「グランドセイコー クオーツ初のGMTモデルって何がすごいの?」
「グランドセイコー クオーツ GMTモデルの魅力や特長について知りたい」
グランドセイコーの9Fクオーツは3か月間かけてエイジングさせ、厳しい基準をクリアした水晶だけを選別して採用した高性能クオーツムーブメントです。
「年」に±10秒ほどの誤差しか生じないほどの高い精度を誇り、数多く量産されている一般的なムーブメントの水晶とはまるで品質レベルが違います。
そんな「キャリバー9F」の誕生25周年を記念し、グランドセイコーはGMT機能を備えた新開発ムーブメント搭載の新モデルを世界限定800本で発表。
10月12日に第一弾、2019年1月に第二弾がリリースされます。
そんなGMTモデルの魅力や特長について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
グランドセイコーが作り上げた9FクオーツGMTは豊かなデザイン性と実用性を極めた究極のスポーツモデルです。
この記事ではグランドセイコー クオーツ初のGMTモデルSBGN001の魅力や特長を、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。
GMTクオーツの第二弾である、SBGN003・SBGN005の紹介もしますので、グランドセイコーのスポーツモデルをお探しの方はぜひ参考にしてください。
出典:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/special/quartzgmt/
目次
スポーツコレクション キャリバー9F 25周年記念限定モデル SBGN001
第一弾として発売されるのはチャコールグレー×イエローのインナーベゼルが美しい「SBGN001」。
世界限定800本と少数生産のため、自ずと価値は高まるでしょう。
出典:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/special/quartzgmt/
【スペック】
■ケース素材:ステンレススティール
■ガラス素材:デュアルカーブサファイアガラス
■コーティング:内面無反射コーティング
■夜光塗料:ルミブライト(針・インデックス)
■ケースサイズ:縦46.0mm×横39.0mm×厚さ12.1mm
■ムーブメント:キャリバー9F86
このモデルの特徴は冒頭でもお伝えした通り、GMT機能を備えた新ムーブメント「キャリバー9F86」を備えていることです。
キャリバー「9F86」は時針・分針・秒針・GMT針の4針が独立して回転する「4軸独立ガイド構造」によって構築されており、それぞれの針が滑らかに回転します。
一般的なGMT針は4本の針は一本に軸を通して動くため、ややぎこちない動きになることが通例です。
しかし、「4軸独立ガイド構造」はそれぞれの針がお互いに干渉しない設計となっているため、これまでにないほどスムーズな使用感を実現しています。
出典:https://www.grand-seiko.jp/about/movement/quartz/
キャリバー9F86は時差のある地域の時刻に合わせるときに、時計を止めずに時針のみを修正できます。
これは「年」に±10秒しか誤差を生まない9Fクオーツの精度を限りなく生かす設計であり、利便性が非常に高いです。
また、キャリバー9F86はカレンダー(日付)機能が備えられていますが、カレンダー連動時差修正機能が搭載されているので、自分で日付を合わせる必要性がありません。
【その他の主な機能】
■カレンダーを瞬時に切り替える「瞬間日送り機構」
■長くて太い針を回せるようにした「ツインパルス制御モーター」
■秒針のふらつきを軽減する「バックラッシュ・オートアジャスト機構」
■ごみや埃の侵入を防ぐ「スーパーシールドキャビン構造」
鮮やかで美しい文字盤
「SBGN001」は初のGMT搭載クオーツモデルとして注目が集まりがちですが、文字盤の美しさに関しても拘りぬかれています。
出典:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/special/quartzgmt/
メタリックなチャコールグレーと鮮やかなイエローの組み合わせは、実はこれまでのグランドセイコーにはなかった組み合わせです。
大胆なカラーリングでありながらもグランドセイコーらしさを感じることができます。
ステンレスベゼルには24時間計、イエローカラーのGMT針はシャープなフォルムです。
出典:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/special/quartzgmt/
文字盤には1970~1980年代に高精度の証としてダイヤルにあしらわれていた独自のクオーツマークをモチーフにした「GS9F」のパターンが復刻されています。
なお、25分位置に「9F25」の文字が隠されているので、是非チェックしてみてください。
出典:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/special/quartzgmt/
9時位置にはキャリバー9Fを象徴する特別精度の証「ファイブ・ポインテッド・スター」が配されています。
実は限定モデル「SBGN001」はキャリバー9F86の標準仕様である年差±10秒を更に向上させた年差±5秒に調整されており、クオーツムーブメント屈指の精度となっています。
まさにこのゴールド色の五角の星マークは特別仕様の証明です。
シリアルナンバーが刻まれた限定仕様の裏蓋
出典:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/special/quartzgmt/
裏ぶたにはグランドセイコーの象徴である「獅子の紋章」が刻まれています。
加えて「Caliber 9F 25th Anniversary Since 1993」の文字と***/800のシリアルナンバーが表記されているのもポイントです。
気になる SBGN001 の価格
SBGN001の正規価格は370,000 円 + 税。クオーツモデルとしてはやや高めな価格設定ですが、それを上回るスペックと希少価値をもつ時計であることは間違いありません。
なお、SBGN001はグランドセイコー マスターショップ限定モデルですので、正規販売店で購入することになります。
少しでも安く購入されたい方は中古店に出回るのを待つと良いでしょう。
スポーツコレクション GMTクオーツ 「SBGN003」「SBGN005」
2019年1月にはGMTクオーツの第二弾として「SBGN003」「SBGN005」の2モデルが発売される予定です。
ちなみにコチラは「SBGN001」とは異なり、数量限定モデルではありません。今後はGTMのレギュラーモデルとして君臨していくこととなるでしょう。
左:SBGN003 ブラック文字盤 右:SBGN005 ブルー文字盤
レギュラーモデルとしてラインナップされるのはブラック文字盤とブルー文字盤の2種類。どちらを選んでも基本的なスペックは限定モデルSBGN001と同じです。
ブラック文字盤モデルはGMT針と6時位置の文字がオレンジ、ブルー文字盤モデルにはレッドが配されています。
正規価格は共に330,000 円 + 税。こちらもグランドセイコー マスターショップ限定モデルです。
まとめ
グランドセイコーが作り上げた9FクオーツGMTは豊かなデザイン性と実用性を極めた究極の一本です。
プレミアム性を求めるのであれば限定モデル「SBGN001」を。使いやすさを重視したい方は2019年1月に発売されるシンプルな「SBGN003」「SBGN005」を選ぶと良いでしょう。
いずれも30万円台とクオーツ時計としては高価ですが、買って後悔することは決してないと思います。
是非この機会に9FクオーツGMTをご検討くださいませ。
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。
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