2018年に日本上陸を果たしたチューダー(チュードル)。 正規店ができ、これまでのオープンプライスから国内定価が設定されることとなりました。
ここで気になるのが定価を超えたプレミアモデル! と言うのも、ロレックスの兄弟ブランドであるため、ロレックスが相場を上げればチューダーも連鎖的に高騰する、という方程式は時計業界では通説なのです。今、ロレックスがスポーツモデルを中心に軒並み高騰を遂げていること、そして日本上陸で注目度を高めていることを鑑みると、定価超えのチューダーモデルが出てきてもおかしくありません。
2020年の1月に定価改訂と言う名の値上げが敢行されましたが、次いで2021年8月、2022年正月と8月、さらには2023年正月、2023年9月、2024年元旦にも同様の動きが見られることとなりました。
そこでこの記事ではチューダーの国内定価と、2024年の実勢相場。その中で定価を超えているモデルや、現行・生産終了品問わず、今後さらなる高騰が期待できる注目モデルランキングTOP5を発表いたします! 既に人気のあるモデルを買うもよし、大穴を狙うもよし。今、相場を騒がせるチューダーをマークしましょう!
※掲載する定価は全て税込となります。また、生産終了品は最終定価を掲載しています。
※掲載する定価・相場は2024年1月現在のものとなります。
目次
チューダー国内定価一覧
まず最初に、2024年1月現在のチューダーの国内定価をご紹介いたします。
モデル検索
モデル名・型番で検索できます。例:ブラックベイ ブロンズ
型番 | モデル画像 | モデル | 定価 | ブレスタイプ |
---|---|---|---|---|
Ref.7941A1A0RU | ブラックベイ | メタルブレスレット | ||
Ref.7941A1A0RU | ブラックベイ | メタルブレスレット(ジュビリー) | ||
Ref.7941A1A0RU | ブラックベイ | ラバーストラップ | ||
Ref.79000N | ブラックベイ 54 | メタルブレスレット | ||
Ref.79000N | ブラックベイ 54 | ラバーストラップ | ||
Ref.79470 | ブラックベイ プロ | メタルブレスレット | ||
Ref.79470 | ブラックベイ プロ | ナイロンストラップ | ||
Ref.70150 | ブラックベイ P01 | レザーストラップ | ||
Ref.79363N | ブラックベイ クロノ S&G | メタルブレスレット | ||
Ref.79363N | ブラックベイ クロノ S&G | ナイロンストラップ | ||
Ref.79363N | ブラックベイ クロノ S&G | ブンドストラップ | ||
Ref.79830RB | ヘリテージブラックベイ GMT | ステンレスブレスレット | ||
Rf.79830RB | ヘリテージブラックベイ GMT | ナイロンストラップ | ||
Ref.79833MN | ブラックベイ GMT S&G | メタルブレスレット | ||
Ref.79030N | ヘリテージ ブラックベイ フィフティエイト | メタルブレスレット | ||
Ref.79030N | ヘリテージ ブラックベイ フィフティエイト | レザーストラップ | ||
Ref.79030B | ヘリテージ ブラックベイ フィフティエイト | メタルブレスレット | ||
Ref.79030B | ヘリテージ ブラックベイ フィフティエイト | ナイロンストラップ | ||
Ref.79010SG | ヘリテージ ブラックベイ フィフティエイト925 | ナイロンストラップ | ||
Ref.79230R | ヘリテージ ブラックベイ | メタルブレスレット | ||
Ref.79230B | ヘリテージ ブラックベイ | メタルブレスレット | ||
Ref.79230N | ヘリテージ ブラックベイ | メタルブレスレット | ||
Ref.79230N | ヘリテージ ブラックベイ | レザーストラップ | ||
Ref.79360N | ヘリテージ ブラックベイ | メタルブレスレット | ||
Ref.79360N | ヘリテージ ブラックベイ | メタルブレスレット | ||
Ref.79360N | ヘリテージ ブラックベイ | ブンドストラップ | ||
Ref.79360N | ヘリテージ ブラックベイ | ナイロンストラップ | ||
Ref.79350 | ヘリテージ ブラックベイ クロノ | メタルブレスレット | ||
Ref.79350 | ヘリテージ ブラックベイ クロノ | レザーブレスレット | ||
Ref.79733N シャンパン | ヘリテージ ブラックベイ | SS×YGブレス | ||
Ref.79733N ブラック | ヘリテージ ブラックベイ | SS×YGブレス | ||
Ref.79733N ブラック | ヘリテージ ブラックベイ | レザーストラップ | ||
Ref.79730 | ヘリテージ ブラックベイ | メタルブレスレット | ||
Ref.79730 | ヘリテージ ブラックベイ | レザーストラップ | ||
Ref.79230DK | ヘリテージ ブラックベイ ダーク | メタルブレスレット | ||
Ref.79230DK | ヘリテージ ブラックベイ ダーク | レザーストラップ | ||
Ref.79250BM | ヘリテージ ブラックベイ ブロンズ | レザーストラップ | ||
Ref.79250BA | ヘリテージ ブラックベイ ブロンズ | レザーストラップ | ||
Ref.79540 | ヘリテージ ブラックベイ 41 | メタルブレスレット | ||
Ref.79540 ブルー | ヘリテージ ブラックベイ 41 | メタルブレスレット | ||
Ref.79540 ブラック | ヘリテージ ブラックベイ 41 | レザーストラップ | ||
Ref.79500 ブラック | ヘリテージ ブラックベイ 36 | メタルブレスレット | ||
Ref.79500 ブルー | ヘリテージ ブラックベイ 36 | メタルブレスレット | ||
Ref.79500 ブラック | ヘリテージ ブラックベイ 36 | レザーストラップ | ||
Ref.79580 | ヘリテージ ブラックベイ 32 | メタルブレスレット | ||
Ref.79580 ブルー | ヘリテージ ブラックベイ 32 | メタルブレスレット | ||
Ref.79950 | レンジャー | メタルブレスレット | ||
Ref.79950 | レンジャー | ナイロンストラップ | ||
Ref.25717N | ペラゴス FXD | ナイロンストラップ | ||
Ref.25707KN | ペラゴス FXD クロノ | ナイロンストラップ | ||
Ref.25807KN | ペラゴス FXD クロノ | ナイロンストラップ | ||
Ref.25600TB | ペラゴス | メタルブレスレット | ||
Ref.25610TNL | ペラゴス | メタルブレスレット | ||
Ref.70330N | ヘリテージ クロノグラフ | メタルブレスレット | ||
Ref.70330B | ヘリテージ クロノグラフ | メタルブレスレット | ||
Ref.70330N | ヘリテージ クロノグラフ | ナイロンストラップ | ||
Ref.70330B | ヘリテージ クロノグラフ | ナイロンストラップ |
チューダーの相場追跡2023
現在、チューダーの国内定価は上記のように設定されています。
なお、冒頭でも述べたように、2020年~2023年にかけて。そして2024年元旦と繰り返し定価が改訂され、値上げという形になりました。チューダーはいずれも微増と言った程度でしたが、2023年の上げ幅は高く、主要モデルで8%~16%ほど値上がりすることとなりました。
とは言えプライスレンジは大体50万円台~60万円台,ハイエンドで80万円台~で、ロレックスの半値以下といったところですね。 しかも、この範囲にあるモデルの多くが自社製ムーブメントを搭載しており、汎用ムーブメント搭載モデルであれば40万円台という設定となっております。
かなり良心的ですよね。 タグホイヤーなどと並ぶコストパフォーマンスの優秀さと言えるでしょう。
しかしながら時計には「実売価格」「相場」というものが存在します。 そして、ロレックスやパテックフィリップのように、圧倒的な需要に供給が全く追い付かない、といったブランドは、定価を超える実売価格を記録することがしばしば。とりわけ近年の高級時計人気が追い風となって、業界全体的に相場は右肩上がりとなります。
では、上陸からしばらく経った現在のチューダー相場動向はどのようなものなのでしょうか。近年発表された新作の動向は?今後定価を超えるプレミアモデルは続出するのでしょうか?
チューダー相場①相場は安定。ただし定価超えや高値傾向のモデルが増えている
出展:https://www.instagram.com/tudorwatch/
チューダーは往年の名作・クロノタイムやサブマリーナなど、過去の一部モデルにおいて、ロレックスなみの価格急騰が起こっています。 冒頭で述べたようにロレックスの弟分として、ロレックスの相場が高騰するとチューダーも連鎖的に相場を上げる 、という方程式が続いています。
そしてこの傾向はここ10年ほどで大変顕著となってまいりました。値上がり額もかなり目を見張るものがあります。 例えば3年前に40万円台前半で販売されていたモデルが80万円台で取引されていたり、5年前に30万円台後半だったものが100万円の大台間近であったり・・・
これに加えての日本上陸。 注目度と人気の高まりを見れば、相場上昇は想像に難くないでしょう。 実際、日本でチューダー正規店オープン日となった2018年10月31日、ブティックやポップアップストア(常設店は当時は1店舗のみだったが、現在既に20店舗以上の正規販売店と銀座並木通りに旗艦店を構えている)には多くのファンが詰めかけ混雑したものです。
ただ、その当時の需要は、同年に発表されていた「ヘリテージ ブラックベイ GMT 」と、「ヘリテージ ブラックベイ フィフティエイト」に集中していたようです。 実際、この二つのモデルはスポーツロレックスを彷彿とさせるような品薄を記録しています。
例えば79830RBは現在の新品並行相場は50万円超。一時期60万円近くまで値上がりしていたので落ち着いた感はありますが、それでもチューダーのプライスレンジを考えるとなかなかの高値と言っていいでしょう。 79030Nも品薄続きで、今年に入ってすでに新品並行相場50万円前後を記録しております。定価改定によって並行価格との差は埋まったものの、依然として高値ということに変わりはありませんね。
ちなみにこの2モデルは、前述の通り2018年発表作です。ロレックスやチューダーのみならず、オメガにタグホイヤーにブライトリング・・・全ての人気ブランドに言えることですが、新作モデルは発表してすぐは高い相場を記録します。しかしながら通常は半年もすれば安定するのですが、驚くべきことに入荷から4年以上経つ今なおこの2モデルは相場が下がっていないのです。
ちなみに2020年にブラックベイ フィフティエイトにブルーの79030Bがバリエーション追加されることとなりますが、新品並行相場は2024年1月時点で45万円前後と、定価超えのプレミア価格というほどではありませんが、きわめて高い値付けが行われています。
それ以外のレギュラーモデルに関しては、上陸後は思ったよりは相場を上げなかったな、といった印象でしたが、それでも高値安定であることに変わりはありません。今後、また魅力的な新作が発表され、注目度がいっそう上昇することは想像に難くないでしょう。
※2022年に発表された新作ブラックベイ プロ。ロレックスのエクスプローラーII初代モデルを彷彿とさせるデザインで大きな話題になりました。まだ広くは出回ってないこともあり、新品並行相場は50万円台後半~と非常に高値となっています。(画像出典:https://www.tudorwatch.com/ja)
さらに、チューダーの生産終了モデルで、かなりのプレミア化が目覚ましい個体が目立ちます。 これはチューダーの正規店オープンとは関係なく、ここ10年ほど続いていた傾向。廃盤品で値段を上げる・・・さすがロレックスの弟分ですね!
生産終了モデルで、相場を上げに上げているチューダーモデルを次にご紹介いたします。
チューダー相場②プレミア化の兆しを見せるチューダーモデル一覧
では、実際にプレミア化を果たしたものや、今後大きく値段を上げることが予想されるモデルは一体どれなのでしょうか。
まずはロレックス デイトナをリスペクトしたクロノタイム。
1976年に誕生し、クロノグラフのお手本とも言える外装デザインや名機バルジューCal.7750を搭載させていることなどから時計愛好家から絶大な支持を受け続けてきたモデルです。
初期・セカンドモデル・サードモデルの三期に分類され、それぞれベゼルや文字盤に細かな違いが存在します。 中には100万円以上を超えるプレミアモデルも。ちなみに上の画像の二本はどちらも80万円台後半、モノによっては100万円前後で販売しております。 ヴィンテージロレックスと大差ない値段ですよね。
カマボコケース
カマボコケースや特徴的なアラビアインデックス、タイガーウッズモデルなど、ロレックスのリスペクトモデルでありながらロレックスにはないテイストが人気の秘訣。 ジュビリーブレスレットが採用されたモデルもあり、チューダーならではの良さを感じられるシリーズです。
次にご紹介したいのは、サブマリーナ。
チューダー人気を決定づけた立役者で、チューダー黄金期とも呼べる1960年~1990年代を牽引してきました。 現在人気シリーズのブラックベイの、ベースともなっているシリーズです。
サブマリーナはクロノタイムほどのプレミア化ではありません。もともと「ロレックスより安く買えるサブマリーナ」という立ち位置であったこと。また、豊富なラインナップゆえ、人気が分散しやすいことが大きな要因でしょう。 それでも数年前に比べて格段に価格を上げています。 1970年代に製造された貴重な個体などは、100万円を超えるものも。
また、ロリポップ針―通称タコサブ―やステンレス製青サブなど、ロレックスにはないチューダーならではの味わいを楽しめるという魅力があります。 製品そのものの魅力と生産終了した希少性とを併せて鑑みれば、プレミア化のポテンシャルを持ち合わせていると言っていいでしょう。
さらに、ブラックベイのファーストモデル79220Rの存在も忘れてはなりません! チューダー価格高騰は、このモデルなくしては語れないと言えます。
79220は2012年、チューダー独自の復刻モデルとして誕生しました。 独特のカラーリングベゼルやイカ針といった、今なお現行に受け継がれるデザインは大きくは変化していませんが、特筆すべき点があります。 それは、「バラモチーフのロゴ」。チューダーローズとも呼ばれますね。
このチューダーローズは1970年以前に同社で使用されていたもので、79220で復刻されました。
大きい薔薇に「デカバラ」、小さい薔薇に「チビバラ」という愛称がつけられているのが特徴です。中には現行のロゴである「盾」と「薔薇」を交えた「盾バラ」などのバリエーションが存在しますが、いずれにせよ今は無きロゴ。 昔からの生粋のチューダー(チュードルと呼ぶべきか)ファンからの需要が止まず、現在50万円超えを記録したことも! ちなみにほんの数年前は30万円以下だったことを考えると、かなりの急騰と言えます。
このように、生産終了品の中に目を見張るようなプレミア化の兆しが感じられます。
今後も高級時計市場の拡大が続いていけば、現在落ち着いている中古品もつられて爆上げする可能性は十二分。さらに言うと、状態の良い個体であれば、ますますプレミア相場の対象となりやすいと言えます。
生産終了品はいつも手に入るとは限りません。 気になるモデルがあれば、今後の高騰を期待しつつ、購入を進めた方が良いかもしれません。
チューダー相場③2023年の相場動向はいかに?
ここまでの要点をまとめると、
・現行モデルの中でも定価超えのプレミアモデルが登場してきている
・現行モデルの相場動向は高値安定
・生産終了モデルの一部が急騰している
・上記流れは2018年のチューダー日本上陸以来、続いている
・しかしながら全体的な相場としては落ち着いている
ということになります。
しかしながら相場は読めないもの。 また、生産終了モデルの相場上昇は、ただ希少性があるから、というわけではなく、国内で日に日に高まるチューダーへの注目度が少なくない影響を与えています。
今後、2024年のWatches & Wonders Geneve等の新作見本市で発表されたモデルが国内市場に行き渡った時、あるいは激動のロレックス相場に何らかの動きがあった時、さらなる注目度アップを感じざるをえません。
いずれにせよ、これからモデル全体の相場を上昇させるポテンシャルは十分です。 今、チューダーが気になっている方は、相場を上げる前にご決断いただくことをお勧めします。
これから価格高騰しそうなチューダーTOP5
チューダー全体の相場に注目するのもいいですが、どうせならこれから価格高騰しそうなモデルに照準を絞りましょう! 近年の価格推移や当店での売れ筋、そしてモデルそのものの魅力などをもとに、今最も注目すべきモデルを5本紹介いたします!!
ヘリテージ ブラックベイ ブロンズ 79250BM
チューダーのフラグシップ・ブラックベイ。その人気の火付け役とも言うべき存在が、こちらの79250BMです。 ケースにブロンズを使用しているため経年による色の変化が出やすく、使い込むごとにエイジング効果を感じられるモデルで、ブラックベイの持つ「ヘリテージ」というコンセプトとよくマッチしていますね。
この79250BM、発売からしばらくは入荷即完売が続き、スポーツロレックスに次ぐ高騰か!?と騒がれました。でも、最近では相場は落ち着き気味とも言われています。 ブラックベイから、様々に魅力的なデザインのモデルが出たことが大きいかもしれません。
しかしながら、近年またブロンズ素材が時計界で流行しているのです!
例えばIWCやパネライ、ゼニスにモンブランなどがブロンズ素材モデルをラインナップしています。 ブロンズは変色しやすい特性から装飾品には向かない、とされていましたが、近年ではそのエイジングがイイ!と話題になっているのです。このブロンズ人気が追い風となり、また79250BMが来る、と考えます。
さらに、2019年に新文字盤としてスレートグレーカラーのモデル79250BAが登場し、79250BMの方はホームページの現行ラインから姿を消しました。
「生産終了」。前述のように、価格高騰に大きく影響してきたのがこのキーワードです。
まだ兆候はありませんが、急騰するのではないか。そんな期待を込めて5位にランクインさせていただきました。
チューダー ヘリテージ ブラックベイ ブロンズ 79250BM
素材:ブロンズ
ケースサイズ:直径 43.0mm
全重量:116g
文字盤:ブラウン
インデックス:ルミノバ夜光
ムーブメント:Cal.MT5601
パワーリザーブ:約70時間
防水性能:200m
定価:421,200円(製造終了当時)
販売価格:30万円台後半~
クロノタイム タイガーウッズモデル
クロノタイムは先ほどもご紹介しましたが、兄貴分のロレックス デイトナをリスペクトして誕生した経緯があります。 しかしながらデイトナにはないアイデンティティが満載で、その一つがタイガーウッズモデルではないでしょうか。
タイガーウッズは様々な時計ブランドの広告塔を務めてきましたが、チューダーもそのうちの一つです。 とりわけクロノタイムとのコラボレーションモデルは文字盤バリエーションが豊富なこと。そしてTIGERのロゴが印字されていることから、特別感の溢れるモデルとなっております。
タイガーウッズモデル、個体によっては既に相場が60万円に近づいており、かなり高騰していると言えます。ちなみにほんの一年ほど前も40万円ほどと高いな、とおもっていましたが、まさかここまでの上昇率とは・・・ クロノタイム人気などに引っ張られている、ということもあるのでしょう。
前述の通りロレックス同様、チューダーは生産終了モデルの相場上昇が顕著です。 気になる方は、まだ価格が上がり切っていない個体を、買えるうちに買っておくことをお勧めします。
チューダー クロノタイム タイガーウッズ
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 39.0mm
全重量:133g
文字盤:ホワイト
インデックス:バー
ムーブメント:自動巻き
パワーリザーブ:約38時間
防水性能:100m
販売価格:30万円台後半~60万円後半
ヘリテージ ブラックベイ 79220R SSブレス×赤ベゼル
先ほどもご紹介した、今は無きチューダーローズを持つブラックベイ。 既にプレミア化と言っていい相場ですが、今後まだまだ上昇していくと予想されます。
やはり、生産終了していること。そしてチューダーローズの希少性は無視できません。
ちなみに2年前と比べると、20万円以上も値上がりました。 旧作の人気がいかに高いかおわかりいただけるでしょう。
今後、チューダーローズが新作などで搭載されるかどうかは未知数です。 万が一搭載されれば、また相場も変わってくるかもしれませんが、今はまだそういった話は聞きません。
もちろんチューダーローズだけでなく、深みのある赤のカラーリングベゼルもヴィンテージ感があっていいですよね。
既に高騰を遂げていますが、今後まだまだ上がるポテンシャルがあります。 今のうちに買っておくことをお勧めしますが、なかなか市場に出回らないため機会を狙うことが重要です。
チューダー ヘリテージ ブラックベイ 赤ベゼル
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 41.0mm
全重量:173g
文字盤:ブラック
インデックス:ルミノバ夜光
ムーブメント:Cal.2824
パワーリザーブ:約38時間
防水性能:200m
販売価格:50万円前後~
チューダー ヘリテージ ブラックベイ フィフティエイト 79030N
第二位は、ブラックベイのフィフティエイト! 現行モデルでありながら常時品薄。
39mmというサイズ感と、1958年代の「ビッグクラウン」(過去チューダーモデルによく見られていたリューズ形状)をモチーフにしたクラシック感が、新旧の同社のファンを取り込んでいるのでしょう。
もともとはそこまでプレミアといった感じはしませんでした。 2018年新作ですが、入荷が始まった当時は30万円台後半といったところ。定価は上回っていませんでした。
出展:https://www.instagram.com/tudorwatch/
しかしながら、じわじわと相場を上げ今では立派な定価超えのプレミアモデル。後述するGMTモデルを抜く勢いで需要を集めており、しかも、一年以上にわたって高値が続いているのだから驚きです。
近年では小さめサイズの時計が主流になっているので、今後もますます人気が集まることは想像に難くありません。
発売から一年が経過しましたが、恐らく正規店で購入することはまだ難しいでしょう。 最近の新作や人気モデルは予約や取り置きができないようなので、並行店で見つけたら即決するべき一本です。
チューダー ブラックベイ58 79030N
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 39.0mm
全重量:143g
文字盤:ブラック
インデックス:ルミノバ夜光
ムーブメント:Cal.MT5402
パワーリザーブ:約70時間
防水性能:200m
定価:561,000円
販売価格:52万円前後~
チューダー ヘリテージ ブラックベイ GMT 79830RB
出展:https://www.instagram.com/tudorwatch/
2022年、最も価格高騰しそうなチューダーモデルはGMT! フィフティエイト同様、今ですら高騰していますが、今後もまだまだこの勢いは止まらないでしょう。
バーゼルワルド2018で発表され、大きな話題となりました。 ロレックスのGMTマスターIIを彷彿とさせるGMT機能と、さらに赤青ベゼル―通称ペプシ―を搭載させたのです。 もちろんチューダーらしく、ブラックベイのヴィンテージ感はフィーチャーされており、新作を見た時から間違いなく人気が出ると確信していました。
出展:https://www.instagram.com/tudorwatch/
現在、一時期よりかは落ち着いてきたとは言え、正規店での購入はチャンスがないとなかなか難しいようです。 中古流通が盛んにはなってきたものの、入荷してもすぐに売れる商材であるため、時計店は在庫を絶対に切らせません。
メタルブレスレットタイプ、ストラップタイプどちらも定価は下回るものの、堅調な人気を維持しております。
GMT機能やロングパワーリザーブを備えた自社製ムーブメントなど、スペックの高さも卓越しており、非常に完成されたスポーツウォッチとなっております。
チューダー ヘリテージ ブラックベイ GMT 79830RB
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 41.0mm
全重量:186g
文字盤:ブラック
インデックス:バー
ムーブメント:Cal.MT5652
パワーリザーブ:約70時間
防水性能:200m
定価:613,800円(SSブレス)
販売価格:50万円前後~(SSブレス)
まとめ
2018年より国内定価が生まれ、人気も知名度も飛躍していたチューダーの相場を追跡してみました!
意外とまだ落ち着いているかな?と思うかもしれませんが、一部モデルで既に定価を超える実売価格を記録していること。中古市場の勢いが凄まじいことを見れば、今後の相場上昇は想像に難くありませんね。
これから2024年新作として発表されたモデルがどんどん国内に入荷してくれば、またチューダー相場動向に変化が萌すことが予想されます。
今後もチューダー相場の動向を追跡し、皆様にお届けしていきます!
当記事の監修者
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。