「一生もの」として語られることの多い高級腕時計。
この背景には、「自分自身がいくつになっても、相棒として愛用できる」「繰り返し修理やメンテナンスして使える」「価値が落ちない」などといった、高級時計ならではの魅力があるためです。
とりわけ「価値」については、非常に重要なトピックです。一般的なプロダクトは経年によって市場価格が下落していくことが多いですが、こと高級時計に至っては値崩れしづらかったり、あるいは経年によって評価が上がり、購入時よりも価値が上昇するなんてことも・・・!
10年後、20年後、30年後・・・そして100年後にも家宝として残せる高級時計は、えてして安定した価値を有しているものです。
そこでこの記事では、発売から数十年以上を経てなお、非常に高い価値がついている高級腕時計を6つピックアップいたしました。
数十年前に製造された時計が今何倍もの価値を持っているということは、今この現行モデルを買っておけば、50年後、100年後には何倍もの価値を持ち、家宝になっているかもしれません。
自分の子どもや孫に引き継いでも喜んでもらえる時計。探してみてはいかがですか?
目次
一生モノの高級時計を見極める方法「価値の落ちない3つの条件」
車やカメラ、パソコンなど、精密機器は一般的に新しいものほど高い価値を持ち、時を経るごとにその価値は落ちていきます。
しかし高級腕時計の世界では、生産終了した中古やアンティークが高い価値を持つことが往々にしてあるのです。
それは、時計が実用だけに留まらず、様々な意味合いを持つため。
ただ時を知るためのものではなく、ステータスを表すものであったりファッションなど日常にアクセントを加えたり、オートメーションでは再現できない工芸品としての芸術性であったり・・・
すなわち、価値の落ちない条件として、以下の3つが必須となります。
- ブランド力―知名度や人気が高い。歴史があり100年後も変わらないであろうステータス性を備えていること
- 品質―時が経っても「機械そのもの」が評価され続けること。そのクオリティの高さ
- 芸術性―日用品ではなく、工芸品や美術品のような美しさ・高級感
加えて、大量消費社会の現代と異なり、1960年~70年代というのは、とりわけ高級時計の分野では「一生使える」ことを前提に作られたものが顕著で、その当時の信念を踏襲している企業というのは確実に安定した価値を持つ時計を製造しています。
一生モノの高級腕時計6選
①ロレックス デイトナ
デイトナ 116500LN(ブラック/ホワイト)
圧倒的なまでの人気に知名度、そしてそのステータス性から、「資産」としても注目されるロレックス。
とりわけロレックスの顔でありスポーツウォッチの王者でもあるコスモグラフ デイトナは、歴代多くのモデルがプレミア価格で取引される、今最も、そして今後も間違いなく価値ある高級時計です。
初代デイトナが誕生したのが1963年。
当時世界を沸かせたモーターレースのプロレーサーに向けて開発されたストップウォッチ機能・クロノグラフを搭載させました。
直接タキメーターが書き込まれたベゼルやスポーティーながら薄型の、スタイリッシュでとにかくかっこいい、ロレックススポーツウォッチの最上位機種です。
一般的にアンティークと言うと1970年代以前に製造された時計を指しますが、デイトナは初代から今に至るまで超レアアンティークの宝庫。
数年間のみ製造されたRef.6240や、かの有名なRef.6239ポールニューマンモデル、2世代前のゼニス エルプリメロをベースとしたムーブメントが搭載されたRef.16520(ブラック/ホワイト)など、定価を大幅に上回る価格で取引されています。
こういった特定のモデルの他、ロレックス特有の現象として「生産終了モデルの需要が飛躍的に高まる」ということが挙げられます。
そのため現行モデルが「アンティーク」と称される頃、今以上の価値が付いている可能性が高いのがロレックスなのです。
ちなみに現行のデイトナですが、2016年バーゼルワールドで116500LN(ブラック/ホワイト)が発表されるやいなやデイトナ人気を一気に押し上げ、更なる注目を集めることとなりました。
傷つきづらいだけでなく独特の艶感を持つセラクロムベゼルが採用されたことにより、高級感やスタイリッシュさがよりアップ。
ロレックスはロングセラーが多く、いずれも初代のイメージを大切にし、大幅に外観を変更することは僅か。
それは、「時代を超えて愛される」普遍性が根底にあるからに他なりません。
116500LNのスタイリッシュさは、50年後、100年後の人々も「かっこいい」と感じるのではないでしょうか。
さらにもう一点、ロレックスが「家宝」たる理由として、長い使用に耐えうる品質の高さがあります。
ロレックスは創業以来「究極の実用時計」として定評があり、高く信頼性ある品質を誠実に守り抜いてきました。
長く永く価値を保つためには、時計そのもののポテンシャルが高くなくてはなりません。
いくら金や貴石を散りばめたゴージャスなものや芸術性の高いものでも、時計そのものとして価値がなかったり、50年、100年と時を経た時に修理に耐えられるようなものでなければ、「家宝」とは言えませんよね。
ロレックスの初期モデルが今なお高い価値を持つ理由は、そんな企業努力に秘訣があるのです。
そして116500LNに限らず、ロレックスの現行モデルはいずれも最先端の技術が伴った、性能・品質ともに高い製品が供給されています。
そのため、何十年と時を経ても「時計」としての価値も「資産」としての価値も高めてくれる。そんな家宝としての条件を兼ね備えているのがロレックスというブランドなのです。
②パテックフィリップ ノーチラス
ロレックス同様、資産として非常に高い価値を持つパテックフィリップ。
オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンと並んで世界三大時計に名を連ねており、さらにその中でも頭一つ抜きんでているのがパテックフィリップという存在です。
パテックフィリップが手掛ける至高の腕時計は「工芸品」と称されることもしばしばで、名実ともに世界最高峰と言って良いでしょう。
パテックフィリップは1811年創業と非常に歴史が深く、パテックフィリップは低価格帯の中古品でもゆうに車一台買えるような高値で取引されています。
とりわけパテックフィリップのコンプリケーションは、同社の「家宝」たる風格を押し上げる、一大コレクションです。
パテックフィリップのコンプリケーションはもともとの売価も超高額ですが、その分市場での評価や価値が落ちづらく、「家宝たりうる時計」の話題ではまず名前が挙がるものです。
コンプリケーションとはトゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーに代表される複雑機構のこと。
デジタルと異なり機械式でこの複雑精緻な世界を実現するには、非常に高度な設計力と時計製造技術を要するため、加工技術が非常に進んだ今なお、どのメーカーでも手掛けられるといった代物ではありません。
パテックフィリップは、このコンプリケーションの権威であることを鑑みるに、「家宝」という言葉が最もしっくりくるブランドではないでしょうか。
既に今現在、子から孫へと継承される家宝として所有されている方も少なくありません。
そんなパテックフィリップのコンプリケーションも素晴らしいですが、近年「価値」といった面で市場を過熱させているノーチラスを、本稿では取り上げさせて頂きます。
パテックフィリップのノーチラスは、当ブランド初の本格スポーツウォッチとして1976年に登場したロングセラーです。
独特のフォルムが特徴的ですが、デザインは同時期オーデマピゲのロイヤルオークやIWCのインヂュニアなどを生み出したジェラルド・ジェンタ氏によって手掛けられました。
国内はもちろん、とりわけ海外での人気が非常に高く、近年デイトナを上回る勢いで価格相場を上げています。4,5年前は200万円だった時計が今はモデルによっては1000万円超で販売されているということも珍しくありません(ゴールドやダイヤモンドモデルではなく、ステンレススティール製で!)。
オクタゴン型(八角形)のフォルムの各辺が緩やかなカーブを描き、全体が洗練されたクラシックな形をつくり出します。
また、ケースサイドの「耳」と呼ばれる突起は、ケースの堅牢性や防水性を高めるとともに大切なデザインアイデンティティ。スポーティテイストもエレガンスも大切にされたことにより、スポーツやビジネスシーンはおろか、フォーマルな場にも決して見劣りしない高級感を持つに至りました。
なお、ノーチラスには「タキシードにもウェットスーツにもマッチする時計」といった謳い文句がありますが、ノーチラスの魅力をまさに名言したフレーズです。
そんなノーチラスは基本の3針からコンプリケーションまで、スポーティーの枠に収まらない、多彩な展開をしているシリーズです。
ノーチラス 5711/1A-011 / ノーチラス 5980/1AR-001
ノーチラスはスポーツウォッチながら、パテックフィリップの長い歴史と絶対的なステータス性に裏付けられた風格のようなものを持ちます。
加えて、パテックフィリップが「一生もの」、そして100年後も「家宝」たりえる理由として挙げられるのが、「永久修理」です。パテックフィリップは2世紀以上も続く老舗ですが、「自社製品であれば、過去に生産終了した個体を含めて、永久的に修理する」と明言しています。
普通、メーカーにはパーツ保有期間というものがあります。これは、生産終了した個体について、ある一定期間まではパーツを保有し、修理を受け付ける、というもの。
この期間を過ぎると、メーカーはパーツ保有について責任を負いません。すなわち、もしパーツ交換の必要が出てきた時、修理してもらえない可能性がある、といったことを示唆しています(実際には、高級時計と呼ばれるメーカーであれば、年式の古いモデルでもできる限りメンテナンスや修理を受け付けてくれることがほとんどです)。
既に廃盤になった機構や個体のパーツを保有しておくことは、消費者にとっては安心できるものですが、どうしてもコストがかかります。
そこでパーツ保有期間が存在するのですが、パテックフィリップではこれを設けず、「自社製品なら永久に面倒見る」と断言しているのだから、恐れ入ります。
実際、「親から子へ」をブランドコンセプトとしていることからもその姿勢が並大抵のものではないことがわかりますね。
もっともノーチラスはロングセラーと言えど、誕生50年弱。パテックフィリップの歴史に比べると比較的新しいシリーズです。
だからこそ、50年後、100年後を考えた時、最も新しくそして最も有力な「家宝」の候補と言えるのではないでしょうか。
③パテックフィリップ カラトラバ
もう一つ、パテックフィリップから「家宝になる腕時計」として紹介したいコレクションがあります。
年式を経てなお腕時計が価値を持つ時、「いつの時代も変わらない普遍的な魅力」と「古き良き時代の魅力」と二つの側面がありますが、その双方を併せ持つのが、永遠のクラシック・カラトラバです。
パテックフィリップの歴史とステータスを象徴する存在として君臨し、「パテックフィリップと言えばカラトラバ」と言う方も多く、日本国内ではノーチラスより知名度が高いかもしれません。
カラトラバは1932年に初代モデルが発表されました。
全てが完璧なバランスで造形され、「世界の丸型時計の規範」と称される美しいドレスウォッチです。
歴史が古いモデルのため、1960~70年頃に製造された個体が現在も市場に出回っています。
そしてその多くが当時の価格を大きく上回る価格で取引されています。現行モデルにはない、当時にしかなかった外装や機械が時計ファンの心をつかむのでしょう。
剣と十字架(4つの百合の花)を組み合わせた「カラトラバ十字」はパテックフィリップの伝統的エンブレムですが、その名前がコレクションネームとなっている「カラトラバ」はまさにパテックフィリップの歴史の象徴。
奇抜さはなく、ともすれば現在人気のあるスポーツウォッチとは趣を異にしています。
しかしながらカラトラバは、初代のデザインを踏襲しているにもかかわらず90年近く経った今なお色褪せることはない、不朽の名作。
今後10年、50年、100年と経っても変わらない魅力をふんだんに有します。
パテックフィリップ自身も、「時を超越した」と自負するほど。
カラトラバ 5196R/5296R/3919G
カラトラバはケース素材にゴールドやプラチナを使用していること。またその端正な面持ちから、こうした高い評価を得ます。
一度手に取るとその気品と高級感が伝わることも、由緒正しいパテックフィリップならでは。
デザインは変わらないものの、ムーブメントなど確実に改良が施され、どんどん使いやすくなってきていることも特徴です。
とは言え、中古であってもその価格はゆうに100万円超え。なかなか気軽な日常使いといかないところも、家宝ならではでしょうか。
時や国、そして世代を超えて愛される銘品としていつまでも私たちの手元を彩ってくれることでしょう。
④オーデマピゲ ロイヤルオーク
パテックフィリップと並んで超高級時計御三家に数え上げられるオーデマピゲもまた、50年、100年の時を経ても価値ある名品を生産しているブランドです。ヨーロッパ各国では高級時計の代名詞的存在として、多くのセレブリティに愛される老舗中の老舗となっております。
オーデマピゲはグランドコンプリカシオンなど複雑機構の開発・製造に定評があります。
デザイン面においても老舗ながら革新的で、とりわけ高級時計の概念を覆したとされるロイヤルオークは、スポーツウォッチの先駆けであり今なお至宝の呼び声高いコレクションです。
そんなロイヤルオークが登場したのは、1972年です。雲上に位置するブランドからは、オーデマピゲがいち早くスポーツウォッチをラインナップさせたことになります。
オクタゴンフォルムのダイアル、ベゼルに打たれた八本のビスがロイヤルオークを特徴づけていますが、デザインはかの有名なジェラルド・ジェンタ氏。
ラグやケースにはエッジがきいてめりはりを持ち、高級機らしく細部までレベル高い仕上げがなされ、手に取るとその高い品質を感じられます。
デザインは当時のままとなっており、今後も変わらず「永遠の名機」であることに間違いありません。
ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.01 / 26400SO.OO.A002CA.01
ちなみにパテックフィリップ同様、オーデマピゲもまた、自社製品であれば永久に修理することを掲げています。
長い歴史と実績に裏打ちされた、また、「一生ものの時計を製造する」ことを自負するメーカーならではのアフターケアですね。
オーデマピゲは、経営者が身に着ける時計と噂されることもあります。
それは、創業130年を超える今なお他社資本の参入を許さず、創業家経営を貫く珍しいブランドだから、そしてパテックフィリップ同様、時代や世代を超越して人々を魅了する傑作であることが大きく関係しているのですね。
⑤ヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ
前項まででご紹介したパテックフィリップ、オーデマピゲと並んで、世界三大時計ブランドの一角を成すヴァシュロンコンスタンタン。
さらにヴァシュロンコンスタンタンは1775年と、老舗が並ぶこの三社の中でも、最古のブランド。しかも、一度も経営を途切れさせたことがなく、歴史の深さが垣間見える思いですよね。
ヴァシュロンコンスタンタンは、現代ブランドでは珍しく、コレクションの中心がクラシカルなウォッチである、ということも一つの特徴です。
現代はスポーツウォッチ人気が非常に高く、パテックフィリップやオーデマピゲもまた、スポーツラインを豊富にラインナップしています。
しかしながらヴァシュロンコンスタンタンは「パトリモニー」や「トラディショナル」等、どちらかと言えばオーセンティックなデザインのウォッチをラインナップの中心に据えてきました。こういった「通好み」な特徴は、ヴァシュロンコンスタンタンが時計愛好家らから熱狂的なまでに愛される一つの理由として挙げられるでしょう。
とは言え、ヴァシュロンコンスタンタンにも非常に人気の高いスポーツラインが存在します。それが、オーヴァーシーズです。そして、オーヴァーシーズもまた、近年「価値」の面で業界内外を騒がせてきた主役の一人です。
オーヴァーシーズは1996年に発表されており、パテックフィリップ ノーチラスやオーデマピゲ ロイヤルオークと比べるとかなりの後発です。
しかしながらその祖は1977年に発表されたRef.222。ヴァシュロンコンスタンタン創業222周年を記念して製造されたこのRef.222は、現代に続くラグジュアリー・スポーツウォッチの味わいを存分に備えた、紛れもない名機でした。
なお、ノーチラスやロイヤルオークと特徴が共通しているところもありますが、Ref.222のデザイナーはジェラルド・ジェンタ氏ではなくヨルグ・イゼック氏です。
※Ref.222コレクションのうちの一つ。SSモデル。
そんなRef.222のエレガンスを受け継ぎつつも、モダナイズされたオーヴァーシーズは、現在では第三世代にまでアップデートされています。
ヴァシュロンコンスタンタンのアイコンともなるマルタ十字を模した6葉のベゼルに、随所にエッジの効いたケース・ブレスレットは丁寧に仕上げられており、This is the 高級スポーツウォッチ!
スポーティーでありながらも高級感や風格を添えられるのは、ヴァシュロンコンスタンタンのようなハイメゾンならではの仕事と言えるでしょう。
スポーツウォッチであるがゆえに防水性や耐磁性能を有しており、100年後に受け渡す時計として、安心感を覚えますね。
なお、ヴァシュロンコンスタンタンもまた、パーツ保有期間を設けておらず、年式を経た個体でもメンテナンス・修理がメーカーによって行われます。
世界最古のブランドの一つとして、連綿と上質な時計を輩出してきたヴァシュロンコンスタンタンだからこそ、この傑出したスポーツウォッチを世に送り出すことができたのでしょう。
⑥オメガ スピードマスター
長く永く人々に愛されるブランドには、例外なく「歴史」や「ストーリー」があります。そういった意味でオメガは華やかな歴史とストーリー双方を有する、家宝にふさわしいブランドです。
とりわけストーリーが華やかなモデルとしては、スピードマスター プロフェッショナルが挙げられるでしょう。
デイトナ同様クロノグラフを搭載しており、誕生当初はモーターレースを意識したものでしたが、どのレーシングモデルとも異なる経歴を有しているのです。
それは、1965年から今に至るまで、NASAの公式装備品として6度の月面着陸にいつも携えられていた、ということ。
月面着陸を果たした時計は少ないながらいくつか存在しますが、NASAの過酷なテストを耐え抜いた公式装備品、そして今に至るまで常に宇宙プロジェクトに携えらえていたのは、スピードマスター プロフェッショナルをおいて他にありません。
スピードマスターは様々な派生モデルが存在しますが、Ref.311.30.42.30.01.005が長年スピードマスターの中核であり、月面着陸当初のコンセプトが継承されています。
細めのタキメーターベゼルとダイアルはブラックで統一され、初代から変わらないシックな、それでいて普遍的なかっこよさを有します。
搭載している手巻きCal.1861は月面着陸時に採用されていたムーブメントと同じ機構。「スピードマスター プロフェッショナル」とモデル名についたものは全て手巻きとなります。
ちなみにスピードマスターの別名・ムーンウォッチ。
これは、1970年、アポロ13号で酸素爆発が発生し、乗務員が身につけていたスピードマスターの正確なクロノグラフ機能によって危機からの脱出に成功したことに由来します。
その功績から、「ムーンウォッチ」の称号を手に入れたのです。
出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/speedmaster/moonwatch/professional/product/
ムーンウォッチはこうした経歴をふんだんに活かしており、メーカー付属品も特別な化粧箱や、ブックレットが付いてきます。
人類の進歩や叡智の結晶を体現したかのような時計。
50年後、100年後どのように未来が変わっているかはわかりませんが、その軌跡として受け継がれていくべき一本ではないでしょうか。
まとめ
「家宝」とは、その家に代々伝わる宝物のこと。つまり、50年、100年経っても高い価値が必要となってきます。
スマートフォンやデジタルウォッチが普及する昨今では絵画や骨とう品に比べ、「時計が家宝」という考え方にピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら一生一緒に時を刻むことを前提として作られた機械式時計は、まぎれもない一生、そして一族の宝物。
子どもが生まれた時。何かを次世代に遺したいと思った時。
ずっと続いていく時計をぜひ一本購入してみてはいかがでしょうか。
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年