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タグホイヤーのモナコをわかりやすく解説。スティーブ・マックイーンが愛した時計とは
最終更新日:
「タグホイヤーのモナコって何がすごいの?」
「タグホイヤー モナコの魅力が知りたい」
クラシック&エレガンス、そんなメンズファッションの理想そのものを体現した時計があります。
それは、タグホイヤーのモナコ。
パッと見て他モデルとは異なる独創性、そしてモナコそのものが持つ華やかな歴史から、伊達男から時計愛好家までを虜にしてきました。
「モナコにひとめぼれした」という男性は少なくありません。
持ち物にこだわりがある・上質なものを身に着けたい、そんな男性にお勧めしたい逸品です。
そんなタグホイヤー モナコの魅力が知りたいという人は多いのではないでしょうか。
タグホイヤー モナコはカーレース好きにとって憧れの時計です。
この記事ではタグホイヤー モナコの歴史や魅力を、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。
人気モデルや相場についても解説しますので、モナコの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
タグホイヤー モナコとは?
モナコと言えば、モナコ公国を思い浮かべるかもしれませんね。ヨーロッパ屈指の富豪国家である同公国は、F1世界選手権の大家でもあります。
1960年代、ロレックスやオメガに続いてカーレース界との関わりを深めようとしていたタグホイヤー(当時はホイヤー)は、モナコで行われる「モナコグランプリ」へのオマージュとしてモナコを発表しました。1969年のことです。
しかしながらモナコの誕生はただのオマージュでは終わりません。実は、時計業界にとって大変意義深い偉業を携えて生まれました。
①モナコの誕生
モナコの偉業とも言える誕生秘話。それは、世界で初めてのスクエア型(角型)防水時計であったこと。そして世界で初めての自動巻きクロノグラフ搭載機であったことです。
出典:https://www.tagheuer.com/ja-jp
クロノグラフに関しては「初の第一陣」といった具合で、同年にゼニスのエルプリメロも輩出されているのですが、角型防水に関しては驚くべき偉業として時計業界でも話題になっていたようです。
と言うのも、今でこそ角型フォルムは珍しくもありませんが、1969年当時はどのメーカーもラウンド時計オンリーです。そもそも丸いムーブメントを搭載するのに、角型ケースは非合理的です。
しかしながらタグホイヤーは「デザインの面白さ」に着目し、スクエアウォッチの開発を試みました。
しかも、角型ケースに防水性を持たせることは、きわめて困難な試みでした。と言うのも、防水の要であるパッキンが丸形しかなかったこと。さらに角型だと裏蓋の構造をねじ込み式にすることができず、どうしても気密性が弱くなってしまうといった事情があったためです。
そこを角型パッキンを用い、かつそのパッキンを精密な蓋でガッチリと挟み込むことで、水に強い仕様を実現しました。
こういった歴史的背景は、時計愛好家の心をつかみます。タグホイヤーのラインナップは万人受けするカッコイイ時計が少なくありませんが、実は通好みのシリーズもしばしば見受けられます。その通好みの代表格がモナコなのです。
しかし、これもまたモナコのストーリーを印象付けるスパイスの一つなのですが、最初から大人気モデルだったわけではありません。発売当時はモナコの人気はいまいち伸び悩んでいました。その理由はまだ角型ケースが一般的に浸透していなかったこと、そして誕生の同年にセイコー アストロンによってクォーツが市販化され、機械式時計市場が大打撃を受けてしまったことが大きいでしょう。
②モナコの大ヒットとリバイバル
出展:https://themanandlemans.jp/
いまいち不人気であったモナコの転機となったのが、カーレース映画『栄光のル・マン』が1971年に公開されたことです。この時、ハリウッドスターであったスティーブ・マックイーン氏がモナコを着用したことで、その知名度が飛躍的に上がることとなりました。
タグホイヤーは現在もテニスの錦織圭選手やサッカーのクリスティアーノ・ロナウド選手など、「誰もが憧れる人物」をブランドアンバサダーに加え、自社製品のプロモーションを行うことが巧みです。誰もが憧れているマックイーン氏がモナコを劇中でさりげなく、しかしかっこよく着けこなしていたことで人々がモナコを特別なアイコンと認識するようになりました。
とは言えスティーブ・マックイーンはタグホイヤーとスポンサー契約していたわけではありません。もちろん同社がF1界と密接な関わりを持っていたことは間違いありませんが、マックイーンは数あるブランド時計の中からモナコに目を留めたと言われています。
出典:https://www.tagheuer.com/ja-jp
とは言えまだまだ機械式時計は暗黒時代です。
スティーブ・マックイーンの着用で有名になったとは言え、すぐに売れ筋商品になったわけではありませんでした。
しかしながら再び機械式時計が復権すると、1998年に5000本限定生産ながら新生モナコをローンチします。
↑1998年の限定モデル。中古市場でもなかなか流通しておらず、現在ヴィンテージファン垂涎の一本となっている。
その後、2002年にレギュラー化を果たし、2009年にはモナコ生誕40周年ということもあり、スティーブ・マックイーン氏が身に着けたモデルをリバイバルさせ、一躍人気モデルとなりました。
このように人気作としてはかなり数奇な運命をたどってきたモナコですが、言うまでもなく、現在ではタグホイヤーを語るうえでは欠かせない存在です。後述しますが2019年には同社が誇るハイエンドの自社製ムーブメント「ホイヤー02」搭載モナコを新リリース。これはフラグシップであるカレラにのみ使用されていた渾身のマニュファクチュールムーブメントで(ただし初出はオータヴィアに搭載)、この度モナコに採用されたということはかなり示唆的。なぜなら、同社にとってモナコはカレラと並ぶメインストリームとしていることを意味するためです。
2019年で50周年を迎えたモナコ。ますます注目度を高めており、我々も目が離せません。
タグホイヤー モナコを知るにはスティーブ・マックイーンモデルを知ろう
前述の通り、モナコの人気の火付け役はスティーブ・マックイーン氏であり、2009年に氏が身に着けたモデルのリバイバルによってモナコは現在の地位を確立しました(現行モデルは2009年版にブラッシュアップを加え、レギュラー化して2015年からローンチしたものとなります)。
そのためこのスティーブ・マックイーンモデルがモナコの定番であり、「モナコを買うならコレ!」と決めている方も少なくありません。
しかしながらタグホイヤーの長所でもあるのですが、一つのシリーズに派生モデルが多すぎて、どれがどれだかわからないことがしばしばあります。
そこで本項では、まずは定番でありモナコの代表を担うスティーブ・マックイーンモデルをご紹介いたします。
スティーブ・マックイーンが着けたモナコの特徴と再現
「栄光のル・マン」でスティーブ・マックイーンに使用されたオリジナルモナコには下記のような特徴があります。
■オリジナルの文字盤は光沢感の少ないブルーカラー
■オリジナルは2時、5時、7時、11時のインデックスが横棒デザイン
■インデックスと針に赤色が使用されている
■ロゴがTAG表記のない旧ブランドの「ホイヤー」表記
■ガラスにはプラスチック風防が使用されている
そして、この特徴を忠実に再現したモデルが存在します。それが2009年に生まれ、さらに2015年に定番化された「CAW211P.FC6356」です。
モナコ クロノグラフ キャリバー11 CAW211P.FC6356
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:39mm
文字盤色:ブルー
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.11
パワーリザーブ:約40時間
防水性:100m
定価:680,400円
文字盤の特徴を忠実に守って作られたのが、「CAW211P.FC6356」。繰り返しになりますがモナコと言えばコレ!と言ったコアなファン層も少なくありません。
オリジナルの雰囲気を忠実に守ったデザインとなっており、モナコファンから熱い支持をうけているのです。
左:CAW211P.FC6356 右:通常モデル
この”CAW211P.FC6356″にはリューズの位置に大きな特徴があります。
右の画像の一般的なモナコは3時側にクロノグラフボタンとリューズが並ぶ配置になっていますが、左の”CAW211P.FC6356″はリューズをケースの9時位置に配置してある「レフトハンドモデル」になっています。
なぜレフトハンドモデルになっているのかというと、映画「栄光のル・マン」でスティーブ・マックイーンが右手にモナコを着けていたからです。
出典:https://themanandlemans.jp/
ヨーロッパの車は左座席の左ハンドルが基本。そのため、シフトレバーを右手で操作することになります。かなりのスピードを出し競うカーレースでは、左手は常にハンドルを握った状態となるため、実は腕時計を右手に装着した方が時間を確認しやすいのです。
“CAW211P.FC6356″はこの特徴を再現し、レフトハンドモデルとして誕生しました。
ロゴがかつてホイヤー社だったころのものを踏襲しているのもイイですね!
ただ、厳密にはマックイーンのモナコはレフトハンドではなく、右利き用。左手に着ける時計を右手に着けていたので、レフトハンドモデルの印象が強くなりました。また、実は1969年に誕生した「世界初の自動巻きクロノグラフ」と名高いモナコはレフトハンドであったという経緯があります。そのため、”CAW211P.FC6356″はマックイーンの特徴を限りなく再現しつつ、ファーストモナコの良いとこどりもしたという特別なモナコとなりました。
こういった経緯から、現代の新しいオリジナルモナコと言われることもしばしばです。
さらに言うと、防水性は100mに高められ、風防はプラスティックからサファイアクリスタルに仕様変更と現代風のスペックにアップデートされていることも新しいオリジナルモナコと言えます。
メタルバックであった裏蓋はサファイアクリスタルに変更され、次項でご紹介するやはり復刻された自動巻きクロノグラフムーブメント「キャリバー11」の意匠をいつでも眺めることが可能です。
なお、スティーブ・マックイーンモナコの新品並行相場は44万円~。製造期間が長いため決してプレミアモデルと言うわけではありませんが、一般モデルと比べるとやや高め。とは言えこれだけのストーリーを抱えているモデルであることを鑑みれば、お手頃価格であることは間違いありません。
メインモデルは右リューズのモナコ
モナコ キャリバー12 クロノグラフ CAW2111.FC6183
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:39mm
文字盤色:ブルー
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.12
パワーリザーブ:約40時間
防水性:100m
定価:621,000円
スティーブ・マックイーンの復刻モデルは根強い人気がありますが、定番は右リューズ仕様のこちらとなります。2009年に誕生して以来、モナコの顔を張っています。
やはり右側にリューズがあった方が使いやすく、かつ価格もこちらの方が安定しているためでしょう。
文字盤の光沢も現代的な高級感があり、スティーブ・マックイーンモデルとはまた違ったエレガンスを持ちます。
事実、定番モデルであれば新品並行相場は40万円前後~。タグホイヤーのカレラやリンクと言った、他モデルの定番とそう変わらない価格ですので、初めてタグホイヤーをご購入される方にとっても無理のない金額となりますね。
とは言えパッと見ていただければスティーブ・マックイーンモデルと大きく外装が変わることはなく、むしろそのDNAが受け継がれており、気軽にストーリー性のあるブランド時計をしたいと言った層から人気を博しています。
タグホイヤー モナコのムーブメント
モナコは、「世界初の自動巻きクロノグラフ」としても有名です。
そのためムーブメントにも手間ひまが加えられているので、ぜひご確認ください。
現行モナコのムーブメント
現行のモナコの基幹ムーブメントには「キャリバー12」もしくは「キャリバー11」が使用されてきました。
出典:https://www.tagheuer.com/
写真一番左は光沢感を出したブルー文字が特徴のモナコのメインモデル(スティーブ・マックイーンモデルはマット仕上げ)。このモデルは前述の通り右リューズであり、「キャリバー12」が使われています。
写真中央の時計は先ほど同じくご紹介したマックイーン仕様&ファーストモナコの意匠を継承したレフトハンドモデル。こちらには「キャリバー11」が採用されました。
そして、写真一番右のブラックダイヤルモデルは他の2つよりも少しだけケースサイズが大きい直径40.5mmモデル。こちらも通常ブルー文字盤と同じく「キャリバー12」が使われています。
キャリバー11とキャリバー12
キャリバー11は歴史的キャリバーとも呼ばれるタグホイヤーの傑作ムーブメントであり、世界初の自動巻きクロノグラフのDNAを継承したものです。
1969年のモナコに搭載されたムーブメントも「キャリバー11」と名付けていましたが、ベースはホイヤー,ブライトリン,ハミルトンなどと共同開発した「クロノマティック」です。
このムーブメントは”逆リューズ(レフトハンド)”のスタイルを取り入れたクロノグラフムーブメントであり、ただでさえ角型で奇抜であったモナコをさらに特徴づけるものとなりました。
出典:https://www.tagheuer.com/ja-jp
対してキャリバー12はキャリバー11の進化版ともいえるムーブメント。精度や振動数といった基本的なスペックがキャリバー11から向上しました。
そのため、ムーブメントの純粋な性能はレフトハンドモデルよりも3時位置にリューズが備えられた通常モデルのほうが高いということになります。
左:キャリバー11 右:キャリバー12
スペックの高いキャリバー12を搭載したモデルがやはり人気ですが、多少のスペックを犠牲にしてもキャリバー11を搭載したレフトハンドモデルを求める人も依然多いです。それだけレフトハンドモデルには多くのモナコファンを引き付ける魅力があるのでしょう。
2019年、ホイヤー02搭載モナコが誕生!
出典:https://www.tagheuer.com/ja-jp
前述の通り、2019年はモナコにとって特別な年です。50周年を迎え、様々な限定モデルが輩出されることとなりました。限定モデルは全5シリーズがリリースされたのですが、その影でひっそりと、しかしレギュラーモナコにおいて、大きな変革が・・・!
モナコにもタグホイヤー渾身の自社製ムーブメント「ホイヤー02」が搭載されることとなったのです!!
ホイヤー02と言うと、カレラがまず思い浮かぶでしょう。それもそのはず、初出でオータヴィアに搭載されて以来は、カレラのみに使われた特別な機械。事実、ホイヤー02搭載モデルはハイエンドラインとして、キャリバー16や17などと比べると高めの値段設定がなされていました。
出典:https://www.facebook.com/TAGHeuer/
そんな特別なホイヤー02。ただ、昔ながらのモナコファンとしては、モナコの持ち味が大きく変わってしまうのではないか、という一点の危惧があります。通常、ムーブメントが変われば文字盤も更新しなくてはなりません。ムーブメントはキャリバーによって寸法も異なればレイアウトも違うためです。
しかしながら新作を見て一安心。最小限の変化に留まっていますね。
出典:https://www.tagheuer.com/en-us/new-tag-heuer-monaco
ホイヤー02の方が、キャリバー12より寸法が大きくなります。にもかかわらずケースサイズは39mm×39mmのまま。ケース厚は増したようで、実機を見るまではなんとも言えませんが、某海外メディアでは「わずか」という言い方に留まっていました。
インダイアルの配置はホイヤー02に準じますが、あくまで従来のモナコを踏襲しています。
まず、これまで3時位置にあったスモールセコンドが新たに6時位置にセッティング。しかしながら目立たないように工夫されており、パッと見はオリジナルと大きくは変わりません。
また、3時・9時には新たに30分・12時間計が配置されることとなりました。ちなみにこの2カウンターはやや凹んでさらに周辺が面取加工が施されており、立体感が醸し出されます。
出典:https://www.tagheuer.com/ja-jp
このように外装面での変化は最小限に抑えられておりますが、内部機構は最新世代のホイヤー02。そのためスペック面では大幅なアップデートが加えられ、とりわけ従来の二倍となったロングパワーリザーブ約80時間は、忙しい現代人には嬉しいポイントですね。
このムーブメントは、やはり従来より窓が大きくなったシースルーバックから鑑賞することが可能です。
さらに言うと、モナコだとホイヤー02搭載機でも、汎用機と定価が大きく変わらない、という、消費者に嬉しい情報も!キャリバー12搭載モナコは定価632,500円ですが、新型ホイヤー02搭載モナコは定価704,000円。カレラだと汎用機と比較して20万円以上の価格差があるモデルもラインナップされているのに(カレラのホイヤー02搭載モデルはスケルトン仕様にしているためコストがかかる、ということも多分にありますが)、この良心的な価格は喜ばしいですね。
今年誕生した5つのスペシャルエディションと異なり限定生産ではなく、レギュラーとして登場しているため、実機が待ち遠しいですね!当店でも入荷できるよう頑張ります。
サファイアガラスとプラスチック風防
モナココレクションは2009年にリニューアルされるまで、当時のオリジナルの雰囲気を残すために、現在の主流ガラスであるサファイアガラスを採用しませんでした。
そのため、モナコには誕生した当初から「プラスチック風防(プラ風防)」が使われていたのです。
タグホイヤー モナコ スティーブマックイーン CW2113.FC6183
このプラ風防はサファイアクリスタルに比べ、キズが付きやすい素材ではありますが、逆にサファイアクリスタルには出せない温かみのある雰囲気やアンティーク感を放ちます。浅い傷なら風防磨きを使えば目立たなくできるため、取扱にさえ気を付ければ長い期間現役で使うことも可能です。
それに何十年の前のモデルを蘇らせた時計ですので、キズが入ったプラスチック風防というのも趣があって素敵だと思います。製造終了した今でも”プラ風防モデル”を探している人は多く、人気は絶大です。
タグホイヤー モナコの様々な文字盤
現行のモナコの基本はブルー文字盤ですが、過去、意外とたくさんのデザインがラインナップされてきました。それぞれにユニークな個性をもっているため、新しいもの、限定モノ、あるいは古いモデルのモナコから自分のお気に入りを探してみるのもオススメです。
モナコ50周年スペシャルエディション
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:39mm
文字盤色:ブルー
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.11
パワーリザーブ:約40時間
防水性:100m
定価:705,400円
2019年はモナコの誕生50周年記念。そのアニバーサリーとして、計5本のスペシャルエディションが各モデルで限定生産されました。
初代モデルの意匠を受け継ぎレフトハンド、ホイヤー社のロゴなどが採用されている中でも、現代風なグレー文字盤がなんともいえない魅力を醸し出します。
169本限定生産のためなかなか流通しないかもしれませんが、ぜひ定番化してほしい一本です。
ガルフ
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:39mm
文字盤色:ストライプ
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.11
パワーリザーブ:約40時間
防水性:100m
定価:684,000円
2009年にも一度登場したガルフエディション。ガルフとは映画「栄光のル・マン」の劇中でスティーブ・マックイーンがドライブしたポルシェ「ガルフ917K」で、その愛車をモナコに落とし込んだ形となります。
2017年にアメリカ国内限定で再販され、あまりの人気ぶりから翌年全世界で展開することとなりました。
スティーブ・マックイーンモデルの一部となるため、レフトハンドが採用されています。
白文字盤
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:38mm
文字盤色:ホワイト
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.11
パワーリザーブ:約40時間
防水性:100m
ホワイトダイアルとブラックカーフのモノトーンで、シックに決められる「CW2117.FC6198」。スポーティーなモナコでも、クラシカルな印象を与えることが可能になりました。金の針が美しく、高級感に溢れます。
白・紺・赤のストライプ
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:38mm
文字盤色:ホワイト
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.11
パワーリザーブ:約40時間
防水性:100m
ヴィンテージ CW2118.FC6207はマックイーンの誕生75周年を記念して2005年に4000本限定で作られたモデル。この文字盤は”トリコロールダイヤル”と呼ばれ、1971年に彼が主演した映画『栄光のル・マン』で着ていたレーシングスーツをモチーフに作られました。
中央には視認性バツグンの真っ赤なクロノグラフ秒針。インダイヤルは3時側が秒針、9時側は30分積算計となっています。
機械的なブラックダイヤルモナコ
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40.5mm
文字盤色:スケルトン
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.36
パワーリザーブ:約42時間
防水性:100m
クールで精悍なブラックカラーのモナコ。自社製キャリバー36を搭載し、高い耐衝撃性を実現したタグホイヤー開発機構「アドバンスト ダイナミック アブソーバー システム」を搭載しています。12時位置を飾るオーバーサイズの「24」のレタリングは、世界で最も有名な耐久レース「ル・マン24時間レース」に敬意を表しています。他のモナコとはテイストも価格も異なる、まさにモナココレクションの異端児です。
CAL5113.FC6329は表面から見ても裏面から見ても美しいスケルトン仕様です。定価100万円オーバーの高級モデルとして知られます。
まとめ
タグホイヤー モナコはカーレース好きにとって憧れの存在です。他のモデルにはない四角いフォルムと伝統的デザインは多くのファンを魅了してきました。
その人気は非常に高く、オリジナルデザインを引き継いだレフトハンドモデルやキャリバー12を搭載した現行モデルはもちろん、プラスチック風防が使われた生産終了モデルですら高い人気を保っています。
スクエアケースの時計をお探しの方に是非検討していただきたい時計。それがモナコ スティーブマックイーンです。
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年