「ハミルトンの時計にはどんな種類があるの?」
「ハミルトンの魅力や特長について詳しく知りたい」
20代・30代になると、これまで気にしていなかった社会人としての振る舞いが求められるようになりますね。
この流れの中で、今後は持ち物もランクアップさせていくことになるでしょう。
財布・靴・カバン・・・欲しいアイテムは人それぞれですが、ここで一つ「腕時計」にこだわってみませんか?
時計は時間さえわかればいいので、学生時代から使っていたチプカシで十分。
その考えは決して間違ってはいませんが、ビジネスシーンにおいて信頼を得るためにも、ステータス性を持つ高級時計を身に着けることをお勧めいたします。
おすすめのブランドは『ハミルトン』ですが、その理由や魅力について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
ハミルトンの時計は、高級腕時計の中では比較的リーズナブルな価格帯で、10万円前後からのラインナップ。
にもかかわらず、本格的な性能と十分な知名度を誇ります。
この記事ではハミルトンを解説するとともに、20代・30代の社会人から人気のシリーズ~ジャズマスターやベンチュラ、カーキフィールドなど~を、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。
ハミルトンをお勧めする三つの理由についても解説しますので、センスの良い高級時計をお探しの方はぜひ参考にしてください。
目次
ハミルトンをお勧めする三つの理由
10万円台、あるいは10万円以下で購入できるブランド時計は何もハミルトンだけではありません。
むしろ、生産技術の向上で、数万円クラスでもある程度の性能を誇る機械式時計がラインナップされていくようになりました。
では、そんな時代に、なぜハミルトンなのか。数あるブランドの中でも20代・30代のフレッシュな男性にハミルトンをお勧めする理由をご紹介いたします。
①本格的な高級時計を製造しているから
安価な時計にはない魅力。それは「本格的」かどうかが大きな割合を占めるのではないでしょうか。
ハミルトンは、現在はスイスのビエンヌに本社を構えますが、1874年にアメリカ・ランカスターで設立された老舗ブランドです(現在のブランド名は1892年~)。
しかも、当時ヨーロッパに出遅れていたあらゆる産業を大きく飛躍させたという、アメリカ史にとって意義深いブランドでもあります。
と言うのも、アメリカの広大な国土開拓に欠かせない鉄道。正確な時間計測ができないために悲惨な事故が絶えませんでしたが、1893年、ハミルトンの「ブロードウェイリミテッド」が鉄道会社の公式懐中時計に採用されたことで、細かな時間管理が可能となり、鉄道の発展に大きく貢献しました。鉄道の発展は、すなわち輸送手段や都市づくりの発展です。鉄道網が敷かれることで、アメリカ各地の産業が活気づいたことは言うまでもありません。
この出来事をきっかけにハミルトンは鉄道時計のパイオニアと呼ばれるようになります。
その後1919年にはアメリカ発の定期航空便の公式時計に。そして1930年代には多くの航空会社や陸海空軍でも需要を集め、「ハミルトンの時計=高い信頼性」という図式を時計業界で確立していきました。ちなみにJALもオフィシャルウォッチとしてハミルトンを採用しています。
この史実からおわかりいただけるように、ハミルトンの出自は「質実剛健な技術屋」です。
後述しますがハミルトンは国内外の人気ドラマや映画で用いられることもあり、「オシャレでハイソな時計」といった側面がフィーチャーされがちなのですが、実は歴史的に「産業や軍事用途で問題なく機能を発揮する」ことに主眼を置いてきたブランドとなります。
出典:https://www.instagram.com/hamiltonwatch/
さらに言うと、あらゆる分野でパイオニアであることもこのエピソードを裏打ちします。
例えばクォーツ時計。
1969年にセイコーがクォーツの市販化に成功し、「アストロン」として売り出したことは有名ですが、実はそれ以前にハミルトンがモーターを駆動力として動く電池式時計「ベンチュラ」を開発していました。精度面ではクォーツに及びませんでしたが、超小型電気モーターを腕時計に搭載させたという功績の大きさは計り知れません。
また、世界で初めてLED式デジタルウォッチ「パルサー」を作ったブランドとしても有名です。
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このように、長年に渡って上質な時計を作るのみならず、時代に即した新機構を開発し続ける・・・そんな姿勢は「本格的な高級時計」を製造することを可能にしています。
本格的な時計は、実用面が高いのみならず、末永く使い続けていけるような品質の良さを実現します。
初めて高級時計をご購入される20代・30代の男性陣は、ぜひ安価なカジュアルウォッチにはない、高級機ならではの本格的な味わいをハミルトンでご堪能ください。
②独創的なデザイン性
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ハミルトンは内部機構で高い評価を得ているお話をいたしましたが、外装面も完成された、まさに非の打ちどころのないブランド時計です。
ハリーウィンストンやティファニー、ラルフローレンなどアメリカ発の企業の多くに言えることですが、ヨーロッパとは異なるデザイン路線で、独自の世界観を築いていることが特徴。パッと見て奇抜さとか、あっと驚かされるような変わりすぎた趣向をしているわけではありません。
基本はオーソドックスで正統派の型の中で、自由な発想が息づいているイメージです。
ハミルトンもまた、フラグシップであるジャズマスターは、基本のラウンドケースに装着感を重視したブレスレットまたはエレガントな革ベルトを付属させており、定番を外してはいません。
でも、そんな中でも文字盤デザインや装飾で遊び心を加えている。こういった魅力があります。
例えば「オープンハート」と呼ばれる仕様。
文字盤の一部をスケルトナイズして内部機構を巧みにデザイン・アクセントとしているのですが、近年では珍しくない手法です。でも、ハミルトンのそれは、メカニカルすぎずエレガンスも大切にされているという名采配。
そのためスーツにマッチする美しさにもかかわらず、袖口からもわかるオシャレさを感じさせます。
こういった事実は20代・30代のオシャレ盛りの、でも上司やお客様の目が気になる社会人男子には嬉しいポイントですね。
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ちなみにハミルトンのデザイン性の高さは華やかな映画界やメディアが認めるところ。
不朽の名作『フロッグメン』(1951年公開)を筆頭に、『ブルーハワイ』や『ダイ・ハード』、『メンインブラック3』。国内でも映画『さらばあぶない刑事』『BRCK』、ドラマ『GTO』『踊る大捜査線』などの劇中で実際にハミルトンの腕時計が使用されました。
織田裕二さんや小栗旬さんなどは他の作品でも着用が確認されているので、個人的に愛用しているのでしょう。
このようにオシャレで、スイス時計やメイドインジャパンとはまた違った独創的なデザインは、ハミルトンを唯一無二の存在に押し上げています。
③高いコストパフォーマンス
機械よし、デザインよしにもかかわらず、ハミルトンが本当に強いと思うところは、非常にリーズナブルな価格帯であること。最強のコストパフォーマンスを誇っているのです。
ハミルトンクラスの腕時計を製造しようとすると、どうしてもコストがかかってしまい(機構が複雑になる機械式時計であれば特に)、20万円、30万円。あるいはそれ以上の価格帯になってしまいます。
しかしながらハミルトンは優れた生産ラインを確保し、高品質な時計を量産することに成功しています。これまた合理的なアメリカ生まれらしい発想ですね(現在はスイスメーカーですが)。
そのため、ハミルトン製品の多くの定価は数万円~20万円以下に抑えられています。
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なお、正規店は定価で購入することとなりますが、並行輸入店で購入するとさらに価格を抑えることが可能です。
並行輸入店とはメーカーから直接仕入れるのではなく、メーカーとは関係ないバイヤーや会社が、海外のブティックや市場などで買い付け販売する形態の店舗のことです。
定価に縛られることがありませんので、ほとんどのケースで定価より安く購入することができます。
ブランドによってはこういった並行輸入店と自社を区別するために、アフターサービスで差別したりするのですが(正規購入以外はオーバーホールが高い、など)、ハミルトンとともにオメガ、ブレゲなどが属するスウォッチグループでは特にアフターサービスでの差別はありませんので、並行輸入店での購入がお得かつお勧めです。
ハミルトンの人気シリーズ①ジャズマスター
出典:http://www.hamiltonwatch.com/ja/
ハミルトンにはいくつかのシリーズがあります。どれもステキで、何がいいか迷ってしまうかもしれませんね。
そこで、ハミルトンの人気シリーズと当店GINZA RASINでの売れ筋モデルをご紹介いたします。
まず最初にご紹介するのは、ハミルトンのフラグシップであるジャズマスター。
音楽のジャズの世界を再現した一大コレクションで、基本は「曲線が意識されたラウンドフォルムケース」というオーソドックスなスタイルが一貫しています。しかしながら文字盤デザインが本当に豊富で、まるで無数にあるジャズの楽曲を並べているかのようです。
それは、ただ色んな色や素材を加えた、という代物ではありません。前述したオープンハートからクラシックスタイルをフィーチャーしたドレスウォッチと、定番は崩さず、でも遊び心も忘れない。時計としての枠はあくまでも大切にしつつ、ジャズマスターらしさも出しているといった感じでしょうか。
バリエーションはありますが、いくつかの売れ筋ラインがあります。
①ジャズマスター オープンハート オート
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ジャズマスターと言えばコレ!
何度かご紹介していますが、何度見ても完成されたデザインであることを再確認してしまいます。
ジャズマスター自体優美なケースラインが特徴的なのですが、ともすれば地味ともとられがち。でも、オープンハートにすることで、唯一無二の存在感を獲得しました。
「時計のハート(心臓)を魅せる」とうモデル名も同社の粋のようなものを感じさせます。ちなみにモデル名の最後についたオートとは、自動巻きのことです。
ハミルトンはスウォッチに属するETA(現ブレゲ傘下)というムーブメントメーカーと共同で機械を作っているので、その性能のみならず見た目の美しさも高級機と遜色ないのが嬉しいところ。ちなみにETAは過去、オメガやブライトリング、カルティエにパネライ、IWCなどといった名門時計ブランドの製品に搭載されてきた歴史を持ちます。現在はスウォッチグループ以外には供給しないとしていますが、ある時期はスイス時計でトップのシェアを誇る企業でした。
つまり、ここで列挙した名機たちと比べてハミルトン製品は遜色ないことを意味します。
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ケースサイズは40mmと42mmがラインナップされており、いずれも使いやすいステンレススティールを採用。そのため価格を抑えることができ、定価は現行の全てのモデルで10万円台というお手頃さです。
防水性も5気圧が確保されておりますので、夏場の暑い時期でも着けこなすことができますね。
クールビズのジャケパンスタイルにも合いそうな雰囲気です。
代表モデルをご紹介いたします。
ジャズマスター オープンハート H32565735
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm
定価:105,840円
ジャズマスターに革ベルトを組み合わせた、とても上品でエレガントな逸品です。
黒文字盤は時計カラーの定番で、ビジネスでもフォーマルでも使いやすく、迷ったらこちらをお選びいただければ間違いないでしょう。
ジャズマスター オープンハート H32565155
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm
定価:114,480円
シルバー文字盤が気品溢れる一本です。
ブレスレットは結構太いのですが、細かなリンクで構成されているので、着け心地には定評があります。
ジャズマスター オープンハート H32705141
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:42mm
定価:128,520円
42mmの、やや大きめサイズのジャズマスターです。
大きいとは言え、ケースはジャズマスターらしい流麗なフォルムが活かされているため、悪目立ちせず控えめな存在感を放ってくれます。
ジャズマスター オートクロノ
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オートクロノは、自動巻きクロノグラフシリーズであり、ジャズマスターの基幹モデルとなります。
タキメーターベゼルは持たず、無駄な装飾の一切を省いたシンプルなデザインが何よりの特徴。1950年代~1960年代当時のヴィンテージクロノグラフを思わせる風合いです。
もちろん機構面でも、ハミルトンらしく高い信頼性を誇ります。
もともとハミルトンは、1969年、タグホイヤー(当時はホイヤー社)やブライトリングなどと共同で世界で初めての自動巻きクロノグラフ「クロノマティック」を開発したと言う経緯があります。このような歴史が、ハミルトン製品の現在の信頼性を作り上げているのですね。
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ジャズマスター オートクロノのラインナップは全てがステンレススティールで、42mmサイズの展開となります。
縦目と横目インダイアルの仕様違いはありますが、大きなスペックは変わりません。
また、これだけ高性能かつ洗練されたクロノグラフであるにもかかわらず、定価は20万円前後。ハミルトンの優れたコストパフォーマンスを最も感じられるシリーズではないでしょうか。
ジャズマスター オートクロノ H32596181
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:42mm
定価:199,800円
クラシックスタイルが多いオートクロノの中でも、インダイアルのカラーに変化球が加わり、モダンテイストが強くなった一本です。
インデックスも立体的なクサビ形がとられており、ジャズマスター屈指のオシャレさん。
なお、文字盤側はマットブラックですが、裏蓋がシースルーになっているので、オープンハート同様に機械を鑑賞することができます。
ジャズマスター オートクロノ H32546781
素材:ステンレススティール(PVDコーティング)
ケースサイズ:42mm
定価:222,480円
こちらは、ステンレススティールにPVD(physical vapor deposition)と呼ばれる、イオン化したチタンなどをコーティング加工したケースのオートクロノです。
ステンレススティールそのものの色合いとは全く異なる色付けをすることができるだけでなく、蒸着する処理技術のためただの塗装に比べて剥がれづらく、かつ耐久性もアップするという優れもの。このオートクロノも、まるでゴールドのような豪華な輝きをたたえることが特徴ですね。
元はステンレススティールですので、価格帯は変わらずリーズナブル。並行輸入店であれば10万円台から手に入れることが可能です。
③ジャズマスター クロノ クォーツ
出典:http://www.hamiltonwatch.com/ja/
「あまり時計に予算を割けない」
「使いやすい時計が欲しい」
そんな方にお勧めしたいジャズマスターが、クォーツ×クロノグラフのモデルです。
これまで機械式時計を中心にご紹介してきました。金属パーツで作られた機械式時計は昔ながらの機構ですが、電池を駆動力とし、機械的な構造が少ないシンプルなクォーツの方が安価で使いやすいモデルとなります。
とは言えシンプルゆえに、クォーツはクロノグラフなどのコンプリケーションを組み込むことは難しいとされています。
そこはクロノグラフの大家であるハミルトン。クォーツの使いやすさは活かしつつ、高性能なクロノグラフを搭載させることを実現しました。
42mmまたはダイバーズラインのシービューで44mmと大きいサイズ展開となりますが、クォーツは薄いのでオートクロノはスポーティー、クォーツは上品といった印象が強くなるでしょう。
なお、定価はほとんどのモデルが10万円をきるというリーズナブルさです。
ジャズマスター クロノ クォーツ H32612155
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:42mm
定価:98,280円
オーソドックスなシルバー文字盤に、随所にメタリックなゴールドがあしらわれたデザイン性豊かな一本です。
外装デザインは通常のジャズマスターですが、また違った魅力がありますね。
非常に安価でメンテナンスの手間もぐっと抑えられますので、オフ用のサブ機としてもお勧めです。
ジャズマスター シービュークロノ クォーツ H37512731
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:44mm
定価:108,000円
シービューは、ハミルトンのダイバーズラインです。通常のジャズマスターのエレガンスよりもスポーティーさがフィーチャーされたコンセプトとなっております。
逆回転防止ベゼルに44mmという大きいサイズのケース、そしてこのスポーティーさに裏打ちされるように、防水性は10気圧(100m)。近年ダイバーズウォッチが流行していますので、デザインがドンピシャな方も少なくないでしょう。
とは言えベゼルは細め、文字盤カラーもオーソドックスな黒ですので、スーツスタイルでも強すぎる主張はせず、袖口になじんでくれることでしょう。
④ジャズマスター シンライン
出典:https://www.hamiltonwatch.com/
2018年に、新たにジャズマスターに加わったシンライン。
thin+lineというコレクション名の通り薄型ドレッシーなラインなのですが、これまでのハミルトンとはちょっと異なります。
と言うのも、「カスタマイズが楽しめるタイムピース」というテーマがあり、ストラップをワンタッチで交換することが可能となったのです。
普通ベルト交換と言うとメーカーや時計店に持っていって専門スタッフにやってもらう。あるいは専用工具を使って行う、そんなイメージがあったかと思います。
しかしながらシンラインでは、搭載された「イージークリックシステム」によって工具いらずでワンタッチ交換が可能に。近年カルティエやパネライなどもこういったワンタッチでベルト交換を可能にしたシステム開発を行っているのですが、気分に合わせてベルトの色を変えたり、ちょっと古くなってきたかな?といった時の交換を行ったりが手軽にできるというのは、ユーザーにとっては嬉しいところですね。
出典:https://www.hamiltonwatch.com/
あらゆる革ベルトと、シンラインの気品ある薄型ケースが非常にマッチしたイメージです。
もともとゴツイモデルは少ないハミルトン製品ですが、冠婚葬祭などと言ったフォーマルシーンにも対応できるような薄型時計に仕上がっています。
ジャズマスター シンライン H38511553
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:42mm
定価:52,920円
クォーツムーブメントが搭載されたシンラインです。
自動巻きに比べてさらに薄型に仕上がっており、その厚みはわずか7mmほどとなります。
とは言えカレンダー機能が付属しており、従来のジャズマスターと変わらず5気圧防水を獲得していますので、使いやすさという点では抜群と言っていいでしょう。
ジャズマスター シンライン スモールセコンド クォーツ H38411783
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm
定価:54,000円
6時位置にスモールセコンドが携えられた一本です。
さらに流行りのグレー文字盤上にアプライド(立体的な)されたインデックスが並んでおり、非常に高級感溢れるモデルと話題です。
こちらもクォーツで初めてご自身で時計をご購入される方にとっても扱いやすい機構となっております。
⑤ジャズマスター ジェント
出典:https://www.hamiltonwatch.com/
「紳士」と名付けられたジャズマスター。
紳士と呼ぶにふさわしい、ダンディで大人な男性をイメージしたデザイン性が魅力です。
基本は3針+デイトのみのシンプルさで(派生モデルはあり)、エレガンスが強調されていることが特徴です。
とはいえどのジェントも文字盤にひと手間が加えられており、ハミルトンの外装面の細かなところでも妥協しない、時計メーカーとしての矜持のようなものを感じさせられます。
ジャズマスター ジェント クォーツ H32451151
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm
定価:77,760円
ミニッツサークルが黒く色づけられた、オシャレな一本です。
視認性が優先されており、無駄な装飾の一切はない。でも、こういった細かな遊び心がハミルトンらしい一本と言えます。
なお、オープンハートなどのモデルと異なり、ブレスレットはやや細め仕様。コマもさらに細かくなっておりますので、まさにジェントルマンにふさわしく控えめな上品さが溢れるモデルとなっております。
ジャズマスター ジェント クォーツ H32411735
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:38mm
定価:51,840円
これまでご紹介してきたジャズマスターは40mmオーバーのケースがメインでしたが、こちらは38mmと薄型小径が特徴的な一本です。
時計界では長らくデカ厚ケースが流行っていましたが、近年クラシック回帰の一環で、小さいサイズがよく出回るようになりました。
そのため40mm超えは大きかった、といった方はもちろん、スーツの袖口からはみ出すぎないモデルが欲しいといった方にもお勧め。黒文字盤というオーソドックスさも、使いやすくて良いですね。
ハミルトンの人気シリーズ②ベンチュラ
出典:https://www.instagram.com/hamiltonwatch/
ジャズマスターと双璧を成すハミルトンの代表シリーズと言えばベンチュラでしょう。ジャズマスターの方が派生モデルが多くなりますが、実際の当店での売れ筋は、僅差とは言えベンチュラに軍配が上がります。
もともとは世界初の電池式腕時計として1957年に誕生したモデルで、三角形のフォルムで作られたアシンメトリーのケースという斬新すぎるデザインが、当時大きな話題になりました。今見ても、モダンな美しさを感じさせますね。
ちなみに数多くの映画で用いられ、銀幕のスター達から愛されたモデルでもあります。
故エルビス・プレスリーさんは、自身の代表作『ブルー・ハワイ』(1962年公開)でベンチュラを着用して以来、プライベートでもずっと愛用していたと効きます。ハリウッドスターお墨付きの高いデザイン性というわけですね。
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確かに、細かいディテールを見てみると、その意匠のどこからどこまでもこだわりぬかれていることがわかります。
まず、アシンメトリーのケースはところどころに立体感が強調されており、特にベゼルからエンドピースにかけて切り立ったラインがさらなる独創性を増しています。ラグは持たずシームレスなラインを描いており、非常にエレガントな印象が強くなりますね。
ベンチュラは、ハミルトンの一つのアイコンのようなものです。
そのためベンチュラを着けている方を見ると、スーツの上からでもすぐにそれとわかります。
それくらい、強烈なまでのインパクトを有していると言っていいでしょう。
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ルイヴィトンなどにも言えるが、アイコンを持つというのは非常に大切。実際、ルイヴィトンを買うなら一目でそれとわかるモデルが欲しい、と言ったニーズがあるからこそ、ダミエやモノグラムと言った、アイコンが目立つ製品が売れているのですよね。
「人と違った時計が欲しい」
「スーツスタイルでもオシャレを楽しみたい」
「女の子に『オシャレな時計着けてると思われたい』」
そんな20代・30代男性に自信を持ってお勧めしたいのがベンチュラとなります。
なお、ベンチュラも5気圧防水がスタンダードとなります。
ベンチュラの代表シリーズをご紹介いたします。
①ベンチュラ クォーツ
出典:https://www.hamiltonwatch.com/
「電池式時計」として生まれたベンチュラは、やはりクォーツを豊富にラインナップしていることで有名。ジャズマスターももちろんクォーツは人気ですが、どちらかと言えばオープンハートなど自動巻きのイメージが強いかもしれませんね。
ベンチュラのクォーツモデルは往年の名作といった印象も強く、既に時計を何本か所有している方であっても好んで着けている、といった方もいらっしゃいます。
ベンチュラ デニム H24411941
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径33mm
定価:98,280円
当店での一番人気はコレ!
ベンチュラの中だけではなく、ハミルトンで一等人気があります。
デニムがかなりオシャレですが、ベンチュラ誕生60周年にあたる2017年に発表されました。
当シリーズが発表された1950年代当時、若者の間で流行していたデニムを文字盤やベルト素材にあしらった、とのことです。
デニムですので職場によっては敬遠されてしまうかもしれませんが、定価は10万円以内、並行輸入店であればさらにお安く5万円~でお買い求めいただけます。そのため、仕事用の真面目な一本の他、プライベート専用のサブ機として購入してもいいでしょう。
ベンチュラ クォーツ H24411732
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径33mm
定価:98,280円
こちらのクォーツベンチュラは、映画『メンインブラック』でJ(ウィル・スミスさん)が身に着けたモデルです。
映画特別モデルと言うわけではありませんが、ベンチュラの持つエレガントなイメージとブラック文字盤が、メンインブラックの世界観とよくマッチしています。
ちなみに文字盤デザインは1950年代当時のベンチュラのものが踏襲されています。中央の波形はオシロスコープに表示される周波数を、エンボス加工が施されたインデックスは原子を表しているとのこと。1950年代は半導体が発展したり、テレビ放映が始まったりと、電子機器の幕開け時代です。そんな中で電池時計をいち早く確立したハミルトンの歴史を体現するかのような文字盤デザインなのです。
H24412732
ちなみに『メンインブラック2』『メンインブラック3』では、Jの時計はこちらシフトしています。
ベンチュラ ブレス H24301111
素材:ステンレススティール(PVDコーティング)
ケースサイズ:直径33mm
定価:109,080円
まるでゴールドのような美しい輝きを放つこちら。PVDコーティングが施された、オシャレな一本です。
ジャズマスターの項でもご紹介したように、近年流行りのPVDコーティングは、ステンレススティールでありながらもゴールドの輝きやゴージャスさを味わえる、それでいて強度は妨げないという、優れた表面加工処理となります。
ベンチュラのエレガントなボディにPVDのゴールドがよくマッチしていますね。
なお、こちらのモデルはフレキシブルな蛇腹ブレスが採用されており、快適な装着感で定評があります。
②ベンチュラ オート
ベンチュラにも自動巻きモデルが存在します。
クォーツベンチュラに比べるとケースにボリュームが出ており、こちらの精悍なタイプが好み、といった方もいらっしゃいます。
いくつかの派生モデルが存在しますが、やはり文字盤がスケルトナイズされた一本が人気。外装のみならず、内部機構にもこだわるハミルトンらしい一面ですね。
なお、自動巻き機構ですのでクォーツよりかは価格は上がりますが、それでも10万円台~。
コストパフォーマンスの優秀さにかけては、他社の追随を許しません。
ベンチュラ オートマティック スケルトン H24515551
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦39mm×横34mm
定価:135,000円
文字盤・裏蓋ともにスケルトンになり、表裏からハミルトンのムーブメントが見られる仕様となった一本です。
ケース厚は約12mmほどと、クォーツに比べれば(先ほどのH24411941は10mm程度)ボリュームがあるとは言え、それでも薄型な方ですね。
なお、裏蓋のシースルーも見せ方を工夫していることがポイント。
エレガントに身に着けられる自動巻きモデルをお探しの方にお勧めです。
③ベンチュラ エルビス80
出典:https://www.instagram.com/hamiltonwatch/
エルビス80もまた、故エルビス・プレスリーを称えて発表されたモデルとなります。
2015年、エルビス生誕80周年を記念したアニバーサリーモデルで、以来ベンチュラを代表する一大コレクションとなっております。
エルビスは映画俳優であり、ロック・ミュージシャンとしても高名ですね。
そんな彼の自由で男らしい生き様を表現した、とのこと。通常ベンチュラに比べて縦42.5mm×横44.6mmと大振りなところも、特別感が溢れていますね。
ベンチュラのデザインは好きだけど、ちょっと小さすぎるかな?そんな方にはぜひ試着してみてほしい一本です。
出典:https://www.hamiltonwatch.com/
なお、当モデルのもう一つの特徴として、搭載するムーブメントCal.H-10の妙もお伝えしなくてはなりません。
なぜなら、生誕80周年にちなんで、パワーリザーブ(持続時間)が80時間となっているのです。
現在パワーリザーブの長時間化が顕著で、70時間はスタンダードとなってきました。しかしながら80時間というたっぷりの時間と、それでいて厚みを抑えた設計(ケース厚はわずか11mm。先ほどのオートより厚みに関してはダウンサイジングされている)を実現しており、ハミルトンの高い時計製造技術を感じさせる一幕です。
ベンチュラ エルビス80 オート H24555181
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦42.5mm×横44.6mm
定価:213,840円
エルビス80の、文字盤がスケルトン仕様となった一本です。
ただ全てのムーブメントを魅せるだけでなく、ストライプのベースから交互にメカニカルな表情を出している、というのがデザイン性の高さを感じさせますね。
ブレスレットには蛇腹を使用しており、やはりエルビスの自由な生き方がインスパイアされたモデルとなります。
ベンチュラ エルビス80 クオーツ H24551731
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦42.5mm×横44.6mm
定価:129,600円
エルビス80にもクォーツモデルが存在します。
エルビス80はハイエンドの位置づけですので、自動巻きですと定価20万円超えと、どうしてもハミルトンウォッチの中では高くなってしまいますね。しかしながらクォーツであれば機構がシンプルですので、ぐっと値段を抑えた価格です。
それでいてエルビス80の精悍さや、コンセプトは味わえますので、ぜひ価格面でエルビス80を躊躇してしまっている方は、こちらを選んでみてくださいね。
ハミルトンの人気シリーズ③カーキシリーズ
出典:https://www.instagram.com/hamiltonwatch/
ハミルトンの時計で「カーキ」と付いたものはミリタリーウォッチ(軍用時計)のラインとなります。
第二次世界大戦下において、米軍兵士たちから実際に親しまれていた時計群がオリジナルで、ジャズマスターやベンチュラと比べてかなりのハイスペックさが自慢。軍の任務に耐えうる堅牢性や防水性、どんな時でも時刻を確認しやすい視認性、厳密な時間管理が問われる作戦中にこそ真価を発揮する信頼性などに重点が置かれたシリーズとなります。
また、ハミルトンはもともとアメリカで長らく親しまれてきた時計メーカーであることはご存知の通りですが、そんな背景があってかアメトラ(アメリカン・トラディショナル)感満載のデザインもカーキシリーズの魅力。
スイス時計メーカーでもミリタリーウォッチは少なくありませんが、カーキはまたどこか違ったヴィンテージ感や、ハイスペックなのにどこかハンサムな顔立ちは、アメトラの系譜をひいていることが大きいのでしょう。
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また、カーキシリーズは、陸・海・空それぞれでシリーズ展開しており、いずれも各々で高いデザイン性を獲得しています。
まず、陸が「カーキフィールド」。カーキシリーズの中では定番であり、落ち着いたヴィンテージ感がスーツスタイルでも悪目立ちしないと話題です。
海は「カーキネイビー」。いくつか派生モデルがあるのですが、かつてハミルトンが初めてハリウッド映画と関わりを持つきっかけとなった『フロッグメン』(1951年公開)で使用されたモデルのDNAを受け継ぎます。
空は「カーキ アヴィエーション」。パイロットウォッチとなりますが、全ての製品でプロユースに耐えうる設計となった優れもの。
それぞれをご紹介いたします。
①カーキ フィールド
出典:https://www.instagram.com/hamiltonwatch/
前述の通り、陸・海・空の「陸」を担うのがカーキフィールドです。
1940年代、実際に米軍で使用されていたハックウォッチをオリジナルにとった歴史あるミリタリーウォッチ。「ハック」とはリューズを引くと秒針が止まり、秒まで正確な時刻合わせが可能になるというストップセコンド機能を指します。
今でこそ多くの時計に付加された機能ですが、もともとは秒単位のスケジュール管理が必要な軍人発のもの。ちなみにハックとは軍隊で使われていた掛け声が由来となっています。
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このコンセプトを受け継いだアイデンティティもさることながら、カーキ フィールドの魅力は何と言ってもそのヴィンテージなデザイン!
1940年代~1950年代に用いられていた視認性を最優先した、実直な男らしい顔立ちが人気の秘訣となります。
ただ、1940年代当時のミリタリーウォッチは手巻き式でしたが、現在の主流は時代に即した自動巻き及びクォーツ。
ムーブメントにはジャズマスターなどと同様にETA社の信頼性高い機械が搭載されていますので、正確なスケジュール管理が求められる社会人も安心の仕様となっています。
ちなみにスタンダードモデルは10気圧防水(一部5気圧防水もあり)。
さすが堅牢性は、軍用時計を受け継ぐだけありますね。
カーキフィールド オート H70595523
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm
定価:84,240円
アイボリーの文字盤が、いかにもヴィンテージといった面持ちのこちら。
ケースのツヤ消し仕上げやオーセンティックな革ベルトが、カーキ フィールドらしさを表しています。
なお、自動巻きムーブメントを搭載していますが、エルビス80でもご紹介した約80時間のロングパワーリザーブを有したCal.H-10が搭載されています。
ミリタリーウォッチとは言え武骨さは少ないので、ちょっとしたパーティーシーンにも着けていきたい一本です。
カーキフィールド チタニウム H70575733
素材:チタン(PVDコーティング)
ケースサイズ:直径42mm
定価:113,400円
チタンにPVD加工を施し、オールブラックの精悍さを有したカーキフィールドです。
42mmとやや大きめですが、チタン製のため重量はわずか63gほど。
また、夜光塗料がついているため、暗い場所でも時刻確認ができるのが嬉しいところ。
なお、こちらのCal.H-10を搭載しており、約80時間のロングパワーリザーブを誇ります。
カーキフィールド クォーツ H68201963
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径38mm
定価:51,840円
こちらはクォーツを搭載したカーキフィールド。
今流行りのカーキ文字盤にNATOストラップを合わせた一本となります。
お手頃価格なうえに防水性は10気圧(100m)。非常にコストパフォーマンスに優れたハミルトンウォッチです。
カーキ フィールド メカ オフィサー H69419933
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径38mm
定価:62,640円
もともと1940年代に使用されていたカーキの原型は、手巻きでした。
そんなオリジナルを踏襲し、手巻き式ムーブメント×一切の無駄をそぎ落とし、ミッションの遂行のみに特化したシリーズがカーキフィールド メカです。
オリジナルが元になっているとは言え、スペックは現代版にアップデートされております。搭載するムーブメントCal.H-50は約80時間のパワーリザーブ、精度面でも定評のある名機です。
なお、カーキフィールド メカは5気圧防水となります。
②カーキ ネイビー
出典:https://www.instagram.com/hamiltonwatch/
カーキフィールドと時を同じくする1940年代、米国海軍特殊部隊の任務に携行されていたミリタリー・ダイバーズウォッチから端を発するカーキ ネイビー。
この特殊部隊には、「フロッグマン」も含まれました。
フロッグマンは直訳すると「カエル男」です。転じて、水中で軍事活動を行う、潜水工作員を指して使うようになりました。
その複数形にあたる『フロッグメン』。1951年、実際のフロッグマンを基に製作・公開されたハリウッド映画が同タイトルですが、その際、ハミルトンの時計が提供されることとなりました。
何度かご紹介しているようにハミルトンは映画界と関わりの深いブランドですが、『フロッグメン』がその契機となった作品です。
そして、このフロッグメンで使われた時計をフィーチャーしたのが、現行のカーキネイビーとなります。
出典:https://www.instagram.com/hamiltonwatch/
実際の軍事下で使われた時計がモチーフとあって、高い防水性を誇る気密性高いケースにガッシリとしたラグ、ダイビンググローブを着けていても操作しやすい逆回転防止ベゼルなど、スペックもコンセプトに沿うようにこだわっているのがハミルトンのすごいところ。
なお、防水性はスタンダードモデルで10気圧または30気圧。ものによっては100気圧(1000m)もの高さとなり、他社メーカーと比べてもトップクラスのダイバーズウォッチと言えるでしょう。
カーキネイビー オープンウォーター H77805335
素材:チタン
ケースサイズ:直径46mm
定価:172,800円
「オープンウォーター」は、前述したアメリカ海軍特殊部隊のためにハミルトンが供給していた、そして『フロッグメン』で活躍したモデルを基に製作された一本です。
そのため100気圧防水という、非常に堅牢な時計であることが特徴。
ケースサイズは46mmとやや大きいですが、チタン製のため重量は134g。ラバーストラップ搭載型となりますので、非常に軽やかな着け心地が提供されています。
なお、こちらもパワーリザーブ約80時間のCal.H-10搭載機となります。
カーキ ネイビー ビロウ ゼロ H78585333
素材:ステンレススティール(PVDコーティング)
ケースサイズ:直径46mm
定価:210,600円
「ビロウ ゼロ(below zero)」のモデル名通り、ゼロから始まるインデックスとリベットが四隅に取り付けられたデザインがかなりインパクト大なこちら。同じくフロッグマンたちが実際に使っていたモデルのリバイバルとなります。
圧倒的な存在感を放つ本格スポーツウォッチであることは言わずもがな、1000m防水機能に加え、ヘリウムエスケープバルブを搭載するなど、プロユースがとことん打ち出された一本です。
ステンレススティールにPVDコーティングをしたことで、見た目通りのずっしりとした重量感が着けごたえ抜群。
なお、映画『オデッセイ』にて、マーク・ワトニーさんが着用していたモデルとなります。
③カーキ アビエーション
出典:https://www.instagram.com/hamiltonwatch/
パイロットウォッチと言うとIWCやブライトリングがまず思い浮かぶかもしれませんが、ハミルトンも大家として遜色ありません。
まるで航空機のコックピットから持ち出してきたかのような計器然とした顔立ち。空という過酷な状況下でも陸上と同じようにその機能を発揮する信頼性。操縦桿から手を放さずにすぐに時刻を読み取れる高い視認性など、パイロットウォッチらしい理念を大切にした意匠が何よりの特徴です。
ちなみにカーキアビエーションは初めて高級時計をご購入される方だけでなく、ある程度時計にお詳しい方も支持するモデルの一つです。
本格的な時計が欲しい。人から一目置かれるような時計が欲しい。そんな20代・30代の男性にも自信を持ってお勧めしたいのがカーキアビエーションです。
カーキ アビエーション パイロット パイオニア H76455133
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm
定価:124,200円
厚みのあるしっかりとしたケースを使ったこちら。1970年代にイギリス空軍に供給していたパイロットウォッチのリバイバルです。
ケースの左右が非対称になっているのがおわかりいただけるでしょうか?これはミリタリーウォッチによく採用される仕様で、ドーム型サファイアクリスタルと合わせて、往年のミリタリーテイストを存分に味わえることが魅力です。
ちなみに2時位置のリューズは文字盤外周のミニッツサークルに連動したもので、これを動かすことでサークルが稼働し、60分までのカウントダウンが可能となりました。
ムーブメントはパワーリザーブ約80時間のCal.H-10を搭載しています。
カーキ アビエーション ワールドタイマー クロノグラフ H76714135
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径45mm
定価:159,840円
非常にメカニカルな文字盤デザインをしたこちら。クロノグラフとワールドタイマー(外周に主要都市が印字されたインナーベゼルがあり、ここで各国の自国を視認できる)を搭載したクォーツモデルです。
クロノグラフとワールドタイマーの切り替えは10時位置のプッシャーで行い、2時位置の表示でどちらが機能しているかを確認できます。ちなみに1~12のアラビアインデックスはクロノグラフ切り替えで分表示に。
非常に機能性に優れておりますが、それもそのはずエアレースで高名なニコラス・イワノフ氏とのコラボレーションモデルとなります。
ニコラス・イワノフ氏はエアロバティックス(曲芸飛行)の名手ですが、ハミルトンがスポンサードしています。その関係性を表すために2016年、この腕時計が発表されました。
ハミルトン屈指のコンプリケーションモデルとして、異彩を放つ存在です。
ハミルトンの人気シリーズ④アメリカンクラシック
出典:https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/
ジャズマスターやベンチュラ、カーキシリーズなどと比べると聞きなじみのないアメリカンクラシック。
こちらは19世紀の、ハミルトン創業時にブランドに息づいていた、アメリカのものづくりのスタイルをムーブメントで体現したと同社が語る一大コレクションです。
「合理主義」に特化したシリーズで、奇抜さではなく汎用性を、何か特別なことではなく日常に根差す時計であることが大きな特徴です。
いくつかの派生モデルが存在しますがいずれもエレガンスとクラシックさにベースデザインが置かれており、フォーマルシーンにも着けていけるような時計が欲しいと言った方々から人気を集めております。
①イントラマティック
出典:https://www.instagram.com/hamiltonwatch/
「イントラマティック」は直訳すると「内部の自動巻き機構」となります。
その名の通り、38mmまたは42mmケースに薄型自動巻きムーブメントが収められたシリーズとなりますが、「薄型」ということが大きなポイント。また、ケースフォルムや文字盤カラーなども奇抜さはなく、非常にエレガントなドレスウォッチに仕上がっています。
よく知られたアメトラとはちょっと違った、往年の西洋文化との融合を感じさせる逸品です。
アメリカンクラシック イントラマティック オート H38455731
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径38mm
定価:98,280円
38mmという小径ケースに黒文字盤。まさにドレスウォッチの王道である一本がこちらのイントラマティックです。
王道とは言えわずかに婉曲したラグや優美なケースラインがハミルトンらしいデザイン性も醸し出しており、大人男子必携の一本ではないでしょうか。
②スピリット オブ リバティ
出典:https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/
「自由の精神」というシリーズ名を持つこちら。18世紀に活躍した法律家であり、植民地時代の民主化に大きく貢献したアンドリュー・ハミルトン氏に名前をちなみます。
氏はまさに言論の自由のために戦った方で、その精神を時計に落とし込んだとのこと。
ケースや文字盤デザインはヴィンテージ感が溢れつつ、カーキシリーズとはまた違ったドレッシーな印象を強めました。
自動巻きムーブメント搭載、42mmケースにクロノグラフまたは3針機構の2展開となります。
なお、裏蓋にはアンドリュー・ハミルトン氏の名言が刻まれています。
曰く、「Without liberty, life is a misery.」(自由なき人生はみじめである)。
アメリカンクラシック スピリットオブリバティ H32416781
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm
定価:205,200円
アンティーク・クロノグラフを思わせるデザインが魅力のスピリットオブリバティ クロノ オート。
パワーリザーブ約60時間を有するムーブメントCal.H-21を搭載しており、「21世紀を邁進する原動力」とハミルトンが自負します。
デザインはヴィンテージですが機能は最先端と言えるでしょう。
アメリカンクラシック スピリット オブ リバティ H42415591
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm
定価:124,200円
3針+デイト表示のみというシンプルさですが、グレー文字盤を使うことで個性を発揮することとなったこちら。お馴染み80時間パワーリザーブのCal.H-10を搭載しております。
スーツの袖口から目立ちすぎずファッションの邪魔もしないうえに、5気圧防水と日常使いに便利なスペックを有しております。普段の社会人生活のお供として自信を持ってお勧めいたします。
まとめ
ジャズマスターやベンチュラ、カーキシリーズなど、20代・30代男性から支持をされており、かつこれから初めて高級時計を購入しようと思う方にお勧めのハミルトンウォッチをご紹介いたしました。
ハミルトンはリーズナブルであるにもかかわらず、本格的で高級感のある時計製造に長けていることが特徴です。それは、ハミルトン自身が長い歴史の中で、時計製造のノウハウを磨いてきたからこそなせる業と言えます。
スーツにベストマッチするモデルばかりが多いのも若手には嬉しいところ。
ぜひ一度、ハミルトンの時計を試着してみてください。きっと、その世界観の一端が感じられます。
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。