出典:https://www.facebook.com/TAGHeuer/
「タグホイヤー×スーパーマリオコラボモデル第二段は何がすごいの?」
「タグホイヤー×スーパーマリオコラボモデルのフォーミュラ1について知りたい」
みんな大好きスーパーマリオと、時計の名門タグホイヤーがタッグを組んだ!
2021年、突如としてこの二つの人気コンテンツがコラボレーションを果たしたことで大きな話題となりました。
その際に打ち出されたのはコネクテッドウォッチ(スマートウォッチ)でしたが、なんと、2022年に第二段として、機械式腕時計でのコラボモデルが二種、登場しています!
2021年のスーパーマリオ仕様のタグホイヤーも特別感に溢れていましたが、2022年新作の舞台に選ばれたのはタグホイヤーの人気レーシングライン「フォーミュラ1」。
さらにスーパーマリオの人気アクションレースゲーム「マリオカート」からインスパイアされたディテールを、新たにエッセンスとして加えております。
タグホイヤー×スーパーマリオコラボモデルのフォーミュラ1について、知りたいという人は多いのではないでしょうか。
このコラボモデルは、タグホイヤーファンもマリオカートファンも、一度は手にしてみたい一本に仕上がっています。
この記事ではタグホイヤー×スーパーマリオコラボモデルのフォーミュラ1を、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。
クロノグラフ トゥールビヨン コラボモデルの紹介もしますので、タグホイヤーのコラボモデルに興味がある方はぜひ参考にしてください。
目次
タグホイヤー×スーパーマリオカート フォーミュラ1 スペック
フォーミュラ1 クロノグラフ CAZ201E.FC6517
スペック
外装
ケースサイズ: | 直径44mm |
素材: | ステンレススティール |
文字盤: | ブラック |
ムーブメント
駆動方式: | 自動巻き |
ムーブメント: | キャリバー16 |
パワーリザーブ: | 約42時間 |
機能
防水: | 200m |
定価: | 517,000円 |
フォーミュラ1 クロノグラフ トゥールビヨン CAZ5080.FC6517
スペック
外装
ケースサイズ: | 直径45mm |
素材: | グレード5チタン |
文字盤: | ブラック |
ムーブメント
駆動方式: | 自動巻き |
ムーブメント: | キャリバー ホイヤー02T |
パワーリザーブ: | 約80時間 |
機能
防水: | 100m |
定価: | 3,091,000円 |
タグホイヤー×スーパーマリオカート 新しいフォーミュラ1とは?
スーパーマリオは、1985年に任天堂が生み出したコンピューターゲームです。
ファミコンから始まったこのゲームは、ゲームボーイやDS、現在ではSwitch等々・・・連綿と受け継がれてきました。
スーパーマリオが登場するゲームは一大シリーズとして築き上げられていますが、中でも世界的な人気を誇るのがマリオカートシリーズです。
このマリオカートシリーズは1992年、スーパーファミコンのソフトとして発売されたのが歴史の始まりです。マリオやルイージ、ピーチ姫などといったスーパーマリオシリーズのキャラクターらがレーシングカート風の乗り物を駆使して、各ステージに用意されたコースをスピーディーに走り抜けるこのゲームに興じた諸氏は少なくないでしょう。
一方のタグホイヤー フォーミュラ1は、その名の通りF1にちなんだ人気コレクションです。
タグホイヤーが1971年~1979年に渡ってF1の公式計時を担当したこと。また、その後F1を代表するチーム「マクラーレン」と2003年までスポンサー契約を締結していたといった背景を経て、1986年に製品化されています。
タグホイヤーはカレラやモナコといったモータースポーツのスピリットを感じさせるコレクションを多数抱えていますが、フォーミュラ1はそれらと比べてもぐっとレーシーなデザイン寄りに仕上げられています。
また、実際にF1レースカーで使われるような素材を用いていたり、堅牢な設計で作りこまれていたりと、性能面でとても優れ、日常使いしやすいことも大きな特徴であり魅力です。
そんなフォーミュラ1ですから、マリオカートのコースの舞台としては、うってつけでしょう。
2021年版のスマートウォッチも遊び心溢れる素晴らしい出来でしたが、今回の新作コラボモデルはタグホイヤーが長らく得意としてきた機械式クロノグラフ。さらには2016年に時計業界を大いに震わせた―詳細は後述―、クロノグラフ×トゥールビヨンのコンプリケーションでの二種展開に!
スポーツウォッチ界の名門とゲーム界の大御所がタッグを組んだ、至極の逸品について、詳細を本項でご紹介いたします。
①タグ・ホイヤー×マリオカート オートマティック クロノグラフクロノグラフ
出典:https://www.tagheuer.com/jp/ja/
まず最初にご紹介するのは、自動巻きクロノグラフムーブメントCal.16を搭載したフォーミュラ1×マリオカートコラボです!
ブラック×レッドの組み合わせがレーシーですが、9時位置のインダイアルにカートに乗ったマリオが見えるのが、なんとも愛らしいデザインです。
ワンポイントと目立ちすぎないため、タグホイヤーらしい高級感も損なわれていませんね。
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ケース直径は44mm。
やや大きめですが落ち着いたサテン仕上げが基調となっており、スーツの袖口にもマッチするようなスポーティーさが大切にされています。
また、フォーミュラ1は優美なラインを描いた楕円形を全体フォルムとしており、ブラックセラミック製のタキメーターベゼルと合わせてきゅっと引き締まったボディに仕上がっていることも見て取れます。タキメーターベゼルにも「MARIO KART」の印字があって、特別感ですね!
さらに言うと、デイト窓にマリオカートのアイテムが隠されているのだとか!毎日デイトが切り替わるのが、どこか楽しみになるです。
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文字盤にはカーボンのようなパターンがあしらわれており、夜光のあしらわれた針・インデックスと対比になって、視認性の高さをも実現しています。
フォーミュラ1のスタイル自体が視認性をレース中でも計測タイムを確認できるよう、きわめて見やすい設計となっているものですが、今回のコラボ作品にもその精神性が活かされました。
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レッドがあしらわれたリューズ・プッシャーはアイコニックですが、さらにマリオの「M」の字がエッチングされていること。また裏蓋には「MARIO KART」のロゴとともに、カートで走り抜けるマリオの像がエングレービングされました。
マリオカートのアイテム「甲羅」を彷彿とさせる、型押し模様が施されたカーフストラップも良い味出していますね。
タグホイヤーで長年活躍してきた、信頼性の高いキャリバー16が搭載されているため、内外ともに実用性の高い逸品に仕上がった、至極のコラボウォッチであることは間違いありません。
国内定価は517,000円。
3,000本の限定生産。後述するクロノグラフ トゥールビヨン搭載モデルとともに、2022年10月20日から販売がスタートします。先行販売登録も同月17日まで行われているとのことですので、欲しい方は早めに予約しておくのが吉ですね!
②タグ・ホイヤー×マリオカート クロノグラフ トゥールビヨン
出典:https://www.tagheuer.com/jp/ja/
もう一つ、フォーミュラ1とマリオカートのコラボモデルが登場していますなんと、クロノグラフ トゥールビヨンモデルです!
トゥールビヨンについて簡単に解説すると、機械式時計の精度をつかさどる脱進機・調速機をまるごとキャリッジ(籠)に格納し、このキャリッジごと回転させる、という複雑機構です。
この脱進機・調速機は重力や姿勢差によって影響を受けやすいため、精度を安定しようと、キャリッジごと包んで回すといった発想へ繋がりました(驚くべき発想ですが)。ちなみにこの機構の特許を1801年に取得した天才時計師アブラアン=ルイ・ブレゲ氏の名を引き継ぐ「ブレゲ」では、取得日の6月26日をトゥールビヨンの日としてお祝いしているのだとか。
このトゥールビヨン、現在では実用性はあまりないと言われています。
一方で時を刻みながら刻一刻と動くキャリッジ、そして内部で振動するテンプの動きは鑑賞の楽しみを有しており、趣味性の高い複雑機構として今なお親しまれております。なお、トゥールビヨンはフランス語で「渦」を意味しており、その動きから由来したネーミングなのでしょう。
トゥールビヨンはこの複雑さゆえに、どうしても高価格帯になりがち。ただでさえパーツの多い機械式時計にキャリッジを組み込むこと。またキャリッジを組み込んでなお精度を維持しなくてはならないことなどから製造に手間暇がかかり、かつては一千万円超の値付けもトゥールビヨン搭載モデルにとっては珍しくありませんでした。
しかしながら現在では、一般ユーザーでも手に入れやすい価格帯も増えつつあります。加工技術の発達なども、多いに手伝っているのでしょう。
この流れに、高級時計ブランドとして先鞭をつけたのがタグホイヤーです。
出典:https://www.watchtime.com/wristwatch-industry-news/watches/
2016年、「ホイヤー02 T」として、タグホイヤー カレラで100万円台のクロノグラフ×トゥールビヨン搭載モデルをリリースしたのです。
1千万円が当たり前であった機構と考えれば、まさに異例ですよね。なお、カレラらしいレーシーなデザインと融合していたことも、当該モデルの特筆すべき点です。
このホイヤー02 Tで実現された、クロノグラフ×トゥールビヨン、その後もバリエーションを着々と展開し、タグホイヤーの中でも人気モデルとして確立していきます。
そして2022年、マリオカートでも、この複雑精緻かつレーシーなクロノグラフ×トゥールビヨンで、コース展開されることとなりました。
チタン製ケースは45mmサイズとなっており、前述したようにフォーミュラ1らしい優美なラインを描いていることが見て取れますね。ちなみに45mmサイズはダイナミックですが、チタン製ですので軽量で快適な装着感を実現します。
特筆すべきは文字盤でしょう。
キャリッジにカートに乗ったマリオらがあしらわれているのも素晴らしいですが、ブラックをベースにレッドのラインがあしらわれ、かつ一部がオープンワークスタイルとなったデザイン・・・これはカッコイイ!背景がブラック基調であるため、トゥールビヨンの動きが映えそうなのも、よくできていますね。
なお、裏蓋にはクロノグラフモデル同様に「MARIO KART」のロゴがプリントされています。さらにシースルー仕様となっているため、ローターでマリオ・ルイージ・ピーチ姫の滑走が見られます。パーツが黒く仕上げられているのも、全体の統一感に一役買う、タグホイヤーらしいデザインへの配慮でしょう。
出典:https://www.tagheuer.com/jp/ja/
クロノグラフモデルと同じく甲羅柄の型押しカーフストラップが付属しているので、これまた特別感を覚える仕様ですね。
クロノグラフ×トゥールビヨンを搭載しつつも、パワーリザーブ約80時間と機能性も十二分。COSC認定の優れた精度と併せて、高機能性が新作をいっそう魅力的な一本として際立たせます。
国内定価は3,091,000円。
こちらは250本とさらに稀少な生産数となりますので、なかなか一般市場には出回らないかもしれません。
しかしながら、タグホイヤーファンもマリオカートファンも、一度は手にしてみたい一本と言えるでしょう。
まとめ
2022年、タグホイヤー×スーパーマリオ第二段として発表された、特別なフォーミュラ1をご紹介いたしました!
時計業界の名門老舗企業であるタグホイヤーが手掛ける機械式クロノグラフ、またはクロノグラフ トゥールビヨンを搭載しつつ、遊び心も忘れない至極のコラボモデルでしたね。
どちらも限定生産となりますので、欲しい方は早めにチェックしておきましょう!
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年