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おすすめクロノグラフはコレ!人気腕時計ブランドから厳選してみました
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高級時計において最もメジャーな複雑機構といえば「クロノグラフ」の名が挙がるでしょう。
クロノグラフは俗にいうストップウォッチ機能のことで、その呼び名はギリシャ語のCHRONOS(時間)とGRAPH(記録する)を合わせた造語として作られました。
スポーティーなギミックに機械式時計の真骨頂が味わえる機械美。
世界中のあらゆるブランドからクロノグラフ搭載モデルは展開されていますが、その人気は絶大で、売上ランキングをみても上位にクロノグラフが多数ランクインしています。
そこで今回は30代・40代にオススメしたいクロノグラフの傑作をブランドごとに厳選してみました!
「どのクロノグラフを買っていいかわからない」
「本当に優れているクロノグラフが知りたい」
そんな悩みを持つ方は是非この機会にご一読ください。
目次
厳選!人気クロノグラフ① ロレックス デイトナ
誰もが知る人気NO.1ブランドロレックス。
創業以来決してブレない「究極の実用時計を作る」という目標をもち、その理念に沿った時計作りを行ってきました。
高い防水性を保持するオイスターケース、自動巻きの完成形パーペチュアル機構、そして精度に影響を与えず日付を瞬時に切り替えるデイトジャスト機構。
圧倒的な実用性は勿論のこと、その名を知らない人はいないと言い切れるほど驚異的な知名度を持つことでも知られます。
クロノグラフにおいては「キングオブクロノグラフ」という呼び名を持つ超人気モデル「コスモグラフデイトナ」を有し、誰もが憧れる最高のクロノグラフとして世界中から高い評価を獲得しています。
デイトナはアンティークモデルから最新モデルまで膨大なラインナップがありますが、その中でも特にお勧めしたいのが現行デイトナ 116500LNです。発売から4年が経過しているにもかかわらず、今なお人気が衰えないデイトナの定番モデルであり、年々需要が高まり続けています。
「正規店で定価で買う」ことはもはや不可能に近く、並行輸入店でもプレミア価格がつくほどの人気モデルとなっています。
ロレックス デイトナ 116500LN
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm×厚さ12.5mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.4130
パワーリザーブ:約72時間
防水性:100m
定価:1,387,100円
現行デイトナ 116500LNは、2016年のバーゼルワールドでリリースされたステンレスモデルの最新型です。1963年に誕生したデイトナの第6世代にあたり、スポーツロレックスの最上位モデルとなります。
「洗練された」「上品な」という言葉だけでは足りないほど完成された外装デザインを持ち、スポーティーな意匠を持ちながらも、これ以上ない高級感ある仕上がりとなっています。
デイトナはレーシングウォッチとして右に出るモノがないほどのデザイン性を持ちますが、それを確固たるものとしているのはセラクロムベゼルです。
セラミックはステンレススティールやゴールドといった伝統的な金属と異なり、傷つきづらい・紫外線で変色しづらい・錆びづらいといった特性があります。また、耐金属アレルギー性に富むことでも知られています。
長年愛用しても美しさをキープ出来る画期的な素材として大きな人気を博しています。
厳選!人気クロノグラフ② オメガ スピードマスター
ロレックスと双璧を成す超人気ブランド オメガ。オメガにはシーマスター、デヴィル、コンステレーションといった魅力的なモデルが多数存在しますが、その中でも月に到達した伝説のムーンウォッチ「スピードマスター」は全てのクロノグラフの中でも圧倒的な知名度を誇ります。
スピードマスターが誕生したのは1957年のこと。純粋なモータースポーツ用の時計として誕生し、外周ベゼルにタキメーターを表示した世界で初めての時計として発売されました。
2ndモデルにおいては、1962年のマーキュリー計画(初めての有人宇宙飛行計画)にて宇宙飛行士ウォルター・シラーが個人的に着用。1963年に製造された3rdモデルにおいてはNASA公認のムーンウォッチとして認定され、1969年においてはアポロ11号と共に月面着陸を果たしました。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/planet-omega
輝かしい功績を残し続けたスピードマスターは夢とロマンの結晶として、今でも語り継がれています。
現代においては第7世代 311.30.42.30.01.006 が現行モデルとして人気を博していますが、そのデザイン性は月に到達した当時の雰囲気を色強くまとっています。
オメガのクロノグラフとして、そして伝説のムーンウォッチとして。
時計好きからの評価が高い為、商談の際に話のネタになることもあります。
スピードマスター プロフェッショナル 311.30.42.30.01.006
[駆動方式] 手巻き
[キャリバーNo.] Cal.1863
[パワーリザーブ]約48時間
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]直径42mm
[文字盤]ブラック
[防水]50m
311.30.42.30.01.006は不動の人気を誇るオメガのフラグシップです。
歴史や系譜、偉大なるストーリーを持つ基幹モデルとして知られ、時計マニアのみならず、高級時計初めての1本としてもよく選ばれています。
視認性の高い文字盤、シンプルかつ繊細なベゼル、42mmという日本人にとって絶妙なサイズ感。
オメガの全てのモデルの中で最も人気が高いモデルとしても知られ、当店においても高級時計全体を通しても10本の指に入るほどの需要を誇ります。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/
ステータス性やデザイン性もスピードマスターの大きな魅力ですが、311.30.42.30.01.006はコストパフォーマンスの高さにも定評があります。
ライバルであるロレックスの相場が軒並み100万円を超える中、311.30.42.30.01.006に関しては50万円台が相場となっており、高級時計の中では比較的リーズナブルな分類に属します。
手に入れやすいのに誰もが知る有名モデルであることもスピードマスターの魅力だといえるでしょう。
厳選!人気クロノグラフ③ グランドセイコー
高級時計といえばスイス勢の華やかなブランドが浮かびますが、質実剛健を極める日本が誇るグランドセイコーも最適な選択です。
若い方は地味と感じるかもしれませんが「正しく時間を刻む」という時計本来の機能を追求した実用性を持つことから、国内外から高い評価を獲得しています。
視認性を重視したシンプルなデザイン。細部までこだわり抜いた上品なディテイール。
グランドセイコーと他のブランドのクロノグラフの大きな違いはセイコースタイルと呼ばれる独自の美学です。
スイス製にはない、控えめながらも高級感がある雰囲気があり、クロノグラフにおいてもその美しさがふんだんに発揮されています。
グランドセイコーのクロノグラフはクォーツの高精度と機械式時計の力強さを手にしたスプリングドライブが主力です。
ゼンマイを駆動源としていながらもクォーツ並の精度を持つ抜群の実用性を誇るセイコー独自の技術が搭載されています。
時計に精度を求める方にとっては、グランドセイコーのクロノグラフは有力な選択肢となるはずです。
スプリングドライブ クロノグラフ スポーツコレクション SBGC203
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】43.5mm
【文字盤】ブラック
【ムーブメント】スプリングドライブ式9R86、パワーリザーブ約72時間
【防水性】日常生活用強化防水(10気圧)
【定価】946,000円(税込)
グランドセイコーのクロノグラフを選ぶなら、まず最初にチェックしたいのがこのSBGC203。
上品なイメージを残しつつもスポーティーなデザインに仕上がっており、男の時計という印象を与えます。
「スポーツコレクション」はグランドセイコーが独立後に特に力を入れている分野であり、現代のトレンドを盛り込んだ、まさに今熱いモデルです!
パワーリザーブ約72時間を誇るスプリングドライブ9R86を搭載し、実用性にも優れる名機として常に需要があります。
スプリングドライブ SBGC203は、2017年以前のSBGC003から受け継がれている伝統的なデザインをさらにブラッシュアップした正統派の魅力を有する一本です。
クロノグラフだけでなくGMT機能も搭載されており、これらインジケーターがレイアウトされた文字盤は、メカニカルな意匠を楽しめます。
30代・40代のビジネスマンでもスーツに合わせやすいデザインとなっており、オンオフ問わず活躍出来るモデルと胸を張ってお勧めできます。
スプリングドライブ搭載モデルであるため相場は中古でも70万円台~とグランドセイコーとしては高価なモデルになりますが、それだけの価値に見合うモデルであるのは間違いありません。
厳選!人気クロノグラフ④ タグホイヤー カレラ/モナコ
タグホイヤーは1860年創業の由緒正しい老舗スイス時計ブランドです。エントリーモデルだけでなく、本格的な機械式時計にも力を入れており、スポーティーなデザインとコストパフォーマンスの高さから若い世代から絶大な支持を集めています。
時計として高機能・高品質であるにも関わらずリーズナブル。30代40代の男性にもシックリ似合うモデルが多数展開されており、特にホイヤー01、02、キャリバー1887など、クロノグラフに関しては時計界屈指の人気を誇ります。
タフホイヤーには豊富な種類のクロノグラフがラインナップされていますが、その中でもカレラとモナコを愛用する方が非常に多いです。
いずれも新品並行価格で30万円~40万円以上と高級時計としては手にしやすい価格となっており、リーズナブルな価格でワンランク上の時計を手にしたい方からも人気を博しています。
カレラ ホイヤー02 CBG2010.BA0662
ケースサイズ:直径43mm
素材:ステンレススティール
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:ホイヤー02
パワーリザーブ:約80時間
防水性:100m
定価:643,500円
ブラック基調のデザインがスタイリッシュなカレラのホイヤー02搭載モデル「CBG2010.BA0662」。
直径43mmという絶妙なサイズ感に約16mm厚というスポーツウォッチらしいガッチリした堅牢性を有した力強いモデルです。
元々は45mmが主流の時計でしたが2017年には43mmへとサイジングダウンした今作が発表され、細身の方が多い日本人から大きな支持を集めました。
ラバーストラップだけでなく、ステンレスモデルもラインナップされており、こちらも需要があります。
スケルトン文字盤にアクセントとして配された美しい赤針。ケースバックはスケルトン設計となっているため、表からも裏からも自社製ムーブメントの精密な動きを堪能することができます。
気になる価格に関しては定価643,500円、新品並行相場は38万円程度~。
この価格帯とは到底思えないハイスペック仕様となっており、デザイン重視の方からも実用性重視の方からも大きな人気を博しています。
モナコ クロノグラフ キャリバー11 スティーブ・マックイーン CAW211P.FC6356
ケースサイズ:縦39mm×横39mm
素材:ステンレススティール
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:キャリバー11
パワーリザーブ:約40時間
防水性:100m
定価:726,000円
CAW211P.FC6356は左リューズが特徴的なモナコです。
1969年に世界初の自動巻ムーブメント搭載のスクエア型防水時計として登場。 世界三大カーレースと言われるモナコグランプリへのオマージュモデルとして製造されました。
発売当初はスクエアケースが一般的でなかったため、人気がいまいち伸び悩みましたが、1970年代に映画スターのスティーブ・マックイーンが、名作カーレース映画『栄光のル・マン』でモナコを着用したことで知名度が爆発的にアップ。
今では世界中で愛されるタグホイヤーの代表作として知られるようになりました。
ヨーロッパの車は左ハンドルが基本です。そのため、シフトレバーを右手で操作することになります。かなりのスピードを出すカーレースでは、左手は常にハンドルを握った状態となるため、実は腕時計を右手に装着した方が時間を確認しやすいのです。
CAW211P.FC6356はこの特徴を再現したレフトハンドモデルとして生産され、唯一無二の個性を持つことから人と被らない時計をお探しの方からも厚い支持を得ています。
定価は726,000円、新品並行相場は45万円前後。車好きやヴィンテージ・デザイン好きの30代・40代男性にお勧めです!
厳選!人気クロノグラフ⑤ チューダー クロノタイム
チューダー(TUDOR)は1930年代にロレックスの知名度の向上や販売の拡大の為につくられた「廉価ブランド」として誕生しました。ロレックスと同じパーツを使った時計を低価格で手に入れることが出来ることから、若い世代を中心に人気を博した歴史を持ちます。
現在は廉価ブランドの域を脱して独立ブランドとして知名度を上げており、2019年ラグビーW杯において公式タイムキーパーを務めたことで人気ブランドとしての地位を確立しました。
フラグシップモデルはヘリテージブラックベイですが、クロノグラフとしては2017年より誕生した新作ブラックベイ 「ブラックベイクロノ」が話題を生んでいます。チューダーの需要が高まると共に右肩上がりに売れており、今後はチューダーの顔しての役割も期待されます。
チューダー ブラックベイクロノ 79350
型番:79350
文字盤カラー:ブラック
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:41mm
ムーブメント自動巻きMT5813
防水性:200m
製造期間:2017年~
ブラックベイクロノの定番人気モデル 79350。回転ベゼルの代わりにタキメーターベゼルが施されたスタイリッシュな一本で、200m防水・パワーリザーブ約70時間など、近年のブラックベイと同様のハイスペックを誇ります。
搭載されるムーブメント「MT5813」はナビタイマーやクロノマットにも使われているブライトリングのB01がベースとなっており、リーズナブルな価格で買えるモデルでありながらも業界随一の信頼性を持つコスパに優れるモデルです。
ステンレスタイプだけでなく、ヴィンテージ感溢れる革ベルトタイプもラインナップされています。
無骨で力強いフォルムも特徴的で、アウトドアシーンにおいても絶妙な存在感を放ちます。
チューダー ブラックベイクロノ S&G 79363N
型番:79363N
文字盤カラー:ブラック
素材:ステンレススティール×イエローゴールド
ケースサイズ:41mm
ムーブメント自動巻きMT5813
防水性:200m
製造期間:2019年~
79363Nはコンビ仕様の華やかなモデルブラックベイクロノです。2019年にコレクションに追加されてから、新たなる定番モデルとして高い評価を獲得しています。ムーブメント「MT5813」を搭載したブラックベイクロノとしては2作目にあたり、機能性とデザイン性を両立させたハイエンド機として大きな話題を生みました。
イエローゴールドとのコンビ仕様でありつつもチューダーらしく手の届きやすい価格帯となっているのが79363Nの大きな特徴です。
定価は70万円台に抑えられており、ロレックスよりもかなりお得に購入することができます。
ゴージャスな印象を与えつつも普段使いしやすいデザインとなっているので、スーツにもシックリ合うこともポイントです。
厳選!人気クロノグラフ⑥ ブライトリング
「時計ではない。計器である。」という哲学を掲げ、プロフェッショナルのための計器を作るブライトリングはロレックスやオメガと共に時計界を牽引する人気ブランドです。
航空機器をコックピットからそのまま持ち出したかのようなデザインや力強いフォルム。
魅力的な時計の数々は時計初心者はもちろん、愛好家からも人気があります。
1884年に創業したブライトリングは早い段階からクロノグラフ機構に着目し、開発研究を進めていました。
1915年には世界初となる専用プッシュボタンを携えたクロノグラフ腕時計の開発に成功。1934年にはリセットボタンの機構の開発し、現在のクロノグラフの原型を創り上げました。
1940年代には世界初となる回転計算尺を搭載したクロノグラフ「クロノマット」を完成させ、1952年にはパイロット向けクロノグラフ「ナビタイマー」を製作。
いずれのモデルも現代においても活躍する人気モデルとして親しまれています。
ナビタイマー1 クロノグラフ41 A113B-1KBA(A13324)
[ムーブメント] 自動巻きクロノグラフB13
[ケース材質] ステンレススティール
[ケースサイズ] 直径41mm
[文字盤] ブラック
[防水] 日常生活用防水
ブライトリングきっての人気作「ナビタイマー」。
ナビタイマーは本格派な多機能モデルからシンプル3針までと機能も幅広く、カラーバリエーションも豊富に存在するため、自分好みの一本を探しやすいコレクションとなっています。その中でも特に人気の高いモデルがA113B-1KBA(A13324)です。
A113B-1KBAは2018年新作モデル。ブライトリングのクロノグラフを検討しているのであれば、真っ先にこのモデルをお勧めしたい一本です。
両面に反射防止コーティングが施されたドーム型サファイアクリスタルを採用しており、視認性に優れています。
ケースサイズは一回り小さい41mm。日本人には丁度いいサイズ感だといえます。
ムーブメントにはキャリバー13を搭載。並行新品相場は50万円前後が相場感です。
クロノマット44 日本限定500本 S011BMPPA(AB0111)
[ムーブメント] 自動巻きクロノグラフCal.01
[ケース材質] ステンレススティール
[ケースサイズ] 直径44mm
[文字盤] マザーオパール
[防水] 200m
ブライトリングのもう一つのフラグシップモデル クロノマットの、日本限定モデルです。
ブライトリングの国内人気の高さは、こういった魅力的な「日本限定モデル」を多数ラインナップしてくれるところにあります。
この日本限定モデルブ「S011BMPPA」はブラックのマザーオブパールを文字盤に使用した、高級感ある一本です。44mmと力強いフォルムを持つことから男らしい存在感を発揮してくれます。
厳選!人気クロノグラフ ロンジン マスターコレクション
ロンジンは1832年に誕生し、歴代万博で合計28個の金メダルを獲得した名門ブランドです。現在はスウォッチグループ傘下の企業として、リーズナブルでありながらも高品質な時計を数多く製造しています。
1919年に国際航空連盟に公式認定。1935年にはロンジンウィームスセコンドセッティング機構を開発するなど、空のパイオニア専用の時計製造を行ってきたクロノグラフの雄としても知られ、パイロットウォッチファンからも評価が高いです。
フラグシップモデルはマスターコレクション。デザイン性と実用性を両立させたコスパ抜群の人気モデルばかりが並びます。
ロンジン マスターコレクション ムーンフェイズ L2.673.4.78.3
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.]L687
[パワーリザーブ] 最大54時間
[ケース材質] ステンレススティール
[防水] 3気圧防水
[重さ] 95g
[ケースサイズ] 直径40mm×厚さ15mm
「L2.673.4.78.3」は古き良き時代を感じさせるモダンレトロなデザイン性にムーンフェイズを加えたロマン溢れるクロノグラフです。
12時位置に月と曜日、ダイアル外周にポインターデイトを備えたトリプルカレンダー、そして6時位置にはムーンフェイズ。9時のインダイアルはスモールセコンドと24時間表示針になっています。
レトロテイストな文字盤と渋いブラウンレザーの組み合わせが美しく、落ち着きのある雰囲気を持つことが特徴です。
「L2.673.4.78.3」は落ち着きのある雰囲気を放つため、30代~40代の男性によく似合います。
カジュアルシーンにも合わせやすいモデルですが、ビジネスシーンにもピッタリ似合い、シックかつ上品にコーディネートを決めることが可能です。
定価は411,480円。並行店なら何と20万円代で購入することができます!
デザイン良し、コスパ良し。初めての高級時計として文句のつけようのない一本です。
なお、ケースバックは機械式時計の魅力を堪能できるシースルーバックが採用されています。パワーリザーブも54時間と必要十分なスペックで作られているため、実用性に関しても申し分ありません。
〜Column~ クロノグラフのデザインと名機バルジュー7750
クロノグラフのデザインには主に2つの種類があります。それは縦目タイプと横目タイプです。
モデルによって細かな違いはありますが、インダイヤルが縦目に並んでいるモデルを縦目クロノグラフといいます。30分計が12時位置、12時間計が6時位置、秒針が9時位置に配置されているものが一般的です。
縦目タイプの場合”3時位置”にスペースが開くため、この位置にカレンダーやパワーリザーブが配置されることが多いのが特徴。文字盤のデザインがシャープに見えるため、スタイリッシュな一本を求める方にオススメなクロノグラフといえます。
対して、インダイヤルが横に配置されているものは横目クロノグラフと呼ばれます。
横目クロノグラフの配置は30分計が3時位置、12時間計が6時位置、秒針が9時位置に設定されていることが一般的です。
近年流行しているスポーツウォッチに幅広く使用されているが横目タイプ。縦目タイプとは違い12時位置が空くため、ブランドロゴが配置されることが一番多くなっています。
バルジュー7750の存在
現代におけるクロノグラフモデルは各ブランドの主力商品として花形ポジションを確立しています。その人気は非常に高く、毎年のように新たなモデルが展開されるほど。ただ、ここまでクロノグラフをメジャーなモデルとした要因の一つには、「バルジュー7750」の存在が大きかったといわれています。
出典:https://www.calibre11.com/history-eta-7750-tag-heuer-calibre-16/
バルジュー7750は1980年代に汎用ムーブメント製造メーカーETAが作り上げたクロノグラフムーブメントです。
今でこそ各時計メーカーは当たり前のように自社ムーブメントの開発に取り組んでいますが、70年代に起こったクォーツショックの影響により存続すら危ぶまれていた当時の時計界にはそんな体力はありませんでした。
そのため、各時計メーカーはETAのバルジュー7750を使用し、多くの名作クロノグラフを作り上げたのです。
出典:https://www.calibre11.com/history-eta-7750-tag-heuer-calibre-16/
バルジュー7750は大量生産に向いた作りとなっており、高いカスタム性を秘めていました。そのカスタム性を駆使し、各時計メーカーは次々に個性溢れるクロノグラフモデルを展開します。
結果的にバルジュー7750を使用したモデルはヒット商品を連発し、再び機械式時計が注目されるキッカケをつくりました。
この歴史から、バルジュー7750は時計界の救世主とも呼ばれており、現在でもこのムーブメントをカスタムしたモデルが存在するほどリスペクトされています。
ちなみにバルジュー7750の設計は「縦目」だったため、80年代~00年くらいまでは「縦目」クロノグラフが主流デザインでした。
まとめ
世界のトップブランドが製造するクロノグラフは圧倒的な人気を誇る名作ばかりです。
デザイン性に優れることは勿論のこと、歴史やステータス性についても申し分ない「一生モノの時計」が数多く展開されています。
特に今回紹介した時計はその中でも「選りすぐり」のオススメモデルなので、どれを選んでも決して後悔することがないはずです。
是非この機会にご検討くださいませ。
当記事の監修者
廣島浩二(ひろしま こうじ)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチ コーディネーター
一級時計修理技能士 平成31年取得
高級時計専門店GINZA RASIN 販売部門 ロジスティクス事業部 メンテナンス課 主任
1981年生まれ 岡山県出身 20歳から地方百貨店で時計・宝飾サロンで勤務し高級時計の販売に携わる。 25歳の時時計修理技師を目指し上京。専門学校で基礎技術を学び卒業後修理の道に進む。 2012年9月より更なる技術の向上を求めGINZA RASINに入社する。時計業界歴19年