2019年のSIHH(ジュネーブサロン)の日程が発表されました。
1月14日~17日と前年より期間が一日短くなってはいますが、かわりに開場時間が5時間延長。また、2019年で29回目を迎えることとなります。
バーゼルワールドに並ぶ国際新作見本市といった地位を確立してきており、カルティエ、IWC、パネライ、ジャガールクルトなどビッグメゾンが一堂に会します。時計産業にとっては新年を彩る一大イベントですね。
2019年は、当店GINZA RASINのスタッフが現地ジュネーブの会場に趣き、リアルタイムでレポートする予定です!
一体どのような新作が発表されるのか?
一足早く、SIHH(ジュネーブサロン)2019の動向を覗いてみましょう!
出展:https://www.facebook.com/piagetjapan/
目次
SIHH(ジュネーブサロン)2019
SIHH(ジュネーブサロン)とは、正式には ” Salon International Haute Horlogerie” で日本語訳をすると “ 国際高級時計展示会 ”となります。
新作モデルや最新技術をお披露目する、時計愛好家にとって見逃せないイベントの一つ。
新作見本市というとバーゼルワールドが有名ですが、SIHHはカルティエ代表するリシュモングループのブランドが集結します。そう、SIHHの立役者はカルティエ。
なんでも、まずカルティエがバーゼルワールドの喧噪とホットドッグ屋の匂いに嫌気がさして、「ソーセージを食べながら高級時計の商談ができるか!」と言ったとか言わなかったとか。
1991年に、バーゼルワールドとは一線を画した高級感溢れる、落ち着いた会場空間が基調となったSIHHが開催されることとなりました。
このコンセプトは功を奏し、開催当初は五社程度の参加にとどまっていたSIHHは、カルティエ、IWC、パネライ、ロジェデュブイなどリシュモングループを中心に徐々に拡大。
かつては完全招待制をとっていましたが、2017年より一般公開日を設けたことによりさらにその勢いは加速。
オーデマピゲやリシャ―ルミル。ユリスナルダンやジラールペルゴ。そして「カレ」として特別に一角に設けられた独立系ブランドなど、今ではリシュモングループ以外の高級ブランドが一堂に会することとなりました。
SIHH(ジュネーブサロン)2019はどうなる?
スウォッチグループの脱退で精彩を欠きつつあるバーゼルワールドに対し、SIHHは勢いを見せています。
確かに「高級時計」だけの括りでみると、SIHHの方が華やかな印象が強いでしょう。前述の「カレ」なども、年間製造数が著しく少ない独立系ブランドを集め、巨大資本に属さないからこそできる超絶技法の数々を披露します。
バーゼルワールドはどちらかと言えば大衆的・普遍的となりますが、SIHHはこういった「機械式時計のコアな部分」にもフォーカスされており、バーゼルワールドとは住み分けることに成功。とりわけSIHHのマニア性が、時計愛好家たちの心をくすぐってきたのでしょう。
2018年には、過去最大の35社参加を記録し、飛ぶ鳥を落とす勢いかと言われていました。
しかしながら安泰かと言えばそうではありません。
過去最大と称されたSIHH2018同様にラインナップは35社となります。
この「35社」、実は長らくSIHHの常連であり目玉であったヴァンクリーフ&アーペルが抜けて、ボヴェが新たに加入する形となって守られたものなのです。
もちろんボヴェも素晴らしいブランドであることには変わり有りませんが、老舗ジュエラーであるヴァンクリーフ&アーペルが抜けた意味は決して軽くないでしょう。
さらにSIHH2019の開催のあと、オーデマピゲとリシャ―ルミルが一旦SIHHの出展を取りやめる、と発表したのです。
バーゼルワールドからスウォッチグループが撤退したのと同様の理由で、SNSやメディアの普及で、見本市に出展するうま味が少なくなったことが大きいようです。
もちろん時計愛好家にとってはSIHHの盛り上がりを期待して止まないところですが、新たなターニングポイントに立たされていることは事実でしょう。
そうは言っても、冒頭で述べたように私たちにとってはビッグイベント!SIHH2019の規模はやはり過去最大クラスとなっておりますので、当店の現地リアルタイムレポートに乞うご期待!
SIHH(ジュネーブサロン)2019 出典ブランド一覧
etc.
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