「オーデマピゲとシャネルのコラボモデルってあるの?」
「シャネル J12 キャリバー3125の魅力について知りたい」
シンプルで美しいデザインにより幅広い層に支持されているシャネルJ12。
ファッションブランドとしてのイメージが強いシャネルですが、実は機械式時計の製造にも精通しており、発表する多くのモデルがクロノメーター規格を取得しています。
そして数あるモデルの中には雲上時計ブランド「オーデマピゲ」のムーブメントを搭載しているモデルも存在します。
モデルの名は『J12 キャリバー3125』ですが、その魅力について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
このモデルはシャネル特有の美しいデザインと、高い耐久性を持つ高精度ムーブメントが大きな魅力となった逸品です。
この記事ではシャネル J12 キャリバー3125の魅力について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
オーデマピゲのブランドとシャネル J12の特長についても解説しますので、コラボモデルの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
出典:https://www.chanel.com/ja_JP/watches-jewelry/watches/p/j12-3125-watch/H2918
目次
①シャネルJ12とは
服飾品や香水、アクセサリーを展開し成功の礎を築き上げてきたシャネルが、2000年に発表した革新的な腕時計。それがJ12です。
J12は腕時計のケースとブレスレットに「セラミック素材」を採用するという当時の時計界では考えられもしなかったアイデアを展開し、世界中の時計愛好家を驚かせました。
セラミック素材のパイオニアともいえるJ12は、誕生以来シャネルウォッチのアイコンかつロングセラーとして君臨し続けています。
②オーデマピゲとは
オーデマピゲは1875年に時計師ジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲによって創業された老舗時計ブランドです。
オーデマピゲは最高の複雑時計を作り上げる事を目標に掲げ、ミニッツリピーター、スプリットセコンドクロノグラフ、パーペチュアルカレンダーといった複雑機構を搭載した時計を次々と世に輩出し、名を馳せてきました歴史をもちます。
その中でも”世界初のパーペチュアルカレンダー搭載腕時計”や世界で最も薄い自動巻きムーブメント「Cal.2120」を搭載した腕時計といった革新的モデルの開発は時計界に強い影響を与え、超一流時計ブランドとしての地位を確固たるものとしてきました。
現在は1972年に打ち出したラグジュアリースポーツウォッチ「ロイヤルオーク」を中心に、革新的な時計を展開。創業から130年以上に渡り、一度も他社資本からの買収を受けず”家族経営”を貫いてきた「歴史と伝統」を守り続けています。
そんなオーデマピゲはシャネルとのコラボレーションに参加し、自社ムーブメントcal.3120をシャネル向けにカスタマイズした「CHANEL-AP3125」を提供。そして、作り上げられたのが「J12 キャリバー3125」なのです。
③J12 キャリバー3125
シャネルのフラグシップモデルであるJ12にオーデマピゲの自社ムーブメントを搭載したコレボレーションモデル。
出典:https://www.chanel.com/ja_JP/watches-jewelry/watches/p/j12-3125-watch/H2918
漆黒に煌くセラミックケースとイエローゴールドのコントラストが非常にラグジュアリーな印象を与えるJ12 キャリバー3125。
ケースやブレスレットにはJ12の象徴であるセラミック素材が使われ、ベゼル・針・インデックス・リューズにはイエローゴールド素材が使われています。
また、こちらはロジウム仕上げが施されたモデルとフルマット仕上げが施されたモデルが用意されています。どちらも人気が高いですが、深みを感じさせるフルマット仕上げの方がわずかに人気が高いようです。
ケースの直径は42mmと程よい存在感があり、シースルーバックからは”CHANEL-AP3125″の精密な動きを眺めることが可能です。50m防水も備えられているので、使いやすさも抜群。定価は¥2,559,600(税込)となっています。
④搭載ムーブメントAP3125
シャネルJ12 キャリバー3125に搭載されているムーブメントはオーデマピゲが開発した高性能ムーブメント”3120″をベースにシャネル向けに改良が加えられた独自ムーブ「CHANEL-AP3125」です。
この”AP3125″は基本構造はそのままに、新しいテンプ受けとブラックセラミックを盛り込んだ22Kローターに改良されたことが特徴といえます。
出典:https://www.watchalyzer.com/
このムーブメントは主流のハイビートタイプではなく、21,600振動のロービートを採用しています。ロービートタイプはハイビートに比べて精度が出にくい反面、耐久性に優れるのが特徴です。
また、テンプには外周に8個の補正オモリを配した”ジャイロマックステンプ”を搭載し、テンプの往復運動を微調整するシステムを構築。ロービートの欠点である精度が出にくいデメリットを見事に克服しています。
ちなみにベースとなったオーデマピゲのCal.3120がコチラ。CHANEL-AP3125とは違い、熟練の職人によって作られる22金ローターが特徴的です。また、パワーリザーブは60時間となっています。
まとめ
シャネルとオーデマピゲのコラボレーションによって製造されたJ12 キャリバー3125。このモデルはマット仕上げの美しいデザイン性と高い耐久性を持つ高精度ムーブメントが大きな魅力を放つシャネル渾身の逸品です。
シャネル J12のシンプルなデザインが好きで、ムーブメントの品質にも拘りたいという方に最適な一本なのではないでしょうか。
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年