「パネライのロゴにはどんな意味があるのだろう」
「パネライのロゴの由来について詳しく知りたい」
パネライ ルミノールの文字盤にはインデックス数字「6」の上にロゴがあるモデルが存在します。
このロゴは通称“OPロゴ”と呼ばれ、パネライファンに親しまれてきたロゴです。
そんなパネライのロゴについて詳しく知りたいという人は多いのではないでしょうか。
この記事ではパネライのロゴについて、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説しています。
おすすめのモデルも紹介していますので、パネライの時計に興味がある方はぜひ参考にしてください。
https://www.panerai.com/ja/collections/watch-collection/luminor/luminor-base-logo-acciaio—44mm_pam01000.html
目次
OPロゴの由来と歴史
パネライの正式名称がOFFICINE PANERAI(オフィチーネ・パネライ)であることは時計ファンなら恐らくご存知でしょう。
OPロゴはその頭文字を取って、「OP」という文字を2方向に伸びる矢印で表現したロゴになっています。
このロゴをもつルミノールは「ルミノールのクラシックモデルであり、エントリーモデル」ということを意味します。
また、OPロゴは1997年にヴァンドームグループ(現リシュモングループ)に加入したパネライが”リシュモン加入前”に使っていたロゴとしても有名です。
パネライの時計はリシュモン加入前に作られたモデルを「プレヴァンドーム」と呼び、プレヴァンドーム時代のモデルには文字盤に”OPロゴ”が刻まれていましたが、リシュモングループ加入後はロゴが無くなっています。
つまり、OPロゴは時計ブランドとして始動した当時のパネライを象徴するロゴであり、非常に重みのあるロゴなのです。
現在ではOPロゴを配した1997年以前のモデルを手に入れることは非常に難しく、その価値は高まる一方です。
OPロゴの復活
現在のパネライに使われている「OP」ロゴはプレヴァンドーム時代のロゴを再現したものです。このロゴが復活したのはプレヴァンドーム時代から8年が経過した2004年のことで、”PAM00000″の誕生を切っ掛けに復活しました。
“PAM00000″は数あるルミノールのコレクションの中で「最もシンプルなデザイン」である“ルミノール・ベース”のダイヤルに、OPロゴをあしらった通称「ロゴ」と呼ばれるモデルです。パネライとして民間向けに販売を開始した時代のデザインを復刻したモデルとして話題を呼びました。
また、このPAM00000のユニークな点はPAM00001~PAM0004という型番が既に発売されていたにも拘わらず、最も若い番号のPAM00000が与えられたことです。まさに「復刻」をテーマとして作られた一本と呼べるのではないでしょうか。
加えてPAM00000は「OPロゴ」のみならず、1993年の少数販売時にも使用されていたムーブメント「手巻き式ムーブ ETA6497」をベースとしたキャリバーが搭載されいるのも特徴となっております。
並行店ならば40万円台から購入することもできるため、エントリーモデルとしてもオススメです。
ちなみにOPロゴには『ロングアロー』と呼ばれるレアな個体も存在し、ロゴの↑が通常よりも長くなっています。主に世界限定200本で販売されたルミノール マリーナ PAM00195専用に作られた文字盤といわれていますが、ルミノール マリーナ PAM00005にも僅かにこのロングアローが配された文字盤が存在するようです。
OPロゴが刻まれたパネライウォッチ
OPロゴが刻まれたモデルは前項で説明した通り、クラシックな雰囲気を持つエントリーモデルです。そのため、どのモデルも非常にリーズナブルな価格でお買い求めいただけます。
パネライ ルミノールベース ロゴ PAM00000
OPロゴが配された「復刻ロゴモデル」の基盤モデルです。現在は生産終了していますが、未だに高い人気を博しています。
パネライ ルミノールベース ロゴ アッチャイオ PAM01000
パネライ ルミノールベース ロゴ アッチャイオ PAM01000
何も飾らない非常にシンプルなルミノールベース。飾らないからこそ、「OP」ロゴが映えます。
PAM01000は生産が終了したPAM00000の後継モデルとして生まれた2016年新作モデル。裏蓋がねじ込み式からスナップ式になり、ベルトと本体の接合部がバネ棒式になったことが主な変更点です。
このモデルはOPロゴモデルで現在一番人気のモデルとなっています。
パネライ ルミノールマリーナ ロゴ PAM00005
PAM00005は針にスモールセコンドを配したルミノール マリーナのOPロゴモデルです。ETA6497-2ベースの手巻きムーブメントCal.OPIを搭載しており、二針にスモールセコンドを配した設計となっています。PAM01000はさすがにシンプルすぎると感じている人にオススメです。
ごく一部の個体には『ロングアロー』と呼ばれるレアポイントが存在しますので、PAM00005をお買い求めの方は、↑(上向き矢印)の長さをよくご確認ください。
パネライ ルミノールマリーナ ロゴ アッチャイオ PAM01005
パネライ ルミノールマリーナ ロゴ アッチャイオ PAM01005
PAM00005の後継モデルとして誕生したPAM01005。ルミノールベース PAM00000→PAM01000と同じく、PAM00005→PAM01005は蓋がねじ込み式からスナップ式になり、ベルトと本体の接合部がバネ棒式に変更されています。
パネライ ルミノールベース ロゴ アッチャイオ PAM00630
パネライ ルミノールベース ロゴ アッチャイオ PAM00630
ホワイトの文字盤にブルーカラーのパネライロゴが映える爽やかなモデル。ムーブメントは手巻き式のCal.OP Iが搭載されています。パネライのモデルとしては非常に個性的なモデルです。
パネライ ルミノール マリーナ PAM00631
ルミノール マリーナの定番OPロゴモデルは「PAM01005」ですが、アンティークカラーのインデックスに特徴的な青いOPロゴを持つPAM00631も人気です。派手過ぎず落ち着いたPAM00631のデザインは、ビジネスは勿論、カジュアルやフォーマルまで洋服を選ばず装着することが可能です。
パネライ ルミノールマリーナロゴ アッチャイオ PAM00632
パネライ ルミノールマリーナロゴ アッチャイオ PAM00632
2015年にヨーロッパで先行発売された「ルミノールマリーナ ロゴ PAM00632」。ベーシックでありながらパネライの基本となる要素を凝縮した正統派のモデルです。ダイアル6時位置の「OP」ロゴと、ヌバック調のレザーベルトが特徴的です。
まとめ
OPロゴはオフィチーネ・パネライの頭文字をとったパネライのロゴです。使用された期間が短かったため、非常にレアなポイントとされてきましたが、2004年以降は”復刻ロゴモデル”が発売され、パネライファンを喜ばせています。
価格も手ごろなモデルばかりですので、敢えて定番を選ばずOPロゴモデルを選ぶのも”粋”ではないでしょうか?
当記事の監修者
田所 孝允(たどころ たかまさ)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 販売部門 営業物流部長/p>
1979年生まれ 神奈川県出身
ヒコみづのジュエリーカレッジ ウォッチメーカーコース卒業後、かねてより興味のあったアンティークウォッチの世界へ進む。 接客販売や広報などを経験した後に店長を務める。GINZA RASIN入社後は仕入れ・買取・商品管理などの業務に従事する。 未だにアンティークウォッチの査定が来るとついついときめいてしまうのは、アンティーク好きの性分か。
時計業界歴18年。
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