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防水性1000m超えのハイスペック ダイバーズウォッチ15選
最終更新日:
回転ベゼルで特徴づけられる独特のデザインに、深海での水圧に耐えうる堅牢なケース。
ダイバーズウォッチは実際にダイビングや潜水での作業を行わない方にも、非常に高い人気があります。
ロレックスのサブマリーナやオメガのシーマスターシリーズは街中で装着している方を見たことがあるかもしれません。
ダイバーズウォッチの条件として300m程度の防水性能が挙げられますが、1000m超え防水という驚異のスペックを持ったモデルが存在することをご存知でしょうか。
今回はそんな超ハイスペック・ダイバーズウォッチ15選をご紹介いたします。
モデルの特徴やスペックの秘密、そのスペックにふさわしいカッコよさ・・・
各ブランドの技術が活きた極限の世界をお楽しみください!
目次
1000m超え防水ダイバーズウォッチ
水が持つ力を水圧と呼び、水深1000mでは100気圧、つまり約100kgの重さがかかることになります。
腕時計の顔の直径は大きいものでも5cmほどのため、そこに100kgもの力が加わる・・・
高い防水性を確保するには、水や圧を内部に入れない堅牢なケース、潜水時に使用するヘリウムガスを上手に逃すヘリウムガスエスケープバルブなど、高度な技術が必要なことがおわかり頂けるのではないでしょうか。
①ロレックス シードゥエラー ~1220m防水~
出典:https://www.rolex.com/ja/watches/baselworld/new-sea-dweller/m126600-0001.html
ダイバーズウォッチの先駆・サブマリーナの上位機種として1967年に誕生したシードゥエラー。
モデル名は「海の居住者」を意味します。
堅牢で1220mの潜水も耐えるオイスターケースに逆回転ベゼル、ダイビングスーツの上からでも着脱が容易なダブルエクステンションシステム搭載クラスプとダイバーズウォッチに必要な機能全てを備えます。
2008年、一度生産が終了したかに思われましたが復活。
とりわけ2017年のバーゼルワールド発表されたRef.126600はシードゥエラー誕生50周年ということも重なり大きな注目を浴びました。
ケース径が43mmに大型化し、シードゥエラーとしては初めてとなるサイクロップレンズが採用。
ダイバーズウォッチには高い耐磁性能も必要となりますが、新たに開発されたCal.3235はロレックスが数々の特許を取得している革新的な技術の集大成のような自動巻きムーブメントで、ニッケル・リン合金により製造され耐磁性も確保しています。
時計の王者として名高いロレックスならではのハイスペック・ダイバーズウォッチです。
②セイコー プロスペックス マリーンマスター プロフェッショナル ~1000m防水~
出典:https://www.seiko-watch.co.jp/prospex/sea/marinemasterpro/sbdx014
日本が誇るセイコーの、スポーツやアウトドアでも活躍できるプロスペックスシリーズから。
国産初のダイバーズウォッチ発売50周年を記念して登場したRef.SBDX014は、2015年に発表され国内のみならず世界中を賑わせました。
波頭をイメージした型うち模様が印象的なケース。外胴プロテクターの素材として、ジルコニアセラミックス素材を採用、1000mもの防水性と堅牢性を実現しました。
もちろんJISの高い規格に適った耐磁性も有します。
ダイバーの手首の動きを邪魔しない4時位置のリューズなど、日本企業らしい気遣いが感じられます。
ちなみにセイコーは1983年国産初の有人潜水調査船「しんかい2000」および2014年「かいこう7000」にて実証実験を行っていることも日本人としては嬉しいですね。
メカニカルムーブメント キャリバー8L35を搭載。
パワーリザーブ約50時間。
ケース径52.4mmにこのデザイン、大人しめのファッションでも一気にかっこよくきまります。
③ジン U1 ~1000m防水~
ダイバーズウォッチファンにはお馴染み、ジン・Uシリーズ。
「ジン特殊時計会社」という社名通り、独自のテクノロジーと伝統的で精緻な職人技により軍用からプロユースまで極限状態でも最高のパフォーマンスを発揮する時計を製造し続けているジンだからこそのダイバーズラインです。
Uシリーズのケースには当社独自素材であるドイツ最新鋭の潜水艦Uボートの鋼鉄を使用しています。
海水に強く1000mという防水性を有するだけでなく、反磁気性の高さや表面硬度の強さも要注目。
また、シリコン・ハイドロシステムという独自技術を採用。
通常、潜水すればするほど時計内外の気圧差が大きくなり、限界に達するとケースが破裂してしまいます。
そこで従来のダイバーズウオッチではケースを分厚く堅牢にすることで耐圧性能の向上を図ることにしました。
ジンでは、ケース内にシリコンオイルを充満させることにより、内部の気体の収縮率を海水や淡水とほぼ同じに。
外気圧に対してまったく同じ内部気圧で押し返すというパスカルの原理を応用しました。
そのためゴツゴツしたケースなしに高い防水性を維持することに成功したのです。
U1は3針のシンプルなモデルです。
薄型のフェイスに加えて、ダイバーズウォッチの中ではタウンユースでも違和感のない一本と言えます。
④ブランパン 500ファゾムス ~1000m防水~
出典:https://www.blancpain.com/ja/taxonomy/term/275/list?page=1
ロレックスと並びダイバーズウォッチの先駆者であるブランパン。
1735年創業と現存する時計メーカーでは最古にあたり、クォーツ式時計は一切作らず、ラインナップは全て伝統的な機械式時計のみという老舗としての信念を持ったブランドです。
ブランパンのダイバーズライン・フィフティファゾムス。
1953年に誕生し、クォーツショック等のブランド休眠にまみえながらも、年々ブラッシュアップを続けてきた一大コレクションです。
2009年、「世界最高峰のダイバーズウォッチメーカー」とブランパンが自負して堂々発表した500ファゾムス。
従来の300m防水を大きく上回ることとなりました。
ちなみにフィフティファゾムスは50Fathoms(約91m)、そのおおよそ10倍のスペック、という意味のモデル名となっています。
500ファゾムスは、ケースのみならずムーブメントにも世界トップレベルの技術が投入されています。
過酷なスポーツシーンでの使用を前提にし、頑丈な設計がなされているのです。
ダイバーズウォッチは回転ベゼルが最も特徴的なせいか、ともすればみんな同じような外観になりがちです。
しかし伝統あるブランパンのこの500ファゾムスは、やはり他とは一線を画す風格に驚きを禁じえません。
3針・デイト表示のタイプとGMT機能搭載、それぞれ世界限定で500本製造されました。
なかなか市場でみかけることはないかもしれませんが、老舗としての矜持を感じさせる真のダイバーズウォッチと言えます。
⑤ウブロ キングパワー オーシャノ グラフィック ~1000m防水~
ウブロの大ヒットモデル「ビッグバン」の進化系「キングパワー」。
もともとボリューミーなウブロウォッチですが、48mmものケース径を持った存在感抜群のシリーズです。
こちらのモデルは1000mもの防水性を備えた内外ともにダイナミックなダイバーズウォッチ。
カーボンが使用されたブラック基調のケースは、他のスポーツウォッチとは一線を画すデザインですね。
イエローの針で60分積算計が搭載されていて、極めてシンプルに視認性良く設計されたモデルです。
裏蓋には「オーシャーノ グラフィック」のロゴとともに、ブランドアイデンティティの一つでもある帆船が記されています。
世界1000本限定。
⑥オメガ シーマスター プロプロフ 1200m ~1200m防水~
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/seamaster/ploprof-1200m/product/
フランス語でプロフェッショナルダイバーを意味するplongeur professionnelに由来する独特のモデル名。
1970年当時、オメガがフランスの潜水会社コメックスとの共同開発によって生み出した職業ダイバーのための時計です。
コメックス社はロレックスのシードゥエラーを開発したことでも名高いですね。
縦48mm×横55mmと圧倒的な存在感を持つケースにはガッシリとしたガードで覆われた左リューズが見られます。
合わせてケース2時位置のプッシュボタンがダイバーズウォッチの中でも非常に独特ですが、この初代のデザインイメージは連綿と受け継がれています。
現行モデルでは1200m防水、パワーリザーブ60時間に対応したコーアクシャル エスケープメント搭載の自動巻きムーブメントを搭載。
伝説的特徴とオメガ最新のコーアクシャル・テクノロジーが見事に融合されていると言えるでしょう。
ちなみにプッシュボタンは何に使うかと言うと、ベゼルの回転です。
セキュリティープッシャーと呼ばれ、このボタンを押す事で、ベゼルを回転させる事が出来ます。
誤作動によりダイビングタイムの計測を妨げないためのシステム。
さすがプロスペックですね。
⑦オリス プロダイバー ~1000m防水~
出典:https://www.oris.ch/jp/collection/oris-prodiver
オリスはすべての時計をスイス人の時計職人によりスイスで作る、いわば”真のスイス製時計”メーカー。
クォーツ式は製造せず、一貫して機械式時計にのみこだわり続けてきました。
デイリーユースを目的とし、リーズナブルでありながらも高品質な実用時計がオフィシャルにもカジュアルにも使えることで多くのメンズから支持を集めています。
プロダイバーはオリス独自の技術が駆使され、1000mの防水性を実現したまさにプロのダイバーのための時計。
過酷な環境下での使用において比類ない才能を発揮してきたオリスならではの革新的な一本です。
特筆すべきはオリスが開発したローテーションセーフティシステム。
この耐久・耐衝撃性に優れた加硫ゴム製の特殊デザイングリップを装備したベゼルの逆回転防止システムは、一度引き上げないとロック解除されず回転しない構造になっています。
一般的なダイバーズウォッチと比較して、二重の安全装置を備えていると言えます。
出典:https://www.oris.ch/jp/watch/oris-prodiver-pointer-moon/01-761-7682-7134-set
ダイナミックな49mmケース径と存在感も抜群。
他のダイバーズウォッチよりリーズナブルなことも注目ポイントです。
⑧ハミルトン カーキネイビー オープンウォーター/ビロウ ゼロ ~1000m防水~
出典:https://www.hamiltonwatch.com/ja/collection/khaki/navy/open-water-auto/h77805335-khaki-navy-frogman-46mm
多くの映画に時計を提供しており、スクリーンの一角でよく目にするブランド・ハミルトン。
アメリカ生まれらしい既存の枠にとらわれない発想力とスタイリッシュなデザイン性。そして汎用ムーブメントを上手に活かして高精度・高性能の時計をリーズナブルに提供するコストパフォーマンスの高さが人気のブランドです。
カーキ ネイビーはハミルトンが手掛けるダイバーズコレクション。
中でもオープンウォーターはアメリカ海軍の特殊潜水部隊 “フロッグマン”のために開発され、軍用にも耐えうる1000mのハイスペックを誇ります。
42mmのケース径にコンテンポラリーなブルーと端正なブラックを基調とするモダンさは、さすがハミルトン。
同じくカーキ ネイビーシリーズのうちで代表的なビロウ ゼロも1000m防水を誇る、とにかくかっこいいダイバーズウォッチ。
映画「オデッセイ」でマーク・ワトニーが着用したモデルです。
出典:https://www.hamiltonwatch.com/ja/collection/khaki/navy/belowzero-1000m-auto/h78585333
⑨パネライ ルミノールサブマーシブル PAM00087 ~1000m防水~
大振りなケースに一目でパネライとわかるデザインアイデンティティが魅力の当ブランド。
イタリア海軍から潜水特殊部隊のための軍用ダイバーズウォッチ製造を依頼された事が時計メーカーとしての始まりという、まさにダイバーズウォッチとともに歴史を刻んできたのがパネライです。
1956年にエジプト海軍のダイバーズウォッチとして作られた腕時計を基にデザインされたルミノールサブマーシブル。
ルミノールシリーズの中でもよりプロスペックのダイバーズラインで、9時位置にスモールセコンド、特大のケース、ドットのマーカーを配した独特なデザインの回転ベゼルなどの特徴を備えています。
Ref.PAM00087はヘリウムエスケープバルブを装備した1000m防水のスペック。
深海を連想させるブルーのダイヤアルが他のモデルとは一味違った雰囲気を醸し出しています。
大振りな回転ベゼルはグローブを装着した状態でも容易に操作が可能。
パネライのデザインは一貫しており、ともすればどのモデルも似通ってしまいがち。
しかしサブマーシブルは回転ベゼルを備えているため、「人とかぶらないパネライウォッチ」としておすすめできます。
2000m超え防水ダイバーズウォッチ
かろうじて自然光が射すこともあった1000mと比べ、全くの闇である深海2000mの世界。
今なお有人潜水船で調査を行うことも稀ではありますが、2000m防水を超えるダイバーズウォッチを製造するブランドがいくつかあります。
実際にそのスペックをフルに使うことはあまりないと思います。
しかし、緻密に設計され一切の圧や水に影響を受けないケース、高い精度のムーブメント、視認性を確保するための夜光塗料や見やすいダイアルなど、各ブランドの技術の総力が注がれていることに間違いありません。
①ロレックス ディープシー ~3900m防水~
人類の深海開拓の歴史とともにその歩を進めてきたロレックスの防水技術。
その集大成とも言えるモデルが、シードゥエラーの上位機種・ディープシーです。
シードゥエラーを開発したコメックス社と共同で誕生させた、3900mもの防水性を誇る真のハイスペック・ダイバーズウォッチです。
2008年のことでした。
深海3900mの潜水に耐えうるなど、まさに前人未到。
今なおこれほどまでの高度な防水性を有する機器は、研究用の潜水艦を入れても非常にわずかです。
技術の秘訣はいくつかあります。
最も特筆すべきはリングロックシステム。
これは、ケースに組み入れられた機構で、航空宇宙産業にも使用される堅牢な素材が組み込まれ、約3トンもの圧に耐えうる設計でケースを構成したものです。
加えて、柔軟性あるチタン製ケースバックとの相乗効果により、水深が深くなればなるほど互いを締め付けあってより密閉・堅牢になるのです。
出典:https://www.rolex.com/ja/watches/sea-dweller/m116660-0003/magazine/spirit-of-the-rolex-deepsea.html
他にヘリウムエスケープバルブ、機能性・着用時の快適性・脱着時の操作性が優れたバックルなど、「ディープシー」の名に恥じない機構が組み込まれました。
ダイアルカラーはブラックとD-BLUE。
D-BLUEは12時側がブルー・6時側がブラックのグラデーションになっており、浅瀬からやがて太陽の届かぬ深海の神秘を表したかのような色使いです。
②IWC アクアタイマー オートマチック2000 ~2000m防水~
1982年という早い段階から2000mもの防水性を実現していたIWCのアクアタイマー。
当ブランドはパイロットウォッチの印象が深いですが、ダイバーズウォッチも同様に耐磁性や強固な外装が必要となってくるため、IWCにとってはお家芸なのかもしれません。
どんな状況をも想定した強靭なスペックの時計を、陸・海・空いずれも網羅したブランドと言えるでしょう。
アクアタイマーは他のダイバーズウォッチとはまた違ったデザインが魅力。
かの有名なフェルディナント・ポルシェによる設計です。
最も大きな特徴は、回転式アウター/インナーベゼルを備えるケースにあります。
通常のダイバーズウォッチには回転ベゼルが搭載されており、デザインアイデンティティの一部にもなっています。
しかしアクアタイマーに備わったベゼルは、一風変わった仕様。
風防内に回転式のインナーベゼルが備わっており、アウターベゼルで操作するものです。
これにより操作性や視認性に優れることに加え、耐蝕にも強いベゼルを実現しました。
現行モデルでは46mmとケースサイズがアップし、ダイバーズウォッチらしい精悍さがより強調されたことも付け加えておきます。
③ブライトリング スーパーオーシャン44 ~2000m防水~
出典:https://www.breitling.co.jp/products/superocean/superocean_44/
IWC同様パイロットウォッチの印象が強いブライトリング。
他ブランドと比べがっしりしたフェイスに航空計器を彷彿とさせるようなかっこいいデザインが魅力です。
ブライトリングの本格ダイバーズウォッチには二本柱があります。
スーパーオーシャンとアベンジャーです。
いずれもブライトリングらしい、プロユースを想定した高い機能に精悍でメカニカルなデザイン。
スーパーオーシャンは、1957年にプロ・ミリタリーダイバーのために開発されました。
強靭なステンレスケースやねじ込み式ロックリューズ、分厚いサファイアクリスタル、そしてエスケープバルブを搭載しており、誕生当初から200m防水、現行で500m~2000m防水という強靭なスペックを誇ります。
スーパーオーシャン44は2011年に発表された2000m防水を備えるハイスペックダイバーズウォッチ。
インデックスや針のに斬新な色づかいを施し、ファッション性の高さでも話題をさらいました。
翌年に発表され、現行スーパーオーシャンの中で随一の防水性を誇るスーパーオーシャン クロノグラフ M2000(ケース径46mm)も同様に2000m防水。
出典:https://www.breitling.co.jp/products/superocean/superocean_chronograph_m2000/
ちなみに深海2000mでプッシュ操作できる唯一のクロノグラフです。
こちらはクォーツ式のため、日常でも使いやすく実用性に優れます。
④ブライトリング アベンジャー2 シーウルフ ~3000m防水~
出典:https://www.breitling.co.jp/products/avenger/avenger_ii_seawolf/
ブライトリングの本格ダイバーズウォッチのもう一つの柱・アベンジャー。
ダイバーズラインというわけではありませんが、ブライトリングが「真の計器」と自負する、当ブランドの中で最もタフで過酷なシーンのみを想定したハイスペックシリーズです。
中でもアベンジャーⅡ シーウルフは、3000mという驚異の防水性を備えたモデル。
逆回転防止ベゼル、オートヘリウムエスケープバルブ、スリップしないねじ込み式リューズなど、ダイバーが潜水に必要な機能が搭載された、まさにプロやミリタリーも存分に使用できる一本。
ケース径45mmとかなりボリューミーにもかかわらず、人間工学に基づいたデザインによって快適な装着感を実現しています。
⑤ボールウォッチ エンジニア ハイドロカーボン DeepQUEST ~3000m防水~
出典:https://www.ballwatch.com/global/jp/home.html
アメリカの鉄道産業の黎明とともに生まれ、その発展に大きく貢献したボールウォッチ。
創業者のウェブスター・クレイ・ボールは、事故の頻発する鉄道に危機感を覚え、いち早く正確で信頼性高い時計の必要性に気づき、導入してきた男でした。
今なお彼の理念はブランドに息づき、「産業に貢献できる機能性」が追及され続けています。
そんなボールウォッチが手掛けるエンジニアコレクション ディープクエスト。
3000mという驚異の防水性は、ボールにとってはもはや当然のことなのかもしれません。
画期的な夜光システムを始め耐衝撃性、耐低温性、耐磁性、防水性に優れ、多くのプロフェッショナルから支持を集めています。
リューズビルトイン型自動減圧排出バルブ(ヘリウムガスエスケープバルブをリューズに組み込んだもの)を搭載した、世界初のダイバーズ専用のケースは深海での水圧にも負けません。
大きく飛び出したビッグリューズはインパクトも抜群。
エンジニアコレクションは、アメリカ海軍潜水実験隊(The US Navy Experimental Diving Unit)通称“NEDU”に正式採用されたモデルもあります。
⑥ジン UXシリーズ ~5000m防水~
出典:https://www.sinn-japan.jp/diving.html
最後にご紹介するのは、「使うためだけの時計」にこだわり続けるジンから。
「ジン特殊技術会社」の技術力には驚かされてばかりですが、UXシリーズは5000mもの防水を可能にした、現行では最も強靭と言うべきダイバーズウォッチです。
ジン自身も、「ジンのエンジニアが心血を注ぎついに完成にこぎつけた」と語るほど。
UXはジンが誇るEZM(アインザッツ・ツァイト・メッサー―危険をともなう出撃・出動のための時刻計測機器―)2シリーズを進化させた高性能ウォッチ。
Uボート(ドイツ海軍の保有する潜水艦の総称)の鋼鉄を素材として使用し、防水・防圧のためシリコンオイルを封入するハイドロテクニックを採用。
耐傷・耐衝撃性が抜群のデギメント加工を施すなど、ジンの特殊技術がふんだんに詰まっています。
ちなみにUXの派生・EZMシリーズはヒューマンエラーを徹底的に排除するためリューズなどデザインにユニークさがありますが、それはUXにも受け継がれています。
まとめ
これほどまでにプロユースのスペックをフルに活用する方はあまりいらっしゃらないと思います。
しかしダイバーズウォッチは何も潜水だけを想定したものではなく、どんなスポーツシーンでも気にせずガンガン使うもよし、独特のかっこいいデザインでファッションのアクセントにするもよし、と私たちの時計ライフを豊かに、そして楽しくしてくれるものではないでしょうか。
各ブランドが総力を挙げて取り組むハイスペックウォッチ。
アクティブでかっこいい皆さんに是非つけていただきたい一本です。
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。