タグホイヤーの、とにかくかっこいいデザインが好き!という男性は多いもの。
レーシングスピリットにインスパイアされた文字盤や外装は、たまらない魅力がありますよね。
こういったデザインに加え、時計として高機能・高品質であるにも関わらずリーズナブル、といったコストパフォーマンスの高さもタグホイヤーならではの魅力。
20代の頃から愛用している方もいらっしゃるでしょう。
しかしながら30代・40代を超えると、キャリアアップの機会が増えることはもちろん後輩や部下がついてくるようになるでしょう。
意識だけでなく、持ち物も次のステージへ上がることが求められていきます。
そんなワンランク上の時計として、タグホイヤーLOVERSはどのモデルを選べばよいのでしょうか。
この記事では、30代・40代の方におすすめしたいタグホイヤーを12選ご紹介いたします。
東京 銀座に位置する当店GINZA RASINでの売上も加味しつつ、時計のプロがこの世代に着けてほしいと思った時計を厳選しました。
大好きなタグホイヤーを楽しみつつ、大人の貫禄を身に着けていきましょう!
目次
30代・40代からのタグホイヤーの選び方
12選をご紹介する前に、30代・40代以上の方がタグホイヤーを選ぶ際に気を付けるべきことをお話します。
もちろん、お好きなものを選択することが一番ではあります。今、20代の頃から使っていたお気に入りを使い続けている、という方も多いです。
しかしながらタグホイヤーは幅広い世代から人気。
とりわけ優れたコストパフォーマンスから、20代・30代の購入層が目立ちます。高級時計のエントリーブランド的な立ち位置もあるでしょう。
そのため、下手をすると、20代の若手と時計がかぶってしまった、なんて悲劇が起こってしまうのです。
では、30代・40代以上の男性陣は、どのようにタグホイヤーを選ぶべば良いのでしょうか。
タグホイヤーは1860年創業の由緒正しい老舗スイス時計ブランドです。
そのため、エントリーモデルだけでなく、本格的な機械式時計にも一家言持ちます。
タグホイヤーの中でもワンランク上の時計を選ぶためには、その点を意識して、ぜひムーブメントや時計としての機能性にこだわってみてください。
とりわけ同社は近年ムーブメントの自社開発に意欲的で、ロレックスやオメガに匹敵するようないくつかの傑作機を輩出しています。
ホイヤー01、02、キャリバー1887などですね。
また、汎用機の中でも、歴史ある名機をベースにしたものや、ムーブメントを包む外装を最新素材にして外部からの影響を少なくしたりといった実用性を強く重視したモデルも多数ラインナップされています。
30代・40代以上の男性はタグホイヤーのかっこよさだけでなく、こういった老舗時計メーカーとしての技術力にもこだわってこそ、「ワンランク上」と言えるように思います。
価格面では、自社製ムーブメントともなると汎用機に比べて高めになります。
現在タグホイヤーの自社製ムーブメント搭載モデルのほとんどは、新品並行価格で30万円~50万円以上。
そうは言っても、30代・40代の方が高級時計を新しく購入する際、この価格帯は決して高すぎるものではありません。
一方で若手にはなかなかポンと出せない金額ですので、そういった意味でも機械や機能にこだわる、ということをお勧めしております。
30代・40代以上の男性にお勧めしたいタグホイヤー
それではワンランク上のタグホイヤーをご紹介いたします!
最も人気シリーズはカレラですが、エレガントなリンク、近年流行りのヘリテージなどをラインナップさせていただきました。
お気に入りの一本を見つけてみてくださいね。
カレラ ホイヤー01 CAR2A1Z.FT6044
型番:CAR2A1Z.FT6044
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径45mm
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(ホイヤー01)
カレラはタグホイヤーの顔を張るメインシリーズ。
スペイン語で「レース」や「情熱」を意味しており、ロードレース「カレラ パンアメリカーナ・メキシコ」とF1チャンピオン「ファン・アニュエル・ファンジオ」へのオマージュとして1964年に製作されました。
シンプル機能のキャリバー5や、王道クロノグラフといった面持ちのキャリバー16など、機械も外観も多彩なバリエーションを有しますね。
ただ、ワンランク上、として30代・40代におすすめしたカレラといえば、断然こちらのホイヤー01搭載モデル CAR201V.FT6046。タグホイヤー商品の中でも非常に高い売上を誇っており、ここ数年は人気ランキングの、上位10番以内の常連です。
初出は2015年と結構最近ですが、既存のカレラとは全く異なるテイスト、そしてタグホイヤー渾身の自社製ムーブメント ホイヤー01を搭載しているとあって、瞬く間に同社きっての人気モデルとなりました。
何よりの特徴はスケルトン文字盤でしょう。
裏蓋だけでなく文字盤もシースルーとなり、内部のムーブメントが透けて見える仕様です。
さながらSFチックな様相を呈することになりましたが、機械自体もまた「魅せる」仕様になっております。
搭載されるホイヤー01は、もともとあった自社製キャリバー1887をより美しく、メカニカルにしたものとなります。最大の特徴は赤のコラムホイールです。
もちろんクロノグラフにはコラムホイールが備わりますが、この新ムーブメントは赤に彩られており、まさに「見て楽しい」を実現。
この「見て楽しい」の実現には、もちろん外装そのものの説明も欠かせません。
ケースはモジュール設計となっており、様々な素材や色の組み合わせが可能です。そのため、文字盤もシースルーにすることができたのです。この外装は、ホイヤー01のために作られました。
傷つきづらいブラックチタニウムカーバイドコーティングを施したステンレススティールと、やはり傷に強いセラミックベゼルを使うなど、実用性への気配りも忘れません。
定価は638,000円、新品並行価格は45万円前後。人気はあれど、20代男性ではちょっと手をだしづらい価格帯ですので、ステータスシンボルとしては問題ないでしょう。
ただ、実はホイヤー01は2019年に生産終了となり、代わって後述するホイヤー02が新たな自社製クロノグラフの基幹ムーブメントとなりました。外装面に大きな違いはないのですが、後継機の方がパワーリザーブ等の面でスペックアップしています。
とは言えホイヤー01搭載カレラのぶちぎりの売上高を見ると、その人気の凄まじさがよくわかりますね。
カレラ ホイヤー02 CBG2A1Z.BA0658
型番:CBG2A1Z.BA0658
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径45mm
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き(ホイヤー02 GMT)
前述した、最新タグホイヤー社製ムーブメント「ホイヤー02」を搭載した新型カレラです。
さらにこちらは、クロノグラフ機構のみならずGMTが付加されました。
ちなみにホイヤー02は、デビューは2017年にトゥールビヨンで果たし、その翌年にGMT搭載のこちらが発売されました。つまり、発表当初からコンプリケーション(複雑機構)で話題となったキャリバーです。
GMTというローカルタイム以外の第二時間帯・第三時間帯がわかるという多機能性と併せて、まさに「ワンランク上」のタグホイヤーであることは間違いありません。
さらに外装面においても、大人のムードを醸し出します。
セラミック製の回転ベゼルは黒・青のバイカラーとなっており、ワントーンのベゼルが多いホイヤー02(または01)の中でもスタイリッシュでモダンな印象が強まりました。
メタルブレスレットのため、ビジネススーツにもカジュアルスタイルにも問題なく着けられる、という利点もありますね。
新品並行相場は70万円程度~。ですが、大変人気のある商品で、発売から二年以上が経過するにもかかわらず品薄ぎみです。
本当に欲しい方は、お早めに手に入れておきましょう!
カレラ ホイヤー02 CBG2A90.FT6173
型番:CBG2A90.FT617
素材:セラミック
ケースサイズ:直径45mm
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(ホイヤー02 )
ブラック基調のデザインがとにかくカッコイイ!セラミック製のカレラ ホイヤー02搭載モデルです。
カレラ特有のスケルトン文字盤や赤い針がアクセントとなり、レーシーな印象が強まった一本ですね。
ちなみにセラミックは傷つきづらく耐蝕性もきわめて優れているため、外回りが多い方や、アクティブな遊びがお好きな男性にオススメです。
「男らしいデザインが好き」「タグホイヤーの、スポーティーな面に惹かれている」
そんな方にこそ、ぜひお選び頂きたい一本です。
なお、セラミックはステンレススティールに比べて相場が若干高くなり、60万円前後の新品並行価格で売買されています。
カレラ ホイヤー02 CBG2010.BA0662
型番:CBG2010.BA0662
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径43mm
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(ホイヤー02)
ホイヤー02搭載カレラ、かっこいいじゃん!
でも、45mmはちょっと大きすぎかも・・・
そんな風に思う方もいらっしゃるでしょう。
確かに、カレラはラグにエッジをきかせているし、約16mm厚というスポーツウォッチらしいガッチリした堅牢性を有しているため、若干大きい、と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そんなニーズに応えてくれたのか、2017年には43mmへとサイジングダウンしたカレラが発売されました!現在はホイヤー02に移行しておりますが、ラインナップは45mmと43mmの2展開が引き継がれています。日本人は細身の方も多いので、朗報ではないでしょうか。
かと言って決して小さすぎることはないので、存在感はバッチリです。
もちろん若干小ぶりになっただけで、スペックやカレラ本来のかっこよさは変わりません。
定価は874,500円、新品並行相場は60万円程度~。
なお、出たばかりの頃は45mmモデルより10万円ほどリーズナブルになっており話題を呼びましたが、今では若干安い程度です。
カレラ ホイヤー01 CAR2A5A.FT6044
型番:CAR2A5A.FT6044
素材:チタン(ゴールドPVD)
ケースサイズ:直径45mm
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(ホイヤー01)
ワンランク上のタグホイヤー、どうせ買うなら目立つ時計がいい!
そんな方は、ぜひこちらのCAR2A5A.FT6044をお選びください。
ブラックセラミックとローズゴールドのコンビネーションが、非常に華やか。
インデックスや針もローズゴールドメッキが施されており、ゴージャスな存在感を放ちます。
インダイアルも黒で統一されていることが、余計にゴールドの色味を引き立てますね。
一般的なゴールドモデルだと重量があり、腕への負担が気になってしまう方もいらっしゃるかと思います。
しかしながらこちらのメイン素材はチタンとなります。
貴金属より軽量なチタン。
重量わずか135gと一般的なSSモデルと同じくらいの重さにおさまっていますね。
傷や退色に強いところも、普段使いには嬉しいところ。
定価は1,309,000円、新品並行相場は70万円ほどと、タグホイヤーの中ではかなりハイエンドラインとなります。
だからこそ、ある程度のキャリアを持った大人の男性にしか着用できない、まさにワンランク上の時計でしょう。
だからこそ、ある程度のキャリアを持った大人の男性にしか着用できない、まさにワンランク上の時計でしょう。
カレラ ホイヤー01 CAR2A91.FT6071 マットブラック
型番:CAR2A91.FT6071
素材:セラミック
ケースサイズ:直径45mm
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(ホイヤー01)
ケース、インデックスや針、インダイアルなど全てを黒で統一した、男らしさ際立つ特別なカレラも存在します。
「定番」とは言えませんが、その独創性溢れるかっこよさから、厚い支持を集めているのがこちらのマットブラック。
他とは一線を画すのが、男らしさとスタイリッシュが同居したオールブラックの外装です。
近年、時計界で「外装を黒一色に統一する」といったオールブラックが流行っていますが、タグホイヤーが手掛けると本当にかっこよくなりますね。
ケースやベゼルに使用されたマット仕上げのブラックセラミックが、漆黒にカレラを彩っています。
マット仕上げの魅力を凝縮していますね。
45mmサイズと大きめではありますが、黒は収縮色ですのでボリュームをあまり感じさせません。
スーツの袖口から見えたら、さりげなくかっこよさを演出できることでしょう。
定価は748,000円、新品並行相場は45万円程度~となっております。
カレラ ホイヤー01 グレーファントム CAR2A8A.BF0707
型番:CAR2A8A.BF0707
素材:チタン
ケースサイズ:直径45mm
文字盤:スケルトン
駆動方式:自動巻き(ホイヤー01)
チタンの色味を活かした、通称グレーファントム!
なんとも男心をくすぐるネーミングと外装ですが、こちらもタグホイヤーの中で非常に人気の高い一本となっております。
ケースやブレスレットはおろか、ベゼルも艶消しが施されていて、かっこよくも落ち着いた質感に仕上がりました。
ホイヤー01や02はどちらかと言えばモダンで、近未来的な雰囲気さえ有しているのですが、このグレーファントムはシックさがあって、また定番とは違った魅力を有します。
前述のように、チタンは貴金属に比べ軽量で強靭さもまた魅力のうちの一つ。
ブレスレットタイプにもかかわらず、重量148gという驚きの軽さを実現しています。
なお、同サイズ・同ムーブメントを搭載したオールステンレスのカレラは210g。
もちろんこのズッシリ感がイイ!といった方もいらっしゃいますが、腕時計を着け慣れていなかったり、ずっとキーボードに手を置いているようなデスクワークですと違和感を覚えてしまうかもしれません。
そんな方は、ぜひチタン製カレラを選んでみることをお勧めいたします。
定価は750,600円、新品並行価格は50万円前後~。
ただ、前述の通りホイヤー01搭載カレラは既に生産終了していること。加えてファントム系は定番外しのため、製造量がそこまで多くはないことから、欲しいときにすぐ出会えるとは限りません。
そのため、出会った時が買い時のモデルと言えるでしょう。
カレラ キャリバー16 CV2A1R.BA0799
型番:CV2A1R.BA0799
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径43mm
文字盤:ブラック
駆動方式:自動巻き(キャリバー16)
こちらは、キャリバー16を搭載したクロノグラフのカレラです。
キャリバー16は自社製ムーブメントではなく、汎用機。しかしながらETA7750をベースに作られた、紛れもない傑作機なのです。
ETA7750とは、ETA社に吸収合併されたバルジュー社によって1974年に開発された自動巻きムーブメントです。
高い精度、安定性、改良のしやすさが人気を博し、様々なブランドのベースムーブメントとなりました。
タグホイヤーだけに及ばず、ブライトリング、オメガ、チュードル、パネライ、IWCといった名だたる名門ブランドが採用します。
当時は機械式時計の冬の時代でしたが、それを救った立役者的なムーブメントとも言われているのです。
そんな歴史あるムーブメントを搭載しているので、ワンランク上でないはずがありません。
縦目のクロノグラフにデイデイトが搭載され、機能性は抜群。
黒文字盤で悪目立ちしないので、スーツでもカジュアルファッションでもかっこよく決めてくれるでしょう。
定価は720,500円、新品並行価格は35万円程度~と比較的リーズナブル。
ETA7750自体が大量に出回った機械ですので、メーカーでなくても、修理を受け付けてもらいやすいといったメリットもあります。
モナコ クロノグラフ キャリバー11 スティーブ・マックイーン CAW211P.FC6356
型番:CAW211P.FC6356
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦39mm×横39mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き(キャリバー11)
左リューズが特徴的なモナコをご存知でしょうか。
1969年に世界初の自動巻ムーブメント搭載のスクエア型防水時計として登場。 世界三大カーレースと言われるモナコグランプリへのオマージュモデルです。
デザイン面ではその頃ほとんど存在しなかった「角型ケースのスポーツウォッチ」として、非常に先進的なモデルでもありました。
発売当初はスクエアケースが一般的でなかったため、人気がいまいち伸び悩みます。
その後、1970年代に映画スターのスティーブ・マックイーンが、名作カーレース映画『栄光のル・マン』でモナコを着用したことで知名度が爆発的にアップ。今では世界中で愛されるタグホイヤーの代表作です。
とは言え、カレラに比べると「定番」ではありませんでした。
しかしながら2019年、当店のタグホイヤー売上ランキングでは、こちらのモナコが第3位にランクインします。モナコ誕生50周年ということでタグホイヤーが大々的にプロモーションを行い、改めてモナコの素晴らしさが認知された結果でしょう。
モナコにはいくつかの派生モデルが存在しますが、2015年、オリジナルの復刻として発表されたのがこちらのモナコ スティーブマックイーンモデルです。
スティーブ・マックイーンが装着した初代モデルには、以下のような特徴があります。
- 文字盤は光沢感の少ないブルーカラー
- 2時、5時、7時、11時のインデックスが横棒デザイン
- インデックスと針に赤色が使用されている
- ロゴがTAG表記のない旧ブランドの「ホイヤー」表記
- ガラスにはプラスチック風防が使用されている
こういった特徴を、忠実に再現したのがこのモナコ CAW211P.FC6356なのです。
このモデルが出た時は、モナコファンからの歓喜はもちろんのこと、レフトハンドでも話題となりました。
なぜ左リューズかと言うと、スティーブ・マックイーンが右手にモナコを着けていたため。
ヨーロッパの車は左ハンドルが基本です。そのため、シフトレバーを右手で操作することになります。かなりのスピードを出すカーレースでは、左手は常にハンドルを握った状態となるため、実は腕時計を右手に装着した方が時間を確認しやすいのです。
CAW211P.FC6356はこの特徴を再現し、レフトハンドモデルとして誕生しました。
ちなみに、厳密にはオリジナルモナコはレフトハンドモデルではなく、右利き用。
左手に着ける時計を右手に着けていたので、レフトハンドモデルの印象が強くなりました。
定価は973,500円、新品並行相場は70万円前後となっています。タグホイヤーファンはもちろん、車好きやヴィンテージ・デザイン好きの30代・40代男性に選んで頂きたい一本です。
モナコ キャリバー11 ガルフ スペシャルエディション CAW211R.FC6401
型番:CAW211R.FC6401
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦39mm×横39mm
文字盤:ネイビー
駆動方式:自動巻き(キャリバー11)
もう一本、ワンランク上のタグホイヤーとして欠かせないモナコがあります。
それは、こちらの2018年新作モデル。もともとアメリカ国内でのみ限定発売されていましたが、2019年にレギュラーの仲間入りを果たすこととなりました。
マックイーン氏が映画内で実際に乗り回したポルシェ・ガルフ917へのオマージュモデルです。ガルフの車体を、文字盤デザインとして時計に落とし込む形となりました。
車好きや、往年のクロノグラフが好きな男性にはたまらない一本でしょう。
なお、前項でご紹介したCAW211P.FC6356同様、搭載するムーブメントはキャリバー11。汎用機ですが、実はこのムーブメントもまた復刻です。キャリバー11は当時「逆リューズ」のスタイルを取り入れたクロノグラフムーブメントであり、レフトハンドモデルの原点そのものといえます。
ケース厚は16mmほどですが大きすぎず操作性も良く、モナコという名作に非常にマッチしているムーブメントのように思います。
定価は753,500円、新品並行相場は40万円前後~。またさらにモナコ人気を押し上げそうな逸品と言えるでしょう。
リンク キャリバー17 CBC2112.BA0603
型番:116500LN
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm
文字盤:ブルー
駆動方式:自動巻き(キャリバー17)
エレガントなスポーツウォッチを体現したリンクシリーズ。
カレラやアクアレーサーほどのメインストリームではありませんが、バーゼルワールド2016のリニューアルで一層の注目を集めつつあるコレクションです。
レディースも豊富にラインナップするリンクですが、2018年、メンズにもリンクモデルが新たにラインナップされることとなりました。
リンクは見た目の上品さも魅力ですが、人間工学に基づいて設計されたしなやかなケースと、それと一体化したブレスレットが最も特徴的。
装着感の良さだけでなく、流れるようなラインを描いて高級時計らしいフォルムを形成しています。
タグホイヤー自身、「快適さとエレガンスの融合」と自負しています。
今回お勧めしたいのは、こちらの爽やかな青文字盤モデル。
サンレイ仕上げが施してあり、光の加減によってその表情を変化させます。
41mmとタグホイヤーのスポーツウォッチとしては小さめで、30代・40代の男性が様々なビジネスシーンで使いやすい一本でしょう。
定価は709,500円、新品並行価格は30万円台後半からと、比較的お求めやすくなっております。
また、黒文字盤といったバリエーションもありますので、職場の雰囲気に合わせたりご自身の好みで選んでも楽しいですね。
オータヴィア ヘリテージ ホイヤー02 CBE2111.BA0687
型番:CBE2111.BA0687
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm
文字盤:シルバー
駆動方式:自動巻き(ホイヤー02)
最後にご紹介するのは、一般の時計ファンからの投票で復刻をきめた、オータヴィアです。
最近の時計界のトレンドのうちの一つに、オリジナルの「復刻モデル」があります。
ブライトリングやチュードル、IWCなどが「ヘリテージ」と銘打ち、ヴィンテージ感溢れるモデルを発売していますね。先程ご紹介したモナコも、復刻モデルのうちの一つです。
こういったヘリテージは、歴史あるブランドにしか許されないもの。
オリジナルを復活させるということは、それだけ当時人気があったモデルを持たなくてはならないからです。
タグホイヤーはその点ではうってつけでしょう。
中でもオータヴィアは、1962年から1969年まで発表されていたレーシングクロノグラフで、
- 初めて名前を持ったクロノグラフであること
- 回転式ベゼルを初めて採用したモデルであること
- ジャックホイヤーが初めてタグホイヤーの為にデザインした腕時計であること
- レーサーの使用に特化した「完全なるレーシングデザイン」だったこと
といった、レーシングモデルの元祖的な役割を持つのです。
そんな経緯で復刻したこちら。
あえてアルミ製ベゼルを採用したことで、程よいヴィンテージ感が生まれることとなりました。
なお、ムーブメントはタグホイヤーらしく最先端です。
このホイヤー02、冒頭のカレラでもご紹介いたしましたが、タグホイヤーの新世代機種。ホイヤー01と比べて外観に大きな差異はありません。
しかし、クロノグラフ機能を鑑みると、全く異なる様相を呈することとなったのです。
それは、コラムホイールと垂直クラッチを組み込んだこと。
コラムホイール搭載モデルで有名どころだと、ロレックスのデイトナやオーデマピゲのロイヤルオークオフショアが挙げられますね。
より安価なカム式と違って少ない力での操作が可能で、またプッシュボタンを押す時にクラッチやレバーなどへの影響を最小限に抑えるため、動作が安定します。
次に垂直クラッチ。
コラムホイールに欠かせないスタイルで、クロノグラフのオンオフを司るクラッチが上下2枚の歯車間で切り替える仕様です。オンオフ時にトルクにかかる負担が少なく、かつ針飛びもないため正確な動作が可能になりました。
パワーリザーブも約80時間と大幅延長。
見た目は往年の名作、中身は最新鋭といった、まさにワンランク上のタグホイヤーです。
定価は792,000円、新品並行価格は現在50万円前後と高めですが、このレベルのクロノグラフとしては大変お値打ちと言えます。
まとめ
ビジネスにも、プライベートにも、ワンランク上の自分を演出できるタグホイヤーを12選ご紹介いたしました。
タグホイヤーは若い人が愛用している、という風にとらえる方も中にはいらっしゃいますが、実際はロレックスやオメガ同様に格調高い老舗スイス時計メーカー。各国の幅広い年代層から指示を得ているのです。。
今回ご紹介したモデルの他にも、30代・40代の男性にお勧めしたいタグホイヤーはまだまだたくさん。
一度、当店GINZA RASINをのぞいてみてくださいね。