ロレックスといえば「エクスプローラー・デイトナ・サブマリーナ」といったスポーツモデルが人気ですが、近年はドレスウォッチコレクションであるチェリーニも徐々に話題に上がることが多くなってきました。
そんなチェリーニの2017年新作モデルはロレックスでは大変珍しいムーンフェイズ搭載モデル”Ref.50535″です。
Ref.50535 には従来のムーンフェイズ表示とは一味違う魅力が秘められており、その美しさは時計ファンの心を見事に射止めました。
今回は華麗なるドレスウォッチ Ref.50535 の魅力について解説していこうと思います。
出典:https://www.rolex.com/ja/watches/baselworld/new-cellini-moonphase/m50535-0002.html
目次
ロレックス チェリーニってどんなモデル?
チェリーニはルネッサンス期に活躍したイタリアの彫金師「ベンベヌト・チェリーニ」に敬意を表し製作されたコレクションです。『クラシシズムと不変のエレガンス』をテーマとして製作されたチェリーニは、時代を超えて愛されるドレスウォッチとして1928年に誕生しました。
チェリーニコレクションではロレックスの象徴ともいえる存在である”オイスターケース”を採用せず、18kゴールドやプラチナといった高級感のある素材を採用。普段は”実用性”に強い拘りを持つロレックスですが、チェリーニではあくまでもドレスウォッチとしての美しさに趣を置いています。
また、ベルトにはオイスターブレス・ジュビリーブレスといった金属製ブレスレットではなく高級感溢れるアリゲーターストラップを採用し、より美しさを際立たせました。
出典:https://www.rolex.com/ja/watches/cellini/m50515-0008.html
ロレックス チェリーニ ムーンフェイズ Ref.50535の誕生
そんなチェリーニの最新モデルが2017年新作モデル「ムーンフェイズ Ref.50535」。このモデルの特徴は何といっても6時位置に配されたムーンフェイズです。
このムーンフェイズは、ブルーエナメルによって作られた煌びやかなディスクにメテオライトで描かれた満月を配した類を見ない美しさを誇るムーンフェイズです。満月の逆側にはシルバーリングで作られた新月が描かれており、満月と新月が太陰周期に従って回転します。
また、ムーンフェイズディスクの12 時位置に配されたインジケーターで月の満ち欠けを読み取ることも可能です。
ロレックス チェリーニ Ref.50535の魅力① 全体像が見えるオープン表示
“Ref.50535″のムーンフェイズは従来のモデルとは一味も二味も違います。まず、特徴的なのはムーンフェイズが全体像の見えるオープン表示になっていることです。
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通常のムーンフェイズは円の上半分がくり抜かれているタイプが殆どですので、”Ref.50535″のフルオープンムーンフェイズ大変珍しいムーンフェイズといえます。
また、Ref.50535のムーンフェイズディスクはエナメル仕上げが施されていることも特徴です。エナメル仕上げはガラス質の塗料を盤面に施し、盤面を工芸品とも呼べる仕上がりへと昇華させる高度な技法であり、このムーンディスクはブルーエナメル仕上げて作り上げられています。
参考記事:腕時計の高級仕上げ「エナメル文字盤」についてまとめてみました
ロレックス チェリーニ Ref.50535の魅力② 満月がメテオライトのアップリケ
ムーンフェイズディスクの満月はメテオライトのアップリケで描かれています。
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メテオライトは隕石のことを指し、大変貴重な自然鉱物として扱われています。そんなメテオライトをアップリケと呼ばれるヨーロッパ伝統の装飾技術により、ムーンフェイズディスクに切り付けたものがRef.50535の満月なのです。
ちなみにこのメテオライトはしばしばロレックスの文字盤に使用されており、人気を博しています。
デイデイト ベゼルダイヤ Ref.18948A / デイトナRef.116519 / デイデイト Ref.118205A
ロレックス チェリーニ Ref.50535の魅力③ 日本人によく似合うサイズ感とカラー
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ケースサイズは日本人の体形によく合う39mm。男性のみならず、女性にも似合うのではないでしょうか。加えて、ケース素材にはロレックスが独自に開発した美しい18 ct エバーローズゴールドが採用されており、チェリーニの高級感をより一層引き立ててくれます。この色合いも日本人にピッタリです。
また、上の写真の様にベゼルが2重になっているのがポイント。内側はドームベゼル、外側はフルーテッドベゼル(ギザギザ)となっており、煌びやかな美しさを表現しています。
ロレックス チェリーニ Ref.50535の魅力④ 自社製ムーブメント Cal.3195を搭載
ムーブメントには自社ムーブメントcal.3195を採用。このムーブメントはロレックスが独自に設定した”ロレックス高精度クロノメーター”の基準を満たしており、平均日差は − 2 ~ + 2 秒以内に調整されています。この精度は公認クロノメーターの基準のよりも遥かに優れており、最高クラスの精度です。
また、 このモデルは5 年間の国際保証が適用されるため、安心して買うことができるのも大きな魅力といえます。
ロレックス チェリーニ Ref.50535の魅力⑤ 斬新なカレンダー表示
チェリーニ ムーンフェイズには、三日月モチーフのセンター針がダイアルの周囲に配された数字を示すことで日付を表す斬新なカレンダー表示を搭載しています。このシンプルなカレンダーシステムはチェリーニの美しさを決して損なうことはありません。
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ムーンフェイズの読み方
Ref.50535 の美しいフルオープンムーンフェイズは一夜、また一夜と過ぎるごとに、ディスクが太陰周期に従って回転するのが特徴です。太陰周期というと難しく感じますので、月が右回りに回転していくと覚えておけば問題ありません。
そして回転を続けていくと、メテオライトで作られた満月がディスク12時位置のインジケータ―にたどり着きます。
この時、月は「満月」になっていることでしょう。
逆にシルバーリングで作られた円が12時位置のインジケーターにたどり着いたときは「新月」になっているのが分かるはずです。
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上の画像はインジケーターとディスクの相関図です。このように、Ref.50535のムーンフェイズは月の満ち欠けを12時位置のインジケーターが示すシステムになっています。
ちなみに一見複雑に見えるムーンフェイズは調整ボタンとリューズ操作で簡単に設定ができるため、時計初心者の方でも安心して使うことができます。
出典:https://www.rolex.com/ja/watches/baselworld/new-cellini-moonphase/m50535-0002.html
まとめ
チェリーニ ムーンフェイズ”Ref.50535″はロレックスの技術力を結集させて作り上げた傑作ドレスウォッチです。チェリーニコレクションの美しさはそのままに、ブルーエナメルディスク・メテオライトアップリケを配した最高品質のフルオープンムーンフェイズを見事に作り上げました。
ただ、実用性を重視するロレックスとしては、このムーンフェイズは非常に異色な存在ともいえます。この先ロレックスのムーンフェイズはどのような展開を見せるのか。また、チェリーニはどのように展開していくのか。
いずれにせよ、チェリーニは今注目すべきコレクションの一つだと思います。
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