出典:https://www.facebook.com/TAGHeuer/photos/
「タグホイヤー リンクって何がすごいの?」
「タグホイヤー リンクの変遷や特徴が知りたい」
タグホイヤーリンクは、1999年に登場したタグホイヤーの人気コレクションです。
ブレスレットだけで判別できる個性的なデザインと、伝説のF1レーサーアイルトン・セナが愛用していたことで、知られています。
また、近年はモデルチェンジを経て、個性的なデザインに日常使いしやすいデザインを融合させたことで、よりスタイリッシュなデザインへと進化しました。
それに伴い、現行モデルはもちろん、過去のモデルにも注目が集まり、これまでより一層人気が高まっているコレクションです。
そんなリンクの変遷や特徴が知りたいという人は多いのではないでしょうか。
リンクはこれから主役になっていくような時計です。
この記事ではリンクの変遷や特徴を、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
人気モデルの紹介もしますので、タグホイヤーの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
タグホイヤー リンクとは?
①誕生とその変遷
タグホイヤーのリンクは、1987年に発表された前身モデルの「S/el(セル)」として誕生しました。
「S/el(セル)」とは「Sport elegance」の略。クォーツショックで打撃を受ける中で、1990年代から新生代として新たに誕生した、タグホイヤーのスポーティな新機軸を打ち出したモデルの一つでした。
その名の通り、スポーツとエレガンスを組み合わせた新たなデザインが多くのファンをつかみ、たちまち人気を博しました。
1999年には、S/elは後継モデルである「リンク」へと生まれ変わります。
初代のリンクは、S/elからサイズの拡大やデザインのマイナーチェンジが行われ、モダンなデザインへと変わりました。
2004年には第二世代となり、よりなめらかでフラットなベゼルとなり、針も細くなりシャープなデザインへとなりました。
また2層式の文字盤を採用したクロノグラフモデルが加わりました。
2011年には第三世代へとモデルチェンジ。
2007年からシースルーバックを採用し、キャリバー16やキャリバー5、キャリバー6などの自動巻きムーブメントを採用しました。
そして2017年には、リンク誕生30周年を記念して新作が発表、現行の第4世代へと生まれ変わります。
現行のリンクの詳細については、後述しますが前世代よりもよりシンプル、そしてシャープなデザインへと変わっています。
リンクの変遷をたどっていくと、丸みを帯びたS/elシリーズから徐々にシャープなデザインへと変わっていくのがわかるかと思います。
これは、個性を突き抜けたデザインから徐々に大衆向けへと間口を広げたと言えるでしょう。
そのようなデザインの変遷を遂げながらも、ブレスレットは一貫してS/elシリーズから受け継がれた、S字型デザインのコマを採用しています。
この特徴的なS字型のブレスレットをデザインしたのは、エディ・ショッフェル。
ブライトリングの全製品のデザインを手掛けることで知られています。ブライトリングのブレスレットも特徴的なデザインで、コマだけ見ればブランドがわかりますよね。エディ・ショッフェルは、各ブランドの個性を引き出しながらも肌に馴染むデザイン設計に強みを持つデザイナーと言えるでしょう。
また、F1レーサーとして著名なアイルトン・セナ氏もこのシリーズの愛用者として知られています。
1991年にはタグホイヤーの広告塔にもなっており、コラボモデルも多数発売されています。タグホイヤーは、セナの死後も彼に敬意を払い、ブランドアンバサダーに起用するなど、ブランドを語る上でアイルトン・セナは欠かせない存在と言えるでしょう。
②リンクの特徴
リンクの一番の特徴といえば、やはりその個性的なS字型のブレスレットでしょう。
もともと「人間の背骨」から着想したと言われており、見た目が個性的なだけでなく、人間工学を重視して作られています。
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S/elシリーズから初期にかけて、ブレスレットも全体的なデザイン同様、丸みのあるデザインでしたが、現行に近づくに連れ、シャープな印象が強くなっています。
現行のリンクは、サテン仕上げとポリッシュ仕上げの組み合わせとなっており、なめらかなケースと一体化するデザインです。ケースサイズは41mm、反射防止加工を施したサファイアクリスタルガラスを採用しており、視認性が高いのが特徴です。
リンクはモデルチェンジをくり返すことで、より現代的なデザインへと生まれ変わり、現行のリンクでは、より磨き上げられたデザインへとなっていると言えます。
2011年からはベゼルやリューズのデザイン変化やブレスレットがスリムになっており、それがより顕著に現れています。
③リンクの評価
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登場時は、アバンギャルドさを全面に押し出し個性的な時計であることを強く印象づけていました。
しかし、モデルチェンジを重ねていくにつれ、エレガンスさも兼ね備えた時計へと進化してきました。そしてそれと同時に、人気も確実に集めていきました。
特に2017年のモデルチェンジでは、デザインが完成に至った印象です。
というのも現行モデルは、登場以来当店でもとても人気商品で、入荷してもすぐに売り切れてしまうことが多い印象です。
また現行モデルをきっかけにリンクを知った方が、過去モデルに注目する流れも生まれています。
タグホイヤーの代表モデルとしては、カレラ、モナコの名前が最初に思い浮かべる方も多いかと思います。リンクはタグホイヤーのメインモデルではないながらも、その地位を築き上げています。
個性×エレガンス、そしてつけ心地にもこだわったリンクは、これからさらなる飛躍を遂げると言えるでしょう。
タグホイヤー リンク 人気シリーズ4選
タグホイヤーのリンクのなかで、とくに人気の高いモデル4つをご紹介します。
①リンク キャリバー5 WBC2110.BA0603
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 41.0mm
全重量:163g
文字盤:ブラック
インデックス:バー
ムーブメント:自動巻き キャリバー5
パワーリザーブ:約38時間
防水性能:100m
定価:352,000円(税込)
2017年にリンク誕生30周年を記念して登場した新作モデルです。S/elシリーズから続くS字型のブレスレットデザインを備えています。
ケースサイズは41mmと日常使いしやすい大きさ。サテン仕上げとポリッシュ仕上げの組み合わせで、よりエレガンスなデザインとなっています。
ムーブメントは、その名の通りキャリバー5を搭載。パワーリザーブ38時間を実現しており、シースルーバックから眺めることができます。
反射防止加工を施したサファイアクリスタルガラスや、多面カットをした針やインデックスなど、小さなところまで配慮されているのにも注目です。
スーツやジャケットにも合わせやすいデザインのため、ビジネスシーンでも使えるのが嬉しいですね。
②リンク クロノグラフ キャリバー17 CBC2110.BA0603
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 41.0mm
全重量:190g
文字盤:ブラック
インデックス:バー
ムーブメント:自動巻き キャリバー17
パワーリザーブ:約42時間
防水性能:100m
定価:533,500円(税込)
基本的なデザインやケースサイズは、先に登場したキャリバー5と同じです。
クロノグラフ配置は、古典的な3つ目のサブダイアルであり、3字位置にスモールセコンド、9時位置に60分積算計、6時位置に12時間積算計となっています。
4時30分位置にデイト表示を配し、クロノグラフと機能を両立しながらも絶妙なバランスを保っています。
多機能でありながら、高い視認性を誇るバランスを実現するのも、クロノグラフに強みを持つタグホイヤーならではと言えるでしょう。
ムーブメントは、こちらも名前の通りキャリバー17。ETA社のムーブメントをベースとしており、スイス国内で製造された厳格な精度基準を満たしています。
③リンク クロノグラフ キャリバー36 CT511B.BA0564
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 40.0mm
全重量:173g
文字盤:シルバー
インデックス:バー/タキメーター
ムーブメント:自動巻き キャリバー36
パワーリザーブ:約50時間
防水性能:200m
定価: ¥802,084円(税込)
このモデルの特徴は何と言ってもムーブメントです。
なぜなら搭載ムーブメントは、クロノグラフムーブメントで最高峰言われているゼニス社のエル・プリメロ。
さらにクロノグラフの先駆者であるタグホイヤーの1/10秒単位での計測が可能なクロノグラフを搭載。
そのムーブメントは、シースルーバックから覗くことができます。メカ好きやムーブメントにこだわる方にはたまらない一本です。
ハイビートムーブメントと220mの防水性といった、高い機能性を兼ね備えたモデルであり、生産終了品にもかかわらず大変人気の高いモデルです。
④リンク クロノグラフ 日本350本限定 CAT2014.BA0952
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 43mm
全重量:191g
文字盤:ブラックシェル
インデックス:ローマン
ムーブメント:自動巻き
パワーリザーブ:約42時間
防水性能:100m
定価:-
このモデルは日本国内で、350本限定で販売されたモデルです。
曲線型の優雅なデザインとダイアルのブラックマザーオブパールがマッチし、エレガンスかつシャープな印象です。裏蓋に描かれた日本列島が、特別感を演出しています。
350本という限定本数はもちろん、見る角度によって色合いが変わるマザーオブパールの美しいダイアルで、非常に人気のモデルです。
こちらはなかなか入荷しないモデルのため、見かけたらすぐに購入することをおすすめします!
まとめ
タグホイヤーのリンクの変遷や特徴、人気モデルをご紹介しました。
タグホイヤーのリンクは、前身モデルのS/elからデザインを受け継ぎ、1999年に登場しました。以降、何度もモデルチェンジを繰り返し洗練されたデザインへと進化していっています。
それは2017年のモデルチェンジで特に顕著に現れており、現行モデルは当店でも人気商品の一つです。
また現行モデルの人気の高まりによって、過去モデルも再評価されています。ブランドのメインモデルではないながらも、近年確実に注目を集めているモデルです。
これから主役となる時計を、いち早く手に入れてみてはいかがでしょうか?気になる方はぜひチェックしてみてください!
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年