「チューダーの人気モデルにはどんなものがあるの?」
「チューダーの魅力について詳しく知りたい」
2018年10月31日、日本への上陸を果たしたチューダー。
日本への出店は初めてではありませんが、ブランド名をチュードルから「チューダー」と改めて、当時とはまったく異なる勢いを持っての登場でした。
それを象徴するかのように、以降、同社は日本全国で続々と販路を広げており、人気も年々高まり続けている状況にあります。
そんなチューダーの人気モデルや魅力について知りたいという人は多いのではないでしょうか。
チューダーはロレックスの弟分として誕生した経緯を持ちますが、近年は独自路線を突き進んでおり、多彩なスポーツラインを展開しています。
この記事ではチューダーの人気モデルと魅力を、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。
リセールバリューの高いモデルについて紹介しますので、チューダーの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
※価格は2022年7月現在の実勢相場に準じたものです。
目次
チュードル(チューダー)ってどんなブランド?
チュードル(チューダー)は1930年代、ロレックスのディフュージョンブランドとして誕生しました。
創立者はロレックスの創始者でもあるハンス・ウィルスドルフ氏。ディフュージョンブランドとは普及を目的とし、知名度の向上や販売の拡大の為につくられた「廉価ブランド」のことです。当時ロレックス本社のあったイギリスでの市場拡大を目的に「一般庶民」向けに作られたブランドがチューダーでした。
ちなみにブランド名はイギリス王家の一つ「チューダー家」にちなんだものです。
チューダーの最大の強みは、低価格でありながら文字盤やリューズ、裏蓋といった腕時計の多くの部分でロレックスと共有パーツが使われてきた、ということ。特にロレックスの代名詞でもある防水ケース「オイスター」がチューダーに採用されているのは時計愛好家からも大きく評価されるゆえんです。
例えば「サブマリーナ」はロレックスのそれと見た目がほぼそっくり。
その他エクスプローラーIに似たレンジャーやオイスターロイヤルを踏襲したオイスタープリンスなど、ロレックスの高い技術力やデザイン性をよく吸収し、徐々に世界的な人気を獲得していきました。
↑1989年~1993年に製造されていたチューダー サブマリーナ 79090
一方で王家のバラをモチーフにした「チューダーローズ」や1970年以降にメインモチーフとして採用されるようになった盾モチーフなど、チューダーならではのアイデンティティがイイ、といった声が高かったことも事実です。
また、チューダーが本家ロレックスと劣る、と揶揄されないのは、1990年代以降特に顕著になった「独自路線」にあります。
ロレックスはブランドイメージを守るため、デザイン面での大きなチャレンジというのはあまりせず、オリジナルの形を継承してきています。
しかしながらチューダーはカジュアルデザインやカラフルデザイン、独自の復刻モデルなどを展開。
ロレックスと同じ技術力で、様々な味わいを楽しむことができる、という他社にはない強みを手に入れることとなりました。
かつて王冠マークが入っていたロレックスパーツには、今では盾マークが入ります。もっともこれは、「ロレックスが世界的企業となり、宣伝をしなくてよくなった」という側面もあるかと思いますが・・・
なお、2015年にチューダー自社で開発した自動巻きムーブメントMT5601を発表。
このように、チューダーは一個の時計ブランドとして、「ロレックスが買えないからチューダーを買う」層ではなく「チューダーファン」という購買層を全世界に広げているのです。
チューダーのリセールバリューは?
チューダーを購入する際、その市場価値の高さから「もし数年後買取に出すとしたらどれくらいの値がつくのだろう。」と考える人も多いはず。 気になるチューダーの人気モデルを例に、リセールバリューについてランキング形式でご紹介します。人気のラグスポを彷彿とさせるモデルや、イエローゴールドといった高級素材を使用したモデルが上位を占めていました。(※2023年8月中旬調べ)
1位・チューダー ブラックベイ クロノ 79360N
定価:699,600円 / 買取価格:500,000円前後
チューダーの初代クロノグラフ誕生50周年を記念して、2021年に発表された「Ref.79360N」。人気モデル“ヘリテージ ブラックベイ”のクロノグラフモデルです。 アルミベゼルになったことで、より引き締まったデザインになっています。ホワイト文字盤にブラックの2つ目インダイヤル「パンダダイヤル」や、「リベットブレスレット」はヴィンテージテイストを感じさせるデザイン。 他のブラックベイシリーズと同様にダイヤルのロゴ付近には盾マーク、リューズの刻印には「チューダーローズ」のマークを採用しています。
2位・チューダー ブラックベイ クロノ 79360N
定価:699,600円 / 買取価格:500,000円前後
こちらは1位と同じ型番「Ref.79360N」のブラック文字盤です。ブラックを基調としたデザインはよりシャープな印象を与えますね。 他のブラックベイシリーズと同様にダイヤルのロゴ付近には盾マーク、リューズの刻印には「チューダーローズ」のマークを採用しています。
3位・チューダー ブラックベイ クロノ S&G ブレス 79363N
定価:974,600円 / 買取価格:500,000円前後
2019発表モデルのRef.79363です。チューダー初期のサブマリーナに使用されていた通称“イカ針”を復刻したブラックベイのシリーズに、2カウンタークロノグラフの「ブラックベイクロノS&G」が加わりました。 「S&G」はスチール&ゴールドを意味し、SS/YGのコンビブレスとブラックダイアルがゴージャスな存在感を放つ1本です。
4位・チューダー ブラックベイ クロノ S&G レザー 79363N
定価:974,600円 / 買取価格:400,000円前後
こちらは3位と同じ型番「Ref.79363N」で、ベルトは重厚感のあるブラックレザーとなっています。ブラックを貴重としているので引き締まった印象を与えます。
チューダーを着けている芸能人は?
チューダーファンは、芸能界にもたくさん存在します。チューダーを愛用する芸能人とそのモデルをご紹介します。
- 嵐『櫻井翔』さん→ブラックベイ クロノRef.79360DK
- 芸人『ケンドーコバヤシ』さん→サブマリーナーRef.9411/0
- 俳優『窪塚洋介』さん→ヘリテージ ブラックベイ ブロンズRef.79250BM
- 俳優『竹野内豊』さん→クロノタイムRef.79280
- 俳優『船越英一郎』さん→プリンス オイスターデイト Ref.74100
チューダーは、ロレックスの卓越した時計製造技術とリーズナブルな価格を両立させている優れたブランドです。 今やチューダーは、ロレックスのディフュージョンブランドというイメージを覆し、独自の方向性を開拓し より魅力的なブランドとして進化し続けるブランドとして注目が高まっています。
チュードル(チューダー)人気モデル①ヘリテージ ブラックベイ
それではチューダー鉄板の人気モデルをご紹介いたします!
まずは、ヘリテージ ブラックベイ。「モデル」というよりも「一大シリーズ」で、ロレックスにはないテイストと驚異のコストパフォーマンスから、時計ファンの心を掴むチューダーのフラグシップ。
現在は、このシリーズを中心にモデル展開が行われています。
2012年発表。「ヘリテージ―遺産―」というシリーズ名通り、1970年代のチューダー サブマリーナの復刻モデルとして誕生しました。
チューダーは日本上陸は2018年以降ですが、前述の通り、ブランドとしては結構な老舗です。
とりわけ1950年代~60年代はチューダーの黄金期でもあります。復刻モデルが出るということは、それだけオリジナルのファンが多いということからもそれは明白です。
狙いの通り、このヘリテージ ブラックベイは大ヒットを遂げました。
2000年代に入りチューダーは独自路線を進みすぎて、通好みだけれど万人受けはしない・・・そんな評価がなされていた時期がありました。しかしながらブラックベイの登場によって、再び幅広い世代から人気を獲得するに至ったのです。
そんなチューダーにとっても時計好きにとっても意義深いブラックベイは、バリエーションが豊富なところもミソ。その豊富なモデルをご紹介いたします。
チューダー ブラックベイ 79220
型番:79220
文字盤カラー:ブラック
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:41mm
ムーブメント:自動巻きCal.2824
防水性:200m
製造期間:2012年~2015年(モデルによる)
ヘリテージ ブラックベイの、記念すべきファーストモデルはRef.79220。1970年代のチューダー サブマリーナのように、チューダーローズを使用したことで大きな話題を呼びました。
また、1969年から製造されていたチューダー サブマリーナー ノンデイトRef.7016およびデイト付きRef.7021―通称イカサブ―に採用されていた、独特の「イカ針(海外ではスノーフレーク、雪の結晶)」もロレックスにはない遊び心として、特徴的なシンボルと言えます。
↑79220の派生モデル。SSモデルのブルーベゼルなどはロレックスにはない仕様
「ブラックベイ」という名前の通り、精悍な黒文字盤,そして昔ながらのシンプルさなどが大受け。
ロレックスの技術力を引き継ぎ、200m防水と言うハイスペックさを有したことも魅力ですね。
なお、2016年、セカンドモデルにあたるRef.79230が発表され、79220は廃盤となりました。ムーブメント変更が大きな相違点のため、デザインはほとんど変わりません。
「デザインはほとんど変わりません」が、ファンにとって惜しむらくは、チューダーローズは文字盤から姿を消してしまったこと。そのため前世代79220の稀少性は高まり、同時に注目度は上昇する一方です。
ちなみに黒ベゼルタイプのRef.79220Nは2015年に派生モデルとして誕生、わずか一年で廃盤になった(もっとも、赤ベゼル4年、青ベゼル2年といずれも短命ですが)経緯があります。前述の通り廃盤の理由は後継機に新ムーブメントを搭載したことによるもので、外装デザインはそう大きくは変わっていないのですが、チューダーローズはなくなりました。
現在の中古相場は、コンディションやモデルにもよるため一概には言えませんが、40万円台前後~。ただし79220Nは、わずか一年製造の稀少性から、これを大きく上回る高値が付けられることも珍しくありません。
ブラックベイ全体を通して急激に相場高騰をしている、というわけではありませんが、ジワジワと高騰していることは事実。生産期間がさほど長くはなく、一方でそのカッコよさや堅牢性から、高い需要を博しているといった背景が相場に如実に影響しているのでしょう。
生産終了から日を追うごとに稀少性は高まり続けていくばかり。そのため、欲しいと思った方は見つけた時が買い時です!
チューダー ブラックベイ 79230
型番:79230
文字盤カラー:ブラック
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:41mm
ムーブメント:自社製自動巻きMT5601
防水性:200m
製造期間:2016年~
こちらが、2016年に次世代ブラックベイとして誕生したRef.79230です!
ムーブメントに自動巻き自社製ムーブメントMT5601を搭載することとなりました。Ref.79220ではETAというムーブメントメーカーの機械ベースCal.2824を採用していました。
もちろんこのムーブメントも優秀であることに違いはありませんが、MT5601は、パワーリザーブ約70時間、毎時28,800振動という驚くべき性能を発揮。ちなみにMTとはMANUFACTURE TUDORの略です。
クロノメーター認定とお墨付きなところも、さすがロレックスに出自を持つチューダーですね!
↑Ref.79230の派生モデル。ご覧の通り、外装はそう大きくは変わっていない
現在、このブラックベイシリーズはチューダーのフラグシップとして顔を張っています。
派生モデルも本当に豊富なため、「人と違ったダイバーズウォッチが欲しい」「オシャレな時計が欲しい」という方々にお勧めです。
実勢相場は30万円台後半~。ブルーの79330Bが人気が高く、新品だと40万円台~となっております。
チューダー ブラックベイ 79250BM
型番:79250BM
文字盤カラー:ブラウン
素材:ブロンズ×アルミニウム合金
ケースサイズ:43mm
ムーブメント:自社製自動巻きMT5601
防水性:200m
製造期間:2016年~2019年
「ブラックベイの派生モデル」のうちの一つですが、忘れちゃいけないのがこちらのブロンズ製ブラックベイ!
2016年に誕生し、高い人気を堅持し続けてきました。
銅は変色しやすい性質から、あまり高級装飾品には採用されてきませんでした。それを逆手にとったのがこちらのモデル。
銅特有のレトロで味わい深い色味もさることながら、経年変化によって使い込むごとにエイジング効果が感じられます。
一方で裏蓋にはブロンズから―のPVD加工ステンレスを作用しているので、肌には優しい仕様です。
ちなみにこのブロンズ製ブラックベイは、時計界のアカデミー賞と名高いジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ2016で、「プティット・エギュィーユ(小さな針という意味。8,000スイスフラン以下の製品がノミネート)」部門賞を獲得しました。
当店でもたびたび入荷していますが、すぐに売れてしまうほどの人気。一時期は50万円近くにまで相場が上がりました。
現在の実勢相場は38万円前後とかなりねらい目。
ブラウン文字盤は生産終了したため、欲しい方は見つけた時に買っておきましょう!
なお、ブラウン文字盤と入れ替わるかのようにして2019年、同型番でスレートグレー(ネイビーを帯びた灰色のこと)カラーがラインナップに加わりました。
こちらは定価564,300円ですが、実勢相場は40万円前後~と比較的落ち着いたプライスレンジです。ただ、革ベルトモデルよりファブリックストラップタイプの方が若干ですが人気が高く、相場もそれに比例しています。
ヘリテージ ブラックベイの価格帯
よくロレックスのサブマリーナと引き合いに出されますが、超高騰を記録しているロレックスに比べればお値段は相当リーズナブル。
正規店が日本進出したことによって高騰が心配されましたが、現行モデルのRef.79230の新品並行価格は現在30万円台~で落ち着いています。
レザーベルトであれば30万円を切ることもあり、「ダイバーズウォッチ一本目」としてもおすすめできる良心的な価格ですね。
しかしながら79230の登場により生産終了となったRef.79220は上昇傾向。
とりわけチューダーローズのロゴの個体は、40万円を超える値付けがなされることが珍しくなくなってきました。
バラモチーフを愛して止まないファンは少なくない数いるのです。
チュードル(チューダー)人気モデル②ブラックベイ58
出典:https://www.tudorwatch.com/ja
チューダーの人気モデルについて言及する時、絶対に話題として欠かせないのが「フィフティエイト」の呼び名で知られるブラックベイ58です!
2018年、ブラックベイシリーズ初となる39mmサイズとしてコレクションに追加され、以降、バリエーションを増やし続けてきています。ブラックベイ58のお問合せは当店でも非常に多く、入荷してもすぐに売り切れてしまう一方で、絶対に在庫を切らしたくないモデルともなっております。
ブラックベイ58はあまりの人気ゆえ、正規店では品薄傾向が続いていると聞きます。近年ではロレックスマラソンといった言葉が流行っており、これはお目当てのモデルを探して正規店を探して回ることを意味していますが、ブラックベイ58でも、購入のためにこのようなマラソンを行うユーザーも多く見受けられ、さすがロレックスの血筋を感じますね。
こういった品薄傾向は実勢相場にも影響します。高すぎる需要に供給(流通)が追い付いておらず、そうなってくると相場は高騰傾向に。かつての「定価を大きく超えるプレミア相場」からは落ち着いているものの、それでも中古であっても定価を上回る値付けが相場感です。
直径39mmケースサイズのちょうど良さや、デザインとしての完成度が、今後のブラックベイ58の変わらぬ人気を示唆しているようにも思います。
ちなみに「58(フィフティエイト)」の名前の由来は、1958年に発表された同社初となる200m防水ダイバーズウォッチ7924―通称ビッグクラウン―へのオマージュである、というコンセプトによるものです。
それではブラックベイ58の、各モデルの詳細をご紹介いたします。
チューダー ブラックベイ58 79030N
型番:79030N
文字盤カラー:ブラック
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:39mm
ムーブメント自動巻きMT5402
防水性:200m
製造期間:2018年~
こちらが39mmサイズとして新たに打ち出されたブラックベイ58です。
イカ針にレッドトップ、ブラックとゴールドタッチが入り交ざる仕上げ・・・ヴィンテージ好きにはたまらない味わい深さが出ていますね!
なお、搭載するムーブメントはこれまた自社製のMT5402!これは、ミドルサイズのモデル用にチューンアップされた新ムーブです。
先ほどから何度かご紹介しているMT5601同様、高い信頼性と性能を誇り、安定のロングパワーリザーブ70時間を実現しました。
「70時間」は現在パワーリザーブの主流となっており、チューダーが汎用機としてETAベースを用いていたCal.2824のほぼ倍に延長されています。
ブレスレットモデルの実勢相場は40万円台~。
ファブリックストラップやレザーストラップモデルも人気があり、ブレスレットモデルよりも少しお安く40万円台~お求め頂けます。
チューダー ブラックベイ58 79030B
型番:79030B
文字盤カラー:ブルー
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:39mm
ムーブメント自動巻きMT5402
防水性:200m
製造期間:2020年~
2020年、ブラックベイ58のラインナップに加わるや否や、いっそうの人気を押し上げるに至ったネイビーブルーモデルがこちら!
非常に爽やかな印象の強い一本ですよね。
一般的に「ブラック」のような定番カラーの方が人気といった面では軍配が上がるものですが、ことブラックベイ58に至っては、ブラック・ブルーそれぞれで人気が拮抗している状態です。
ブレスレットモデルの実勢相場はブラックよりかは若干お安く、40万円台~。新品並行相場は定価を少し下回っている状態です。
ファブリックストラップまたはレザーストラップモデルの実勢相場は40万円前後~となっております。
チューダー ブラックベイ58 79010SG
型番:79010SG
文字盤カラー:グレー
素材:シルバー925
ケースサイズ:39mm
ムーブメント自動巻きMT5400
防水性:200m
製造期間:2021年~
こちらは2021年にラインナップに加わった、なんとシルバー素材のブラックベイ58です!
一般的に腕時計に使われる素材はステンレススティールやチタン、あるいはゴールドにプラチナなどといった貴金属素材となりますね。ブラックベイからはブロンズ製モデルがリリースされていることは前述の通りですし、近年ではブロンズの「経年変化」に着目して、時計素材とするブランドもいくつか見受けられます。
しかしながらシルバー925というのは、また面白い素材使い!さすが独自路線を進み続けるチューダーならではの逸品ではないでしょうか。
とは言え、シルバーを用いた装飾品は珍しくありません。シルバーはステンレススティールなどとはまた違った暖かみのある質感を有しており、ブラックベイ58では丁寧なサテン仕上げが施されることで、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
ブラックベイシリーズでは珍しく、シースルーバックになっているのも特徴的ですね。
ラインナップはファブリックストラップまたはレザーストラップ。定価585,200円のところ、いずれも実勢相場は50万円前後~とやや高めになっております。
ブラックベイ58の価格帯
近年「リセールバリュー」は、高級時計の魅力を構成する大きなコンポーネントとなっております。すなわち、「買って使った後でも高く売れる」「資産価値が落ちない」ということ。
パテックフィリップとかオーデマピゲとか、そういった家宝のような名門ブランドのみならず、オメガやパネライ、ブライトリングなどミドルクラスのブランドにもこの流れは押し寄せてきています。
そんな風潮を牽引しているのがロレックスです。最近やや落ち着いてきたとは言え、ロレックスは近年類を見ない価格高騰を遂げました。しかも、ほとんど全てのスポーツロレックスで定価を上回る相場、ということです。
そうなってくると弟分のチューダーも価格が気になるところ。事実、ロレックス相場につられて、加えてチューダー自体への注目度が高まったことによって需要が世界的に高まり、チューダーの相場も上昇傾向にあります。
下記グラフは、今ご紹介しているブラックベイ58 79030Nの発表以来の価格推移です(当店で販売した新品価格をもとに各年度の平均を算出)。
年 | 付属品 | 平均相場 |
2018年 | 箱/保証書 有 | 368,000円 |
2019年 | 箱/保証書 有 | 446,000円 |
2020年 | 箱/保証書 有 | 455,000円 |
2021年 | 箱/保証書 有 | 464,000円 |
79030Nは定価が518,100円(ベルトorストラップタイプは477,400円)。中古相場は常時40万円台~と、相当高値で販売されてきたことがおわかりいただけるかと思います。
つまり、上昇傾向のチューダーの中でも、その中心となっているのが後述のGMTモデルとこちらのブラックベイ58ということです。
2018年の日本上陸以来、当店GINZA RASINでもチューダーの売上は日に日に増えており、その人気をひしひしと感じます。この人気の波は、当分は続くというのが業界の見方です。
そのため今ブラックベイ58を買っておけば、今後また別の時計を買う・・・となった時、心強い元手となる可能性は大きいですよ!
ちなみに「ブラックベイ58」の中の派生モデルではありませんが、2022年に「ブラックベイ プロ」として39mmケースサイズのブラックベイがコレクションに加わりました。
出典:https://www.tudorwatch.com/ja
ロレックスのエクスプローラーIIの、初代モデルRef.1655をオマージュしたデザインに39mmというサイズ感が話題にならないはずがありません。
じょじょに流通を始めているようですので、当店GINZA RASINでも入荷を頑張っていきたいと思います!
チュードル(チューダー)人気モデル③ブラックベイ セラミック 79210CNU
年々、意欲的に新作を発表し、基幹コレクションであるブラックベイをいっそう華やかに、いっそう興味深くし続けるチューダー。
2021年にもいくつかの新しいモデルが追加されたことは前述の通りですが、通常のチューダー新作発表が3月~4月であることに対し、その2か月後にあたる5月に唐突に新作としてローンチされたのがこのブラックベイ セラミックです。
オールブラックに仕立て上げられた外装デザインもインパクト絶大ですが、大きな話題になったのはムーブメントです。
この79210CNUに搭載されているエンジンは、新しいムーブメントCal.MT5602-1U。チューダーの自社製ムーブメントMT5602がブラッシュアップされているのですが、何よりも特筆すべきはマスタークロノメーター認定機となったことです。
マスタークロノメーターとは、METAS(スイス連邦計量・認定局)とオメガが共同で2015年に打ち立てた時計の品質規格です。クロノメーター認定機を対象に、精度や耐磁性、防水性能などといった8つの厳格なテストをクリアした個体のみが、晴れて認定機としてマスタークロノメーターを名乗れます。
この規格、厳格と言われる理由の一つが「耐磁性能」です。なんと、15,000ガウスもの耐磁性能をクリアすることが、認定の一つの基準として設けられているのです。参考までにJISが定義している耐磁時計の耐磁性能を記すと、1種耐磁時計で4,800A/m、2種耐磁時計で16,000A/mです。15,000ガウスというと1,200,000A/mですので、いかにマスタークロノメーターが凄まじいかがおわかり頂けるのではないでしょうか。
こういった厳格さも相まってか、これまでマスタークロノメーター認定機はオメガの専売特許となっていました。しかしながら2021年、チューダーのブラックベイからもマスタークロノメーター認定機が発表されるに至ります。
デジタルデバイスが身の回りに溢れかえる現代において、耐磁性能は腕時計にとって非常に重宝されるスペックの一つとなってきました。ブラックベイがマスタークロノメーターとなったことで、いっそうチューダーの実用性がいや増し、これとともに人気がまた高まることは想像に難くありません。
チューダー ブラックベイ セラミック 79210CNU
型番:79010SG
文字盤カラー:ブラック
素材:セラミック
ケースサイズ:41mm
ムーブメント自動巻きMT5602-U(マスタークロノメーター)
防水性:200m
製造期間:2021年~
マスタークロノメーター認定のハイスペックもさることながら、やはりオールブラックのカッコよさもチューダー由来!
ケースサイズ41mmの存在感ですが、ブラックで引き締まって見えるため、スタイリッシュな印象が強くなります。
出典:https://www.facebook.com/tudorwatch/photos/
実勢相場は60万円前後~。
中古であれば50万円台後半~の値付けとなりますが、セラミック製ゆえ使用感の少ない個体が多く、お得に買えるといったところも嬉しいですね。
現在オメガは、現行モデルのマスタークロノメーター化を進めており、基幹モデルに至ってはほとんどが完了している状況です。
ブラックベイも、今後マスタークロノメーター化を推し進めるかもしれません。今後のチューダーの動向に要注目です!
チュードル(チューダー)人気モデル④ブラックベイ GMT 79830RB
出典:https://www.facebook.com/tudorwatch/?ref=page_internal
2018年、ブラックベイに新しい「顔」が加わりました。GMT機能を搭載させた多機能機です。
ロレックスでも同年にGMTマスターIIで赤青ベゼル、通称ペプシが登場しましたが、それを思わせるデザイン性が魅力的ですね!
搭載されたGMT搭載ムーブメントはチューダー自社製MT5652。ローカルタイムの他、第二時間帯も表示することが可能であり、かつ近年のチューダーマニュファクチュールのスタンダードにもなっている70時間パワーリザーブを備えているなど、機能性も抜群です。
さらにチューダーらしいのが、GMT針もイカ針になっていること!
また、ロレックスのGMTマスターIIと違って回転ベゼルはアルミニウムディスク、アールデコ調のアラビア数字、そしてサテンを上手に活かしたケース・ブレスレットを採用していることから、非常に奥ゆかしいヴィンテージ仕様に仕上がっています。
なお、1950年代~60年代によくロレックスに見られた、リベット式折り畳みブレスレットが使用されていることもにくい演出と言えるでしょう。
奇しくも兄貴分のロレックスと同時に赤青ベゼルGMTモデルを打ち出す形となりましたが、ロレックスとはまた違った魅力でファンを魅了し続けています。
チューダー ブラックベイGMT 79830RB
型番:79830RB
文字盤カラー:ブラック
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:41mm
ムーブメント自動巻きMT5652
防水性:200m
製造期間:2018年~
ちなみに革ベルトまたはファブリックストラップタイプもあり、どちらも高い人気を誇ります。
ヘリテージ ブラックベイ GMTの価格帯
GMTを搭載したブラックベイは、国内入荷とともに爆発的な人気を誇りました。
新作特有の人気集中かと言うとそれだけではなく、定価に肉薄する相場を今なお記録しています。
もともと、ロレックスが値上がりするとチューダーも値上がりする、という方程式は10年以上前から言われていることでした。そのため近年のロレックス GMTマスターII人気に引っ張られているといった要因もあるのでしょう。もっとも、近年では「チューダーでなくては」といったファンも少なくなく、チューダーが独自の確固たる人気を確立しているおとは間違いありません。
現在ブラックベイGMTの定価はメタルブレスレットモデルが551,100円、実勢相場は40万円台~。発売から5年ほどが経過し、以前に比べれば流通量が増えてきたことなどから、落ち着いてきた方です。しかしながらチューダーの多くのモデルが30万円台で収まっていることを考えると、なかなかの高騰と言えるでしょう。
なお、革ベルト・ファブリックストラップタイプは40万円前後~ですが、こちらも高値で維持されている状態です。
チュードル(チューダー)人気モデル⑤ブラックベイ P01 70150
出典:https://www.tudorwatch.com/ja
「プロトタイプの一番目-P01-」というモデル名を持つこちら。外装面でインパクト抜群ですが、誕生背景もまた衝撃的です。
2019年のバーゼルワールドでリリースされた新型ブラックベイであると同時に、1969年頃、アメリカ海軍に提供するため開発されたRef.7016の復刻モデルとなります。
この「アメリカ海軍向けモデルの復刻」というのが、ミリタリーファン垂涎ではないでしょうか。
チューダーは1950年代の冷戦下より、アメリカ軍向けに軍用時計の供給を開始しています。さらに当時アメリカは海洋調査と実験に野心を燃やしており、これまでにないハイスペックなダイバーズウォッチが求められていました。
そうしてチューダーが開発に至ったRef.7016。チューダーの高度な時計製造技術が集約された紛れもない名機で、「コマンド―」のコードネームでプロジェクトが進められました。
しかしながら、なぜかコマンドーは製品化には至りませんでした。
理由は定かではありませんが、チューダーの歴史からいつの間にか姿を消しており、幻のリファレンスとなりました。
そして50年の時を経て蘇ったコマンドー。
バーゼルワールド2019会場には、貴重なオリジナル個体も展示されていたのですが、外装面で非常に忠実な再現がなされました。
そんな記念すべき復刻モデルの詳細スペックはこちらです。
チューダー ブラックベイ P01 70150
型番:79030N
文字盤カラー:ブラック
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:42mm
ムーブメント自動巻きMT5612
防水性:200m
製造期間:2019年~
まず目につくのが、フォルムではないでしょうか。
このフォルムは、「エンドリンク」と呼ばれるカバーが設けられているためです。
エンドリンクはコマンドーが開発された当時に特許を取得した画期的な手法で、双方向回転ベゼルのストッパーの役割を果たします。
と言うのも、12時側に蝶番が付いており、ここを開け閉めすることでベゼルの逆回転を防ぐ仕様となっているのです。
出典:https://www.tudorwatch.com/ja
エンドリンクは実用面のみならず、当時のオリジナルの独特のフォルムを再現することにも一役買っていますね。
外装は1960年代当時のテイストが溢れますが、搭載するムーブメントは自社製MT5612と最先端です。
高い信頼性と精度,そしてパワーリザーブ約70時間の安心感は、ミリタリーウォッチにピッタリの高性能と言えるでしょう。
近年、多くのブランドから歴史的な復刻モデルがリリースされています。例えばオメガのスピードマスターしかり、ブライトリングのクロノマットしかり。
そういった歴史的名機にも負けない伝説の復刻モデルを出したチューダーに、いっそうの注目が集まることは想像に難くありませんね。
ブラックベイ P01の価格帯
コマンドーのように貴重な復刻モデルは、数量限定生産となってしまうことも少なくありません。
しかしながらチューダーは、レギュラーモデルとしてP01を仲間入りさせました。
ただ、3月に開催されたバーゼルワールド2019の発表以来なかなか入荷してこず、ようやく2019年も終わりを迎える頃に国内市場に出回ってきて、ついた初値は70万円前後・・・相当なプレミア価格と言えるでしょう。
一方で前述の通りレギュラーモデルであり、流通量が極端に少ないわけではないこと。加えて定番外しのデザインから、最近では相場が落ち着いてきました。
定価は544,500円、実勢相場は40万円台~と、チューダーの中では高価格ですが、スペックや誕生の歴史的背景を考えれば、チューダーのハイエンドラインとしてはお値打ち感の強い一本ではないでしょうか。
チュードル(チューダー)人気モデル⑥ブラックベイ36,41
出典:https://www.tudorwatch.com/ja/watches
同じヘリテージ ブラックベイの一シリーズですが、2016年以降に派生型として誕生したのが、ベゼルのないヘリテージ ブラックベイ36。Ref.79500です。
エクスプローラーIを彷彿とさせる日付表示すらもたないシンプル3針。
それでいてイカ針や150mと高い防水性を誇るダイバーズウォッチらしいアイデンティティは健在です。
2016年にこのモデルが出た当時はまだ大きめサイズのモデルが多く、エクスプローラーIも40mmサイズでした。
しかしながらチューダーは36mmサイズで発表。現在のヴィンテージという流行りに上手に乗っかった形ですね。
実際、スーツに嫌味なく着けこなせるシンプルさやサイズ感は、日本を始め世界中で高評価を得ました。
ちなみにチューダーが広告塔に起用しているレディーガガさんもブラックベイの36mmサイズを着けていて、女性にもお使いいただけるサイズ感と言えます。
なお、ETAの汎用ムーブメントを使っていることで、リーズナブルなこと。また、自社製ではないためメーカーでなくとも修理をどこででも受けやすいといった、コスト面の優等生であることも大きなポイント。初めて高級時計を購入される方にもってこいの逸品です。
モデルの詳細を以下でご紹介いたします。
チューダー ブラックベイ36 79500
型番:79500
文字盤カラー:ブラックまたはブルー
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:36mm
ムーブメント自動巻きCal.2824
防水性:150m
製造期間:2016年~
ブラックベイ36の、使いやすいオールステンレスタイプです。
ちなみに革ベルトに容易に交換することができ、気分に合わせていろいろなストラップを楽しめるというのも嬉しいですね。
ちなみに他のブラックベイ同様派生型があり、2018年にブルー文字盤が追加されました。
これまたロレックスにはないデザイン性で、非常にチューダーファンから支持を集めるカラーリングです。
チューダー ブラックベイ41 79540
型番:79540
文字盤カラー:ブラックまたはブルー
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:41mm
ムーブメント自動巻きCal.2824
防水性:150m
製造期間:2016年~
でもやっぱり36mmはちょっと小さいな・・・そんな方は2017年に登場した41mmサイズのヘリテージ ブラックベイをぜひご選択してくださいませ!
文字盤も基本の黒の他、2018年より両方のサイズのブラックベイに追加された深みあるブルーがラインナップ。
革ベルト、ファブリックストラップと合わせて、ユーザーに選択の幅を広げてくれるところがチューダーの醍醐味ですね。
ヘリテージ ブラックベイ36,41の価格帯
ブラックベイ36または41は、チューダーのエントリーモデル的な立ち位置も担います。
そのため、価格はお手頃。36mmサイズ×メタルブレスレットは、以前は国内定価347,600円ので販売されていましたが、現在は生産終了となっています。新品並行相場はについては30万円前後~で取引されていました。
41mmサイズですと、国内定価は371,800円でしたが、こちらも生産終了となっています。並行相場はやはり30万円代前後~で取引されていました。
初めて高級時計を購入するという方は、中古で良いコンディションが良いものを選ぶのがおすすめです。
チュードル(チューダー)人気モデル⑦ブラックベイ スティール 79730
出典:https://www.facebook.com/tudorwatch/?ref=page_internal
チューダー、悪くないんだけど、日付表示が欲しいな・・・
そう思っていた方は多いようで、2017年にファン待望のデイト付き41mmサイズのブラックベイが発売されました。
ただ機能が増えただけでなく、外装のテイストも変えてくるところはさすがチューダー!ケース・ブレスレット・ベゼルがオールステンレスのダイバーズウォッチなんて、かなり渋めです。
ロレックスのシードゥエラー 126600(通称赤シード)に通じる、赤いロゴがアクセントになっているところもファンにはたまらなかったようで、大きく話題となりました。
チューダー ブラックベイ スティール 79730
型番:79730
文字盤カラー:ブラック
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:41mm
ムーブメント自動巻きMT5612
防水性:200m
製造期間:2017年~
200m防水、自社製ムーブメントMT5612搭載、パワーリザーブ約70時間と、スペックも申し分ないブラックベイ。
他のブラックベイ同様に革ベルトやファブリックストラップへの変更が可能ですので、ビジネスにもカジュアルにも対応してくれることでしょう。
ちなみにこのMT5612、実はブライトリングの3針モデルのベースとして提供されているほど、性能に信頼ある名機。そのため昔ながらのブライトリングファンからも注目度の高いブランドがチューダーです。
ブラックベイ スティールの価格帯
国内定価は421,300円、2017年の発売当初はこの定価に肉薄する勢いで高騰していました。
それだけファンからの期待が高かったのでしょう。
現在は生産終了したものの、40万円前後~と、落ち着いた新品並行相場となっております。アルミベゼルのノンデイトよりお安くなりますので、こちらもエントリーモデルとしても最適と言えるでしょう。
チュードル(チューダー)人気モデル⑧ブラックベイ クロノ 79350
出典:https://www.facebook.com/tudorwatch/?ref=page_internal
チューダーはロレックスと似通ったモデルもラインナップされており、「それがいい」といった方もいらっしゃいますが、やはりチューダーならではの時計もまた魅力的。
その中の一つがブラックベイ クロノ。2017年より誕生した新作ブラックベイです。
チューダーのクロノグラフモデルというと、デイトナへのリスペクトであるクロノタイムが有名でしょう。
もちろんクロノタイムのかっこよさ、そして近年の人気高騰は目を見張るものがあります。
しかしながら、今回登場したブラックベイ クロノは、デイトナとはまた違った武骨なかっこよさを有するのです。
詳細なスペックはこちら。
チューダー ブラックベイクロノ 79350
型番:79350
文字盤カラー:ブラック
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:41mm
ムーブメント自動巻きMT5813
防水性:200m
製造期間:2017年~
回転ベゼルの代わりにタキメーターベゼルが施された当モデル。200m防水、パワーリザーブ約70時間など、近年のブラックベイと同様のハイスペックを誇ります。さらに言うと、実はちょっとした小話があります。
それは、搭載されるMT5813は、ベースにはブライトリングのB01が使われている、というもの!B01といえば、ナビタイマーやクロノマットに使われる名機ですね。精度・信頼性ともに業界随一と言ってもいいでしょう。
革ベルトタイプも、ヴィンテージ感溢れる風合いにピッタリ合っていますね。
ケースサイズは41mmですが、出自がダイバーズウォッチだからか厚みがシッカリめ。
ケースとベゼルのサテン仕上げが、ヴィンテージ感に一役買っていて、気取った感じは全くしません。
チューダー ブラックベイクロノ S&G 79363N
型番:79363N
文字盤カラー:ブラック
素材:ステンレススティール×イエローゴールド
ケースサイズ:41mm
ムーブメント自動巻きMT5813
防水性:200m
製造期間:2019年~
ブラックベイクロノに、イエローゴールドの華やかなモデルが2019年、追加されました!
前述の通り、ブライトリングから提供を受けたクロノグラフムーブメント搭載機としては、第二弾ということになります。
イエローゴールド仕様とは言え、「手の届きやすい価格帯」にしてくれるのが我らがチューダー。
ステンレススティールとコンビにすることで、定価は974,600円に抑えられています。
なお、従来のブラックベイクロノとの素材以外の相違点として、ブンドストラップモデルがリリースされたことが挙げられます。
よりミリタリー感が強まっており、好きな人には堪らないデザインに仕上がっていますね。
ブラックベイ クロノの価格帯
ブラックベイ クロノのステンレススティール製の方の国内定価は564,300円(現在は生産終了)。実勢相場は50万円前後~と、このレベルのクロノグラフ搭載モデルとしては超リーズナブルと言えるのではないでしょうか。
ただし、SS×YGの方の実勢相場は80万円台後半~(メタルブレスレットの場合)。ゴールドがあしらわれているためハイエンドの位置づけとしては、やはりお値打ちと言えますね。
なお、チューダーだけでなく、ヴィンテージ調デザインが本当に流行しています。ブライトリングやIWCなど、多くの有名ブランドが採用しているのです。
そんな復刻モデルの一本目としてブラックベイ クロノを選んでみるのも良いでしょう。
チュードル(チューダー)人気モデル⑨クロノタイム
これまで現行モデルをご紹介いたしましたが、チューダーは歴史あるブランド。
そのため、中古市場でも多くの過去の名作が出回っています。
クロノタイムも、生産終了したものの、中古需要が非常に高いモデルです。
ロレックスきっての人気モデル「デイトナ」をリスペクトして作られており、クロノグラフのお手本とも言える完成度の高い外観と、ロレックスでは考えられないお手頃な価格設定で評価を得てきました。
1976年に登場し、当時は手巻き式がほとんどであったクロノグラフに、自動巻きであるETA「バルジュー7750」を搭載させた、という歴史的に意義深いモデルでもあります。
ちなみにバルジュー7750はクォーツショックにあえぐ機械式時計産業の救世主的な存在で、ブライトリングやパネライ、オメガなど数々のブランドで採用されました。
チューダーが今ほどの知名度となる前から、時計愛好家の間で話題になっていたものです。
出典:https://www.tudorwatch.com/
クロノタイムは約30年間の歴史の中でいくつかの系譜をたどっており、バリエーションも存在します。
第一~第二世代にあたる「カマボコケース」(カマボコみたいなケース形状からきた)、デイトナに最も似ている第二世代・・・また、ゴルフ界のスター「タイガーウッズ」とコラボレーションしたタイガーウッズモデルなど、やはりロレックスに似ていながら異なる路線、というユニークな魅力がありますね。
ロレックス同様に、こういったマイナーな仕様変更がマニア心をくすぐりもします。
こんな人にオススメ!
・現行品にはないデザインを探している人
・ちょっとマニアックな時計が欲しい人
・チューダーの価格高騰に期待している人
クロノタイムの価格帯
今、チューダーのクロノタイムは、ある業界関係者が「ありえない」と驚くほど価格高騰を記録しています。
もともとじわじわ値上がっていたことは業界でも密かに話題となっていましたが、もはや隠しようがなくなりました。
クロノタイムは以前は、お得な生産終了モデルといった立ち位置でした。
しかしながら今や60万円台で取引されたり、5年前に30万円台後半だったものが80万~90万円台(あるいは100万円超!)にあがっていたりといった現状。
ちなみにタイガーウッズモデルへの注目度が高まっていて、今はまだ40万円~60万円台ほどで購入可能ですが正規店ができたこともあり、今後変わってくるのではないか・・・?そんな狙い目モデルも多く、チューダーきっての目の離せないシリーズと言えます。
クロノタイムには過去どのようなモデルがあったのか
79180
クロノタイムの第二世代にあたるモデル。
ケース・リューズは本家デイトナ(4桁リファレンス)と同じパーツが採用されています。
ステンレス製ベゼルが、往年のデイトナを彷彿とさせます。
79260
クロノタイムの最終モデルにあたる個体です。
本家デイトナがアップグレードされたように、こちらもデザイン面・スペック面ともにアップデートされました。
カマボコケースはなく、風防がサファイアクリスタルとなり、グッと現代風に近づいた世代です。
タイガーウッズコラボモデル
斬新なカラーリングが魅力のクロノタイム。
通称「クロノタイム タイガー」と呼ばれ、中央針の真上に「TIGER」のロゴが記されます。
今、最もねらい目なのでは・・・?と密かに噂されるモデルです。
チュードル(チューダー)人気モデル⑩サブマリーナ
現行品の素晴らしさは言うに及びませんが、かつてのモデルもチューダーの魅力がふんだんに詰まっています。
とりわけ1960年~1990年代はチューダーにとって黄金時代。
当時生み出されたサブマリーナは、現在のヘリテージ ブラックベイの根幹をなす存在です。
チューダーは独自路線を突き進み始めた90年代以降、ブラックベイ以外にもいくつかのラインを出していましたが、やはりサブマリーナの王道の魅力の前ではちょっと弱いな、という印象です。
出典:https://www.tudorwatch.com/
チューダーサブマリーナにも、ロレックス同様にいくつかの系譜があります。
ファーストモデルにあたるバラサブ、1958年に登場したビッグクラウン。
ちなみにこのビッグクラウンは、2018年の今年に「ブラックベイ58」として復刻されました。
また、第一世代ではロレックス同様ベンツ針でしたが、1969年頃からイカ針が出てきます。
ベンツ針やイカ針とも異なる、ロリポップ針、通称タコサブと呼ばれる個体も人気。
このように、様々な個体が出ており、チューダーファンもヴィンテージファンも垂涎モノと言えます。
こんな人にオススメ!
・現行品は飽きたから昔のモデルが欲しい
・チューダーの価格高騰に期待している
サブマリーナの価格帯
チューダーのサブマリーナもまた、クロノタイム同様に価格高騰が顕著です。
個体にもよりますが、比較的流通量の多い75090は、40万円~60万円。
79090は80万円~100万円から売り出されており、アンティークともなれば100万円超えが当たり前。
ロレックス人気につられてか、年々需要が高まっています。
そうは言っても、本家よりかは安価にサブマリーナを楽しめることは事実です。
まとめ
日に日に話題の的となるチューダー。
お気に入りの一本は見つかりましたか?
チューダーは、例年意欲的に、しかもチャレンジングな新作を発表するブランドでもあります。そのため、ロレックス同様にいつどのモデルが廃盤になって、値上がりするかもわかりません。
正規店ができて、どんどん国内での知名度が上がっている今。
今高級時計を買おうと思っている方は、チューダーを選んでみてはいかがでしょうか。
当記事の監修者
田所 孝允(たどころ たかまさ)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 販売部門 営業物流部長/p>
1979年生まれ 神奈川県出身
ヒコみづのジュエリーカレッジ ウォッチメーカーコース卒業後、かねてより興味のあったアンティークウォッチの世界へ進む。 接客販売や広報などを経験した後に店長を務める。GINZA RASIN入社後は仕入れ・買取・商品管理などの業務に従事する。 未だにアンティークウォッチの査定が来るとついついときめいてしまうのは、アンティーク好きの性分か。
時計業界歴18年。