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パートナーとシェアして使える!男女兼用ウォッチ厳選14本
最終更新日:
恋人同士で、ご夫婦で。男女兼用での腕時計シェアが増えつつあります。
近年36mm~38mm前後の「ボーイズ」と称されるケースサイズが時計界ではトレンドになっていること。また、メンズレディースの垣根が多くのブランドで低くなっていることなどが大きな要因でしょう。
実際、シェアウォッチは男女双方にとってメリットが盛りだくさん。
同一のものを共有することで絆が深まったり、ファッションの幅が広がったり。
男性にとっては、奥様などパートナーが腕時計を好きになるきっかけを作って、今後の腕時計購入に理解を得やすくなる、なんていうこともあるかもしれません。
今回は、そんな楽しくメリットもいっぱいのシェアウォッチにおすすめの時計14本を厳選してご紹介いたします!
目次
男女兼用シェアウォッチに適した腕時計とは?
おすすめモデルをご紹介する前に、シェアウォッチに適した腕時計を解説いたします。
と言うのも、腕回りさえ合えばどのような腕時計でも男女兼用でシェアすることは可能です。
しかしながら、あまりにも男らしいパイロットウォッチであったり、逆にフェミニンすぎるものであるとちょっとシェアは難しいですよね。
シェアウォッチにおすすめの腕時計を探す時は、「サイズ」「デザイン」に注目してみてください。
①サイズ
メンズ・レディースの他に、「ボーイズ」というサイズ定義があります。
ユニセックスやミッドサイズという言い方もしますが、男性にとっても女性にとっても身に着けて違和感のないサイズを指すため、男女兼用のシェアウォッチには相応しいですね。
ブランドや時計店によってサイズの幅はまちまちですが、30mm~38mm前後が多いでしょう。
実はボーイズは人気や需要が高いサイズで、少なくないブランドからラインナップされています。
シャネルの人気シリーズJ12では、ほとんどのモデルが男女兼用で使えるデザインとなっています。
男女兼用のシェアウォッチを探す時は、こういったボーイズサイズをおすすめいたします。
また、男女で腕回りも異なります。
体格に差がある方は、革ベルトやラバーストラップなど、着用時に容易にサイズ調整が可能なタイプがシェアするには相応しいかと思います。
しかしながら男性はピッタリめ、女性は少し余裕があるようブレスレットのサイズは調整されますので、大きな体格差がないようでしたらそこまで神経質になる必要はないでしょう。
②デザイン
サイズが33mm~38mm前後であると言えど、デザインが男らしすぎたり逆に女性らしすぎるのはあまりシェアウォッチには向きません。
ロレックスのエクスプローラーの一世代前にあたる14270は36mmでしたが、やはり男性向け、といった印象が強いもの。
また、ピンクやハートのモチーフが多いデザインは、逆に男性がスーツ姿で身に着けるには違和感が大きすぎますね。
36mmのエクスプローラーI 14270
お互いのライフスタイルや好みに合わせて、男女どちらにもふさわしい兼用のデザインを探してみましょう。
シェアウォッチのメリット
冒頭で述べたように、シェアウォッチは男女双方にとってメリットが盛りだくさんです。
- 気分や日によって色々なファッションを楽しめる
- 同じものを共有することで絆が深まる
- ご両親やお世話になったご夫婦へ、など、プレゼントとしても最適
- 女性にとっては、メンズライクなファッションアクセントを楽しめる
- 男性にとっては、奥様や恋人などパートナーが腕時計を好きになるきっかけを作ることができる。腕時計への理解を得られれば、今後の腕時計購入がしやすくなるかも!
- 二人でお金を出し合ってワンランク上の高級時計を購入することができる
このように、様々なメリットを挙げることができます。
それぞれでご自分の腕時計を既に持っていたとしても、シェアウォッチがあることによってファッションやライフスタイルに選択の幅を広げてくれるものですね。
パートナーとシェアして使える!男女兼用ウォッチ厳選14本
それでは男女兼用シェアウォッチにおすすめの厳選14本をご紹介いたします!
ロレックス デイトジャスト
ケースサイズ:34mm、36mm、41mmなど
まずおすすめしたい男女兼用シェアウォッチと言えばコレ!
男女ともに支持層の厚いロレックスが誇るロングセラー・デイトジャストです。
ドレスウォッチに位置づけられるため、メンズであっても34mmや36mmのサイズであること、そしてロレックスきってのデザインバリエーションを持つため、男女兼用できるうえに、自分たちの好みにマッチしたシェアウォッチを手にすることが可能なのです。
116234G ブルー彫りコンピューター /116231NG ホワイトシェル
こちらの2本、メンズ36mmサイズです。しかしながらこのエレガントな佇まい。女性でも着けこなせますよね。ちょっとしたパーティーやデートにも違和感ありません。
カラーリングやデザインがエレガントなものであれば、メンズ最大の41mmサイズから選んでもいいかもしれませんね。
126334NG ホワイトシェル /126334G ダークロジウム
デイトジャストは本当に色々なモデルがラインナップされており、生産終了したモデルを含めるとその数がいくつか知ることは難しいでしょう。
外装や文字盤素材一つで多彩な組み合わせを持つのです。
ベゼルも種類があり、デイトジャスト特有のフルーテッドを選ぶもよし、シンプルなドーム型を選ぶもよし。
一緒にシェアウォッチを厳選することで、新たな絆が深まりそうですね。
デイトジャストは多くのモデルでゴールド素材が使われているため、モデルによっては価格が高くなります。
予算が合わない・・・といったお二人は、オイスターパーペチュアルをおすすめします。
116000 ブラック/ピンク369(36mm) /114300 レッドグレープ(39mm)
デイトジャストの廉価版でありながらも、日付がないだけでスペックはほぼ同等。
文字盤カラーやインデックスが豊富ですがデイトジャストほどの華美さはないため、堅い職場に勤める方も安心でしょう。また、最近の時計トレンドは「シンプル」ですので、オイスターパーペチュアルがいい、と言う方もいらっしゃるでしょう。
サイズは34mm、36mmや、デイトジャストにはない39mmサイズもランナップ。
時代を超えて愛され続けているロングセラーですので、ミドルエージを超えたご夫婦のシェアウォッチとしても自信を持っておすすめいたします。
シャネル J12
ケースサイズ:19mm~42mm
シャネルは黒または白を基調とした、中性的なデザインが特徴です。
わかりやすい華美さはなく、シックで落ち着いた大人にのみ着こなせるファッション。
そのため、シャネルファンは男女問わず本当に多いものです。
そんなシャネルが手掛ける腕時計シリーズ・J12。
「メンズ」「レディース」といったくくりはなく、19mm~42mmサイズが展開されています。
33mm、36.5mm、38mmサイズもラインナップされており、男女問わずスタイリッシュに決まるデザインが踏襲されていますので、男女兼用シェアウォッチにはもってこい。
基本の3針+日付窓のモデルの他、GMTやクロノグラフが搭載されたもの、ダイヤモンドがアクセントとなったものなど様々なバリエーションがあります。
レディースモデルは多機能機が少ないので、シェアウォッチとしてレディースにはないものを選択する、というのもおすすめできます。
セラミックは傷つきづらく退色にも強いので、シェアして使っても使用感があまり気にならない、といったメリットもあります。
カルティエ パシャC
ハリーウィンストンと並んで、女性から圧倒的人気を誇るカルティエ。
タンクソロやタンクフランセーズなど角型タンクシリーズからパンテール、バロンブルー、サントスなど名作を挙げれば枚挙に暇がありません。
どうしてもレディースのイメージが強いですが、数あるロングセラーの中ではもともとは男性向けに発表されたものもあります。
そのうちの一つがパシャ。
1985年、強さに惹かれる男性に向けてシリーズ化した防水モデルです。
「クル ドゥ パリ」をモチーフにしたリューズに小さなチェーンでケースに繋がれたねじ込み式リューズプロテクターがパシャの個性を表現しています。
リューズチェーンの愛らしさや上品なケースフォルムから、今では女性からの支持が圧倒的。
メンズラインのパシャの他、レディースにあたるミスパシャ、そして男女兼用シェアウォッチにおすすめしたい35mmサイズのパシャCがラインナップされています。
ケースサイズ:35mm
パシャの原型は防水モデルでありながら、どこかドレスウォッチに通ずるようなエレガンスを有します。
カルティエ特有のブルースティール針がまたその上品さをグレードアップさせていますね。
パシャCはレディースカルティエにはあまりな機械式ムーブメントが搭載されたモデルです。
また、GMT搭載(メリディアン)などの多機能機も展開されています。
パートナーとシェアする時計が欲しいけど、クォーツはちょっと・・・という本格派志向のカップルにもおすすめしたい逸品です。
ウブロ ビッグバン
ケースサイズ:39mm、41mmなど
高級時計ではこれまで考えられなかった素材やちょい派手デザインを採用し、時計界に新風を巻き起こしてきたウブロ。
ワールドカップの公式タイムキーパ―だったり、ウサイン・ボルトさんや田中将大さんなど有名人をブランドアンバサダーに起用していることなどから、時計に詳しくない女性でも聞いたことがあるかもしれません。
ビッグバンはウブロの代表作で、そのシリーズ名が示唆するようにダイナミックさがウリ。
ボリュームのあるかっこいいケースデザインが有名ですが、男性はまだしも女性とシェアできる時計なの?といった疑問があるかもしれません。
しかしウブロは2008年よりレディースビッグバンのラインナップを開始。
現在では、エレガントなビッグバンから男女ともに楽しめるユニセックスなビッグバンなど、そのバリエーションを豊富に増やしつつあります。
こちらの画像は、ボーイズサイズ39mmのビッグバン 465.SE.2010.RW.1204。男女兼用シェアウォッチにおすすめしたい一本です。
2016年に発表された、ホワイト基調の爽やかなモデル。
ベゼルにはブリリアントカットダイヤが並べられており、一気に腕元をゴージャスに彩ります。
ちなみにモデル名にあるワンクリックとは、ウブロ特許取得のベルト交換システム。
ワンクリックでベルトの着脱が可能なことから、こう名付けられました。
ウブロはオールラバーの他、表からはレザーベルトに見えるラバーストラップやカラフルなレザーベルトなど、ストラップのバリエーションも豊富ですので、お互いの好みやライフスタイルによって付け替えることも可能です。
メタルブレスレットと異なり腕回りの調整が容易なのも、シェアウォッチに適した要因ですね。
ちなみにメンズライクがお好みな彼女がパートナーであれば、ウブロは様々なモデルを一緒に楽しむことができます。というのも、確かにケースはダイナミックでボーイズサイズでも40mm前後が主流なのですが、前述のようにエレガントなタイプが増えつつあるから。もちろんスポーティーで男性メインなものもありますが、最近では青文字盤や白基調デザイン、ダイヤモンドをセッティングした商品が続々ラインナップ。むしろ女性がアクティブに大きめサイズを着けていたら、かなりクールです。
341.SP.6010.LR.1933 (41mm) /361.CM.7170.LR.1204(38mm)
アクティブデートが多いカップルやご夫婦におすすめしたいシェアウォッチです。
フランクミュラー トノーカーベックス カサブランカ
ケースサイズ:縦45mm × 横32mmなど
大人の遊び心を刺激しつづけるフランクミュラー。日本国内での人気や知名度が非常に高いので、男女ともに好き、といったカップルやご夫婦もいらっしゃるかもしれません。
フランクミュラーもロレックスのデイトジャストと同様デザインバリエーションの豊富さがウリ。シンプルなものから華やかなものまで多彩なラインナップが取り揃えられます。
ケースは大きくわけてロングアイランドなどに属する長方形と、トノーカーベックスを代表する樽型。どちらも見た目のエレガンスや装着感は申し分ありませんが、シェアウォッチではトノーカーベックスを推させていただきます。
様々な文字盤デザインがありますが、中性的なタイプではカサブランカはいかがでしょうか。
歌手のaikoさんや俳優の阿部寛さんが愛用しているフランクミュラーです。
モロッコの都市「カサブランカ」や映画「カサブランカ」が名前の由来ですが、時計のコンセプトもヨーロッパの人々が憧れを抱いた1940年代のカサブランカからインスピレーションを得ました。そのため、フランクミュラーには珍しく明度の低い色味が使われているにもかかわらず、地中海沿いに佇む情緒豊かな街並みを感じさせます。
2852CASA SAHARA AC /2852CASA AC
カサブランカの中にもいくつかの派生モデルがあり、「サハラ」は最も代表的で、サハラ砂漠の日に焼けた色味を表現してます。また、フランクミュラーらしい大胆な色使いのカモフラージュが、カサブランカ誕生15周年を記念して特別限定販売されています。
フランクミュラーは価格帯の広いブランドですが、カサブランカはステンレス製ですので、比較的リーズナブル。定価は90万円を超えますが並行輸入店であれば70万円前後、さらに中古であれば30万円台から購入することが可能です。
カルティエ サントス
出典:https://www.instagram.com/cartier/
ケースサイズ:38mm、39.8mm、45mmなど
サントスというシリーズをご存知でしょうか。
2018年に100周年を迎えた、タンク、パシャ、と並び非常に高い人気を誇るカルティエのメンズラインです。
先程ご紹介したパシャC同様メンズとなりますが、最大の特徴は優美なラインを持つケースと、そこに打ち込まれたビス。
これは、飛行機の機体のパーツをつなぐネジをモチーフにしたもので、飛行家「アルベルト・サントス・デュモン」のため、飛行中に手を放さずに時間を確認できる最初のパイロットウォッチとして誕生したコンセプトに拠ります。
メンズサントスガルベ W20098D6 / メンズサントス100 W20073X8
その誕生秘話の通り、サントスは男性向けライン。ケース径はシェアウォッチとしては大きめかもしれません。しかし薄型・シンプルで中性的な上品さと相まって、ボーイズやレディースとしても人気があります。そう、まさに男女兼用に非常に適したモデルと言えます。
一口にサントスといっても、立体感が美しいサントス ガルベや復刻盤のサントスデュモンなど派生モデルが存在します。基本は薄型ですが、2018年に発売したサントス100は厚みが増してボリューミーになっています。
サントス100/サントスデュモン
価格帯は30万円台から。ステンレス製モデルが多いこともあり、カルティエの中では比較的お求めやすい価格となっております。
ロレックス ヨットマスター
出典:https://www.rolex.com/ja
ケースサイズ:33mm、37mm、40mm
ゴリゴリに男らしいダイバーではなく、エレガントなヨットマンに向けて誕生したロレックス ヨットマスター。
デイトナやGMTマスターほどの定番ではありませんが毛色のまた違った高級感を有しており、実は憧れている男性も多いのではないでしょうか。
実はヨットマスターには、かつてレディースやボーイズサイズがラインナップされておりました。現在は生産終了しており、時計専門店であってもすぐに見つけることは少し難しいかもしれません。ただ、ヨットマスターが女性の腕に巻いても違和感なくエレガントであることは証明されています。
ヨットマスターの何よりの特徴は、ゴールドやプラチナ素材によって放たれる独特の光沢とエレガンス。目盛が立体的にエンボス加工された独特なデザインとなっており、そこもまたヨットマスターの独自性を強調します。
現在は37mmサイズがラインナップされているので、シェアウォッチにはこのあたりを狙うと良いでしょう。
価格帯は100万円超えとなりますが、高騰続きのロレックスの中では落ち着いた価格・流通量となっています。
男性にとっては奥様などパートナーをロレックス好きにさせるきっかけにして、今後さらなる上位機種を購入する布石になるかも!?
オメガ スピードマスター 324.23.38.50.02.002
ケースサイズ:38㎜
ロレックスに次いで人気・知名度バツグンのオメガ。
かっこいいのにスタイリッシュなデザインと、高いコストパフォーマンスから多くの時計ファンに愛され続けてきたブランドです。
スピードマスターやシーマスターなど男性のイメージが強いかもしれませんが、近年ではレディースラインにも注力。
併せて、ボーイズサイズも幅広い展開が目立ってきました。
今回おすすめしたいのは、スピードマスターの38mmサイズ!
時計に詳しい方ならご存知でしょう。月面着陸などの華やかな歴史を持つ、オメガのフラグシップです。
レーシングスピリットにインスパイアされたかっこいいデザインを思い浮かべるかもしれませんが、この「カプチーノ」とも称されるスピードマスター38は男女兼用シェアウォッチに最適。
文字盤のバイカラーにトープブラウンのアリゲーターストラップを合わせて、おしゃれさが全面に押し出されました。
楕円形のサブダイアルも個性的です。
女性にとっては38mmはやや大きめですが、厚みはなくすっきりシェイプ。さらにフェミニンなデザインと合わせて、違和感なく着けこなせるのではないでしょうか。
男性にとっても、「定番外しのスピードマスター」として、人とかぶらない人気シリーズを楽しめることがでいます。
搭載するムーブメントはオメガが誇るコーアクシャルCal.3330。100m防水と男女兼用でシェアしても末永く愛用できる高い品質はさすがオメガと言うべきです。
ルミノールマリーナ PAM00049
デカ厚時計の代名詞的存在であるパネライ。
軍用時計に端を発するボリューミーで、機能重視の男らしい外装が男性陣から高い人気を誇ります。
しかしながら近年はサイズや厚みを抑え、こじゃれたモデルに力を入れ始めてきました。
こちらのPAM00049も、40mmと女性にとってはやや大きめながら、パネライの中では小ぶりとなります。
清楚な白文字盤と相まって、エレガントで上品に仕上がっており、まさに男女兼用シェアウォッチにふさわしい風貌を有します。
ケースサイズ:40mm
ルミノールはもともとはダイバーズウォッチであるため、300m防水とレディースモデルにはなかなかない高スペックなことも嬉しいですね。
なお、パネライもウブロ同様、ベルト交換は専用器具で容易にできます。
女性はピンクベルトでフェミニンに、ビジネススーツに合わせたい男性は黒ベルトでシックに。アウトドアでアクティブに遊ぶ時は白に、といったバリエーションが楽しめるのです。
パネライは現在レディースラインはありませんが、今後ますますボリュームを抑えたラインに注力されるでしょう。
ご夫婦やカップルそろってパネリスティなんて、ちょっとかっこいいですね。
ハリーウィンストン オーシャン バイレトログラード 400/UABI36R
ケースサイズ:36mm
女性はみんな大好きハリーウィンストン。
極上のダイヤモンドをふんだんいあしらったジュエリーたちは、いつの時代も世界中の女性陣をトリコにしてきたものです。
ハリーウィンストンは時計製造にも定評があります。
フラグシップのアヴェニューが最も有名かもしれません。
しかし、メンズをメインに展開しているオーシャンもまた、当ブランドの時計製造の実力を感じさせる一大シリーズと言えます。
1998年に誕生したオーシャンは、「スポーティー」とハリーウィンストンの「気品」を融合させたことが最たる特徴。
アルミニウムとジルコニウムの合金である希少なザリウムをケース素材に採用したプロジェクトZや、クロノグラフやレトログラードなど複雑機構を搭載したモデルなど、ジュエラーには珍しい本格派機械式時計シリーズとなっております。
こちらのボーイズは、ローズゴールドケースが優しくも華やかな一本。
3時位置に曜日、9時位置に秒針をレトログラード表示させた、独創的な文字盤も魅力です。
レトログラードとはブランパンやフランクミュラーなど、時計製造に一家言持つようなブランドのみが製造しうる複雑機構。
曜日は日曜日に、秒針は30秒を指すとまた元の位置に針がフライバックします。
女性にとって「ハリーウィンストンを身に着けている」というステータスを得られること。
男性にとっても一味違った本格派のスポーツウォッチを楽しめることから、男女兼用シェアウォッチの醍醐味たっぷりの一本と言えます。
オーデマピゲ ロイヤルオーク 67650OR.OO.1261OR.01
ケースサイズ:33mm
パテックフィリップ、ヴァシュロンコンスタンタンと並んで世界三大時計ブランドとして君臨するオーデマピゲ。
時計好きの男性にとっては、「いつかは買いたい」憧れの腕時計のうちの一つではないでしょうか。
少ないながら、オーデマピゲにもボーイズは存在します。
今回ご紹介するのは、ケースサイズ33mmの珍しいロイヤルオーク。
33mmは男性にとっては小さいと感じるかもしれません。
しかし、ロイヤルオークはスポーツウォッチという立ち位置でありながら、フォーマルシーンにもふさわしい薄型時計が基本。スーツスタイルやちょっとしたフォーマルシーンにはちょうどよいサイズ感です。
また、大柄すぎない日本人男性にとっても身に着けやすいですよね。
ただ、オーデマピゲのボーイズサイズはなかなか市場に出回りませんので、現行モデルの中で大きすぎないメンズサイズの時計をシェアしても良いかもしれませんね。
ロイヤルオークに限らず、オーデマピゲは世界最高峰であるがゆえ、今回ご紹介する腕時計の中でも超高価格帯に位置づけられます。
そのため、予算で折り合いがつかず、諦めてしまった方も少なくないでしょう。
しかしながら男女兼用のシェアウォッチであれば、お金を出し合って、協力して購入することができます。
一人で何百万も背負いこむよりかは、かなりハードルは低くなりますね。
また、時計に興味のない奥様に極上の腕時計の世界を知ってもらい、同じ趣味として共有できるメリットも兼ね備えます。
ロレックス デイトナ 116500LN 黒文字盤
ケースサイズ:40mm
オーデマピゲと同様の理由で男女兼用シェアウォッチにおすすめしたいのがロレックス。
メンズ人気ナンバーワンの実力者ですが、価格帯で躊躇したり、奥様から購入許可が下りなかったりして悩んでいる男性は多いでしょう。
シェアウォッチにおすすめのボーイズサイズでしたら、オイスターパーペチュアルやデイトジャスト36などがいいかもしれません。
しかしながら、ここは不動の人気モデル・デイトナを推させていただきます。
ケースサイズは現行モデルで40mm。
女性にとっては大きめと思うかもしれません。
しかしながら厚みは約12.5mmとスポーツモデルの中ではかなりの薄型。
セラミック製ベゼルや太すぎないラグ幅と相まって、女性でも非常にスタイリッシュに着けこなすことのできるクロノグラフなのです。
もしかしたらデイトナは女性でも、ご存知の方はいらっしゃるかもしれません。
キングオブクロノグラフと呼ばれ、過去生産されたモデルのほとんど全てがプレミア化しているという驚くべき超高級時計です。
現行のデイトナでも、新品中古問わず200万円をゆうに超えます。
しかし二人で使うとなれば100万円の時計を二本買うより安いもの。
また、デイトナは資産価値が高いので、状態にもよりますが売る段になっても大きな損をすることは滅多にないでしょう。
そんなことを奥様に話して、購入許可をもらってみてはいかがでしょうか。
チュードル サブマリーナ75190
ケースサイズ:36mm
チュードルというブランドをご存知でしょうか。
ロレックスの廉価ブランドとして誕生し、ロレックスと同じパーツを使用しているにもかかわらずロレックスと比べ格段に安いことで人気が出たブランドです。
しかしながら今はロレックスとは別路線を歩み始め、自社ファンを獲得。
2018年には日本で正規店展開を始めるなど、国内でも人気が高まっているブランドです。
チュードルをご存知の方は男の時計といったイメージが強く、あまり男女兼用のシェアウォッチには向かないと思っていませんか?
今やメンズというと大きめサイズが主流ですが、1990年代以前はケース径40mm以下のものがほとんどでした。
そのため、生産終了モデルには36mm前後の、男女兼用シェアウォッチに向いている商品が多いのです。
とりわけ1970年代に一世を風靡したサブマリーナは、チュードルの名作シリーズのうちの一つ。
当時はまだロレックスの弟分でしたが、ロレックス サブマリーナと同じ見た目をしていながら針やロゴにチュードルの独自性が垣間見えているのです。
生産終了している今なお中古市場では非常に人気の高いモデルです。
チュードルは近年「ヘリテージ」と称し、この1970年代当時のモデルを回帰させています。
そのため、32mm、36mmなど40mmを超えないケースを多くラインナップ。
出典:https://www.instagram.com/tudorwatch/
前述の生産終了したサブマリーナは70万円以上しますが、現行モデルでは20万円台から手に入れられる商品も存在します。
女性でチュードルを身に着けている人を見たことがありません。
そのため、女性にとっては人とかぶらない斬新な高級時計として、男性にとっても今流行の、そしてオンオフ問わずに使えるヴィンテージウォッチとして、お互い楽しめるシェアウォッチとなっております。
ルイヴィトン タンブール スピンタイム Q11C3
ケースサイズ:36mm
最後にご紹介するのは、ルイヴィトンのタンブール。
モノグラムラインやダミエのバッグや財布などを、ご夫婦で、カップルで愛用している方も多いのではないでしょうか。
タンブールはルイヴィトンが手掛ける時計シリーズです。
2002年より始まり、厚みのあるケースが特徴的。その力強く存在感のあるフォルムは16世紀に南ドイツで作られたドラム型時計、つまり世界初の旅行用時計に由来しています。
スーツケース職人に端を発するルイヴィトンらしいシリーズですね。
基本的にはタンブールはメンズ・レディースに分かれていますが、男女どちらにもマッチする40mm以下サイズも多くラインナップされています。
中でも36mmサイズのケースに、文字盤・ラグとふんだんにダイヤモンドをあしらったこちらのタンブールをシェアウォッチとしておすすめいたします。
ぱっと見は美しいラグジュアリーウォッチですが、実は仕掛けがあります。
シリンダーが回転して、時刻を読み取れるようになっているのです。
こんなすぐにはわからない遊び心を仕掛けるところに、ルイヴィトンらしさが溢れます。
タンブールはルイヴィトンの中でも有名なシリーズですので、高級時計らしいステータスは男女ともに抜群。
幅広い年代層にお使いいただける、永遠の名作と言えるでしょう。
まとめ
男性女性が兼用でお使いいただける、シェアウォッチを14選ご紹介いたしました。
基本的には36mm~38mm前後のボーイズサイズから選出していますが、ご夫婦、カップル、友人同士やご家族・・・様々な年代やシーンに対応できるステータス・デザインも重視しております。
メリットも「二人の楽しさ」もいっぱいの男女兼用シェアウォッチ。
二人で選ぶ楽しさもあると思いますので、ぜひ一度ご検討ください。
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年