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僅か3年で生産終了?ロレックス シードゥエラー4000(Ref.116600)の今後について
最終更新日:
「ロレックス シードゥエラー4000(Ref.116600)は生産終了になるの?」
「シードゥエラーの今後の展開が知りたい」
2017年バーゼルワールドにて、ロレックスの人気モデル「シードゥエラー」の新作が発表されました。
その名も「シードゥエラー “Ref.126600″」。
ファン待望のこの新型モデルにはデイデイト40にも搭載されている高性能ムーブメント”cal.3255″が採用され、更には文字盤の一部文字が赤くなっている通称「赤シード」の復活が大きな話題となりました。
しかし新作が発表されて、前モデル シードゥエラー116600の今後について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
116600は僅か3年間という販売期間の短さにより、希少性の高いモデルとして価値が高まる可能性を秘めています。
この記事では116600の今後について、GINZA RASINスタッフ監修のもと予想します。
116600の魅力や特長についても解説しますので、ロレックスの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
1.シードゥエラー Ref.116600とは
シードゥエラーは海洋調査会社コメックスとの共同開発により610m防水を実現し1971年にサブマリーナの上級モデルとして誕生しました。
ロレックスのスポーツモデルの中でもさらにプロ向けとして、様々な機能が搭載されており、 9時位置に潜水時にケース内部に侵入したヘリウムガスを逃がすためのヘリウムガスエスケープバルブを搭載しておいることが特徴です。また気圧による破損防止のため、サブマリーナに採用されているデイト部分の”サイクロップレンズ”を持たないこともポイントの一つ。
そんなシードゥエラーの現行モデルは“Ref.116600”。2008年に一度生産を終了したシードゥエラーが、2014年に新作として復活させたモデルがこのモデルでした。
ロレックス シードゥエラー4000 Ref.116600
深海潜水対応腕時計”シードゥエラー”の現行モデルRef.116600。4000フィート(1220m)防水を備えたダイバーズウォッチです。旧モデルからベゼル素材がセラミックに変更されたことが大きな特徴であり、針・インデックスもサイズアップ!より視認性が高まりました。
2.ロレックスの公式ホームページから存在が消えた!?
しかし、バーゼルワールド2017で「シードゥエラー 126600」が発表された後、ロレックス公式ホームページから現行モデルである「Ref.116600」が消されていました。
このことから「Ref.116600」は廃盤となることが確実視されています。もし廃盤になれば、製造期間が10年を超えることも多いロレックスの時計の中で、”シードゥエラー Ref.116600″は僅か3年という短さで製造終了を迎えることになります。
ちなみに”Ref.116660″はシードゥエラーの4世代目に当たり、新作 “Ref.126600″は6世代目に当たます。この2モデルに挟まれた5世代目の”Ref.116600″だけが製造終了になる珍しい状態となりました。
現在ロレックス公式サイトで取扱されているシードゥエラー
製造期間:2014年 ~
搭載ムーブメント:Cal.3135
防水性能:3,900m
革新的なケース構造の”リングロックシステム”を搭載し、窒素合金製ステンレススティールのヘリウムバルブが組み込まれた3,900m防水を誇るモデル。
ロレックス ディープシー D-BLUEダイアル Ref.116660
製造期間:2014年 ~
搭載ムーブメント:Cal.3135
防水性能:3,900m
“Ref.116660″の「D-BLUEダイアル」と呼ばれる、12時側がブルー・6時側がブラックのグラデーションになっている独創的なダイアルのモデルです。
そして、この2モデルに加え2017バーゼルワールドにて発表のあった「シードゥエラー “Ref.126600″」を加えた3モデルが今後のシードゥエラーのラインナップとなります。
Ref.126600 シードゥエラー
シードゥエラー 50周年記念モデルとして誕生した”Ref.126600″。新しく約70時間のパワーリザーブを誇る「Cal.3235」 を搭載し、更にプロダイバーズウォッチとして性能を向上させました。セラミック製の逆回転防止ベゼル、ヘリウム排出バルブ・三重密閉構造の防水システムはそのままに、ケース径を40mmから43mmへと大型に変更したことも見逃せないポイントです。
そしてこの新型モデルで一番の話題となったのは、通称「赤シード」と呼ばれる赤い「SEE-DWELLER」のロゴの記載。この赤いロゴは初代のシードゥエラーの一部の個体でのみ使われた非常に希少高いもので、ロレックスファンの憧れでもあります。今後も赤シードを継続するのか、それともマイナーチェンジにて白色に戻ってしまうのか。その部分でも高い注目を浴びています。
3.Ref.116600はレアロレックスとなるか?
もともと出回りが多いモデルではなかった上、人気があるとは言えなかった”Ref.116600″。僅か3年で製造が終了となってしまうとなると気になるのはその後の「値上がり」。
ロレックスの時計にはレアロレックスという希少性の高い個体やモデルが一定数存在しますが、「製造期間が短かった」モデルのレアリティは上昇する傾向が強く、“シードゥエラー Ref.116600″の価値も今後はかなり上昇するのではないかと予想されます。
シードゥエラー”Ref.116600″ならではのポイント
防水性に優れた第4世代ディープシー、新たなムーブメントを搭載し、「赤シード・サイクロップスレンズ」が魅力のが新モデル”Ref.126600″。
その間に挟まれた”Ref.116600″は今となっては地味な存在に思えてしまいます。そこで、希少性から今後価値が上がるであろう”Ref.116600″の4つのポイントを挙げてみましょう。
■4世代”Ref.116660″に搭載されていた「リングロックシステム」がない。
■4世代”Ref.116660″と比べ、操作性・装着感がアップしている。
■新作 “Ref.126600″に搭載された「サイクロップレンズ」がない。
■ケース径40mmと3モデルを比較したときに一番コンパクト。
大きな特徴がない”Ref.116600″ですが、そのシンプルさが”Ref.116600″の魅力でもあります。
ディープシーとの比較では、44mm径×17mm厚のディープシーが大きすぎると感じている人も多く、40mmとやや小ぶりな”Ref.116600″を好む人もいます。
また、新型 “Ref.126600″に採用された”サイクロップレンズ”に関しては賛否が大きくわかれています。シードゥエラーならではのポイントがなくなった。と嘆く方も数多く存在し、サイクロップレンズが「ない」方がよかったと思われる人は今後も増えていくでしょう。
ケース径が「40mm」で、サイクロップレンズ無しの”伝統的なデザイン”としてのシードゥエラーが好きな人にとって、”Ref.116600″は価値の高いモデルとなるのではないでしょうか。これから10年、20年と時間が経過した時、もしかしたらレアモデルとして大きく評価されているかもしれません。
並行輸入店・中古店をチェック!
“Ref.116600″は廃盤に伴い、正規店から姿を消すことになります。そのため、今後このモデルを購入するためには「並行輸入店」や「中古店」での購入がメインとなります。そして、廃盤が決定的となった今、”売り切れ/品薄”が続出することが予想され、現在その兆しは早くも表れています。
特に中古は店舗によって商品の品質が大幅に変わる為、コンディションのいい”Ref.116600″は優良店からどんどん売れていってしまうでしょう。ですので、購入をお考えの方はなるべく早めに購入することをオススメします。
当店でもRef.116600の入荷が難しくなっており、今後入荷した場合、即完売が予想されます。
またRef.116600について記載した当店のブログのアクセス数が急増していることからも、注目を集めていることが伺えます。
まとめ
防水性に優れた4世代”Ref.116660″と新ムーブメントとサイクロップレンズと採用した新作”Ref.126600″。その間に挟まれ、姿を消すこととなる現行モデル”Ref.116600″。
大きく目立つポイントがなく、人気が高いとはいえなかったモデルですが「僅か3年間」という販売期間の短さにより、希少性の高いモデルとして価値が大きく高まる可能性を秘めています。
今後、熱いモデルになるか?!新作に注目が集まるシードゥエラーですが、廃盤となってしまう”Ref.116600″からも目が離せません!
当記事の監修者
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年