出展:https://www.iwc.com/gb/en/home.html
SIHH(ジュネーブサロン)2019までカウントダウンが始まった今月、IWCから一足早く新作が発表されました!
最近バーゼルワールドに肉薄するような勢いを見せるSIHHですが、その中でもカルティエやパネライ、オーデマピゲなどと並んで例年注目を浴びるIWC。
昨年はポルトギーゼやポートフィノなど全てのフラグシップで特別な150周年記念モデルを発表し、年の初めに大きな話題をさらいました。
しかしながら2019年新作も、かなりかっこいい4モデルが既に発表されたのです!
※発売予定日や予価は変更となる可能性がございます。
目次
IWC プレSIHH2019新作 パイロットウォッチクロノグラフ スピットファイア ブロンズ
プレSIHH2019では、パイロットウォッチ4作品が発表されました!
最初にご紹介するのは、今時計界で一つの流行になっているブロンズが味わい深い逸品です!
出展:https://www.iwc.com/gb/en/home.html
型番:IW387902
ケース素材:ブロンズ(青銅)
ケースサイズ:直径41mm×厚さ15.3mm
ムーブメント:自動巻きクロノグラフCal.69380、パワーリザーブ約46時間
防水性:60m
発売予定日:2019年10月
予価:約6250ドル
IWCは150年にも及ぶ長い歴史の中で多くの銘品を世に輩出してきましたが、パイロットウォッチにおいては他社より先鞭をつけたという経歴を持ちます。
愛され続けてきた定番から限定モデルなどの派生型と、バリエーションは豊富なものの、パイロットウォッチに必須の視認性や堅牢性は守り抜かれてきました。
こういった質実剛健な一面がある一方で、IWCはデザイン性の高さにも定評があります。それを証明するかのように、新しいパイロットウォッチはブロンズケースにダークオリーブカラーが美しい一本が登場しました!
出展:https://www.iwc.com/gb/en/home.html
ミソは特にブロンズ(青銅)です。
ブロンズは今時計界でかなり流行している素材です。チュードルのヘリテージブラックベイやゼニス、ベル&ロスなど、高級時計ブランドによって採用されています。
もともとブロンズはステンレススティールやゴールドなどと比べ、退色しやすい、という特性があるのですが、それがイイ!という声がそこかしこで挙がっているのです。
と言うのも、ブロンズの退色を「エイジング」と称し、色味が変わった風合いを楽しむことに味があるためです。ヴィンテージテイストが流行していることはもちろん、使うごとに自分だけの一本となる面白みがあるためでしょう。合金素材によって色調を変化させることもブロンズならではの味わいです。
IWCは2017年、ブロンズ素材モデルをアクアタイマーで発表したり、過去に限定モデルでは採用していましたが、パイロットウォッチのレギュラーモデルでは初となります。
濃いオリーブグリーンと非常にマッチしていますね。
出展:https://www.iwc.com/gb/en/home.html
ちなみに完全自社製自動巻きクロノグラフCal.69380を搭載しているのですが、実は41mmサイズのパイロットウォッチに69000シリーズのムーブメントが搭載されるのはブランド初となります。
裏蓋にはおなじみの英国空軍迎撃機スピットファイアのエングレーヴィングが施されています。
IWCファンはもちろんのこと、ヴィンテージ好きにはたまらない一本。発売されたら、かなりの人気は必至ではないでしょうか。
IWC プレSIHH2019新作 パイロットウォッチ クロノグラフ トップガン セラタニウム
出展:https://www.iwc.com/gb/en/home.html
型番:IW371815
ケース素材:セラタニウム
ケースサイズ:直径44mm×厚さ16.8mm
ムーブメント:自動巻きクロノグラフCal.79230、パワーリザーブ約44時間
防水性:60m
発売予定日:2019年6月
予価:約15,000ドル
二本目の新作パイロットウォッチもすごすぎます!
オールブラックの外装が目を惹くことと思いますが、これはIWCが5年以上の歳月をかけて開発したセラタニウムという独自素材が用いられております。
セラタニウムとは、ベースはチタニウム製合金です。軽量かつ高い強度は抜群ですね。そこに独自加工を施しセラミック素材でコーティングしてあるというのです。つまり、チタニウムに、セラミックの傷つきづらさが加わった最強素材なのです。ちなみに肌にも優しいとのこと。
2017年には新作アクアタイマーに始めて使用された素材ですが、今年はパイロットウォッチのトップガンシリーズで新たにラインナップすることとなりました。
画像からになりますが、セラミック特有のマット感が伝わってきます!
出展:https://www.iwc.com/gb/en/home.html
搭載されるムーブメントはラトラパンテとも称されるダブルスプリットセコンドクロノグラフのCal.79230です。
この複雑機構は二本の針を使ってラップタイム計測、つまり同時に二つの時間計測を可能にしたもの。過去、インジュニアやポルトギーゼにも搭載されてきました。
トップガンの、カリフォルニア州ミラマーの米海軍戦闘機兵器学校で実際に使用される、甲板時計を彷彿とさせるデザインとよくマッチしていますね。
トップガンはこれまでインデックス含めたオールブラックは出てこなかったのですが、かなりかっこいいのではないでしょうか。実物がお披露目されることが楽しみです!
IWC プレSIHH2019新作 パイロットウォッチ タイムゾーナ― スピットファイア・エディション “ザ・ロンゲスト フライト”
出展:https://www.iwc.com/gb/en/home.html
型番:IW395501
ケース素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径46mm×厚さ15.2mm
ムーブメント:自動巻きクロノグラフCal.82760、パワーリザーブ約60時間
防水性:60m
発売予定日:2019年4月
予価:約12,400ドル
タイムゾーナ―をご存知でしょうか。
SIHH2016で発表されたパイロットウォッチに搭載されていた機能で、回転ベゼルを使って世界各メイン都市の時間を確認できるワールドタイム機構です。
2016年版ではクロノグラフが搭載されていましたが、シンプルモデルが新作として発表されました。
この機構のすごいところはベゼルを押しながらひねるだけで24時間針と日付が自動修正され、リューズの操作が必要ないというのです。
クロノグラフモデルもかっこよかったですが、文字盤がすっきりしたこと、かわりに12時位置に扇形のデイト表示が搭載されたことで、また違った魅力を有しています。オニオンシェイプリューズも好きな人にはたまりません。
出展:https://www.iwc.com/gb/en/home.html
こちらはスピットファイア復興プロジェクトのオマージュモデルで、限定250本生産となります。
スピットファイアは第二次世界大戦の頃に使用されていた名機として有名ですが、それを復活させ、世界一周させようという試みが今回のプロジェクト。
記念モデルである証拠に、裏蓋にはいつものスピットファイア機体の他、「SILVER SPITFIRE THE LONGEST FLIGHT」の刻印が記されています。
IWC プレSIHH2019新作 パイロットウォッチ ビッグパイロットウォッチ コンスタント-フォース トゥールビヨン プティフランス
出展:https://www.iwc.com/gb/en/home.html
型番:IW590303
ケース素材:18Kハードゴールド
ケースサイズ:直径46.2mm×厚さ13.5mm
ムーブメント:自動巻きクロノグラフCal.94805、パワーリザーブ約96時間
防水性:60m
発売予定日:2019年6月
予価:約235,000ドル
最後にご紹介するパイロットウォッチは大人気プティフランスからですが、これまでの当シリーズとはちょっと一線を画します。
ある海外メディアは「SIHHのHHを担う」と評価しています。
※SIHH・・・サロン・インターナショナル・オート・オルロジェリー
そう、オートオルロジェリー、つまり高級時計製造技術を指しますが、こちらの新作には「コンスタントフォース機構」が組み込まれていることがミソ。
コンスタントフォース機構は直訳すると定力システム、精度向上のための機能です。
通常ゼンマイの力が弱まってくると合わせて精度も低くなってきます。そこで、フュゼ・チェーンと呼ばれる、無段階変速機構を香箱と輪列の間に組み込み、ゼンマイのほどけ具合がどの状態でも一定の力をテンプに供給するようになったのです。
原理的には自転車のギアで、かつてマリンクロノメーターや懐中時計に組み込まれてきましたが、それを腕時計に搭載できるほど小型化できたのはIWCの技術力の高さゆえです。しかも、そこにトゥールビヨンやムーンフェイズといった複雑機構を搭載させたのです。
特筆すべきはケース素材にもあります。
このケースのゴールド素材は、通常のレッドゴールドに独自合金を施し、ゴールドの傷つきやすさをカバーしているというのです。ちなみにIWCによると通常の18Kゴールドの5倍~10倍の耐傷性を有しているとのこと。
出展:https://www.iwc.com/gb/en/home.html
シースルーバックを採用したことによって、いつも裏蓋にいた星の王子さまが、1時位置のムーンフェイズで登場している遊び心がいいですね!
特に限定生産ではありませんが、予価は2千万円超えです!
しかしながらこのレベルのオートオルロジェリー×特殊ゴールド素材を使用していれば、当然と言えるでしょう。
なかなか市場で見かけることはないでしょうが、普通のパイロットウォッチで満足できなくなった方はこちらを視野に入れてみてはいかがでしょうか。
SIHH(ジュネーブサロン)2019 出典ブランド一覧
etc.
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