「グランドセイコーの人気モデルはどれ?」
「40代、50代男性に似合うグランドセイコーが知りたい」
ビジネスマンとして脂が乗りにのってる40代・50代が身に着ける腕時計とはどのようなものでしょうか。
ステータスや知名度重視でロレックス?30代から使い始めたオメガ?
スイス勢の華やかなブランドは魅力的ですが、日本が誇るグランドセイコーも最適な選択です。
若い方は地味と感じるかもしれません。
しかし、「正しく時間を刻む」という時計本来の機能を極限まで追究しており、国内外での評価は非常に高いものがあります。
また、近年ではブランディングの刷新が行われており、グランドセイコーの熟成された魅力と新境地は、さらに多くのユーザーが知るところとなりました。
そんなグランドセイコーの人気モデルが知りたいというビジネスマンの方は多いのではないでしょうか。
グランドセイコーの魅力は、ステータス性・高級感・嫌みのないデザイン性のバランスが秀逸なところでしょう。
この記事ではGINZA RASINの売上データをもとに、40代、50代の一流ビジネスマンにお勧めしたいグランドセイコーの人気モデルを紹介します。
グランドセイコーを選ぶべき理由についても解説しますので、高級時計の購入をお考えの40代、50代男性はぜひ参考にしてください。
目次
40代・50代のビジネスマンがグランドセイコーを選ぶべき四つの理由
1960年に誕生したグランドセイコーは、2020年で60周年を迎えました。
そんなグランドセイコーの15傑をご紹介する前に、40代・50代のビジネスマンに向けてのおすすめポイントをご紹介いたします。
理由①時計本来の機能性が重視されている
グランドセイコーのラインナップは、ロレックスの「デイトナ」「サブマリーナー」のようなモデルごとの区分けは最近まではありませんでした。
基本シリーズは「クォーツ」「メカニカル」「スプリングドライブ」とムーブメントの種類によって区分けされてきたのです。とてもシンプルですよね。
なお、2017年から母体のセイコーより独立化を図り、その際に「ヘリテージコレクション」「エレガンスコレクション」「スポーツコレクション」などといった区分けに刷新されました。
しかしながら新しいコレクション名の中でもムーブメントによる種類分けが基調となっており、グランドセイコーの伝統を感じますよね。
参照:グランドセイコー公式HP
このように、ムーブメントをブランドの中の一つの指標と捉えているグランドセイコーですが、それもそのはず。ムーブメントこそが同社のアイデンティティと言っても過言ではないためです。
そんなグランドセイコーが誇る三つの機構は、下記の通りです。
- クォーツ
- メカニカル
- スプリングドライブ
まずは、「クォーツを超えたクォーツ」と名高い、世界最高峰の高精度を誇るクォーツ。
あるいはスイス公認クロノメーター(C.O.S.C;精度の良さを示す指針として最も有名)を越える「新GS規格」をクリアしたメカニカル。
そしてゼンマイを駆動力とし、クォーツの高精度と機械式時計の力強さを手にしたスプリングドライブ。
グランドセイコーは創業以来、「スイスメイドの時計より精度が良い」と世界の人々にイメージしてもらうことが重要なポイントであったため、スイスのスタンダードを越える基準を設け、それをクリアしてきました。
グランドセイコーのコンセプトは「最高の普通」そして「実用時計の最高峰」
時間管理が問われる現代人が、日常で力を遺憾なく発揮できるのがグランドセイコー独自の味わいなのです。
グランドセイコーは部品生産から組み立てに至るまで全て日本国内で行う、日本の「モノづくり」の魂を今なお継承する腕時計です。
打倒スイスを掲げた当時の目標どおり、現在は「国産最高峰の機械式時計」ではなく、「世界のグランドセイコー」として認知されています。
理由②40代・50代にマッチしたデザイン性
グランドセイコーは派手ではないですが、「高級時計」として完成されたフォルムを持ちます。
実は細部にこだわっていて、例えば平面を主体としつつ、二次曲面(切り口が二次曲線になる曲面のこと)を取り入れてフォルムを構成することが一つのルールです。
また、ザラツ研磨と呼ばれる歪みのない美しい鏡面仕上げが丁寧に施されており、これらの相乗効果によってシャープで、かつ高級機らしい輝きを放つ一本に仕上がります。
また、視認性を重視しているため文字盤に余計なデザインは入っていませんが、インデックスや針にも同様の造形美が採用されており、上品な印象に一役買っています。
グランドセイコーが放つ高級時計に必須の「高級感」は、こういった丁寧な仕事によるものでしょう。
これらのグランドセイコー独自のデザイン哲学を、「セイコースタイル」と同社は称します。
ちなみに、冒頭でグランドセイコーは60周年を迎えたと述べましたが、セイコースタイルが確立したのは1967年と早い段階。「44GS」というモデルより、市場に送り込まれることとなりました。
理由③高いコストパフォーマンス
近年高級時計市場はますますの広がりを見せており、それにつれて人気と価格が釣りあがっている現状があります。
ロレックスの平均単価は100万円以上(人気のスポーツモデルともなると200万円超が当たり前)、IWCやフランクミュラーも現行品の並行相場は70万円以上が当たり前です。
グランドセイコーも2017年よりセイコーから独立し高級路線を歩んではいますが、それでも平均的な並行相場は30万円前後~70万円前後。ハイスペックなスポーツコレクションでも50万円台~が相場感で、そもそもの定価自体20万円台~30万円台のモデルも少なくありません。
グランドセイコーレベルの時計を30万円台で手に入れられるコストパフォーマンスの高さには驚きを禁じえません。
クォーツが最も安価で、メカニカル、そしてスプリングドライブと続きます。
また、グランドセイコーは品質が大変良く持ちがいいため、より価格を抑えられる中古を選ぶことも手です。
理由④確かなステータス性・海外ブランドとそん色のないブランド力
何度か言及しているように、グランドセイコーは近年ブランディングを大きく変えており、かつその試みが成功。ブランド力がいや増します。
そのきっかけは2017年。長らく母体であったセイコーから離れ、独立ブランド化を果たしました。
この独立化の目的には「グローバルブランドとしての成長」が一つとして挙げられます。事実、海外市場に向けた積極的な施策が行われました。
もともと、技術力やデザイン力と言った様々な「資産」を持つグランドセイコー。初期モデルの見事なリバイバルや新たなる「スポーツコレクション」の充実化。あるいは海外でのショップ展開の促進が功を奏し、グランドセイコーのグローバル化は好調と言っていいでしょう。
こういった海外ブランドと肩を並べるブランド力は、国内での評価を高めることにも繋がり、最近では若年層のグランドセイコーファンも獲得してきました。
そんなグランドセイコーの、驚くべき新境地が2020年9月に突如としてリリースされました。
これまで「最高の普通」がコンセプトであったことからコンプリケーションモデルはあまりなかった同社。しかしながら、「超複雑」にして「世界初」の、T0 コンスタントフォース・トゥールビヨンを発表したのです。ちなみに2022年にはこれをブラッシュアップし、腕時計への搭載を実現した「Kodo」を発表して世界を沸かせました。
これを契機に、ますますグランドセイコーのブランド力は高まることが容易に想像できますね。
T0を簡単に解説すると、コンスタントフォースおよびトゥールビヨンと呼ばれる超複雑機構を同軸一体化した、世界初の機械式ムーブメントです。
コンスタントフォースとは、精度がゼンマイの持続時間に干渉されない機構のことです。
トゥールビヨンとは精度を司る「テンプ」と言うパーツを専用キャリッジに入れてキャリッジごと回転させる仕組みです。これによって時計の姿勢や重力による、機械へのパーツ負荷を平均化させることが目的です。
言うは易し、の通り、この二つの機構は製造すること自体がきわめて難しく、実現しているブランドは限られています。
しかしながらグランドセイコーはこの二つを、さらに同軸上に一体化するという世界で初めての偉業を成し遂げました。
精度を追求し続けてきた、グランドセイコーならではの、希代の銘品と言えるのではないでしょうか。
なお、T0は同年7月に竣工した岩手県岩手郡雫石町の、「グランドセイコースタジオ雫石」で展示されています。
T0は本項でメインにご紹介するような実用モデルとはもちろん異なりますが、「これだけのことをやってのける」というブランド力は、確かなステータスに繋がります。
40代・50代以上のビジネスマンにとって、時計を選ぶ際の一つの指標に、このステータスはきわめて重要な立ち位置を持っているのではないでしょうか。
海外製と遜色のないブランド力、そこから導き出されるステータス。年を重ねて重要な役職に就くことの多い世代から、グランドセイコーが選ばれ続ける理由が垣間見えます。
40代、50代の一流ビジネスマンに似合うグランドセイコー15選
それでは40代・50代以上のビジネスマンに似合うグランドセイコーを、当店GINZA RASINで売れている順にご紹介いたします!
ヘリテージコレクション「雪白」 SBGA211
【材質】ブライトチタン
【ケースサイズ】41mm
【文字盤】ホワイト
【ムーブメント】スプリングドライブ9R65
【防水性】日常生活用強化防水(10気圧)
【定価】737,000円(税込)
さて、そんなSBGA211の特徴であり魅力は、愛称の由来にもなっている文字盤意匠ではないでしょうか。
文字盤の装飾には様々な技法がありますが、こういったざらつきのあるパターンは珍しいと言えます。文字盤の装飾と言うとギョーシェ彫のように、幾何学的なパターンが並んでいるといったものが多いためです。
雪白の名のように、雪が降り積もった山肌を思わせる色合い・パターンですね。
この意匠は、「信州 時の匠工房」から臨める穂高連邦の、降雪の時季を落とし込んでいるとのことです。ブルースチールの秒針が白によく映えています。
※信州 時の匠工房とは、グランドセイコー高級機の二大工房の一つ。スプリングドライブ製造が当工房で手掛けられています。
こういった「自然」をモチーフにした文字盤意匠は、グランドセイコーのお家芸の一つです。そして、なかなか他社が気軽に真似できるものでもありません。グランドセイコーの、非常に高度な技術力とノウハウが活かされています。
中古相場は60万円前後~。
先代SBGA011の方が少しお安く、状態良好な個体で40万円台後半~が相場感です。
スプリングドライブ搭載モデルはグランドセイコーの中ではハイエンドとなりますが、このくらいの価格帯だったら初めて高級時計をご購入になる方にとっても良い選択肢になりますよね!
おすすめポイント1
この雪白の意匠を実現するために、グランドセイコーでは金型からプレスで文字盤の原型を造り、さらにプレスで模様を型打ちしています。
そして切削した後、丁寧にメッキ・塗装を施す、と。もっともこの工法は珍しいものではありません。しかしながら、真鍮製の文字盤にこれほど細かなパターンを精密に施すことができるというのは高度な技術力なくして成しえません。
また、雪の銀白色を表すのは銀めっきです。もちろんめっきも、このような凹凸に施すことは製造難易度が高く、熟達した職人技に拠るところが大きいと言えるでしょう。
さらに分厚いクリアラッカーによって、経年によって塗装が剥がれて装飾が損なわれないよう、ひいては末永く美しい意匠を楽しめるよう、グランドセイコーらしい配慮がなされているのです。
さらに搭載するムーブメントは冒頭でもご紹介したように、スプリングドライブ9R65です。
スプリングドライブとはセイコー独自技術となっており、機械式時計の駆動力とクォーツ式時計の高精度を融合させた、夢の機械。長年精度・性能には並々ならぬ情熱を注いできた、グランドセイコーらしい新世代の機構と言えるでしょう。
スチールブルー針がスプリングドライブらしく、流れるようなスイープ運針を実現しており、内外ともに美を極めた一本となっております。
ヘリテージコレクション「44GS現代デザイン」 SBGA375
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】41mm
【文字盤】ブルー
【ムーブメント】スプリングドライブ9R65
【防水性】日常生活用強化防水(10気圧)
【定価】594,000円(税込)
二番目に人気のグランドセイコーは、「雪白」でもご紹介した、スプリングドライブ搭載モデルです。
さらにこちらは、同社が一貫して守り抜いてきた「セイコースタイル」の始祖となる、44GSを現代的に解釈した逸品となっております。
前述の通りセイコースタイルとは、デザインに関する文法です。
「平面を主体に二次曲面でデザインを構成する」「各面は原則鏡面(ポリッシュ)で、その鏡面は歪みを生じさせない」「多面カットのインデックス」などといった全部で9つの要素で成り立っており、これに則ることで、燦然と輝く腕時計がグランドセイコーの特徴であり魅力となっております。
中古相場はSBGA375・SBGA373ともに40万円台~。どちらもビジネススーツに非常にマッチするデザインが魅力です。
そしてこのセイコースタイルの礎を築いたのが、「44GS」です。これは、1967年に誕生した、二代目グランドセイコーです。
グランドセイコーは1960年、「スイス勢を超える高精度腕時計を作る」というコンセプトのもと、誕生しました。また国産腕時計としては異例の高価格帯となっており、以降、グランドセイコーは日本の高級時計ブランドの代表的存在となっていきます。
そんなグランドセイコーの二代目として誕生した44GSは、「一目で高級腕時計と分かる、三千と輝く腕時計に必要な要素」を盛り込んでいます。そして44GSで確立されたセイコースタイルは今なお根付いており、ゆえにグランドセイコーの外装の高級感は国内外で非常に高く評価されてきました。
44GSはグランドセイコーにとっても、特別な一本なのでしょう。
過去、復刻モデルなどといった形で、様々な44GS踏襲モデルがローンチされてきました。SBGA375は、2018年に発表された比較的新しいシリーズです。
歪みのない鏡面を実現するために施されたザラツ研磨によって、美しさと立体的な造形を獲得したケース・ブレスレット。そして深淵なるミッドナイトブルー文字盤が、まさにThis is the 高級時計。グランドセイコーらしい鋭く切り立った針・インデックスも引き立ちますね。
シルバー文字盤のSBGA373も同様に人気が高いため、併せてご紹介いたします。
このシルバーは厚銀放射仕上げと呼ばれる、グランドセイコーならではの文字盤です。
シルバー文字盤に筋目模様が放射状に広がっているのですが、文字盤に鏡面研磨や厚銀メッキを施すことで独特の効果を発揮しており、一般的なシルバーやサンレイ仕上げなどと異なる質感をお楽しみ頂けます。
エボリューション9「白樺」 SLGH005
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】40mm
【文字盤】シルバー
【ムーブメント】メカニカル9SA5
【防水性】日常生活用強化防水(10気圧)
【定価】1,045,000円円(税込)
三番目に人気が高いグランドセイコーは、自然からインスピレーションを受けた文字盤意匠が美しくも、独創性溢れるSLGH005です!
こちらは、岩手県雫石市に位置する「グランドセイコースタジオ(雫石高級時計工房)」から臨める白樺林を落とし込んだ2021年発表モデルです。これまでご紹介してきた「雪白」や厚銀放射仕上げなどとはまた違ったダイナミックなパターンですよね。
白樺の樹皮を思わせる型打ち模様に、さらに雪面を思わせる銀白色の輝きが特徴的です。
なお、このモデルは2021年に発表されましたが、文字盤のみならず外装やムーブメントも次世代仕様となっております。
まず特筆すべきは、Evolution 9(以下エボリューション9)。
2021年発表時は「Series 9」と銘打たれていましたが、これは従来のセイコースタイルを正統進化させた新コレクションです。具体的には、セイコースタイルが大切にしてきた「光と陰の間の美」をいっそう突き詰め、さらに質感や輝きを増したデザインを確立している、とのこと。
従来モデルと比べるとフォルムが結構変わっており、メリハリの効いたデザインに仕上がっていることが見て取れます。
※左が白樺 SLGH005 / 右が雪白 SBGA211。どちらも美しい外装だが、そのフォルムは大きく異なる。
さらに12mm厚と、薄型設計になっていることもエボリューション9のミソ。バックルも薄型化が図られており、装着感や上品さがいや増しました。
加えて搭載ムーブメントの9SA5も最新機種。
2020年、60周年モデルの内の一つであるSLGH003で限定品として搭載されましたが、2021年の当白樺モデルによってレギュラー化しており、量産が実現したことを示唆しております。
この9SA5は36,000振動/時のハイビートでありながらも、約80時間のロングパワーリザーブを確保したことが大きな特徴であり進化となります。
前述の通り、ハイビート機はエネルギー消費が激しい分、パワーリザーブが短くなりがちでした。
しかしながらグランドセイコーではこの度、新しい脱進機や工夫を凝らしたツインバレル等によって高効率稼働を実現し、高精度と高性能を両立させることを実現しました。
最新世代ムーブメントは裏蓋から鑑賞することが楽しめますので、ぜひこの一本でグランドセイコー最先端技術を存分にご堪能下さいませ!
実勢相場は90万円台半ば~。
また、2022年には最新世代スプリングドライブ9RA2(パワーリザーブ約5日間!)を搭載した新「白樺」SLGA009もリリースされております。
こちらは白樺は白樺でも、スプリングドライブが製造されている長野県「信州 時の匠工房」周辺から臨める、白樺林がコンセプトとなっているとのこと。確かに仕上げが雫石のそれとは異なり、
こちらはまだ流通が少なく、人気上位にランクインはしていないものの、入荷すると即完売モデル。今後入荷が増えていけば、グランドセイコーを代表する人気の逸品となることは間違いありません。
ヘリテージコレクション SBGV223
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】40mm
【文字盤】ブラック
【ムーブメント】クォーツ式9F82
【防水性】日常生活用強化防水(10気圧)
【定価】286,000円(参考)
当店のグランドセイコーの中で四番目に売れるモデルは、こちらの9Fクォーツ搭載SBGV223です!
例年一位か二位にランクインしておりましたが、生産終了によって少し入荷数が減ったこともあり、2022年は人気ランキングでやや順位を落とすこととなりました。とは言え、相も変わらずグランドセイコー人気を牽引する勢いを保っております。
3針+デイトのみというシンプルさが、グランドセイコーの上質さを際立たせますね。
前項でもご紹介したように、9Fクォーツとはグランドセイコー渾身の高精度ムーブメントです。9Fクォーツはグランドセイコーが「腕時計の本質を問い続けた」ゆえに生まれたと言います。そのため、精度が通常のクォーツとはケタ違い。なんと、年に±10秒ほどしか時間がずれないのです。
ちなみに一般的なクォーツですと、「月」に±15秒の誤差が生じると言われています。
また、「緩急スイッチ」によって、簡単に遅れと進みを調整できることができる等、細部にまでこだわり抜かれていることが、当ムーブメントから見て取れますね。
こういった経緯から、グランドセイコーのクォーツを持っている40代・50代というのは、機能性を重視する渋さを感じさせます。
これはビジネスマンとして、時間をしっかり管理する責任感を持つことにもなりますね。
中古相場が18万円前後~と、グランドセイコーの中でもおてごろなのが嬉しいところ。
ブルー文字盤のSBGV225だと、だいたい20万円前後~となっております。
シルバー文字盤のSBGV221は、だいたい17万円程度~です。
軽量なブライトチタン製SBGV229は、チタン素材ということもあり20万円台~と少し高値となりますが、非常によく売れました。
チタンはステンレススティールよりも軽量な一方で、堅牢性にも優れた素材です。最初にご紹介した「雪白」ことSBGA211にも使われていますね。
一方で加工が難しく、高級機のような仕上げを施すことが難しいとも言われています。しかしながらグランドセイコーでは合金によってこれを克服し、ステンレススティールにも劣らない美しい仕上げを施すこととなりました。
技術力に一家言持つ、グランドセイコーらしい逸品ではないでしょうか。
ヘリテージコレクション SBGR315
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】40mm
【文字盤】シルバー
【ムーブメント】メカニカル式9S65
【防水性】日常生活用強化防水(10気圧)
【定価】528,000円円(税込)
次にご紹介するのは、シンプルかつベーシックなデザインゆえに、幅広い年齢層から支持を集めるSBGR315です!
シルバーダイアルは放射が控えめになっているためクラシカルな印象を保ちますが、ブルーの秒針やグランドセイコーらしい切り立ったインデックス・針がいかにも高級機然としていることが、画像からも見て取れるのではないでしょうか。
これぞグランドセイコーといったテイストで、時代を超えて愛される一本となっております。
もっとも、直径40mmというこれまたスタンダードなケースはスーツの袖口からも存在感を放ってくれるというのも、嬉しいポイントですね。
搭載するムーブメントは、長らくグランドセイコーの基幹機として親しまれてきている自動巻きCal.9S65。
2010年に開発されたムーブメントで、グランドセイコーらしい高精度を28,800振動/時のハイビートで実現しつつも、約72時間のパワーリザーブを誇ります。
※テンプの振動数が高い「ハイビート」は高い精度を出しやすいですが、一方でパーツが摩耗しやすかったり、エネルギー消費が激しいためにパワーリザーブが短くなる傾向にあります。
グランドセイコーでは最新技術や加工処理によって、ハイビートを保ちつつも高性能化しているのだから驚きを禁じえません。
実用性にも非常に優れたSBGR315。
派手さはないのに、目立って人気なのも納得の仕上がりです。
なお、ブラック文字盤のSBGR317も2022年によく売れました。
中古相場はいずれも30万円台後半~となっております。
ヘリテージコレクション 60周年記念限定モデル SBGP007
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】40mm
【文字盤】ブルー
【ムーブメント】クォーツ式9F85
【防水性】日常生活用強化防水(10気圧)
【定価】440,000円円(参考)
何度か言及しているように、グランドセイコーは1960年、「スイスに負けない高精度腕時計」を志して創設されました。
今では国内のみならず世界でもその名を轟かせているグランドセイコーですが、2020年に60周年を迎えたということで、いっそう特筆すべきスペシャルなモデルがこの節目の年は続々発表されたものでした。
SBGP007も、そんなスペシャルモデルのうちの一つです。
グランドセイコーのブランドカラーであるネイビーブルーに、2020のパターンと一か所のGSロゴが施された文字盤。そして6時位置のファイブ・ポインテッド。スター、加えて赤い秒針がなんとも特別感を醸し出していますよね。
ちなみに9Fクォーツをご紹介しましたが、現在、新しいムーブメント9F85がリリースされています。現行も、9F85へと載せ替えが行われていきました。
新クォーツ9F85は、60周年記念として発表された、このSBGP007とともにローンチされました。新たに「時針単独時差修正機能」が備わっていることを大きな特徴とします。これは、時計を止めずとも時針を単独で調整できる機能です。これによって高精度は維持したまま、時差修正が可能となりました。
ちなみに60周年記念モデルの9F85では年差±5秒にまで追い込まれているため(通常モデルのカタログ値は年差±10秒)、いっそうの「グランドセイコーらしさ」が垣間見える一本ではないでしょうか。
裏蓋にはグランドセイコーのシンボルでもある獅子の、金のメダリオンが搭載されます。
なお、2,500本の限定生産とはなりますが、比較的国内市場には出回っています。
とは言え限定品は「いつでも気軽に入手できる」といった代物でもないので、本当に欲しい方は見つけた時に買っておきましょう!
中古相場は30万円台後半~です。
※余談ですが、グランドセイコーは1970年代~1980年代まで一時休眠状態となります。グランドセイコーは高級機械式時計がラインナップの中心であったためです。
どういうことかと言うと、この時期はクォーツ式腕時計がセイコーからリリースされたことを皮切りに、大量生産可能で高性能なクォーツ式時計が市場のシェアの大きい部分を占めていた背景があるのです。この一連の時代をクォーツショックと呼ぶこともあります。
しかしながら1988年、グランドセイコーは「年差±10秒」の高精度クォーツ腕時計で、再び時計市場に降臨することとなりました。クォーツ式腕時計は機械式時計よりも精度が出しやすいと言われていますが、それでも当時年差±10秒などという研ぎ澄まされた高精度を引っ提げ、さらに高品質な外装をも備えたのは、さすがグランドセイコーと言うべきか。
その後1993年に9Fムーブメントが開発され、1998年に機械式のラインナップが復活しています。
スポーツコレクション 60周年記念限定モデル SBGP015
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】40mm
【文字盤】ブルー
【ムーブメント】クォーツ式9F85
【防水性】日常生活用強化防水(10気圧)
【定価】440,000円円(参考)
もう一つ、グランドセイコー60周年記念モデルがランクイン!
9F85を搭載した、SBGP015です!
こちらも2000本限定とレギュラーモデルではありませんでしたが、2022年によく流通し、活発に売買されることとなりました。
スペックは前項でご紹介したSBGP007と大きく変わりませんが、こちらは「スポーツコレクション」!
現代において、多くのブランドで人気のジャンルというのはスポーツモデルです。スポーツモデルに決まった定義はありませんが、防水性や耐磁性などといったある程度の堅牢性を備えているとともに、スポーティーなデザインを有していることがほとんどですね。
一方でグランドセイコーはビジネス御用達のような側面が押し出ていたためか、スポーツモデルは決して主流ではありませんでした。しかしながら2017年の独立化を契機に、「スポーツコレクション」としてラインナップを確立。現在では、魅力的なスポーツモデルの数々をリリースし続けています。
SBGP015は、そんなスポーツコレクションの60周年記念モデル。
そのためブランドカラーである深みのあるブルーを湛えつつ、セラミックベゼルを搭載させることでスポーティーなデザインおよび性能を体現しています。
セラミックは傷つきづらく、また経年にも強いため、スポーツモデルらしいアクティブな性能を獲得することとなったのです。
ヘリテージコレクションに比べてエッジの効いた外装も、カッコイイですね!
SBGP015の中古相場は30万円台半ば~。
ただし限定生産ゆえ、いつでも手に入るといった代物ではありません。欲しい方は、見つけた時に買っておきたいですね!
ヘリテージコレクション SBGX263
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】37mm
【文字盤】シルバー
【ムーブメント】クォーツ式9F62
【防水性】日常生活用強化防水(10気圧)
【定価】253,000円円(税込)
次にご紹介するのも、9Fクォーツムーブメントを搭載したオーセンティックなグランドセイコーですが、こちらはスーツの袖口に収まる37mmのケースサイズが魅力の一本です!
メンズモデルのスタンダードと言うと40mmサイズのケースが一般的でしたが、近年では小径ケースもまたトレンドインしており、ビジネススタイルに非常にマッチしていますね。
なお、ムーブメントもケースに合わせて、小径化された9F62が搭載されております。9Fムーブメントらしく年差±10秒の高精度は堅持されているので、ご安心下さい。
37mmサイズのSBGX系も、バリエーションがあります。
現行ではブラックのSBGX261と、ブルーのSBGX265がラインナップされています。
いずれも中古であれば20万円を切る価格帯で入手できる一方でグランドセイコーらしい高級感ある外装や10気圧防水といった日々の仕事に耐えうるスペックは十二分。人気のほども頷ける一本です。
スポーツコレクション メカニカルハイビート36000 GMT SBGJ237
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】44.2mm
【文字盤】ブルー
【ムーブメント】メカニカル9S86
【防水性】日常生活用強化防水(20気圧)
【定価】792,000円円(税込)
オーセンティックなデザイン・フォルムが多いグランドセイコーとしては珍しく、スポーティーに寄ったSBGJ237。
ケースサイズ44.2mm、厚みは14.4mmと、非常にダイナミックに仕上がっていますね。ちなみに写真だとわかりづらいかもしれませんが、ベゼルはサファイアクリスタル製となっており、堅牢性を有することはもちろん、独特のツヤや肉厚さが存在感にも一役買ってくれています。
2017年以降、グランドセイコーは独立ブランド化を機に、自社ブランディングでも積極的に改革を行ってきました。
そのため「スポーツコレクション」からも力作が続々登場するに至っているのでしょう。
SBGJ237は2020年にローンチされましたが、発売後すぐに話題に。当店での初入荷は2020年10月末でしたが、販売から1週間程度で成約に至っており、その後も非常に高い回転率で売れてきています。
確かに肉厚ボディはダイナミックでありながら、グランドセイコーらしい丁寧に仕上げられた外装を備えているため、上品さも忘れていないのが当スポーツモデルの素晴らしい点です。
さらにムーブメントも、「グランドセイコーらしさ」が健在。
「ハイビート36000」とは、機械式時計におけるテンプの振動数が36,000/時(1秒間に10振動)ということ。
このテンプは振動数が高ければ高いほど、時計の正確性が向上する一方で、パーツ摩耗・劣化を促進してしまったり、パワーリザーブが短くなってしまったりする傾向にあります。そのためハイビートムーブメントというのは、どのブランドでも採用できるという代物ではありません。
しかしながらグランドセイコーでは、2009年にハイビートムーブメント9S85の開発に成功。グランドセイコーでは既に1968年にハイビート機の61GS開発に成功していましたが、今作では新素材や新開発パーツを用いることで、耐久性や持続時間を向上させています。そのため、この9S85はパワーリザーブ約55時間と、実用性にも長けていることが素晴らしいですね。
なお、SBGJ237は9S85にGMT機能を搭載した9S86が用いられています。
そのため時分針・秒針の他にホワイトのGMT針が併載されており、回転ベゼルと併せて第二時間帯・第三時間帯表示が可能になりました。
中古相場は70万円台~。
グランドセイコーの中ではやや高価格帯となりますが、存在感溢れるグランドセイコーをお求めの方は、ぜひ一度腕に乗せてみてほしいなと思います。
スポーツコレクション SBGP009
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】40mm
【文字盤】シルバー
【ムーブメント】クォーツ式9F85
【防水性】日常生活用強化防水(10気圧)
【定価】308,000円円(税込)
グランドセイコーが誇る9Fクォーツは、最新の9F85へと移行した旨をご紹介してきました。
そんな現行クォーツの中でも屈指の人気を誇るのが、こちらのSBGP009です。
歴代9Fクォーツモデルのようにシンプルでベーシックなデザインを踏襲しつつ、「時針単独時差修正機能」を備えた、新しいクォーツムーブメント9F85を搭載していることが特徴となります。
前述の通り、時間を止めることなく時針のみ動かすことのできる新機能は、海外出張や旅行の際に時差修正する際にとても便利。クォーツは一度止めてしまうと「秒」まで合わせなくてはならないものですが、この機能があれば秒針はそのままに時間だけを変更可能というわけですね。
なお、ネイビーのSBGP013も次いで人気の高いモデルでした。
その他ではブラックのSBGP011もオススメ。
クォーツは時刻・日付合わせの手間も少ないですし、グランドセイコーの特徴の一つを感じられますし、忙しいビジネスマンにまずお勧めしたいコレクションです。
中古相場は20万円前後~となっております。
エレガンスコレクション メカニカルハイビート36000 GMT SBGJ249
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】39.5mm
【文字盤】ブルー
【ムーブメント】メカニカル9S86
【防水性】日常生活用防水(3気圧)
【定価】814,000円円(税込)
同じくハイビート36000の9S×GMTの9S86を搭載したグランドセイコーですが、前述したスポーツコレクションのSBGJ237とは様相が大きく異なることが写真から見て取れるのではないでしょうか。雪白などとはまた違った文字盤意匠ですよね。
これは、2021年に発表された「二十四節気」シリーズの中の「小暑」が文字盤に落とし込まれた一本です。
2021年は、セイコー創業140周年でした。
セイコーから独立したとは言え、グランドセイコーからもこれを寿ぐ(ことほぐ)スペシャルモデルが多数リリースされていたのですが、セイコー2021年新作の一つのテーマに「日本の情感あふれる風景を表現」するというものがありました。
そしてグランドセイコーでは、もともとブランド哲学として”THE NATURE OF TIME”を挙げています。
そのためセイコー140周年記念モデルとしても、見事に日本の風光明媚な情景をモチーフとしたモデルがグランドセイコーから手掛けられることとなりました。
その一つが、この二十四節気シリーズです。
二十四節気とは、季節の移り変わりを示す区分です。一年間を春夏秋冬の4つに分け、さらにそれぞれを6つに分類することで、年間を通して24の季節を示したものとなります。
「春分」「立夏」なども、二十四節気の区分の一つです。
グランドセイコーではこの二十四節気のうち、「春分」「小暑」をメカニカルGMTムーブメント搭載モデルで、「寒露」と「冬至」をスプリングドライブムーブメント搭載モデルでそれぞれ表現しました。
こちらのSBGJ249は、「小暑」。なんとも涼やかな文字盤ですよね。
この文字盤は、グランドセイコー曰く「梅雨明けに吹く白南風(しらはえ)によって、湖や池の表面に起こる絶え間ないさざ波」をイメージしているとのこと。
ブルーの24時間針はもちろん、輝く針・インデックスが相乗効果となり、いっそうの美しさを醸し出しておりますね。
相場は70万円台~となっております。
スポーツコレクション GMT SBGN003
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】39mm
【文字盤】ブラック
【ムーブメント】クォーツ式9F86
【防水性】日常生活用強化防水(10気圧)
【定価】363,000円(税込)
何度かご紹介しているGMTは、現在地の他にGMT針を用いて、第二時間帯の同時表示を可能とした機構です。
グローバル化が進む昨今、大変人気の高い機構の一つとなっており、ロレックスやオメガ,パネライにタグホイヤー等の各人気ブランドも、リリースしています。
グランドセイコーもまた、同社らしく高性能なGMTモデルをいくつか展開しているのですが、他社とはちょっと違うこと。
それは、クォーツGMTをリリースしており、かつ時分針・GMT針いずれも太く美しい造形を実現しているのです。
と言うのも、クォーツはゼンマイを駆動力とする機械式時計に比べるとトルクが弱く、どうしても針が細くなりがち。さらにセンターにGMT針を取り付けるとなると、その重量は当然ながら上がってしまい、トルク不足に陥ってしまいます。
しかしながら9Fクォーツの醍醐味の一つ、それはトルクの力強さです。グランドセイコーのクォーツはクォーツでありながら機械式時計と遜色のないダイナミックな針を獲得しており、GMT機構でもその威力を発揮しました。
グランドセイコーがクォーツGMTをリリースしたのは2018年と結構最近。しかしながらその技術は既に成熟しており、2020年新作ではこちらのシルバー文字盤が美しい逸品がリリースされました。
流通開始から日が浅いにもかかわらず既に人気モデルに仕上がっており、入荷するとすぐに売れるほど!
実勢相場が30万円台前後~とコストパフォーマンスをきわめて優れておりますので、気になる方はぜひ一度お手に取ってみて下さいね。
なお、ブルー文字盤のSBGN005も、2019年にラインナップに追加されました。
赤のGMT針がブルーに映えて、スポーティーテイストの強いモデルに仕上がっております。
スポーツコレクション ダイバー SBGA461
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】44.2mm
【文字盤】ブラック
【ムーブメント】スプリングドライブ9R65
【防水性】200m潜水用防水
【定価】704,000円(税込)
夜光がたっぷりと施され、昼夜問わず高い視認性を誇る文字盤。堅牢で精悍なケース。そして逆回転防止ベゼルを搭載したアイコニックなダイバーズウォッチファンも多いのではないでしょうか。
グランドセイコーのスポーツコレクション ダイバー SBGA461は、そんな魅惑のダイバーズウォッチコレクションとなります。
ケース直径44.2mmの力強いケースが、腕元をかっこよく彩りますね。
ちなみに回転ベゼルは分解できる仕様となっているため、アフターサービス時にここを分解し、砂や細かな汚れを綺麗に取り除けるとのこと。こういった実用的な配慮も、グランドセイコーが手掛けるダイバーズウォッチといった様相です。
さらにグランドセイコーらしい丁寧なザラツ研磨や流麗なフォルムを有しているため、高級機としての風格も十二分です。
ケース直径は44mmオーバーと少し大きいものの、厚さは14mmに抑えられており、ダイバーズウォッチとしては肉厚すぎる印象はありません。
腕に沿ったケースフォルムと相まって、着用感にも優れます。
中古相場は65万円程度~。
定価も704,000円と、スプリングドライブかつハイスペックダイバーズウォッチと考えれば、この価格はかなり良心的と言わざるをえません。
初めて高級ダイバーズウォッチをご購入になる方にも、オススメしたい逸品です。
ヘリテージコレクション SBGA301
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】40.5mm
【文字盤】ブラック
【ムーブメント】スプリングドライブ9R65
【防水性】日常生活用強化防水(10気圧)
【定価】517,000円(税込)
ベゼルが絞られることで、セイコースタイルであるフラットな文字盤が強調され、洗練された印象が強まった一本がこちらのSBGA301です。
グランドセイコーが「都会的アクティブに寄り添う」と豪語するほど。
事実、「ノーマークなモデルだったけど、一目見て気に入った」と言ってご購入頂くお客様が結構多いモデルでもあります。
ヘリテージコレクションの一種であるため派手さは控えめなものの、広くなった文字盤が大胆なイメージを想起させますよね。
厚みは抑えられているため、装着感も抜群です。
派手すぎず、でも人と違った印象をも演出できる一本となっております。
エレガンスコレクション SBGA293
【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】40.2mm
【文字盤】オフホワイト
【ムーブメント】スプリングドライブ式9R65
【防水性】日常生活用強化防水(10気圧)
【定価】627,000円(税込)
グランドセイコーの売れ筋と言うと「ヘリテージコレクション」または「スポーツコレクション」がメインどころになりがちですが、むしろ時計通から熱狂的な指示を集めるのがこちらの「エレガンスコレクション」です。
エレガンスの名の通り端正でドレッシーなデザインを持った一大シリーズなのですが、限定品やスペシャルエディションで選ばれることも多く。どこか特別感が光ることも当該コレクションの特徴です。
こちらのSBGA293は限定モデルではありませんが、サファイアクリスタルガラスをボックス型に加工することで、あえて味わい深いクラシカルテイストを強調した一本です。
このガラス形状はかつてアンティーク時代のプラスティック風防等に見られた仕様。
しかしながらプラスティックよりもはるかに硬く加工が難しいサファイアクリスタルガラスで再現することは、きわめて難易度が高くなります。
しかしながらグランドセイコーではあえてコストをかけてこれを行うことで、エレガンスかつ通好みな一本に仕上がりました。
高機能なスプリングドライブを搭載させつつも、中古相場は40万円台~。
特別なグランドセイコーをお探しの方にお勧めできる一本です。
まとめ
グランドセイコーの時計を15本ご紹介いたしましたが、一見すると違いがわからないように見えるデザインも、それぞれに個性が垣間見えていますよね。
むしろ、内蔵されたムーブメントや品質を鑑みれば、唯一無二の独創性があると言っていいでしょう。
また、40代・50代のビジネスマンは、部下や上司・取引先や顧客など全方面に気遣いを求められる年代。
それなりのステータスがあって、高級感もあって、でも目上の方に嫌みのないデザイン性・・・
そういったサラリーマンにありがちな悩みを全て克服してくれるのがグランドセイコー。
かゆいところに手が届く、まさに日本企業ならではです。
当記事の監修者
田中拓郎(たなか たくろう)
高級時計専門店GINZA RASIN 取締役 兼 経営企画管理本部長
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
当サイトの管理者。GINZA RASINのWEB、システム系全般を担当。スイスジュネーブで行われる腕時計見本市の取材なども担当している。好きなブランドはブレゲ、ランゲ&ゾーネ。時計業界歴12年