「ロレックス ミルガウスは生産終了って本当?」
「ミルガウスの今後の相場動向について知りたい」
毎年、春先に新作モデルの発表を行うロレックス。
2023年もデイトナやスカイドゥエラーのフルモデルチェンジ、あるいは新コレクション「1908」の登場等、目玉となる新作モデルで大いに市場を賑わせてきましたが、その陰でひっそりとミルガウスがメーカーホームページから姿を消しておりました。
そろそろモデルチェンジするのではないかと囁かれていたミルガウスですが、よもや、生産終了してしまうとは・・・!
そんなミルガウスの生産終了について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
今後のミルガウスの動向は注目されています。
この記事ではミルガウスの生産終了について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
今後の相場動向についても考察しますので、ロレックスの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
※掲載する情報・実勢相場は2023年4月現在のものとなります。
目次
ロレックス ミルガウス 生産終了の概要
冒頭でもご紹介している通り、ロレックスのミルガウスが生産終了となりました(正式にはロレックスからアナウンスがあったわけではないため、メーカーのカタログから姿を消した、ですが)。
いったいミルガウスはどのような腕時計であり、どのように生産終了していったのか。詳しくご紹介いたします。
①ミルガウスとはどのような腕時計だったのか
ミルガウスはロレックスが1956年に発表したコレクションです。
ミルはフランス語で1000。すなわち1,000ガウス(80,000A/m)の高磁場に耐えうる腕時計であるというアイデンティティを有します。
補足すると、磁気はアナログ式時計にとって大敵です。とりわけ時計の精度を司る脱進機が磁化してしまうと、「正確な時刻表示」に大きな影響を及ぼすこととなります。そのため近年では腕時計に耐磁性能を備えるブランドが多くなってきました。スマートフォンのスピーカーやタブレット端末、バッグのマグネットにエレベーターのボタンなどといった磁気発生源は私たちの身近に溢れており、デイリーユースの腕時計において、耐磁性能は非常に重宝しますよね。
一方でミルガウスが発売された1950年代当時は、まだ家電の出回り始めといったような時代でした。強力な磁気発生源による腕時計への影響を懸念するのは、一部のプロフェッショナルのみ。実際ミルガウスも、1954年に設立された欧州原子核研究機構(CERN)で働く科学者・技術者らの腕時計への磁気帯びが懸念されたため、CERNとの共同で開発された経緯があります。
初代ミルガウス Ref.6541(画像出典:https://www.rolex.com/ja/watches/milgauss/m116400gv-0001/magazine.html)
ミルガウスは、ケース内に軟鉄製インナーケースを備えることでムーブメントの磁化を防ぐシステムを採用してきましたが、この基本設計は初代から最新世代まで受け継がれています(もちろん随所はアップデートされていますが)。この軟鉄製インナーケースを、磁気シールドとロレックスでは称しています。いったん磁気をインナーケースが引き受け(帯磁)、外部へと一気に受け流すというのが磁気シールドの大まかな仕組みです。
ちなみに初代から現在に至るまでノンデイトなのは、文字盤側からの磁気干渉を防いでいるためと言われています。
そんなミルガウスはCERNの職員が使用する腕時計として認知度を上げていきますが(ちなみに初代は上の画像のように回転ベゼルと稲妻針秒針が特徴的なデザインでしたが、1959年に二代目Ref.1019へモデルチェンジしてからは、スムースベゼルにストレート針のベーシックスタイルが基調となります)、前述の通りニッチなきらいがあったこと。また、そもそも磁気の影響を受けづらいクォーツ式腕時計が1970年代から普及したこともあってか、1990年頃にミルガウスは生産終了します。しばらくロレックスのカタログからは姿を消すこととなりました。
しかしながら2007年、にわかにミルガウスが復活します。
2000年代に入って、携帯電話を始めとした小型デバイスが普及し、腕時計の磁気対策への重要性が高まった背景があるのでしょう。
リバイバルされたミルガウスは、ホワイト文字盤とブラック文字盤のRef.116400、及びグリーンガラス×ブラック文字盤のRef.116400GVの、計三種でした。
この復刻ミルガウス、初代モデルの稲妻秒針を踏襲したことを大きな特徴とします。
また、ヴィヴィッドなカラーリングが差し色になっているのも、ロレックスのプロフェッショナルモデルでは珍しいですよね。ちなみにRef.116400のホワイト文字盤は、その色合いから「トロピカルマンゴー」などと称されることもあります。
一方でスムースベゼルやバーインデックスといった、二代目を彷彿とさせるベーシックさをも持ち合わせており、鏡面仕上げが主体となった高級感ある外装も相まって、ロレックスの中で特別な立ち位置を占めていくこととなりました。
なお、初代から軟鉄製インナーケースによって磁気帯びを防いできたことは前述の通りですが、加えて復刻ミルガウスは専用ムーブメントCal.3131を搭載していたことも特筆すべき点です。
※余談ですが磁気シールドも復活に伴ってアップデートが加えられます。現代ミルガウスでは、ロレックスが厳選した二つの異なる強磁性合金パーツによって当シールドは作り上げられました。ロレックスの磁気シールド上には磁束密度を表す「B(ベクトル量)」が刻印されており、さらに裏蓋にはROLEX OYSTER MILGAUSS」とプリントされています。
ベースは他モデルでも搭載されてきたCal.3130ですが、Cal.3131では、ここにロレックス独自開発のパラクロム製ヒゲゼンマイを採用。これは常磁性合金で、さらに常磁性のニッケル・リン合金によって製造されたガンギ車・アンクルを脱進機に組み込むことで、「ムーブメントを磁気から守る」と「ムーブメントそのものに耐磁性能を施す」を両立。すなわち現代ミルガウスは死角のない耐磁時計へと、いっそうの進化を果たしたのです(ちなみにパラクロム製ヒゲゼンマイは2000年から既に採用されており、2005年にはブルーパラクロムヒゲゼンマイへと進化を果たしていた背景などを鑑みるに、ロレックスが耐磁性能をいかに重要視してきたかがわかります)。
その後、2014年にジルコニウム由来の鮮やかなZブルー文字盤をまとったモデルが、Ref.116400GVに追加されます。
2015年にRef.116400のブラック文字盤、次いで2016年にホワイト文字盤が生産終了して以降は、Ref.116400GVのブラック文字盤・Zブルー文字盤が現行モデルとしてラインナップされてきました。
ミルガウス Ref.116400GV
ケースサイズ:40mm
素材:ステンレススティール
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.3131
防水性:100m
製造年:2007年~2023年
ミルガウス Ref.116400GV
ケースサイズ:40mm
素材:ステンレススティール
文字盤:Zブルー
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.3131
防水性:100m
製造年:2014年~2023年
しかしながら2023年、このRef.116400GVが生産終了したことで、再びロレックスのカタログから「ミルガウス」の文字が消えてしまった、と。
磁気シールドによって独特の厚みを帯びたり、カラーリングがともすれば奇抜なミルガウスは不人気などと称されることもありましたが、根強い人気を獲得してきたのは冒頭で述べた通りです。
後述する「モデルチェンジ」の噂が出てからは買いが集中し、一時期Ref.116400GVのZブルー文字盤の実勢相場が200万円超になったことも(参考までに、生産終了時の最終定価は1,109,900円です)。
相場高騰も相まって注目度が高まり続けてきたミルガウスは、もはや不人気の聞こえは払拭されたと言って良いのではないでしょうか。
②ミルガウス 生産終了の概要
このように、デイトナやGMTマスターII、サブマリーナ―などといった定番どころに比べるとニッチな印象の強いミルガウス。一方で他のモデルにはない、耐磁性を前面に押し出したコンセプトや独自の耐磁システムを有したケース、そして現代ではグリーンガラスや稲妻秒針、そして楽しいカラーリングなどといったアイデンティティで、多くの熱狂的なファンを抱えていることは繰り返し述べている通りです。
ミルガウスは「個」が立っていることに加えて、実機を見るとポリッシュ仕上げが基調となった外装は堅牢なのに高級感も備えており、ロレックスの仕事がよく活きる逸品です。
出典:https://www.rolex.com/ja
しかしながら、この度メーカーのホームページから姿を消し、いったん(いったんなのかどうかは、わかりませんが)生産終了となったことが示唆されています。
もっとも、ミルガウスのモデルチェンジや生産終了の噂は兼ねてからありました。
これには、理由があります(もともと、この噂の理由は2019年頃に、新作発表前にロレックスが自身のSNS等でミルガウスを強く押し出していたためだったように記憶しています。かつてロレックスは、新作発表前にSNSで頻繁に取り上げるコレクションのモデルチェンジを敢行すると言われていたためです。もちろんこれも噂であり、近年は市場の過熱もあるためか、ティザー広告以外で頻繁に新作のヒントを出すといった事例は見受けられません)。
その理由とは、ムーブメントです。
前項でご紹介しているように、ミルガウスは専用の耐磁ムーブメントCal.3131を搭載してきました。2016年に登場したエアキングでも採用されましたが、この「特別感」がミルガウスの魅力を大いに押し上げたものですね。
しかしながらロレックスは近年、ムーブメントをCal.31系からCal.32系へと移行を進めています。2015年発表のデイデイトを皮切りに、シードゥエラーやサブマリーナ―、エクスプローラーにGMTマスターIIなどといった主要コレクションが、ロレックス自身「最新世代」と自負するCal.32系へとアップデートを果たしているのです。
2022年の時点で、プロフェッショナルモデルの中でCal.32系に進化していないのはミルガウスとエアキングのみでした(デイトナはクロノグラフムーブメントであるため割愛)。
そして2022年3月の新作発表でエアキングのフルモデルチェンジが発表されると、残すはミルガウスのみに。
※2022年にリリースされた最新エアキング Ref.126900
Cal.3131からCal.32系へとアップデートのうえで、2023年にミルガウスもようやくモデルチェンジするのではないかといった噂がとみに立っておりました。
もっともこれはモデルチェンジではなく、生産終了なのではないかといった声も小さくなかったです。なぜならエアキングのアップデートでは「専用の耐磁ムーブメント」ではなく、エクスプローラーIやサブマリーナ― ノンデイトなどと同様のCal.3230が搭載されていたためです。
ではエアキングに耐磁性能がなくなったのかというと、そうではありません。
ロレックスでは「専用ムーブメント」で搭載してきたブルーパラクロム・ヒゲゼンマイへの切り替えを、他キャリバーでも順次行ってきており、Cal.32系では標準装備としているのです。ちなみにパラクロム製ヒゲゼンマイは耐磁性に優れることに加えて、高い耐衝撃性を有することも大きな特徴です。
出典:https://www.rolex.com/ja
Cal.31系は1980年代後半からロレックスで採用されてきた自動巻きムーブメントで、ロレックスの信頼性を下支えしてきた存在と言って過言ではありません(もちろん31系以前からロレックス製品の性能は定評がありますが)。
一方でCal.32系へのアップデートによって、ますますの高性能を獲得していったことは事実です。とりわけ高効率なクロナジーエスケープメント(ロレックス開発の脱進機のこと)によって、パワーリザーブを約70時間に延長していることでしょう。Cal.31系はおおよそ48時間でしたので、約一日分の延長ということになります。また、独自耐震装置パラフレックス・ショック・アブソーバーを標準装備にしていたり、巻き上げ効率が向上していたり、さらにはミルガウスはノンデイトなので直接は関係ありませんが、カレンダー操作禁止時間帯を撤廃する等、実用時計の王者ロレックスが「最新」と誇ってしかりのムーブメントなのです。
この高性能に加えて、耐磁性能も獲得しているCal.32系においては、ムーブメントの「耐磁性能による棲み分け」を行う必要はありません。そのため耐磁をアイデンティティとしてきたミルガウスがどのように進化するのか。はたまた生産終了なのではないかといった噂が喧々諤々となってきたわけです。
ミルガウスはロレックスのコーポレートカラーである「グリーン」をガラスに用いるという、記念碑的な立ち位置であったことも生産終了の噂を加速させたようにも思います。
果たしてミルガウスはカタログから消えるに至りましたが、本当にロレックス史から消えてしまったと言うことができるのでしょうか。
③ファンとしては期待やむなし!ミルガウス、再びの復活はあるか?
カタログから消えたとは言え、前述の通りミルガウスは一度の生産終了と復活劇を果たした歴史があります。
ミルガウスはロレックスにとって、非常に特別かつ重要な立ち位置を占めるといった過言ではありません。なぜならロレックスのコーポレートカラーである「グリーン」を、唯一ガラスに用いていること(ちなみに、このミルガウス 116400GVのグリーンガラスを製造するのは技術的に難しく、誕生当初は日本企業が製造を請け負っていたのだとか。また、製造手法が他のサファイアクリスタルガラスと異なることから、ロレックスの偽造防止である王冠透かしマークは116400GVにはありませんでした)。
また、プロフェッショナルモデルという立ち位置でありながらも、ケースは鏡面仕上げを主体とした非常にドレッシーな造りであることも、特別感を押し上げる要素の一つです。
このように「他とは違う個」を確立するミルガウスが、どうしてカタログから消えて喪失感を覚えずにいられようか、というわけです。
さらに直近では、ロレックスの兄弟ブランドのチューダーがマスタークロノメーターの称号を獲得したことでも大きな話題となりました。2021年に発表されたセラミック製のブラックベイ 79210CNUですね。
マスタークロノメーターとは、2015年にオメガがスイス連邦計量・認定局(通称METAS)とタッグを組んで開発した時計の規格です。クロノメーター認定機を対象に、8つの厳格なテストを突破した個体のみがクロノメーターの称号を得ることとなりますが、特筆すべき「テスト」は15,000ガウスもの高磁場下での時計性能の維持でしょう。
ちなみに2023年、チューダーは、このマスタークロノメーター認定機の第二号を早々にリリースしています。
すなわち、チューダーが先行して高耐磁時計コレクションの拡充を行っている今、ロレックスもまた何らかの「高耐磁時計」をアイデンティティとしたコレクションを市場に投入するというのは、十分想像しうるのではないでしょうか。そしてロレックスの「高耐磁時計」と言えば、我らがミルガウスを置いて他にありません。
では、新生ミルガウスが誕生したとして、いったいどんなコレクションとなるのでしょうか。
ロレックスは2023年、プラチナ製新型デイトナ 126506や新コレクション「1908」において、シースルーバックを採用したことでも時計業界の話題をかっさらっています。ロレックスはこれまで、ほとんど全ての個体(2005年発表のチェリーニ プリンスを除く)でソリッドバックを用いてきたためです。チューダーが初のマスタークロノメーター認定機を打ち出した時、シースルーバックを採用したことを鑑みるに、新生ミルガウスもまたシースルーバック化もあり得るかも?
また、時計業界の近年の「クラシック回帰」傾向から、初代ミルガウスの回転ベゼルがリバイバルされるやも?
真実はロレックスのみぞ知る、ですが、ミルガウスのロレックスにとっての立ち位置を鑑みると、ついつい期待せざるを得ません!
ひとまずは、来年の新作発表が一つの指標でしょうか(もっともディープシー チャレンジは9月にゲリラ的に発表されているので、もしかしたら新生ミルガウスも・・・)。
ロレックスの続報、そしてミルガウスの復活に期待しましょう!
ロレックス ミルガウスの実勢相場と今後の動向
生産終了したミルガウス、現在の実勢相場と今後の動向は、どのようになるのでしょうか。
ところで「生産終了したロレックスの相場は上がる」とは、もはや説明不要かもしれません。これは、ロレックスを始めとした、人気ブランド特有と言って良い現象です。
ロレックスは長い歴史の中で多数のロングセラーを抱えていますが、デザインを大まかに変えずとも、内外ともに確実なアップデートを図ることでも知られています。実用時計の王者なればこそ、常に最先端の技術力で以て、ユーザーにプロダクトを提供していると言えますね。前項で何度か言及している、最新世代ムーブメントへの載せ替えが好例でしょう。
このモデルチェンジによって生産終了したリファレンスは、もう市場に出回らない、ということを示唆しています。一方、不思議なもので、「最新こそ最良」とならないのがロレックス。細かな仕様の違いとか、デザインの違いによって、旧型人気が高まるといった傾向が多分に見られます。そして旧型人気は依然として高くとも供給は増えず、むしろ市場での良個体はどんどん減少していくことから、結果として生産終了モデルはジワジワと相場が高まっていくこととなるのです。
近年ではこの「生産終了したモデルの相場は上がる」という噂が独り歩きしてしまい、新作発表前に青田買いのようなものが行われ、「生産終了するといった噂のあるモデル」あるいは「実際に生産終了したモデル」が、過去類を見ないような実勢相場を記録することとなりました。
例えばミルガウス Ref.116400GV Zブルー文字盤が一時期200万円の実勢相場を突破した、と前述しましたが、これは2022年の1月~3月にかけての出来事でした。すなわち「次こそミルガウスがモデルチェンジないしは生産終了する」という噂が、ミルガウスへの買いをいっそう加速させた次第です(実際には2022年には生産終了とならず。2023年の発表前後の上昇率は2022年に後塵を拝したものの、生産終了となりましたね)。
2022年に入ってから、ロレックス相場全体が少し落ち着いてきたこともあり(もっともひところに比べると、であって、人気モデルに至っては正規店ではなかなか変えず、二次流通市場では定価超えのプレミア価格である事実は何ら変わっておりません)、新作発表や生産終了前後で驚くような価格差が出るということは見受けられなくなってきました。
2023年の新作発表でも、相場高騰の立役者と言っても良いデイトナがフルモデルチェンジとなりましたが、新旧でデザインが変わらなかったこともあり、思ったほどの上昇は見受けられません。
しかしながらミルガウスだけは、話が別です。
Ref.116400GV、新作発表前はブラック文字盤の中古相場が120万円前後~、Zブルー文字盤は中古相場150万円前後~であったものの、値上がりが加速。2023年4月23日現在では、ブラック文字盤の中古が130万円前後~、Zブルー文字盤に至っては中古170万円前後~といった相場感を記録しているのです(中古のため状態にもよりますが)。
今後、ミルガウスが復刻すれば話は変わってくるものの、Ref.116400GVがこれ以上供給されることはありません。
そのため「生産終了から年を経るごとに上質な個体が市場から消えていく」現象に倣うこととなり、今後も右肩上がりに相場を上げていくであろうことは想像に難くないでしょう。これは、Ref.116400GVのみならず、先代のRef.116400にも言えることです。
ミルガウスが欲しい方は、早めに買っておくことをお勧めいたします。
一方で既にミルガウスを所有している方にとっては「売り手市場」!
参考までに、当店GINZA RASINでのミルガウスの中古買取価格は下記の通りです(2023年4月23日現在のキャンペーン価格)。
Ref.116400GV ブラック文字盤:1,120,000円
Ref.116400GV Zブルー文字盤:1,400,000円
Ref.116400 ブラック文字盤:1,100,000円
Ref.116400 ホワイト文字盤:1,200,000円
相場は水物のため正確な予測はできませんが、2023年以降もミルガウスの市場動向から目が離せないのは間違いありません。
まとめ
2023年、華やかな新作発表の影でひっそりと生産終了したミルガウス。
確かにポジショニングや搭載ムーブメントの面で「生産終了の噂」は強かったものですが、ファンとしては実際にカタログ落ちしてしまうと、口惜しいばかりです。しかしながら、ミルガウスは何度でも蘇ってくれると、そう信じています!
今後のミルガウス、そしてロレックスに要注目ですね!
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年