彷彿とさせたデザインはレーシングファンのみならず、誰にでもオススメできます。ダイアルには伝統的な美しいフランケ装飾があしらわれており、芸術的な仕上がりです。
タグホイヤー カレラ キャリバー1887 タキメーター クロノグラフ CAR2A10.BA0799
タグホイヤー カレラ キャリバー1887 タキメーター クロノグラフ CAR2A10.BA0799
1887シリーズの中でトップクラスに高い人気を誇っているのがコチラのモデル。3時位置にはデイトカレンダー、ベゼルにはタキメーターを備えており、新しさの中にホイヤーとしてのクラシカルな雰囲気があります。レーシングウォッチの王道として一度は手にしたい逸品です。
タグホイヤー カレラ キャリバー1887 クロノグラフ CAR2014.BA0799
タグホイヤー カレラ キャリバー1887 クロノグラフ CAR2014.BA0799
シンプルかつエレガンス!上品なレーシングモデルをお求めの方にはコチラが最適。漆黒に煌くブラックダイヤルが美しく、ゴールドカラーの針やインデックスとのコントラストも見事です。ベゼル部分が小さく作られているため、視認性は抜群。43mmケースも相まって、強い存在感を放ちます。
タグホイヤー カレラ キャリバーホイヤー01 CAR2A1Z.FT6044
タグホイヤー カレラ キャリバーホイヤー01 CAR2A1Z.FT6044
ホイヤー01の人気モデル”CAR2A1Z.FT6044″。このモデルはケースやベゼルにブラックチタニウムカーバイドコーティングを施したステンレススティールを採用していることが特徴です。無彩色の中に一際目立つ赤いクロノグラフ針は非常に強い存在感を放ちます。
タグホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー01 クロノグラフ CAR2A5A.FT6044
タグホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー01 クロノグラフ CAR2A5A.FT6044
チタニウム製のケース、ブラックセラミック製ベゼル、そして18K 5Nローズゴールド製のラグを配した画期的なレーシングモデルがこの”CAR2A5A.FT6044″です。ホイヤー01の重厚感は残しつつ、よりスマートにどんな場面でも使いやすいデザインとなっています。
新品定価は1,080,000円とタグホイヤーにしてはかなりの高級モデルとなりました。
まとめ
今やタグホイヤーのフラッグシップコレクションとなったカレラ。カレラにはヘリテージ・1887・ホイヤー01など、それぞれに異なる特徴をもつ魅力的なラインナップが用意されています。
何を重視するかは人それぞれですが、どれを選んでも最高のレーシングモデルであることは間違いないです。
是非この記事を参考に、あなたにとってのNo.1カレラを探してみてはいかがでしょうか。
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。
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