腕時計は数あるファッションアイテムの中でも価値が下がりにくく、長く使えるのが魅力的です。
一生使える腕時計も多く、そのような逸品には「コレだけは手放せない!」と思うほどに愛着が湧くことも。
この記事では、そんな「一生モノ」にふさわしいレディース腕時計の選び方をわかりやすく解説します。
女性に大人気のブランドや、銀座の時計店が選ぶおすすめモデルについても詳しく紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
一生モノのレディース腕時計の選び方
腕時計は一生モノとなると、値段もそれなりに高額。
時計選びで失敗しないために、まずは選び方のポイントからチェックしていきましょう。
デザインはタイムレスなものを
一生モノのレディース腕時計にとってデザインは重要なポイントです。
流行に左右されないタイムレスなデザインを選ぶことで、何年経っても新鮮で魅力的な印象を保つことができます。
具体的には、ケースとバンドはシンプルでクラシックな形状を選ぶのが理想的です。
ケースは定番のラウンド型かスクエア型のどちらかが良いでしょう。
バンドは革ベルトやファブリックストラップよりも、金属製のブレスレットの方が耐久性が高く、あらゆるシーンで使い回しも効くので便利。
文字盤も腕時計の印象を決定づける大事な要素なので、本当に気に入ったものを選ぶようにしましょう。
どんなファッションにも合わせやすく、どの世代にも重宝されるという視点から、文字盤のカラーは下記の3色がおすすめです。
- ブラック
- ホワイト
- シルバー
また、特殊な柄や装飾が施された文字盤よりも、単色のシンプルな文字盤の方が飽きずに長く使えるでしょう。
ケースのサイズ感にも着目
もう1つ見逃せないのが、ケースのサイズ感です。
最近は女性が40mmオーバーのメンズ腕時計をしているのをよく見かけますが、あれは一過性のブームで終わる可能性も否定できません。
女性の腕時計のケースサイズは、26mm~34mmくらいが標準。
大きくても、せいぜい36mmまでです。
もちろん、好みや似合うサイズは人それぞれなので、納得いくまでできるだけたくさんの腕時計を試着してみましょう。
腕時計は総じてシンプルで無駄がないほど美しさが際立ち、特に最初の1本はそのようなモデルがおすすめです。
トレンドにとらわれず、クラシックでエレガントなデザインを選ぶことが、後々の満足にもつながると考えられます。
素材・品質・性能にこだわる
腕時計は素材・品質・性能にもこだわることで、所有する満足度がグンと上がります。
例えば、ケースやブレスレットによく使われているステンレススチールひとつとっても、「316Lステンレス」や「904Lステンレス」などの種類があります。
316Lステンレスは高級時計において最もメジャーな素材であるのに対し、904Lステンレスはロレックスなど一部のブランドでしか使用されていない希少な素材です。
904Lステンレスは、316Lステンレスよりさらに耐腐食性や耐摩耗性が高い点でも価値があります。
また、ゴールドも腕時計によく使用されている素材ですが、金無垢なのか金メッキなのかは必ずチェックしましょう。
金メッキはリューズやブレスレットのコマに使用されていることが多く、金無垢と金メッキでは金銭的価値が大きく異なります。
素材の違いは見た目の美しさや質感、着け心地や肌触りにも関係してくるので、軽視できない部分です。
品質と性能についてチェックしたいポイント
品質と性能について、特にチェックしたいポイントは下記の5つです。
- 防水性
- 耐磁性
- 耐衝撃性
- ムーブメントの精度
- 細部の仕上げ
防水性は100m防水(10気圧防水)以上のモデルであれば、日常生活において安心して使用できます。
耐磁性、耐衝撃性、ムーブメントの精度も腕時計の使い勝手を左右する要素なので、どれもできるだけ優れたものを選びたいところです。
細部の仕上げについては、針や文字盤の仕上げが美しいと高級感を味わうことができ、所有する喜びにつながります。
ケースやブレスレットも、エッジの加工処理が丁寧だと着け心地が良く、自然と使用頻度も高まるでしょう。
上記以外にも素材・品質・性能についてはさまざまな視点があり、時計に詳しくないとわからない部分も多いかもしれませんので、ショップのスタッフに相談してアドバイスをもらうのも良い方法です。
信頼できるブランドから探す
腕時計は信頼できるブランドから探すことも大事です。
例えば、ロレックス、オメガ、カルティエといったスイスの高級ブランドは、優に100年を超える歴史があり、いずれも実用時計として最高レベルの品質を誇っています。
アフターサービスや修理サポートが充実しているため、購入後も何かと安心です。
不具合が出た場合でも、ロレックスとオメガは購入日から5年、カルティエは購入日から最長8年のメーカー保証を受けられます。
さらに、ロレックスなどのブランドは資産価値が高く、将来的に価値が上がる可能性もあります。
今後の経済状況や為替を予想するのは困難ですが、仮にインフレや円安が加速した場合は、益々価値が上がることもあるでしょう。
実用時計、またはファッションアイテムとして楽しみながらも、資産として保有しておける安心感もあります。
機械式の腕時計を選ぶ
機械式とクォーツ(電池式)を比較した場合、寿命が長く、一生モノとしてもふさわしいのは機械式の腕時計です。
クォーツでもほとんどの腕時計は修理やオーバーホールが可能で、10年、20年(あるいはそれ以上)使える腕時計もたくさんありますが、一般的にクォーツの電子回路の寿命は10年程度といわれています。電子回路が故障した場合は、それっきり使えなくなってしまう可能性もゼロではありません。
対して、機械式の多くは長年使用することを前提に設計が行われており、メーカーのメンテナンス体制も整えられています。
そのため、ざっくりと50年、あるいはそれ以上使える機械式もまったく珍しくありません。
機械式はあの小さなケースの中に、100~200個もの微細なパーツが寸分の狂いもなく組み合わさることで、正確に動作するようにつくられています。
その神秘性に加え、秒針がまるで生き物のように動く様子を堪能できるのも機械式を持つ醍醐味です。
クォーツのように精度が完璧でなかったり、放っておくと止まってしまったり……
そんな不完全な部分も機械式のデメリットではなく、むしろ愛着が湧くポイントといえます。
アンティークやヴィンテージモデルを選ぶのもアリ
値段以上の価値が詰まったアンティークやヴィンテージモデルは、一生モノにふさわしい選択肢です。
アンティークやヴィンテージモデルはその時代ならではのデザインや仕様、文化までも反映しており、唯一無二の存在感があります。
他人と被らない腕時計が欲しい人には特におすすめです。
ただ、当然ながら品質や性能は現代のモデルには遠く及びません。
なにしろ古いので、防水性やムーブメントの精度については、本来の性能が失われている場合もあります。
そのため、極力水がかからないように注意したり、マメに時刻合わせが必要だったり、手間がかかることは覚悟しなければならないでしょう。
とはいえ、手間がかかるからこそ、余計に愛着が湧くというアンティーク・ヴィンテージコレクターは世の中にたくさんいます。
ひとつとして同じものが無いアンティーク・ヴィンテージモデルは、長年にわたりあなただけの特別なパートナーになるかもしれません。
それぞれの個体には歴史とともに刻まれたストーリーがあり、その背景を想像することで時計選びもより一層楽しくなるでしょう。
価値の下がらない時計がどうか
一生モノの腕時計を選ぶ上で、価値が下がらないかどうかも意識しておくと良いでしょう。
手放すつもりがなくても、リセールバリューが購入後の満足度に影響を及ぼす可能性があるからです。
何かのきっかけで、所有する腕時計の資産価値が気になり、ネットなどで調べることがあるかもしれません。
その際、買取価格が期待よりも低いと、その腕時計に対する思い入れや選んだ時の気持ちが削がれてしまう恐れがあります。
逆にリセールバリューが高いモデルを選んだ場合は、「この時計には価値がある」という満足感をキープできるでしょう。
その気持ちは、腕時計を長く愛用するために少なからず無視できない要素といえます。
特にロレックスやカルティエなどの人気モデルは、時を経てもその価値が維持されることが多く、一生モノとして選ぶ価値があります。
価値が下がらない1本を選ぶことで、生涯にわたりその腕時計との絆も深めやすくなるでしょう。
一生モノのレディース腕時計ブランドの代表は?
一生モノにふさわしいレディース腕時計の代表格といえば、以下の7ブランドがあげられます。
- カルティエ
- ショパール
- シャネル
- ロレックス
- ジャガー・ルクルト
- エルメス
- オメガ
どれも輝かしい歴史があり、人気、実力ともに文句のつけようがないブランドばかり。
ここからは各ブランドの特徴や、女性に人気の理由について解説します。
カルティエ
1847年にフランスで創業したカルティエは、ハリーウィンストン、ヴァンクリーフ&アーペル、ティファニー、ブルガリとともに「世界5大ジュエラー」と呼ばれ、特に女性から絶大な支持を得ています。
普遍的でエレガントなデザインは、いつの時代も世の女性たちの憧れ。
ジュエリーのイメージが強いカルティエですが、1904年に世界初の男性用腕時計「サントス ドゥ カルティエ」を世に送り出すなど、時計メーカーとしても揺るぎない地位を確立しています。
また、自社でムーブメントを製造できる数少ない時計メーカーとして知られ、精度、安定性、耐衝撃性に優れるカルティエのキャリバーは、常に業界内で高い評価を得ています。
カリスマ的人気を誇るカルティエの腕時計は、これまで多くの著名人や王室メンバーにも愛用されてきました。
「サントス」や「タンク」に代表される定番のコレクションは、女性の腕元を華やかに彩るシンボルとして、これからも時代を超えて愛され続けるでしょう。
ショパール
1860年にスイスで創業したショパールは、高級時計とジュエリーの名門ブランド。
創業者のルイ ユリス・ショパールが、わずか24歳にして自身の時計工房を立ち上げたのを起源とする由緒正しい時計ブランドでもあります。
伝統と革新のバランスを追及するショパールは、時計とジュエリーの両方で高い評価を受けており、特に「ハッピーダイヤモンド」シリーズが有名です。
このシリーズは自由に動くダイヤモンドが象徴的で、身に着ける人のエレガンスをさり気なく引き立ててくれます。
ショパールは、長年「カンヌ国際映画祭」のオフィシャルパートナーを務めていることでも知られています。
気品漂うデザインが特徴的なショパールの腕時計は、ドレッシーなスタイルはもちろん、あえてTシャツにジーンズなどラフなスタイルに合わせてもオシャレに着けこなせそう。
国内外の俳優やタレントをはじめ、多くの著名人たちからも愛されています。
シャネル
バッグ、ジェリー、香水など、幅広いジャンルにおいて人気アイテムを展開しているシャネル。
1910年にフランスで創業したシャネルは、洗練されたデザインと革新性が魅力のハイブランドです。
腕時計も創設者ココ・シャネルの美学に基づいたモデルを数多く取り揃えており、そのどれもがシンプルでエレガントにデザインされています。
シャネルの代表作「J12」は、ケースとブレスレットにセラミックを使用した大胆なスタイルによって、時計業界に新しい風を吹き込みました。
モノトーンを基調とした各モデルはどれもスタイリッシュで、モード系のファッションと相性が抜群。
他の腕時計もスイスにあるシャネルのマニュファクチュールで開発と組み立てが行われるなど、品質や性能の面でも信頼が置けます。
著名人やセレブリティにも愛されるシャネルの腕時計は、ファッションアイコンとしてメディアに取り上げられることもしばしば。
シャネルにしかないデザインと長く美しさが維持される品質は、女性にとって特別な意味を持つアイテムとなっています。
シャネル J12 白セラミック H5703 中古 レディース
型番:H5703
素材:セラミック/CE
ケースサイズ:33mm
駆動方式:クォーツ
ROLEX(ロレックス)
1905年にスイスで創業したロレックスは、老若男女誰もが知る世界一有名な時計ブランド。
昨今、正規店では多くのモデルが入手困難を極めるなど、凄まじい人気を誇っています。
時計業界の先駆者とも評されるロレックスは、世界初の防水腕時計を開発したことでも有名。
屈強なつくりのケースやブレスレット、高精度を誇る自社製ムーブメントをはじめ、ロレックスの腕時計はどこを取っても隙がなく、完璧といえるほどの完成度を誇っています。
各パーツは長年の使用に耐え得るつくりで、さらにメンテナンスがしやすいように設計されているため、一生モノとして愛用できます。
シンプルかつ洗練されたモデルが多く、カジュアルからビジネスまで幅広く使えるのも魅力。
多くの偉人や歴史的瞬間と共に歩んできたロレックスは、数々の逸話やストーリーを語れるのも魅力といえます。
女性はもちろん、男性からの人気も凄いロレックスは、身に着けていると腕時計がきっかけで会話が弾むこともあるかもしれません。
ジャガー・ルクルト
1833年にスイスで創業したジャガー・ルクルトは、時計製造の歴史と技術において高く評価されている老舗の高級ブランドです。
その実力は世界5大時計ブランド(パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタン、ブレゲ、ランゲ&ゾーネ)に匹敵するほどで、特に複雑な機構を備えた自社製ムーブメントは精度が高く、仕上げも美しいことから時計愛好家の間で高い評価を得ています。
ブランドの特徴としては、クラシックとエレガントを追及し、世代を超えて愛される腕時計を一貫して製造し続けています。
代表的なコレクションである「レベルソ」は、ポロ(馬を駆使して競技を行うチームスポーツ)の最中に風防が割れてしまうのを防ぐために、ケースが回転するのが最大の特徴。
女性の繊細さと、優雅さを引き立てるデザインも魅力の1つです。
ジャガー・ルクルトの愛用者には、中谷美紀さん、松嶋菜々子さん、石田ゆり子さんをはじめ有名女優が多く、女性らしさと品格を象徴する腕時計としても人気があります。
エルメス
1837年にフランスで創業したエルメスは、高級皮革製品で名を馳せ、確固たる地位を築いてきました。
そのクラフトマンシップは1928年から続く時計製造にも活かされており、品質とデザインには一切の妥協が見当たりません。
特にスイスの熟練職人が手がけるエルメスの腕時計は、精密なムーブメントと高い耐久性を持ち、機能美と実用性を兼ね備えています。
デザインはエルメスらしいシンプルな美しさが特徴で、時代を超えて愛されるタイムレスなスタイルも魅力的です。
最高級レザーを使用したストラップ仕様のモデルが多く、着け心地の良さと経年による味わいを楽しめるのもエルメスならでは。
アイテム展開が豊富なので、お気に入りを1本に絞るのは、かなり難しいかもしれません。
どんな服装に合わせようか、あれこれとイメージするのも楽しそうです。
オメガ
1848年にスイスで創業したオメガは、その長い歴史の中で優れた技術力と革新性を発揮することで、時計業界に多大な影響を与えてきました。
オメガといえば真っ先に思い付くのが、ムーンウォッチとして知られる「スピードマスター」。
スピードマスターは、1969年に人類が初めて月面着陸に成功した際に、NASAの公式時計としてアポロ11号の乗組員の腕に巻かれていた伝説的モデルです。
今もなお、その後継機や派生モデルが、男女問わず多くの人々に愛されています。
品質と性能もオメガの大きな魅力といえるでしょう。
特にオメガ独自の「コーアクシャル」ムーブメントは、パーツの摩耗を減らす画期的な機構によって、長期間にわたる正確な動作を保証しています。
一般的な機械式ムーブメントよりもメンテナンスサイクルが長いため、維持費が抑えられるメリットも期待できます。
映画やスポーツなど、あらゆる分野でその活躍ぶりが目立つオメガは、ロレックスと並び世界で最も支持されている時計ブランドの1つです。
オメガ スピードマスター ムーンウォッチ クロノグラフ 42mm
型番:310.32.42.50.01.001
素材:ステンレススティール/SS
ケースサイズ:42mm
駆動方式:手巻き
銀座の時計店が選ぶ女性に人気の一生モノの腕時計はコレ!
ここからは女性に人気の高級時計ブランドの中から、銀座の時計店が選ぶおすすめモデルを8本紹介します。
どれも一生モノにふさわしい名品や、そのブランドを象徴するようなモデルばかり。
各モデルの魅力についても深堀して解説します。
カルティエ トリニティ WG201041
型番:WG201041
素材:ホワイトゴールド
ケースサイズ:直径27mm
文字盤:シルバー
駆動方式:クォーツ
カルティエのトリニティは、リングやピアスなどジュエリーでも大人気のシリーズです。
トリニティの起源は、1924年にフランスの詩人ジャン・コクトーの依頼でデザインされたリング。
3つの絡み合うバンドで構成され、それぞれが異なる色のゴールド(ピンクゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールド)でつくられているのが特徴です。
また、3色のゴールドには以下のような意味が込められています。
- ピンクゴールド:愛
- イエローゴールド:忠誠
- ホワイトゴールド:友情
誕生から今年で丁度100周年を迎えるトリニティは、そのシンプルかつエレガントなデザインによって、いつの時代も世の女性たちを虜にしています。
この普遍性こそ、トリニティの最大の魅力といえるでしょう。
こちらは、そんなトリニティを象徴する巻きつくような曲線美と立体感が印象的なモデルです。
上質なホワイトゴールドとダイヤモンドを贅沢に使用することで、シンプルながらもゴージャスな雰囲気に仕上がっています。
ケースサイズは27mmと小さめですが、存在感は十分。
長い歴史と普遍的なデザインによって価値が証明されているだけに、これからもトレンドに左右されることなく、末永く愛用できそうです。
カルティエ タンクフランセーズ SM W51008Q3
型番:W51008Q3
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦25mm × 横20mm
文字盤:アイボリー
駆動方式:クォーツ
1996年に登場したタンクフランセーズは、カルティエの伝統的なコレクションである「タンク」のいちシリーズです。
タンクが誕生したのは1917年で、そのデザインは第一次世界大戦中に使用された戦車(タンク)からインスピレーションを受けています。
タンクフランセーズは従来のタンクのデザインを継承しつつ、金属製のブレスレットを採用することで、使いやすさとスタイリッシュさがアップ。
ケースとブレスレットが一体となったデザインは、スポーティーでモダンな印象を与え、クラシックなタンクの中でも特に洗練されたシリーズとして人気を集めています。
こちらは、ステンレススチール製のケースとブレスレットがベーシックで、使い勝手にも優れたモデルです。
ローマンインデックスとレイルウェイミニッツトラックの組み合わせは、カルティエの定番的なデザイン。
ブルーイング(青焼き加工)が施された針と、リューズにあしらわれたブルースピネル(人工石)がエレガントな雰囲気を醸し出しています。
カジュアルからフォーマルまでどんなスタイルにもマッチするタンクフランセーズは、高級時計のビギナーにも手に取りやすい1本。
メンズモデルも人気なので、パートナーとお揃いで楽しむのもおすすめです。
ショパール ハッピーダイヤモンド アイコンウォッチ 209415-5001
型番:209415-5001
素材:ローズゴールド
ケースサイズ:直径25.8mm
文字盤:ホワイトシェル
駆動方式:クォーツ
ショパールのハッピーダイヤモンドは、1976年に登場したコレクションです。
文字盤の上を自由に動き回るダイヤモンドは「ムービングダイヤモンド」と呼ばれ、当時としては非常に斬新なコンセプトでした。
デザインのインスピレーションは、ショパールのデザイナーが滝の水しぶきの中で輝く水滴を見つけたのがきっかけ。
「ダイヤモンドは自由であるべきだ」という発想のもと、ケース内に固定せず、透明なサファイアガラスの間で踊るように動くダイヤモンドが生み出されました。
ハッピーダイヤモンドはその遊び心あふれるデザインと、ラグジュアリーさが多くの女性に支持され、ショパールを象徴するアイコニックなコレクションとなっています。
こちらは、そんなハッピーダイヤモンドの中でもひときわ上品さが際立つローズゴールド製のモデルです。
5つのムービングダイヤが、2重サファイアクリスタルの間をなめらかに動き回ります。
ベゼルにダイヤモンドがセットされていないシンプルなタイプなので、あらゆるシーンでさり気なく身に着けられそう。
他のブランドにはない、独創的な腕時計が欲しい女性にはぴったりのモデルです。
ロレックス チェリーニ 3Pダイヤ 4082/8 レッド グラデーション
型番:4082/8
素材:イエローゴールド
ケースサイズ:縦22mm × 横24mm
文字盤:レッド
駆動方式:手巻き
女性に人気のロレックスといえばデイトジャストが定番ですが、「他人と同じは嫌」という人も多いのではないでしょうか。
そんな女性にぴったりなのが、チェリーニというコレクションです。
イタリア・ルネッサンス期の有名な金細工士「ベンヴェヌート チェッリーニ」の華麗な作風からインスピレーションを受けて誕生したのがチェリーニ。
チェリーニは、現行のロレックスでは唯一の手巻きムーブメントを搭載したコレクションです。
年を重ねても使いやすいデザインが多く、その点からも一生モノに適しています。
こちらは、ロレックスでは珍しいスクエアケースが、何とも言えず魅力的なモデルです。
しかも、ケースとブレスレットはイエローゴールドで、文字盤の3・6・9時位置にはダイヤモンドがセットされています。
レッドグラデーションの文字盤と、ジュビリータイプのブレスレットがクラシックな雰囲気を醸し出しており、ファッション性の高さも感じられる1本。
アンティークの1点ものなので、気になったら早めの検討をおすすめします。
シャネル プルミエール H2132
型番:H2132
素材:ステンレススティール×セラミック
ケースサイズ:縦19.7mm × 横15.0mm
文字盤:ホワイト
駆動方式:クォーツ
シャネルのプルミエールは、1987年に発表された同社初の腕時計です。
そのデザインは、シャネルの象徴的な香水「N°5」のボトルストッパーや、パリのヴァンドーム広場の形状からインスピレーションを受けています。
プルミエールはエレガントでフェミニンなスタイルが特徴で、ファッションと時計製造の世界を融合させた革新的なモデルとして評価されました。
文字盤のカラーは、シャネルらしいブラックとホワイトの2色が中心。
無駄を排したクールなスタイルは、特にモード系ファッションとのコーディネートによって、その魅力が何倍にも引き立ちそうです。
こちらは、ケースの周りを52個(約0.26カラット)のブリリアントカットダイヤモンドが覆うきらびやかなモデル。
さらに、高耐性ホワイトセラミックを使用したブレスレットと、ホワイトラッカーの文字盤が上質感を際立たせています。
シンプルを極めた文字盤も、飽きることなく長く使えそう。
ミニマルや洗練されたファッションが好みなら、ぜひともチェックしておきたい1本です。
エルメス ケープコッド CC1.210
型番:CC1.210
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦32.0mm × 横30.0mm
文字盤:グレー
駆動方式:クォーツ
エルメスのケープコッドは、1991年にデザイナーのアンリ・ドリニーによって生み出されたウォッチコレクションです。
このコレクションは、エルメスのアイコン的なアンシェネモチーフ(錨の鎖)をケースの上下に取り入れたユニークなかたちが特徴。
丸みのある長方形のケースに正方形の文字盤を組み合わせたデザインも独特で、クラシックな雰囲気と遊び心を兼ね備えています。
また、ダブルツアーストラップ(2重巻きのレザーストラップ)など、個性的なスタイルで多くの人々に愛されています。
こちらは、丸みを帯びたアラビア数字が可愛らしい印象のモデル。
グレーの文字盤は、光の当たり具合によって様々な表情を見せてくれます。
時計というよりはブレスレットに近いケープコッドですが、ブラックレザーのモデルを選べば、ビジネスシーンでも問題なく使えるでしょう。
オン・オフ兼用の腕時計を探している人にもおすすめのモデルです。
ジャガールクルト レベルソ クラシック Q2508110(252.8.86)
型番:Q2508110(252.8.86)
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦38mm × 横23mm
文字盤:シルバー
駆動方式:手巻き
1931年に誕生したジャガー・ルクルトのレベルソは、もともと英国のポロ選手たちのために開発された腕時計。
当時、ポロの試合中に文字盤がしばしば割れたり傷ついたりするという問題が起きていたことから、その解決策として文字盤を保護できるレベルソが生み出されました。
レベルソの最大の特徴は、ケース全体を反転させて文字盤を裏側に隠し、ガラス面を保護する機構にあります。
この反転機構はアールデコ様式の洗練された長方形のデザインと見事に調和し、独創性と機能性を兼ね備えた腕時計として、ポロ選手以外の時計好きからも支持されました。
スポーツウォッチとして誕生したレベルソですが、のちにドレスウォッチとしても人気を博し、現在ではジャガー・ルクルトを代表するタイムピースの1つとして世界中で愛されています。
こちらは、そんなレベルソの中でもひときわ使い勝手のいいモデルです。
ケースとブレスレットは耐久性が高く、雨や汗で濡れてしまっても安心なステンレススチール製。
シルバー文字盤と青針は鉄板の組み合わせで、アラビアインデックスは視認性に優れています。
手巻きのムーブメントを巻き上げる時間も、きっと楽しみの1つになるでしょう。
時計好きの男性が見ても、思わず「おっ!」となること必至の魅力的なモデル。
シンプルに良い腕時計を探しているなら、レベルソが最もおすすめといっても過言ではありません。
オメガ コンステレーション マンハッタン 131.25.25.60.55.001
型番:131.25.25.60.55.001
素材:ステンレススティール×セドナゴールド
ケースサイズ:直径25mm
文字盤:ホワイトシェル
駆動方式:クォーツ
1952年に誕生したオメガのコンステレーションは、高精度な機械式ムーブメントを搭載する腕時計として当時から人気のコレクションでした。
コンステレーション(星座)という名前は、オメガの卓越した技術力と精度を象徴しています。
また、コンステレーションの裏蓋には、星空と天文台が描かれた刻印が施されており、これはオメガの精度へのこだわりを表しています。
1982年にはケースとブレスレットが一体化した「マンハッタン」モデルが登場し、ケースサイドの独特なクロー(爪)デザインが特徴となりました。
コンステレーションはその洗練されたデザインと高い精度で、今もなおオメガを代表するコレクションの1つとして安定した人気を誇っています。
こちらは、そんなコンステレーションの中でも、ひときわ華やかな印象のモデルです。
ベゼルとインデックスには、ダイヤモンドを贅沢に使用。
ホワイトマザーオブパールの文字盤と18Kゴールドが、女性の腕元をラグジュアリーに演出します。
アクセサリー的要素を持った本格的な機械式時計を探している女性には、まさにぴったりのモデルです。
クォーツ腕時計で一生もののレディース腕時計はある?
機械式よりも精度が高いクォーツ腕時計は、手入れも取り扱いも簡単。
おまけに、価格も手頃なことから特に女性に人気があります。
ただ、電子回路に寿命があるため、一生モノとして使い続けるのは難しいのが現実です。
一般的にクォーツ腕時計は数十年使用できますが、その信頼性は電池や内部の電子部品の状態に依存します。
それでも、一生モノに近いクォーツ腕時計なら選択肢は少なくありません。
特に1970年代~1980年代に製造されたアンティークの個体は、現在でも正常に稼働するばかりか、その高い品質とデザイン性によって近年再評価されています。
さらに、信頼性の高いブランドや耐久性のあるクォーツ腕時計は、適切にメンテナンスを行うことで機械式並みに長期間使用できます。
メンテナンスとは、具体的には定期的な電池交換やオーバーホールを実施することで、より腕時計の寿命を延ばすことが可能です。
グランドセイコー
グランドセイコーは1960年にセイコーから登場した高級時計ブランドで、日本の時計技術の頂点を極めています。
ブランドの歴史は精密なムーブメントと洗練されたデザインの追求から始まり、現在は世界中の時計愛好家からも高い評価を得ています。
レディースのクォーツモデルも充実しており、コンセプトの異なる「ヘリテージコレクション」と「エレガンスコレクション」の2種類を展開。
特にブランドの伝統的な技と現代の技術を融合させたヘリテージコレクションは、本物にこだわる女性たちから高い関心を集めています。
針や文字盤など、細部に至る仕上げの美しさもグランドセイコーならでは。
もちろん、実用時計としても高いパフォーマンスを発揮するモデルばかりです。
グランドセイコー ヘリテージコレクション STGF283
型番:STGF283
素材:ステンレススティール/SS
ケースサイズ:29.5mm
駆動方式:クォーツ
数あるグランドセイコーの中でも特におすすめなのが、「ヘリテージコレクション STGF283」というモデルです。
こちらは一見ごく普通の腕時計に見えますが、文字盤にはまるで真珠のような強い光沢を放つ白蝶貝(シロチョウガイ)の殻を使用。
キラキラと輝くダイヤモンドのインデックスも、手元に華やかさをプラスしてくれます。
精度の高いクォーツムーブメントを搭載し、日常生活用強化防水(10気圧)を備えるなど実用性も抜群。
シンプルかつエレガントなデザインは、年齢を重ねるほどにより輝いて見えるでしょう。
プライベートからビジネスまで、どんなシーンでも身に着けられる使い勝手の良さも魅力的です。
ハミルトン
ハミルトンは1892年にアメリカで創立された時計ブランドで、アメリカの時計製造業を代表する存在としても知られています。
創業以来、高精度なムーブメントと革新的な技術が世界中で評価され、映画、鉄道、航空業界と深い関わりがあるのも特徴。
ハミルトンの腕時計は、精密さとスタイリッシュなデザインによって、時計好きの女性たちからも支持されています。
中でも「アメリカン クラシック コレクション」は高級感があり、タイムレスなデザインがどんなスタイルにも合わせやすいので人気。
ラインナップも充実しているので、きっと気になるモデルがいくつも見つかるでしょう。
細やかなディテールやスリムなケースのモデルも多く、女性の手元を美しく引き立ててくれます。
クォーツムーブメントは信頼性が高く、精度も申し分ないため、普段使いの腕時計として安心して使用できます。
非常に歴史のあるブランドでありながら、コストパフォーマンスが高いのも特筆すべきポイントです。
ベンチュラ クォーツ H24211732
型番:H24211732
素材:ステンレススティール/SS
ケースサイズ:36.5mm
駆動方式:クォーツ
「ベンチュラ クォーツ H24211732」は、女性にも人気のクォーツモデルです。
1957年に登場したベンチュラは世界初の電池式腕時計として知られ、あのエルヴィス・プレスリーが愛用したことでも有名。
個性的なシールド型のケースが、エレガントさと遊び心にあふれています。
艶やかなステンレススティールとブラックレザーの組み合わせが、洗練された大人の雰囲気。
一見、男性が着けそうなモデルですが、女性が着けても腕元が引き締まって魅力的に見えます。
女性の腕元にフィットしやすく、主張しすぎないサイズ感も使いやすい1本です。
デザインや歴史的背景においてオンリーワンの腕時計を探しているなら、ベンチュラは特におすすめ。
身に着けるだけで、ファッション感度の高い女性や男性の視線も釘付けにしてしまうかもしれません。
まとめ
腕時計は人生の大切な瞬間を共に刻んでいくパートナーと呼べる存在です。
一生モノのレディース腕時計を手に入れるなら、デザインはタイムレスなものを。
信頼できるブランドの機械式モデルから、素材とつくりにこだわった1本を選ぶのもポイントです。
ヴィンテージや価値の下がらないモデルにも注目することで、お気に入りの腕時計に出会える確率はさらにアップするでしょう。
ぜひこの機会に、自分だけの最高の1本を手にしてみてはいかがでしょうか。
当記事の監修者
安 寧実(AN NINGSHI)
中国吉林省の出身で中国語と韓国語が母国語。
日本語学校で1年半日本語を勉強し、専門学校では英語を専攻。卒業後、羽田国際空港のロレックス正規店に勤務し、2018年7月からGINZA RASINで勤務。中国語、韓国語、日本語、英語の4か国語に精通。時計業界歴10年。