「ロレックスのパトリッツィダイヤルって何?」
「デイトナ 16520 ブラウンアイについて知りたい」
出会うことは奇跡とも語られる、ロレックスのレア個体。
うまい具合に経年変化を帯びたり、なぜか仕様が変わっていたりと要因は様々ですが、凄まじいまでの価値を有することは言うまでもありません。
特にスポーツモデルの最高峰に君臨するデイトナは、長い歴史の中でいくつかのレア個体が出ていますが、いずれも数百万円~、高額なものだと一千万円に手が届こうかというものまで存在します。
デイトナの第四代にあたるRef.16520には、「ブラウンアイ」や「パトリッツィ」などと呼ばれる超絶レア個体があります。
そんなデイトナ 16520 ブラウンアイについて知りたいという人は多いのではないでしょうか。
その中でも美しい変化を遂げている個体は、高いレアリティが付きます。
この記事では当店に入荷したデイトナ 16520 ブラウンアイを、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介をします。
価格についても紹介しますので、ロレックスの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
ロレックス コスモグラフ デイトナ 16520 ブラウンアイ(パトリッツィ)
冒頭の画像を見ていただくと、インダイアルの色味がブラウンに色焼けしていることがおわかりいただけるでしょう。この見た目からブラウンアイと呼ばれるこちらのモデルは、主に16520の中期にあたるシリアルS番~W番(製造年で言うと1994年~1995年)あたりにのみ発見が顕著なレア個体です。
S番(1993年頃製造)およびT番・U番(1996年~1997年製造)からも発見されることがありますが、上記期間の製造個体ほど濃くは焼けません。
ただし、そのS~W番の中でも、ここまで濃く美しく焼けているのは本当にレア。普通、肉眼でやっと確認でいるような色味であったり、薄茶であったりといったことがほとんどです。
ちなみにパトリッツィという通り名でも呼ばれることがありますが、これはイタリアの時計研究家であり時計オークション・アンティコルム社のオズワルド・パトリッツィ氏が発見し、名づけたことに由来するようです。
16520を簡単に解説すると、冒頭で述べたようにデイトナの第四世代にあたるシリーズです。
これまでのデイトナは手巻きでしたが、ロレックス史上初となる自動巻きクロノグラフであること、ゼニスのエルプリメロがベースになっていることから、今はないデイトナの仕様として16520自体の価格が上がりに上がっています。
この価格高騰というのが後継機にあたるRef.116520や現行モデルのRef.116500LNを凌ぐほどで、16520自体がファン垂涎のレアロレックスと言っていいかもしれません。
さらに言うと、レア個体の多い世代でもあります。
今回ご紹介したブラウンアイの他、初期の200タキ225タキベゼル(タキメーターのメモリの仕様の違い)、6時位置の12時間積算計の「6」が逆さまになっている逆6文字盤など結構豊富。もちろん豊富と言ってもその辺に溢れ返っているような代物ではありませんが、それだけ注目度の高い世代であることがおわかりいただけるでしょう。
とは言えブラウンアイは16520の中のレア個体とは一線を画すストーリーがあります。
と言うのも、なぜ一部個体だけがこういった変色を起こすのか、わかっていないのです。
同番の個体であっても、変色を全く起こさないものも存在します。
ロレックスの文字盤は一つの工場で作られているわけではないので、どこか一か所だけ何か異なる工程があったのでしょうか。なかなかにミステリアスなレア個体と言えます。
ただ、一つの要因として「経年」があるので、焼けの一種とはなるのでしょう。こちらの時計のオーナー様は長年ご愛用されているうちに、いつの間にか色づいていたとのこと。
レア個体と言えども、付属品やバックルの仕様・コンディションなどによっても価格は変わってまいりますが、これだけの美しい色焼けはそれだけで凄まじいまでの価値を有します。
ロレックス デイトナ 16520 ブラウンアイ(パトリッツィ)の気になる価格は?
さて、今回当店に入荷したロレックス デイトナ 16520 ブラウンアイ(パトリッツィ)。気になる価格はと言うと・・・実は二本入荷しておりまして、S番の方が688万円、W番が728万円となっております!
※一般的に、W番の方が高値で取引されます。
※2019年5月30日現在の販売価格となります。詳細はお問合せくださいませ。
なお、前述のように16520自体が非常に高価格帯で取引されております。
品番やコンディション、付属品などにもよるので一概には言えませんが、通常200万円台後半~が普通。
現行の116500LNもかなり高額で国内定価1,274,400円のところ、黒文字盤が280万円台~、白文字盤が300万円前後~となっております。
この流れの中で言いたいことは、ロレックスは今後も相場を上げ続ける可能性が高く、今回のレアなブラウンアイがさらにさらに高額となる可能性も低くはない、ということ。
ブラウンアイレベルのレア個体だと、熱烈なロレックスファンは是が非でも欲しい、という方からの需要がなかなか止まないと考えられます。また、普段からガンガン使うというよりも、資産として持っておく・投機的な側面を期待する、といった方からの需要も決して低くありません。そんな方々にとって、このモデルのポテンシャルというのは計り知れないものがあります。
そんな方々へ向けて、当店は自信をもってこちらの一本をお勧めさせていただきます。
まとめ
当店に入荷したレアロレックス デイトナ 16520 ブラウンアイことパトリッツィをご紹介いたしました。
お値段は確かに高額です。ただでさえ高騰続きのRef.16520の中でも特に高いと言っていいでしょう。しかしながら本当にここまで美しい色焼けをしたブラウンアイというのは、奇跡です。しかも、これだけの良いコンディションで現存していることに、この時計が長い歴史の中でオーナー様にいかに大切にされてきたかが伺い知れます。
それらを鑑みれば適正価格であると言えます。
気になる方は、ぜひ一度お問合せください。
※2019年4月の入荷となります。お問合せいただいた時点で既に販売が終了している可能性もあります。
※販売価格は変更になる可能性がございます。
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年