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WEBマガジン, 廣島浩二, グランドセイコー, セイコー

グランドセイコーの保証期間が5年に延長!新アフターサービスプログラムを発表

最終更新日:

グランドセイコー 保証期間延長

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000345.000010826.html

「グランドセイコーの保証期間が5年に延長するって本当?」
「グランドセイコーの新アフターサービスプログラムについて知りたい」

「国産時計の最高峰」と名高いグランドセイコー。

2017年より母体となるセイコーから独立して以降、わが国のみならず、海外市場においても「最高の精度」「最高の外装技術」「ものづくりの情熱」を強みにシェアを拡大してきました。

そんなグランドセイコー、2021年10月1日より「グランドセイコー」の新しいアフターサービスプログラムを開始すると発表!

全世界で保証期間の延長および保証書を電子化が行われるようです。

そんなグランドセイコーの新アフターサービスプログラムについて知りたいという人は多いのではないでしょうか。

グランドセイコーはこの新しいアフターサービスプログラムにより、ロレックスやオメガの保証レベルに肩を並べることになります。

この記事ではグランドセイコーの新アフターサービスプログラムについて、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。

保証書の電子化についても紹介しますので、グランドセイコーの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。

グランドセイコーの保証期間が3年から5年へ延長!

グランドセイコーではこれまで3年間の保証期間が設けられていました。しかし、新しいアフターサービスプログラムの導入に伴い、2021年10月1日以降は保証期間が5年に延長されます。

なお、この新保証対象は2021年1月1日から9月30日までの期間にグランドセイコー製品を購入した顧客にも適応されるとのことです。

保証の対象は「ムーブメント、ケース、メタルブレスレット」で、正規店で販売されたモデルが対象となります。

国際保証書

近年の時計業界はスイスブランドを中心に、保証期間の延長が、まるで競うように行われています。

例えば2015年にはロレックスが2年保証から5年保証に。それを追う形でオメガも2018年に全ての時計が5年保証となりました。2019年からはリシュモングループに属するカルティエ、パネライ、IWC、ジャガールクルトが8年保証に延長しています。

この背景には各社のブランディングも十二分にあるでしょう。

すなわち、他社との差別化。そして「自社製品が上質であること」および「自社製品は末永く愛用しうる高級時計であること」への訴求と考えられます。

なぜなら保証期間を長くする、というのは、それだけ自社製品が「壊れない」「不良がない」ことへの自信の表れに繋がるためです。もちろん高級時計となると作り込まれているものですが、時計は精密機器といった性質上、初期不良や不具合が絶対にないとは言い切れません。また、使い続けていく中でパーツに摩耗が生じて、何らかの不調が出てくることもあるでしょう。

こういった背景がある中で保証期間を長く取ると言うのは、前述の通り「自社製品の不具合のなさ」「経年への強さ」に自信を持っているからに他なりません。もし不具合だらけで全部保証対象・・・なんてことになったら、ブランド側は大赤字になってしまいますよね。

グランドセイコー ケースサイズ

ユーザー側も、「5年保証」と太鼓判を押してもらうと何かと安心ですよね。

 

また、グランドセイコーを始めとした高級時計は、メンテナンスを施すことで末永くデイリーユースできることが前提となっています。保証期間を延長することでカジュアルウォッチとは一線を画した「一生もの」のイメージに寄与することとなり、市場で大きなアドバンテージを獲得することに繋がるというわけです。

 

ちなみにグランドセイコーはこの新アフターサービスプログラムの導入と併せて、価格改定を行います。この改訂は「値上げ」であり、また量販店での値引き販売を取りやめることも判明しました。

こういった高級化路線に加えてグランドセイコーは海外に修理拠点を作ったという噂もあり、保証期間の延長を実現するための環境が整ったのでは?とも推測できます。

さらにグランドセイコーでは保証書を電子化!

グランドセイコーの現在の保証書は紙形態(一部カード)ですが、新しいアフターサービスプログラムの発表に伴い電子化されることになりました。

保証書自体にQRコード方式かICチップ方式が採用されるのか、はたまたウブロのように完全電子化をし、時計そのものを保証書とするのかは明らかではありません。しかしながらブランド側はもちろん顧客にとっても迅速かつ適正なアフターサービス提供を志している、とのこと。

グランドセイコー 保証書

もっとも紙には紙の利点もあり、何かと味わい深いですよね。

とは言えサスティナビリティやSDGs(エスディージーズ)の一環もあり、ペーパーレス化は多くの企業にとってある種の課題。前述の通り電子化した方が情報を一元管理しやすいため、修理が必要となった場合に迅速なアフターサービスを受けることができるでしょう。

グランドセイコーの保証期間の延長だけでなく、保証書が電子化されたことは、世界に向けて大きなアピールとなると言えるでしょう。

 

まとめ

グランドセイコーの新アフターサービスプログラムについてご紹介致しました!

新しいアフターサービスプログラムにより、グランドセイコーはロレックスやオメガの保証レベルに肩を並べることとなります。

保証期間は5年に。電子化よって情報の管理もこれまで以上にスムーズになることでしょう。

これにより、グランドセイコーの評価はこれまで以上に高まっていくことが予想されます。

世界に追いつくだけでなく、追い越そうとするグランドセイコー。その勢いは留まるところを知りません。

当記事の監修者

廣島浩二(ひろしま こうじ)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチ コーディネーター
一級時計修理技能士 平成31年取得
高級時計専門店GINZA RASIN 販売部門 ロジスティクス事業部 メンテナンス課 主任

1981年生まれ 岡山県出身 20歳から地方百貨店で時計・宝飾サロンで勤務し高級時計の販売に携わる。 25歳の時時計修理技師を目指し上京。専門学校で基礎技術を学び卒業後修理の道に進む。 2012年9月より更なる技術の向上を求めGINZA RASINに入社する。時計業界歴19年

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