「ワインディングマシーンは必要?」
「ワインディングマシーンはどんな種類があるの?」
機械式腕時計をお持ちの方は「ワインディングマシーン」について気になっている方も多いのではないでしょうか。
「ワインディングマシーン」は機械式腕時計のゼンマイを巻き上げる機械です。また「ウォッチワインダー」や「自動巻き上げ機」とも言われています。
この記事では、「ワインディングマシーン」に関して、各社製品の情報を基に解説します。
タイプ別の製品紹介も解説していますので、購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
目次
ワインディングマシーンとは
ワインディングマシーンは機械式腕時計を自動で巻き上げ、動作を維持するための機械です。
自動巻き時計は毎日身につけていれば、手でゼンマイを巻き上げなくとも動き続けてくれるというメリットを持ちます。
しかし、週末は時計を外したり、何本も所有している方は1日の駆動時間が少ないため時計が止まってしまうこともしばしばあるのではないでしょうか。
自動巻き時計は一度時計が止まるとリューズでゼンマイを巻き上げなくてはいけないだけでなく、時刻やカレンダーも修正しなくてはなりません。
そこで役に立つのがワインディングマシーンです。
元々は時計メーカーや時計店が修理・メンテナンスをした後の最終検査で用いていたプロのためのマシンでした。
自動巻き時計の人気に火が付いた2000年になり、一般にも普及。
時計をセットするとスイングや回転でローターに振動を与え、ゼンマイを巻き上げてくれる機能は、多くの時計オーナーに受け入れられることとなりました。
現在では時計工具の権威・ベルジョン社や時計メーカーがラインする10万円近くのものから、5000円程度で買えるプラスチック製のものなど幅広い商品展開が行われています。
時計販売店の多くで取り扱っていますが、量販店や通信販売でも購入することが可能です。
腕時計を使用しない際にワインディングマシーンを使うことで時計の停止を防ぎ、正確な時刻表示を保てます。
ワインディングマシーンをおすすめしたい腕時計オーナー
【ワインディングマシーンはこんな人にオススメ!】
- 時計を何本も所有していて、毎日同じものを身につけない方
- 自動巻き時計を毎日使わない方
- 装着していても、デスクワークなどであまり動かない方
現在は80時間超のロングパワーリザーブムーブメントを開発するメーカーもありますが、機械式腕時計の一般的な稼働時間は約48時間程度。
しかしこの「48時間」も時計に一切の負荷を与えない状態で計測した最長時間になりますので、生活の中で使用していると実際はもう少し短い駆動時間になります。
ワインディングマシーンを使うべき時計オーナーは、複数の自動巻き腕時計を持っていて頻繁につけ替えるオーナーや、腕時計を手首から外して保管中でも正確な時刻を維持したいオーナーです。
週末は時計を着けず、月曜の忙しい朝に時刻合わせでバタバタしている方にもおすすめです。
ワインディングマシーンは使った方が良い?本当に必要?
結論から言うと、ワインディングマシーンは、機械式腕時計のオーナーにとって必要で使った方が良いツールです。
最も大きな理由としては、時計の品質維持と資産価値の保全に直結するからです。
ワインディングマシーンを使用することで、時計のムーブメントが動き続けて内部の油の固着を防ぎます。
これにより、時計の精度が保たれ、ムーブメントの摩耗や劣化を最小限に抑えることができるため、時計の寿命が延びると考えられています。
さらに、高級腕時計は資産としての側面も持ちますが、正確な機能と状態の維持がその価値を高めます。
つまり、ワインディングマシーンを使うことで時計の劣化を遅らせ常に最良の状態で保つことができるため、将来的な価値の保全にも役立ちます。
ワインディングマシーンの寿命や電気代は?
ワインディングマシーンは動き続けていることを考慮すると長寿命で電気代も比較的安く、コストパフォーマンスに優れたツールです。
製品によって寿命が異なりますが、一般的にワインディングマシーンは3年〜10年以上使用可能と言われています。
なかには10年以上使用可能とうたう製品もあるので、購入の際にはメーカーに問い合わせてみるとよいでしょう。
電力消費は時計1本あたり1日10〜20円程度の電気代で済むため、メンテナンス効果と比較すると負担は軽微です。
ワインディングマシーンの欠点
コストとスペースの問題がワインディングマシーンの最大の欠点です。
まず、品質の高いワインディングマシーンはそれなりの初期費用がかかり、複数の腕時計を所有している場合はさらに収容数が多いモデルが必要になり高額化します。
また、大きな複数本巻き上げのワインディングマシーンは設置場所を取るため、室内でのスペースの確保が必要になります。
部屋や置き場所の広さに合わせて、計画的にワインディングマシーンの大きさを選択する必要があります。
その他にも次のようなワイディングマシーンの欠点・デメリットがあります。
磁気帯びの危険性
モーターの永久磁石からセットした時計が帯磁してしまうことがあります。
普通はモーターと時計が一定の距離を保つ設計であったり、モーター周囲に細工をするワインディングマシーンが主流ですが、安価なものの中には対策が成されていない粗悪品もあります。
内部劣化
オーバーホールをせず時計内部の油が切れかかっていたり、部品同士が摩耗している時計をワインダーにかけてしまうと、時計内部に負担がかかり故障の原因となってしまいます。
ワインダー自体の故障
ワインディングマシーンは機械的な装置であるため故障するリスクもあり、ワインディングマシーン自体にメンテナンスが必要になることもありランニングコストも考慮する必要があります。
もちろんメーカーによって保証期間もありますが、決して安くはないワインダーを購入する際はこういったデメリットも考慮に入れなくてはならないでしょう。
ワインディングマシーンの種類
ワインディングマシーンには、さまざまな種類があり、時計の所有本数や使い方に応じて選ぶことができます。
以下に代表的な種類を紹介します。
<腕時計1本だけ向けのワインディングマシーン>
1本の腕時計専用の省スペースモデル。
腕時計を1本だけ持っている方や、設置スペースを減らしたい方に最適です。
1本しかセットできませんが、ベーシックゆえ安いものだと1万円以下の低価格で購入可能。
ワインディングマシーンを初めて持つ方におすすめです。
<複数本向けのワインディングマシーン>
出典:https://www.europassion.co.jp/boxy/top.html
複数の時計を巻き上げられるモデルで、コレクター向けです。
2本以上同時に巻けるタイプで、巻き上げスペースだけでなく腕時計や指輪などを安置しておく収納棚が付いたものもあります。
8本もの同時巻き上げを可能にした商品もあります。
<トラベル向けワインディングマシーン>
持ち運びに適したワインディングマシーンです。
旅行や出張時に、時計を常に巻き上げた状態にしておきたい人に便利です。
乾電池で動くものもあり、電源が使えない場面でも役に立ちます。
長期出張や2拠点生活している方に需要がありますが、比較的マイナーな存在です。
<高級時計向けのしっかりとしたワインディングマシーン>
木製やレザーなど、素材にこだわったデザイン性の高いワインディングマシーン。
持続可能性を意識してヴィーガンレザー(動物の皮を使わずに、皮革の外観・質感を異なる素材で再現したもの)を採用したものも昨今の高級品では好まれています。
インテリアとしても楽しめる一方、日本製のモーターを採用し耐久性や静音性にも優れています。
これらの種類から、用途や所有している腕時計の本数に最適なワインディングマシーンを選ぶことができます。
<収納スペース付き>
出典:https://esprima.jp/second/brands/items/lu30004rd.html
巻き上げスペースのみならず、いつくかの時計を収納できるタイプ。
本格的なものが多いため高価格帯になりがちですが、外装に高級感があるためインテリアとしても様になります。
ワインディングマシーンの選び方
画像引用:https://www.amazon.co.jp/dp/B01KPN57KY?tag=s02a3-22
ワインディングマシーンは、時計コレクターや機械式腕時計の愛好家にとって重要なアイテムですが、選び方にはいくつかのポイントがあります。
自分のライフスタイルに合ったデザインや時計の所有数、設置スペースに応じて最適なものを選ぶことで、後悔のない選択ができます。
ワインディングマシーンを選ぶ上で考慮すべき観点について詳しく紹介していきます。
時計の本数と収容能力
所有している腕時計の数に合ったワインディングマシーンを選ぶことが重要です。
また、将来的に腕時計を増やす予定があるなら、余裕を持って複数本を収容できるモデルを選ぶのも良いでしょう。
12本巻き上げのワインディングマシーンを何年もかけて埋めていくのも人生の楽しみになるかもしれません。
巻き上げプログラムの設定
自動巻き時計にはムーブメントに適した巻き上げ方向と回転数があり、時計回り、反時計回り、双方向と、3つの設定が可能なワインディングマシーンを選ぶことが大切です。
特に高級腕時計や複雑なムーブメントを持つ時計は正確な設定が求められるため、プログラムの調整機能が多いモデルが適しています。
静音性と設置スペース
ワインディングマシーンは長時間稼働するため、静音性が高いものを選ぶと日常生活の邪魔になりません。
マブチモーター社製のワインディングマシーンは静かなことに定評があります。
寝室に設置して巻き上がる様子をみながら寝るのも楽しいと思いますが、稼働音が大きいものだと音によるストレスが溜まって寝室に置きたくなくなる可能性もあります。
また、設置スペースの広さも考慮して選ぶことも重要です。
特に複数台の腕時計を収容できるモデルは大きいため、インテリアや置き場所とのバランスを考えて選ぶことが大切です。
事前にワインディングマシーンを置く想定の場所の広さを測り、ワインディングマシーンのカタログや紹介HPで寸法サイズを確認しておきましょう。
ワインディングマシーンおすすめ12選
種類の異なるワインディングマシーンを2つずつご紹介いたします。
ある程度の選択肢の幅が見えると思いますので、ワインディングマシーンの購入検討のお役に立てれば幸いです。
複数本向けのワインディングマシーン
複数の自動巻き時計を所有している方には、複数本対応のワインディングマシーンが便利です。
時計をまとめて保管しながら自動で巻き上げることができ、時刻修正の手間を減らせます。
ロイヤルハウゼン【木目調】ワインダー GC03-T31
画像引用:Amazon公式サイト
幅38cm/奥行21.5cm/高さ54.5cm
動作プログラム:LED液晶操作パネルでストップ/スタート、回転箇所選択、時計回り/反時計回り/交互回転、回転モードを選択できる
電源:ACアダプタ
6本の時計を同時に巻き上げられる大型ワインディングマシーンで、主要の腕時計を複数所有する方に最適です。
製造元のロイヤルハウゼンは、1989年設立の株式会社サンブランドが展開しており、小売業で培ったノウハウを活かした信頼のブランドです。
ボディは滑らかな表面を持つMDF(中密度繊維板)で作られており、耐久性と美しさを兼ね備えています。
また、静音性に優れた日本のマブチモーターを搭載しているので、快適に使用できるのも魅力です。
WOLF AXIS ウォッチワインダー ワインディングマシーン 8PS カッパー 469716
参考URL:https://wolf1834.jp/products/469716
幅52.1cm/奥行16.5cm/高さ33.7cm
動作プログラム:回転オプションは300〜1,200TPD(ターン数/1日)の間で設定可能。
方向設定は時計回り、反時計回り、双方向の3種。
6時間から72時間のパワーリザーブがある時計に対応し、巻き上げプログラム開始前に時計に蓄えられた巻き上げを解放する時間を与えることができます。
電源:ACアダプタ
メーカーは「世界一長い歴史を持つ100%ハンドメイドのボックス
価値ある商品は価値あるBOXに。」をキャッチコピーとしている「WOLF」です。
その歴史は1834年以来、脈々と5世代にわたって経営が引き継がれてきたボックスブランドです。
他社のワインダーが稼働時間から回転数を算出するのに対して、WOLFのワインダーは正確に回転数を数える機能を搭載し、特許も取得しています。
外観もヴィーガンレザーの採用で持続可能性にも配慮している点や、銅メッキのレーザーカットパンチングスチールのモダンな印象が文化的なお部屋の空間作りにも寄与します。
アビエス(ABIES) ワインディングマシーン 2本同時巻 ゼブラウッド×アイボリー
画像引用:Amazon公式サイト
AC電源でも乾電池でも稼働可能なタイプのワインディングマシーン。
通常安定的な動作のためにはAC電源が適していますが、乾電池は自由に置き場所を決められるというメリットがあり、双方の良いとこどりをした製品。
外装にはMDF木材を使用、高級感もバツグンです。
マブチモーター搭載。
腕時計1本だけ向けのワインディングマシーン
1本の自動巻き時計を所有している方や、コレクションの中で特に愛用する時計がある方には、1本用のワインディングマシーンが最適です。
コンパクトで設置スペースを取らず、インテリアにも調和するデザインが多いのが特徴です。
エスプリマ 腕時計1本巻きワインディングマシーン(ウォームグレー)ES10302WG
画像引用:Amazon公式サイト
直径11.4cm 高さ14.5cm
動作プログラム:4段階 / 左右回転
電源:ACアダプタ
インテリアにこだわる方におすすめの1本巻きワインディングマシーンです。
最近流行しているアッシュ系の壁紙や床材にマッチするデザインで、おしゃれさを重視したい方に最適です。
エスプリマは、2004年設立の時計周辺製品を取り扱う会社で20年近くの歴史があります。
ワインディングマシーンは腕時計を垂直またはある程度の傾斜がある状態で回転させないと巻き上げられないのですが、傾斜を確保しながら必要最低限な収納スペースを有し部屋の中で収まりの良い形状になっています。
また、静音性も高く評価されており、日常生活の中でも気にならない快適な使用感も魅力です。
株式会社五十君商店 IGIMI 木製ウォッチワインダー ブラックウォルナット調 ロンド IG-ZERO113B-5 IG05020105008
画像引用:Amazon公式サイト
幅14.6cm/奥行14.6cm/高さ15.4cm
動作プログラム:4つのモードで動作時間と停止時間のパターンを選択できる。回転方向は時計回り/ 反時計周り/両方向
電源:USB Type A
老舗の巻き上げ機が欲しい方にオススメの1本用ワインディングマシーンです。
メーカーは1930年創業の腕時計商材の老舗「株式会社五十君商店」です。(「五十君」は「いぎみ」と読みます)
法人向けの時計修理や部品工具販売を主務としてきた、経緯から時計業界では信頼の厚いメーカーです。
本製品は木目調も控えめでシンプルなデザインが特徴です。
安心して飽きることなく使える商品です。
静音で定評のあるマブチモーター社製のモーターを採用し、音が気になりにくい点も寝室や赤ちゃんのいるお部屋での仕様にも適しています。
高級時計向けのしっかりとしたワインディングマシーン
高級時計を所有している方には、時計を確実に保護しながら最適な状態で保つことができる、しっかりとしたワインディングマシーンが必要です。
高品質な素材や丁寧な仕上げが施された外装に加え、静音性にこだわったモデルが多く、時計の寿命を守るだけでなく、インテリアとしても一層の高級感を演出してくれます。
ローテンシュラガー(LUHW) 木製腕時計2本巻きワインディングマシーン (濃木目) LU2223001RD
画像引用:楽天市場公式サイト
幅18.5cm/奥行22cm/高さ20.7cm
動作プログラム:4段階左右回転モード搭載 / AUTO-STOP機能
電源:ACアダプタ
外観に高級感を求める方に最適なワインディングマシーンです。
木製の外装は艶あり仕上げで、高品質な雰囲気を醸し出し、インテリアとしても存在感を放ちます。
マブチ社製モーターを採用し、ベルトドライブ方式による優れた静音性を実現しているため、静かな環境でも快適に使用できます。
また、磁気シールドを施したモーター設計により、腕時計への磁気影響を防ぐ工夫がなされており、大切な時計を安心して保管できます。
WOLF BRITISH RACING ウォッチワインダー ワインディングマシーン 4PS グリーン 793041
参考URL:https://wolf1834.jp/products/793041
幅27.3cm/奥行16.5cm/高さ33cm
動作プログラム:回転オプションは300〜1,200TPD(ターン数/1日)の間で設定可能。
方向設定は時計回り、反時計回り、双方向の3種。
6時間から72時間のパワーリザーブがある時計に対応し、巻き上げプログラム開始前に時計に蓄えられた巻き上げを解放する時間を与えることができます。
電源:ACアダプタ
腕時計自体だけでなく、ワインディングマシーンにも高級品を求める方にオススメです。
その品格あるボディはグリーンとゴールドの配色で、ロレックスを連想させる高級感のあるデザインです。
ロレックスのフルーテッドベゼルモデルをお持ちの方には特におすすめのワインディングマシーンです。
時計をセットする4つの穴の縁には、フルーテッドベゼル風の装飾が施されており、ロレックスオーナーの気分をさらに高めてくれます。
メーカーは複数本向けのワインディングマシーンでも紹介した「世界一長い歴史を持つ100%ハンドメイドのボックス価値ある商品は価値あるBOXに。」をキャッチコピーとしている「WOLF」です。
また、鍵付きのモデルで、防犯にも優れた配慮がなされているのもポイントです。
コスパの良いワイディングマシーン
ベルソス ワインディングマシーン 1本巻き 腕時計 自動巻き上げ機 静音 時計ケース VS-WW011 (ブラック)
画像引用:Amazon公式サイト
幅 約13cm / 奥行 約16cm / 高さ 約15cm
動作プログラム:時計周り、反時計回り、両方向を組み合わせた4種類の回転モードを搭載
電源:ACアダプタ
比較的手に入れ易い価格でワインディングマシーンを試してみたい方にオススメです。
メーカー希望小売価格の半額程度が実勢価格となっており(2024年現在)、お得感の高い点が魅力です。
ベルソスは生活家電・生活雑貨の企画、開発、輸入卸業で、有名メーカーよりもリーズナブルに購入できる庶民の味方的なブランドです。
アタッチメントをつけ外しすることでホルダーにアタッチメントを装着することでダイバーズウォッチやレディースまで使用可能です。
モーターと腕時計の距離が約5cm離された設計で帯磁を防ぎます。
DUKWIN ワインディングマシーン 1本巻き 木製 (M11 ブラック)JW-DK-M11011-JP
画像引用:Amazon公式サイト
幅13cm/奥行13cm/高さ15cm
動作プログラム:2分間時計回りに回転、6分間停止し、次に2分間は反時計回りに回転、6分間停止を繰り返します。
電源:USB Type A / 乾電池
比較的元々の値段がお求め易いワインディングマシーンをお探しの方にオススメです。
イギリスの「TURNING P TRADING CO., LTD.」が展開する「DUKWIN」は「Always Ready Always Right」(翻訳:いつも準備万端、いつも正確)をキャッチコピーに持つメーカーです。
外観は至ってシンプルでどのようなインテリアにも馴染み、モーターも日本製を採用し静音性にこだわりを見せています。
ベルソス (VERSOS)ワインディングマシーン 縦型ツイン LEDライト付き ホワイト 2本巻き VS-WW012
画像引用:Amazon公式サイト
ベルソスは、いわゆるジェネリック家電(大手メーカーの一世代前の技術を利用し、低機能ながら低価格を実現した日本家電商品のこと)メーカーで、他社とは一線を画す高品質の製品を低価格で供給する非常にコストパフォーマンスの高いワインディングマシーンブランドです。
そのため2本巻きにもかかわらず1万円以下で買えるこの製品は、まさに破格。
青色LEDライトが美しく時計を彩る様子も斬新ではないでしょうか。
マブチモーター搭載。
多機能なワイディングマシーン
DUKWIN ワインディングマシーン 3本巻き上げ+4本収納 (ブラック) YG22B-034-BK-JP
画像引用:Amazon公式サイト
幅36cm/奥行20cm/高さ39cm
動作プログラム:回転オプションは300〜2,300TPD(ターン数/1日)の間で設定可能。
電源:ACアダプタ
ワインディングマシーンに防犯機能を求める方にオススメです。指紋認証で開錠する本モデルは盗難やお子様のイタズラから時計を守ってくれます。
イギリスの「TURNING P TRADINGCO., LTD.」が展開する「DUKWIN」は「Always Ready Always Right」(翻訳:いつも準備万端、いつも正確)をキャッチコピーに持つメーカーでAMAZONなどのショッピングサイトで検索すると沢山のワインディングマシーンが確認できます。
また、リモコン付きで3m離れたところからも操作できる点も便利な機能として備わっています。
外観デザインはシンプルな長方体のイメージで丁寧に手作りで作られています。
表面仕上げは5層のピアノブラック仕上げが美しい光沢を見せます。
時計を鑑賞するプレキシガラス(アクリル)の窓は一般的なガラスよりも強度が高く、割れた場合も飛散性が低いとされています。
腕時計を3本同時巻き上げに4本の収納、アクセサリー収納の引き出しも備え、これ一つで多くのコレクションを整理することができます。
WOLF ATLAS 4 Piece ウォッチワインダー ワインディングマシーン 金庫 グリーン 490441
参考URL:https://wolf1834.jp/products/490441
幅61cm/奥行55.9cm/高さ101.6cm
動作プログラム:WOLFアプリで1〜1,999回転/1日の時計のターン数を設定可能。
方向設定:時計回り、反時計回り、双方向。開始遅延: プログラム開始前に最大255時間の遅延をプログラムし、巻き上げられたゼンマイをほどきます。
電源:ACアダプタ
こちらは防犯機能を高めたモデルで、ご家庭ではあまり見かけることのない金庫とセットになったワインディングマシーンです。
公式HPによると⽶国製の鋼鉄を採用しており、盗難や⽕災に向けたULテストおよび認証を受けているとのことで火災にも配慮した安全性が伺えます。
外観のグリーンや取手のしっかりとした印象が高級感を醸し出します。
大切な資産でもある腕時計を火災や災害から守りたい場合には検討の候補にしても良いかもしれません。
ワインディングマシーンの使い方
ワインディングマシーンの基本的な使い方は、腕時計をセットして適切な巻き上げプログラムを設定するだけです。
- 腕時計をマシーンのホルダーに固定し、ホルダーをワインディングマシーンに装着します。
- 時計のムーブメントに合わせた回転方向(時計回り、反時計回り、または双方向)と回転数を設定します。
- 設定が完了したら、ワインディングマシーンの動作を開始します。
多くのワインディングマシーンはあらかじめ用意されたプリセットのプログラムがあり、自動巻き時計に最適な設定を選択できるため、初めての方でも簡単です。
稼働中は時計が自動的に巻き上げられます。
セッティングの際、枕と時計の間に隙間があると回転の際ずれてしまうので、しっかりと密着させます。
ワインダーの回転プログラムは通常3タイプ(時計まわり、反時計まわり、両方向回転)あるので、自分の時計の巻き上げ方式に合わせて選択します。
時計をセットさえしてしまえば後は何も手動ですることはないので、カレンダーや時刻合わせを面倒に思っている方のパフォーマンスは高いのではないでしょうか。
しかし時計によっては一方向にしか巻けないものもあるので注意が必要。
例えばロレックスやブライトリングは左右どちらに回しても問題ありませんが、オメガやパテックフィリップ、カルティエなどは右回りにしか巻き上がらないことがあります。
巻き上げ方向と逆回転のワインダーに時計をセットしてもゼンマイは巻き上げられません。
まとめ
ワインディングマシーンは、機械式腕時計の愛好家にとって重要なアイテムです。
時計の品質や資産価値を維持し、長期間にわたり安定した動作を保つために役立ちます。
複数の時計を所有している方や、高級時計をコレクションしている方にとって、手間をかけずに時計の状態を保てるのは大きなメリットです。
また、ワインディングマシーンは種類も豊富で、時計の数やライフスタイルに応じて最適なモデルを選ぶことができます。
静音性やデザイン性、収納スペースも考慮した製品を選べば、インテリアとしても楽しめます。
コストやスペースの問題もありますが、長い目で見れば時計のメンテナンス費用を削減し、その価値を守るための賢い投資と言えます。
機械式時計を長く愛用したいと考えている方は、ワインディングマシーンの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
当記事の監修者
廣島浩二(ひろしま こうじ)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチ コーディネーター
一級時計修理技能士 平成31年取得
高級時計専門店GINZA RASIN 販売部門 ロジスティクス事業部 メンテナンス課 主任
1981年生まれ 岡山県出身 20歳から地方百貨店で時計・宝飾サロンで勤務し高級時計の販売に携わる。 25歳の時時計修理技師を目指し上京。専門学校で基礎技術を学び卒業後修理の道に進む。 2012年9月より更なる技術の向上を求めGINZA RASINに入社する。時計業界歴19年