「NATOベルトモデルにはどんなものがあるの?」
「人気ブランドのNATOベルトモデルの種類が知りたい」
NATOベルトはナイロンを主な素材とする、非常に軽い時計ストラップです。
もともとはNATO軍の御用達であったことが名前の由来となっており、NATOストラップと呼ばれることもあります。
由来としても見た目としてもミリタリー色の強いNATOベルトですが、近年では時計をカジュアルな印象に変えてくれる「オシャレアイテム」として注目されています。
ユーザーご自身で付け替えて楽しむことはもちろん、オメガやチューダー(チュードル)といった名門高級時計ブランドもそのラインナップにNATOベルトを加えてきており、人気のほどが伺えます。
そんなNATOベルトがよく似合う高級時計が知りたいという人は多いのではないでしょうか。
ロレックスやオメガなどの人気ブランドの時計は人と被ることが多くなりますが、NATOベルトに付け替えれば人とは違う印象を与えるでしょう。
この記事ではNATOベルトの魅力やベルトがよく似合う高級時計を、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。
NATOベルトの購入・交換の際に気をつけたいことについても解説しますので、高級時計に興味がある人はぜひ参考にしてください。
目次
NATOベルトを高級腕時計に付けるメリットとは?
NATOベルトのメリットは多岐に渡ります。
まず、なんといってもNATOベルトは比較的安価でバリエーションが豊富ということでしょう。そのため気軽にお持ちの高級腕時計に換装することができますね。
また、幾本か所有し、気分によって時計を自由にドレスチェンジされる方も少なくありません。
そして自分色に作り上げられた時計の世界観はまさに自分だけのオシャレアイテム。時計をただ身に着けるだけではつまらないと感じる人にとってNATOベルトはうってつけのアイテムだと言えます。
出典:https://www.omegawatches.jp
こちらは、オメガ シーマスターのNATOベルトを身に着けたローリー・マキロイ選手。
イギリス屈指のプロゴルファーで、精悍ながらどこか甘めの顔立ちが女性ファンをも惹きつけるイケメンです。そんなマキロイ選手の魅力をNATOベルトが際立てますね!NATOベルトの良いところは、やはり個性の演出と、堅くなりすぎない「崩し」効果にあるでしょう。
また、優れた実用性も大きなメリットであり、魅力です。
冒頭でも述べたようにNATOベルトの素材はナイロンが主であるため、汗や水に強く汚れてもご自宅で洗浄頂けます。また、ナイロンはもともとしなやかなため腕によく馴染みますが、同時に軽いため装着感に優れます。
さらにNATOベルトはバネ棒部分(ケースとベルトを繋ぐパーツ)にNATOベルトを引き通すようにして装着し、さらにキーパー(NATOベルトに付属するわく状のパーツ)へベルトを通すことで固定していますが、これによって万が一時計のどちらかのバネ棒が外れてしまっても、落下を防ぐという嬉しい仕様も!
引き通し式であるため時計の裏蓋部分が直接肌に触れず、汗や皮脂が時計に付着しづらいというのもポイントですね。
NATOベルトの装着は、コツを覚えてしまえばとても簡単です。気分によって付け替えるもよし。長さ調節してセーターやアウターの上からあえて着用するもよし。
腕時計の楽しみ方を簡単に拡張してくれるアイテムと言えますね。
そもそもNATOベルトってどんなストラップなの?
冒頭でNATOベルトはNATO軍からその名前を由来する、と述べました。
このナイロン製ベルトはダニエルウェリントンやTIMEXといったカジュアル時計に数多く採用されており、現代ではオシャレアイテムのイメージが強いものです。しかしながらもともとは、冷戦時代に作られた軍事同盟「NATO軍」に供給された時計用に作られたベルトです。
ではNATOとは何かと言うと、北大西洋条約機構のことです。
「North Atlantic Treaty Organization」となるため、頭文字をとってNATO軍と呼ばれています。共産党時代のソ連に対抗するために結成された軍ですが、冷戦終結後の現在は欧州周辺での紛争・テロ・治安維持に努めています。
そんなNATOに加盟していたイギリス国防省が1973年、海軍用の腕時計のために、実用的かつ戦闘中も落下しづらい引き通し式ストラップを自軍の調達品カタログに追加します。
前述の通り12時側・6時側それぞれのバネ棒に引き通すNATOベルトは時計が動くことなくしっかりと腕にフィットし、またバネ棒の片方が取れてしまった場合でも落下を防ぎます。
もともと第二次世界大戦下からイギリス軍で用いられていたようですが、カタログに正式採用した形となります。
大きな戦争により例え戦勝国であったとしても国力が落ちていたこと。加えて1970年代はクォーツムーブメントが普及したこともあり、ミリタリーウォッチは安価かつ軽量で取り回しがしやすい、合理性が重要視されていくことになります。
そんな「合理的なミリタリーウォッチ」として、ナイロン製のNATOベルトはうってつけであったのでしょう。
なお、NATOベルトは正式には「NATO G10 ストラップ」と呼ばれています。
これは、NATO軍が調達品を申請する際、用紙に記入していたNATOベルトのための備品コード(NATOストック番号;NSN)がG1098であったため、とのこと。
さらに言うと、実際にNATO軍の兵士の御用達NATOベルトはPhoenix(フェニックス)社製です。そのためPhoenix社製以外のNATOベルトはレプリカとされており、同社製品には根強いファンが少なくありません。
映画007が人気の火付け役?
NATOベルト(ナイロン製ストラップ)が認知されるようになったきっかけは、映画007シリーズが寄与したと言われています。
007と言えば、イアン・フレミング氏が生み出した英国スパイです。
その名はボンド。ジェームズ・ボンド。
作品そのもののみならず、作中の小物や車,スーツがフォーカスされることも多いのは、それだけこの英国スパイに惹かれるファンが多いゆえでしょう。
出典:https://www.007.com/focus-week-pierce-brosnan/
そんな当該シリーズの中で、1964年に公開された007の3作目「007 ゴールドフィンガー」。ショーン・コネリー氏演じるジェームズ・ボンドが、劇中で「ロレックス サブマリーナ」にNATOベルトを装着しました。
もっともNATOベルトという呼び名はこれより後の1973年とはなりますが(また、作中のベルトとNATO軍のそれでは構造が異なります)、それまでは金属や革が当たり前だった腕時計ベルトに、新たなる価値観を提供することとなります。
さらに24作目の「007 スペクター」では、ダニエル・クレイグ氏演じるジェームズボンドが、”オメガ シーマスター 300″を相棒としていましたが、この時のベルトもNATOベルトが使われていました。
時代が変遷して価値観が多様化した,カジュアルへのニーズが高まったこともNATOベルト普及の背景として考えられます。一方で、やはりボンドウォッチが高級腕時計のダイバーズウォッチにNATOベルトを着けるとカッコいい!という印象を鮮烈なまでに我々に植え付けたことは影響として小さくありませんね。
ちなみに007で使われたサブマリーナとシーマスターはどちらもダイバーズウォッチであるという共通点があります。
しかしながら、ダイバーズウオッチ以外の時計に合わせたって時計は素敵な表情を見せてくれます。ドレスウォッチに敢えてつけてみるのもよし。メカニカルなスケルトン文字盤タイプの時計に着けてみるのも面白いかもしれません。
出展:https://www.omegawatches.jp/ja/planet-omega/cinema/james-bond
上の画像はダニエル・クレイグ氏です。彼が演じるボンドはシリアスで理知的。そんなクレイグ氏のエレガントさにも、NATOベルトはビシっとマッチしてくれていますね。
NATOベルトは近年の流行りで出現したベルトではなく、軍に採用されていた歴史あるミリタリーベルトであり、高級腕時計とも親和性を持つ、万能アイテムであると言えるのではないでしょうか。
同じ時計でもNATOベルトでこんなに変わる!高級時計7選
前述の通り、NATOベルトの何よりの魅力と言えば豊富なバリエーションです。
しかも安価で一般的には2,000円ほど、高くても5,000円程度で購入することが可能なため、お持ちの時計を気分やシーンに合わせて様々に着せ替えることが可能です。
そうは言っても、「高級時計にNATOベルトを合わせて、浮かない?」「安っぽく見えるのが嫌だ・・・」そんなご不安点があるでしょう。
百聞は一見にしかず!次項にNATOベルトとの相性が抜群に良い高級時計ブランドを写真付きでご紹介しておりますので、ご参考にどうぞ!
①ロレックス サブマリーナ × NATOベルト
※付け替えに使用するサブマリーナはRef.16800を使用
ロレックス屈指の人気モデル・サブマリーナ。
映画『007』でショーン・コネリー氏が着けこなしていたように、サブマリーナ×NATOベルトの相性はもはや鉄板と言って良いでしょう。
サブマリーナ自体がシンプルなかっこよさを有しているため、どんなベルトとも合いやすいといったメリットがあることも大きいかもしれません。
しかしながらNATOベルトの持つカジュアルな爽やかさが、サブマリーナが「高級時計」であると同時にスポーツウォッチである、という側面を、上手に引き出してくれているようにも思います。
また、ロレックスは現行モデルのほとんどはメタルブレスレットです。
近年ではオイスターフレックスと呼ばれる、独自のラバーストラップをラインナップしてはおりますが、一部モデルにのみ留まっています。
そのため、一風変わった、自分だけのサブマリーナを作れること間違いなし!
サブマリーナはその人気ゆえ、街中や会社で他人との「ロレックスかぶり」が心配なものですが、NATOベルトでコーディネートしてしまえばそんな心配もなくなりますね。
※補足
現行ロレックスは取り付け部に余裕があまりなく、厚手のNATOベルトは通らなかったり、生地を傷めてしまったりする可能性があります。換装前に厚みをご確認頂くことをお勧めいたします。
②オメガ シーマスター × NATOベルト
シーマスター ダイバー300M 007エディション 210.92.42.20.01.001
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 42.0mm
全重量:72g
文字盤:ブラック
ムーブメント:Cal.8806/マスタークロノメーター
パワーリザーブ:約55時間
防水性能:300m
NATOベルト×高級時計の組み合わせを語るうえで、オメガ シーマスターの存在は欠かせません。
シーマスターもまた、高級腕時計の中でも屈指の人気を誇るダイバーズラインです。
サブマリーナ同様、爽やかな風防がスポーツウォッチとしてもNATOベルトとしてもお互いの良いところを引き出しあっているように思います。
そんなシーマスター×NATOベルトのコンビネーションモデルでご紹介したいのがこちら!2021年、待ちに待った公開がなされた『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の記念モデルです!
出典:https://www.omegawatches.jp/
この記念モデルは、作中で実際にダニエル・クレイグ氏が着用しています。
ヴィンテージ感溢れるアルミ製ベゼルと文字盤を、同系色のNATOベルトが良くまとめあげてくれていますね。
なお、ボンドウォッチへのオマージュ的な意味合いもあってか、歴代オメガ×007モデルにNATOベルトの搭載は少なくありません。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/
後述しますがオメガはNATOベルトを一大コレクションとしてはんばいしているため、お持ちのシーマスターで多種多彩な純正NATOベルトを楽しむのも良いでしょう。
③オメガ スピードマスター × NATOベルト
スピードマスター プロフェッショナル 3570-50
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 42.0mm
全重量:77g
文字盤:ブラック
ムーブメント:Cal.1861
パワーリザーブ:約48時間
防水性能:30m
オメガと言ったら、シーマスターと並んでスピードマスターの存在も忘れてはなりません。そして同じく、NATOベルトのカジュアル感とよく似合います。
それもそのはず、スピードマスターはNASAの公式装備品として、月面着陸プロジェクトにいつも携えられていたという軍用時計に通じるようなストイックさを持ち合わせているためです。
今回ご紹介しているタイプはブラックのNATOベルトですが、文字盤自体がシンプルですのでビビットな色合いや、カモフラージュなどの柄物もいいかもしれませんね。
なお、前述の通りオメガは自社で多種多彩なNATOベルト(バックル付属)を販売しています。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/
素材には高品質なポリアミド(ナイロン)またはレザーを素材として使っており、優れた耐久性としなやかな着け心地を誇ります。
お手持ちのシーマスターやスピードマスターの付け替えを楽しめば、愛機のまた違った顔を楽しめそうですね!
④チューダー(チュードル) ブラックベイ × NATOベルト
ヘリテージ ブラックベイ GMT 79830RB
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 41.0mm
全重量:106g
文字盤:ブラック
ムーブメント:Cal.MT5652
パワーリザーブ:約70時間
防水性能:200m
チューダーはロレックスのデュフュージョンブランド(廉価ブランド)として誕生した経緯があります。
「ロレックスと同じパーツを使いながら、ロレックスよりも安価に手に入れられる」ということで名を馳せていきました。
今では独自路線を歩みロレックスにはないテイストのラインナップを展開。新たなファン層を開拓しています。一方で古き良き時代―ロレックスのテイストを色濃く反映していた時代―のチューダーも根強い人気があり、中古市場で大きな支持を獲得しています。
とりわけ1970年代のサブマリーナは、ロレックスのそれと似たテイストを漂わせていながら、イカ針(海外ではスノーフレーク、雪の結晶)やチューダーローズなど本家にはない遊び心は心をわし掴みにしてきますよね。
そんなサブマリーナの復刻にあたるブラックベイとNATOベルトの相性が悪いはずがありません。
こちらは2018年に登場したブラックベイのGMT搭載機です。
サブマリーナだけでなく、GMTマスターのような装いがあり、ベゼルの明るい色合いが手伝ってNATOベルトのカジュアルさによくマッチしています。
左:サブマリーナ 79100 右:サブマリーナ 79090
もちろん新作だけでなく、過去のモデルもイイです!
右のRef.79090で使用されているNATOベルトはレザータイプとなり、ナイロン特有のカジュアル感は鳴りをひそめ、かわりにクラシック感が一気に強まりました。
チューダーは新素材やちょっと変わったテイストなどをどんどん取り入れている、老舗ながら革新的なブランドです。
そのため、今後もNATOベルトが抜群に合いそうな、かっこよくて爽やかなモデルを出していってくれることでしょう!
⑤IWC パイロットウォッチ マーク18 × NATOベルト
パイロットウォッチ マーク18 トリビュートトゥマーク11 IW327007
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 40.0mm
全重量:81g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:キャリバー35111
パワーリザーブ:約42時間
防水性能:60m
IWCからも、正規でNATOベルトを搭載させたパイロットウォッチがいくつか発売されています。
IWCはポルトギーゼやポートフィノなど上品なラインも人気が高いですが、実際の軍での使用を想定した、デザイン・雰囲気・スペック全てがミリタリー感満載のパイロットウォッチもまた魅力です。
そのためNATOベルトとのマッチングは最高ですね。
特にお勧めしたいのがこちら!
1948年誕生の由緒正しい「マーク11」を復刻させたパイロットウォッチ マーク18。その名もトリビュート・トゥー・マーク 11です。2017年に発表されました。
当時のミリタリーウォッチに通じる視認性の高さやシンプルな上品さを全面に押し出されているため、カーキのNATOベルトにピッタリですね。
オメガのスピードマスターでもご説明したように、文字盤がシンプルであればあるほど様々なベルトタイプを楽しむことができますね。
黒でシックに決めるもよし。ちょっとビビットな色合いを使っていつもと違う自分を演出するもよし。お好きなNATOベルトをお楽しみください。
⑥タグホイヤー アクアレーサー × NATOベルト
アクアレーサー WAY208D.FC8221
素材:チタン×セラミック
ケースサイズ:直径 43.0mm
全重量:91g
文字盤:カモフラージュ
ムーブメント:キャリバー5
パワーリザーブ:約38時間
防水性能:300m
タグホイヤー唯一のダイバーズウォッチ・アクアレーサーのNATOベルトを搭載させたモデルです。
近年多くの高級時計ブランドで正規のNATOベルトモデルが続々登場していることを見ると、今後ますます流行が拡大していく可能性が高いでしょう。
それだけ、NATOベルトの優秀さというのは万人が認めるところなのですね!
こちらのアクアレーサーは、カモフラージュ柄がとってもかっこいい一本ですね!
NATOベルトもカモフラージュ柄となっており、アウトドアシーンやタウンユースで使いたいテイストです。
なお、搭載するムーブメントはCal.5。
シンプルで大きすぎないため、骨太になりがちなダイバーズウォッチですが、こちらはすっきり上品な厚みで抑えられています。
⑦オリス ダイバー65 × NATOベルト
ダイバーズ65 733 7720 4055 DBL
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 42.0mm
全重量:102g
文字盤:ブルー
ムーブメント:自動巻き
パワーリザーブ:約38時間
防水性能:100m
最後にご紹介するのは、オリスのダイバーズ65です。
古き良き防水時計を思わせるヴィンテージ感が魅力ですが、実は2015年登場と比較的新しいシリーズとなります。
1965年に製造していたダイバーズウォッチの復刻にあたりますが、オリジナルに忠実なものから現代風に解釈したものまでと、多彩なバリエーションが用意されています。
こちらはどちらかと言えばモダンな42mmサイズ、流行りの深みある青文字盤が非常にオシャレな一本です。文字盤と同色のNATOベルトが合わせられており、さわやかな印象が強まりました。
おなじみのメタルブレスレットやクラシックな革ベルトでビジネスシーンを、NATOベルトでプライベートを、といったように、シーンに合わせて使い分けをしてみてくださいね。
NATOベルトの購入・交換の際に気をつけたいこと
NATOベルトの付け替えの際に気を付けたいこと
高級時計×NATOベルトの組み合わせを是非お楽しみいただきたい。しかしながら交換の際には注意が必要な場合があります。
以下、メタルブレスレットや革ベルトからNATOベルトに交換する際やNATOベルトを新しく購入する際に気を付けたい点をご紹介いたします。
①バネ棒外しを用意する
近年ではカルティエやパネライなどが、特別な工具なしにベルト交換を可能にしたシステムを導入しています。
しかしながら一般的には、「バネ棒外し」という工具が必要。
時計はケースとベルトが「バネ棒」と呼ばれるパーツで繋がっており、これを外す必要があります。なお、ブランドによってはバネ棒外しが付属していることもあります。
慣れてしまえば簡単です。
しかしながらバネ棒は小さいのでなくさないこと。また、バネ棒外しで勢い余ってケースやブレスレットを傷つけないように気をつけましょう。
②ラグとラグの間とベルト幅のサイズを合わせる
全てのストラップ・ベルトに言えることですが、ラグとラグの間の広さにあったベルト幅を選択しないと、大きすぎて入らない、といった可能性があります。
年式の古いモデルだと、現行モデルのそれより小さい場合が多くなります。またドレスウォッチであれば、ケース自体が小さくなるのでおのずとラグ幅も小さくなります。
例えば上の画像は18mm幅のNATOベルトとなります。
NATOベルトを購入する前に、一度ラグ幅を測定してみましょう。
なお、NATOベルトは基本的に偶数サイズのみの展開です。
とは言えNATOベルトの魅力は「しなやかさ」にもあります。そのためラグ幅が奇数サイズの場合は、一つ上のNATOベルトを選択することがお勧めです(ラグ幅が19mmであれば、20mmのNATOベルトを選ぶ)。
③ベルト交換できないタイプの時計もあることを知る
②と同様に購入前に気をつけたいのが、そもそもの時計がベルト交換に対応していない、というものです。
時計のケース本体とベルトが一体化していたり、特殊なラグであったり・・・
また、メーカー純正品のベルトにしか対応していないタイプも存在します。
一度確認をし、わからない場合はメーカー、または時計を購入した店舗に問い合わせてみましょう。
まとめ
最近注目度がますます上がったNATOベルトについて、そしてNATOベルトが抜群に似合う高級時計7選をご紹介いたしました。
NATOベルトは実用性に優れるだけでなく、デザインによって時計の表情を大きく変えてくれる、という利点があります。
ロレックスやオメガといった人気ブランドの時計はどうしても人と被ることが多くなりますが、NATOベルトを装着すれば人とは違う個性を出すこともできるはず。
是非あなたもNATOベルトを使いこなして、センスの良さをアピールしましょう!
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年