SIHH(ジュネーブサロン)2019開催前夜。IWC・ヴァシュロンコンスタンタンなどに続いて、モンブランからも新作が発表されています!
「伝統ブランドを守る事が革新に繋がる」というコンセプトのもとにパートナーシップを締結している老舗ムーブメント会社「ミネルバ」とモンブランとの深い関係性を象徴する5つのタイムピースです!
目次
モンブラン 2019年新作①スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ
モンブランのフラグシップであるスターシリーズは2018年に20周年を迎えました。
その節目の年に、当シリーズを徹底的に見直して生み出されたコレクションがスターレガシーであり、ミネルバの懐中時計からインスピレーションを得たと言います。
2019年にはミネルバの理念と、時計製造伝統をさらに凝縮した新作が発表されました!「スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ」です!
ニコラ・リューセックはルイ18世に仕えた時計技師の名前を由来としたモデルであり、モンブランの中でもハイエンドラインにしか搭載しない自社製造ムーブメント(Cal.MB R200 モノプッシャークロノグラフ)を搭載しています。いわば、モンブランが本気で作り上げた時計。この偉業は言うまでもなく、ミネルバの功績が小さくありません。
モデルの元ととなった時計師ニコラ・リューセックは、1821年にクロノグラフで特許を取得し、時計製造史に大きな一石を投じました。なお、クロノグラフは彼の作品が世界初と言われています。
そのオマージュとして2018年に発表されたRef.118537が踏襲・さらに生まれ変わったのが今回の新作です。
機構には、ニコラ・リューセック氏が開発したインク式クロノグラフ(インクを垂らした計時方法)をモチーフにしており、5時と7時位置にインダイアルが並ぶというエキセントリックな文字盤配列が見られます。
実は針は固定されていて、インダイアルが回転ディスクとなっているという、機構の妙も抜群です。
今回の新作では文字盤がアンスラサイト(アッシュ系グレー)で、ストラップと同色にまとめあげられており、ただ機構がすごいというだけでなく、デザイン性の高さも注目されています。
予価は22,000ユーロと、低価格帯の多いモンブラン時計の中では異色。
なかなか気軽に買える代物ではないでしょうが、一度は手にしてみたい逸品です。
モンブラン 2019年新作②スターレガシー フルカレンダー / オートマティック
スターレガシーから、もう二本、2019年新作が発表されています。
ローマンインデクスとギョーシェ彫が非常にクラシカルで美しい逸品です。
2018年にはアラビアンインデックスのモダンな印象のスターレガシーでしたが、より古典回帰したのでしょうか。古き良きパリを感じさせるデザインです。
ちなみに文字盤に装飾されたギョーシェはモンブランのアイコンである雪マークからヴァーグ状(波型)に広がりを見せていくスタイルとなっており、クラシカルな中にも洗練されたモダンテイストが加わりました。
2019年新作では、時分秒、ポインターデイト、曜日、月とムーンフェイズが搭載された多機能なフルカレンダー(42mmサイズ)とシンプルな3針+デイトのオートマティック デイト(42mmサイズ/39mmサイズ)が同時発表。
派生モデルが一気に加わったことを見ると、今後スターレガシーがモンブランの定番コレクションの仲間入りを果たすのでしょうか。
日本での販売価格はまだ発表されておりませんが、ステンレス製のためモンブランの中では中価格帯となりそうですね。
個人的に2019年の中で、イチ押し新作です!
モンブラン 2019年新作③タイムウォーカー
クラシカルなモデルの多いモンブランですが、実はスポーツウォッチもすごいんです!
かつて、実際のレースで使用されていた計測機器「ラリータイマー」もまた、ミネルバの数ある名作の一つを飾ります。
その機器へのオマージュとして2017年コレクションに追加されたのがレーシングウォッチ・タイムウォーカーでした。
2019年新作では、自社製自動巻きCal.MB25.10を搭載した、逆パンダ文字盤がとにかくかっこいい「マニュファクチュール クロノグラフ」と、前作タイムウォーカーにも採用されたCal.MB25.07搭載の「オートマティック クロノグラフ」です。
この、インダイアルとダイアルカラーのコントラストは「パンダダイアル」「逆パンダダイアル」などと呼ばれ、ヴィンテージクロノグラフでは非常に人気の高いデザインです。
実際、ロレックスのデイトナ白文字盤でも登場当時は大きな話題となりました。
モンブランのタイムウォーカーもまた、往年の名作を感じさせるヴィンテージ感がたまりません。
モンブランは万年筆はじめ、上品な製品が多いイメージですが、今回の新作でまた新たな側面を見せてくれることとなりました。
SIHH(ジュネーブサロン)2019 出典ブランド一覧
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