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手元にダイヤの輝きを。憧れジュエリーブランドのダイヤモンドウォッチ
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腕時計に何を求めるかは人それぞれで、防水性や耐久性といったアウトドアでの性能を重視する方もいれば、見た目の美しさを重視する方もいます。腕時計自体もそういった要望に応えるべく、さまざまなモデルが展開されています。
見た目の美しさを重視した腕時計の中には、ジュエリーをあしらったラグジュアリーなモデルもあります。有名なジュエリーブランドが手がけたダイヤモンドウォッチもあり、ひとつの憧れとなっています。そんなジュエリーブランドが手がけたダイヤモンドウォッチについて、ブランドの成り立ちと共にいくつかご紹介します。
目次
ハリー・ウィンストン
ハリー・ウィンストンは、ニューヨークに本店を構えるジュエリーブランドです。「キング・オブ・ダイヤモンド」「スターたちのジュエラー」の異名を持ち、世界有数のジュエリーブランドとして知られています。
創始者であるハリー・ウィンストンは、ニューヨークの宝石商の家に生まれました。自身も宝石商として働き、1932年にニューヨーク5番街にサロンを構えます。これが、ハリー・ウィンストン社の始まりです。ダイヤモンドを愛するハリー・ウィンストンは卓越したビジネスセンスでさまざまなダイヤモンドを手に入れ、石の魅力を最大限に引き出すセッティングを考案しました。これにより、ハリー・ウィンストンは世界有数のジュエラーとなったのです。世界のダイヤモンドの1/3はハリー・ウィンストンの手を通ったといわれており、これがキング・オブ・ダイヤモンドと呼ばれるゆえんとなっています。
そんなハリー・ウィンストンは1989年から腕時計の製作を始め、高級複雑時計の製造に力を注いできました。それと同じく、キング・オブ・ダイヤモンドならではのジュエリーウォッチも数多く販売されています。ハリー・ウィンストンのダイヤモンドウォッチとしては、アヴェニュー・コレクションやプルミエール・コレクションなどがあります。アヴェニュー・コレクションはニューヨークのような洗練された雰囲気を醸し出すモデルで、アール・デコを感じられる直線的なデザインが特徴です。ケースの枠をなぞるようにダイヤモンドが配置されています。
これに対してプルミエール・コレクションは、丸い文字盤を採用した曲線美が特徴的なモデルです。ハリー・ウィンストンが初めて発表したブランドシンボルともいえるコレクションであり、ハリー・ウィンストンの時計に対する追求心や創造性が感じられます。
ヴァンクリーフ&アーペル
左:ヴァンクリーフ&アーペル 右:ハリーウィンストン
ヴァンクリーフ&アーペルは、フランスに本店を構えるジュエリーブランドです。その始まりには、一組のカップルの結婚がありました。
今から100年以上前の1986年。オランダのダイヤモンド商の息子であるアルフレッド・ヴァン・クリーフと、フランスの宝石商の娘であるエステル・アーペルが結婚しました。この結婚を機に、アルフレッドはエステルの兄弟たちとジュエリー製作のパートナーシップを結びます。そして1906年、アルフレッドと義兄シャルルがヴァンクリーフ&アーペルを創立し、パリのヴァンドーム広場22番地にブティックを構えたのです。ヴァンクリーフ&アーペルはその高い技術力を武器に、多くの王侯貴族やセレブリティに愛されてきました。
ヴァンクリーフ&アーペルが腕時計の製作を始めたのは、1949年からです。ハイジュエラーであることから、ダイヤモンドをあしらったダイヤモンドウォッチも数多く販売されています。例えばヴァンクリーフ&アーペルの定番である四つ葉のクローバーをモチーフにしたアルハンブラは、腕時計のモデルとしても高い人気を誇ります。クローバー型の文字盤の周囲にびっしりとダイヤモンドが並び、かわいらしさの中にもラグジュアリーな雰囲気があります。この他、チャームコレクションやピエールアーペルコレクションなど、多くのコレクションでダイヤモンドウォッチが製作されています。
カルティエ
カルティエは、フランスに本店を構えるジュエリーブランドです。多くの王室の御用達となっていた実績があり、イギリス国であるエドワード7世からは「王の宝石商、宝石商の王」と称されていました。
カルティエが誕生したのは、1947年のことです。宝飾師であるルイ=フランソワ・カルティエが、師匠であるアドルフ・ピカトールからジュエリー工房を受け継ぎ独立を果たしたことが始まりです。顧客には時のフランス皇帝であるナポレオン3世の皇后やいとこのマチルド皇女などがおり、その影響から王侯貴族の間でカルティエの名は広まっていきました。そしてイギリス国王やスペイン国王を始め、16もの国の御用達となり、名門ジュエリーブランドとしての地位を確立したのです。
そんなカルティエは、1904年に世界で初めてレザーストラップ腕時計を発表したこともあり、腕時計ブランドとしても人気を博しています。特に人気のあるモデルもいくつかあり、その中でダイヤモンドをあしらったダイヤモンドウォッチも製作されています。例えばカルティエの代表的なモデルであるタンク。戦車をモチーフとし、洗練されたデザインが人気のタンクにも、ダイヤモンドウォッチはあります。四角いケースが特徴的なタンクでは、ケースの両サイドにダイヤモンドが配置されています。タンクの持つモダンデザインを崩すことなく、ラグジュアリーさがプラスされています。
今回ご紹介したように、ダイヤモンドウォッチはさまざまなブランドが製作しています。それぞれのブランドによってコンセプトや雰囲気が異なるため、好みにあったものを選ぶ楽しさがあります。
当記事の監修者
安 寧実(AN NINGSHI)
中国吉林省の出身で中国語と韓国語が母国語。
日本語学校で1年半日本語を勉強し、専門学校では英語を専攻。卒業後、羽田国際空港のロレックス正規店に勤務し、2018年7月からGINZA RASINで勤務。中国語、韓国語、日本語、英語の4か国語に精通。時計業界歴10年。
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