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SIHH2018(ジュネーブサロン)にて、パネライがこれまでのイメージを覆すかのような新作をラインナップしました。
例年SIHHではカルティエやオーデマピゲと並んで非常に高い注目度を持つパネライ。
パネライの新しい名作の数々をお楽しみください。
目次
2018年SIHH(ジュネーブサロン)パネライ新作モデル
2018年SIHH新作 パネライ ルミノール ドゥエ
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2016年SIHHにて、パネライから発表されたルミノール ドゥエ。
厚さ10.5mmのケースが特徴で、デカ厚時計の火付け役とも言うべきパネライ史上最も薄く、そして他社と比較しても大変スタイリッシュな薄型スポーツウォッチとして話題を呼びました。
そんなルミノール ドゥエシリーズから、パネライ初となる38mmサイズが登場したのです。
ムーブメントにはパネライ自社製自動巻きであり、新キャリバーとなるOP XXXIVを搭載、自動巻きでありながら、ケース厚はわずか11.2mm。
ちなみにロレックスのエクスプローラーI Ref.214270は約11mmです。
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ロングパワーリザーブ約3日間、3時位置に日付窓が新たに加わり、より使いやすくなりました。
全体的に2018年新作ではスタイリッシュさが追求されたように思いますが、「どんな状況下でも実用性を発揮する」というパネライのアイデンティティもまた健在ですね。
素材はステンレススティール(アッチャイオ)またはレッドゴールド(オロロッソ)がラインナップ。
ブラックダイアルとアイボリーダイアルそれぞれ2種をラインナップ。
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アッチャイオ PAM00755/オロロッソ PAM00756/アッチャイオ PAM00903
力強いクッションシェイプ、パネライ特許取得のリューズガード、シンプルで昼夜問わず視認性高いデザインなど、パネライならではの良さは変わりません。
一方アイボリーダイアル。パネライのコレクションは殆どがブラックダイアルですが、
こちらもまた今までのパネライのイメージを覆す新デザインを打ち出してきました。
アイボリーにブルーインデックスを組み合わせ、とてもキャッチーな印象に仕上がります。
オロロッソはシースルーバックと裏蓋に「福」と富の象徴である牡丹を刻印したモデルを発表しています。
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オロロッソ PAM00908
ルミノール ドゥエは他に2サイズの新作があります。
一つは42mmサイズ。ラインナップはブラックとアイボリーダイアル。キャリバーは同じくOP XXXIV、パワーリザーブ約72時間、30m防水。
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PAM00904/PAM00906
もう一つは45mmサイズ。
キャリバーP.4001搭載モデルとキャリバーP.4002GMT機能搭載モデルを発表(ブラックダイアルのみ)。
パワーリザーブ約72時間、30m防水。
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PAM00943/PAM00944
いずれも発売予定は2018年7~9月。
2018年SIHH新作 パネライ ルミノール ロゴ
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パネライのロングセラーであり、伝統性の体現であり、そしてエントリーモデルとしても親しまれるロゴ入りルミノール。
シンプル2針のルミノール ベース、9時位置にスモールセコンドを配したルミノール マリーナが、マイナーチェンジながら確実なブラッシュアップを遂げてSIHH2018で登場しました。
自社製手巻き式の新キャリバーP.6000が搭載され、もはやパネライでは定番と化している3日間ものロングパワーリザーブがルミノール ロゴにも備わったのです。
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ルミノール ベース PAM00773/ルミノール マリーナ ロゴ PAM00776
ルミノール ベース ロゴ及びルミノール マリーナ ロゴで各3種がラインナップ。
全てステンレス製ケース44mmサイズ、100m防水となります。
ブラックダイアルとホワイトダイアルがそれぞれでラインナップされ、シンプルで力強く、そして昼夜を問わず視認性高いデザインアイデンティティに変更はありません。
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PAM00775/PAM00778
もう一点新しくなったこと。
ルミノール ドゥエでもそうでしたが、ストラップのバリエーションが増えました。
ルミノール ベースではスタイリングしやすいグレーファブリックにブルーステッチをあしらったもの、そしてルミノール マリーナではブルーファブリックストラップが新たに加わったのです。
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PAM00774/PAM00777
ルミノール ロゴシリーズは冒頭でも述べたようにお求めやすい価格が売りでしたが、SIHH2018新作のルミノール ロゴでも値段は大幅には変わらないようです。(予価)
従来のETAベースムーブメントから自社製ムーブメントに変わったにもかかわらず、です。
パネライの2018年の入荷が楽しみです。
発売予定は2018年夏季。
2018年SIHH新作 パネライ コンプリケーション
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さらにさらに、パネライの新しい試みであり多くの時計愛好家を驚かせた要注目の新作が2つ登場しているのです!
パネライは創業地でありデザインアイデンティティの根幹にもなっているイタリア・フィレンチェ出身の偉人、ガリレオ・ガリレイに敬意を表した、コンプリケーションモデルを2010年より展開していますが、そこに新作2種が加わりました!
■パネライ ルミノール1950 L’Astronomo(ラストロノモ) PAM00920
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イタリア語で「天文学者」の名を冠されたこの2018年新作モデル。
パネライ渾身の技術がふんだんに詰まっており、まさにガリレオの偉業にふさわしい一本となっております。
まず、コンプリケーションとしてパネライ初となるムーンフェイズを採用。
この手巻き式キャリバーP.2005/GLSは、これに合わせてトゥールビヨン、GMT機能をも有したモデルなのです。
同時に日の出・日の入り時刻、時分、スモールセコンド、日付、月インジケータ、96時間のパワーリザーブインジケータを搭載。
パネライのテクノロジーはムーブメントだけには及びません。
日付窓はポラライズドクリスタルというパネライ特許申請中の技術が使われます。
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日付窓はコンプリケーションモデルにおいては、えてして視認性や美観を妨げたりしがちですが、ポラライズドクリスタルでは「偏光」を利用し、ホウケイ酸ガラスで造られたディスクとレーザー加工によって光学特性を有した数字によって、3時位置を覗いた時にのみ日付を見えないようにしたのです。
そのためトゥールビヨンの動きをお楽しみいただくことができますね。
ケースサイズは50mm。
普段使いのためのパネライを探している方にとっては購入の選択肢ではないかもしれませんが、間違いなくSIHH2018で最も重厚な新作のうちの一つで、一大作品と言えます。
■パネライ ルミノール1950 Lo Scienziato(ロ・シェンツィアート)
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もう一つのコンプリケーションはロ・シェンツィアート。
イタリア語で科学者を意味します。
ケース径47mm、重量わずか100gながらトゥールビヨン、GMT、パワーリザーブインジケータ、昼/夜インジケータ、午前午後表示など居並ぶコンプリケーションを有している秘訣は、チタニウム製DMRS(ダイレクトメタルレーザーシンテリング)ケース。
チタニウムそのものの軽さはもちろんのこと、金属3Dプリンタ技術によってチタンケース内部に空洞を設けることができるのです。
そのため100m防水を損なうことなく、軽量さや均一さ、そして堅牢さを持つことができます。
もちろんムーブメントにも軽量化が施され、これだけの複雑機構を有しながらブリッジ、プレートおよびバレルをスケルトン化しました。
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パネライの伝統に裏打ちされた高い技術が集約されながらも、チタンケースやブルーステッチのついたストラップが近未来的な印象をも持ちます。
2018年SIHH新作 パネライ ラジオミール
メーカーホームページやSNSのオフィシャルアカウントでも未掲載ですが、ラジオミールからも新作が登場しています。
■パネライ ラジオミール ロゴ 3デイズ アッチャイオ
PAM00753/PAM00754
ムーブメントが手巻き式自社製キャリバーP.6000へと生まれ変わり、72時間のパワーリザーブを備えたラジオミール ロゴとなりました。
ステンレス製ケースのサイズ45mm、100m防水、お値段は予価ですが据え置きのようです。
■パネライ ラジオミール1940 スリーデイズ アッチャイオ PAM00790/PAM00791
ラジオミールから、SIHH2018に限定版が登場しました。
ブラックまたはアイボリーのダイアルデザインが変わり、針やインデックスがクラシカルになったモデルです。
リューズもオニオンシェイプがなくなり、これまでのラジオミールとは全く異なる様相です。
ムーブメントには手巻き式自社製ムーブメントP.3000搭載、パワーリザーブ約72時間。
47mmサイズのステンレス製ケースは100m防水。
まとめ
SIHH2018(ジュネーブサロン)でパネライは、国際的に有名なデザイナー、パトリシア・ウルキオラがデザインした新ブースを用意し、それを象徴するかのように新コンセプトを続々打ち出してきました。
最も顕著なことは、自社製キャリバーの存在。
ETAの2020年ムーブメント供給問題があるにせよ、パネライは自社製ムーブを、従来のそれよりブラッシュアップする形で堂々発表したのです。
今後も2018年新作情報を随時更新していきたいと思います。
※発売予定や予価等は2018年1月現在の情報で、予告なく変更となる可能性がございます。
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