SIHH(ジュネーブサロン)2019の開催に先駆けて、ヴァシュロンコンスタンタンから新作が発表されています!
パテックフィリップ・オーデマピゲと並んで世界三大時計ブランドに名を連ね、とりわけ長い歴史を誇る同社らしい超絶技法のオンパレードが楽しめる新作となりました。
レ・キャビノティエシリーズより二本です!!
目次
ヴァシュロンコンスタンタン 2019年新作 レ・キャビノティエ グランドコンプリケーション “フェニックス”
レ・キャビノティエとは、18世紀当時にジュネーブに位置していた時計工房「キャビネット」で、高度な時計製造に携わっていた時計職人たちを指す用語です。
ジュネーブ市街の建物の最上階にキャビネットは君臨し、特別な顧客たちから特別な注文を受け、コンプリケーションや工芸品のような彫金・装飾技法を贅沢に使用したタイムピースを製造していました。
1755年創業のヴァシュロンコンスタンタンにとっては、当時のキャビネットとともに黎明を歩んだといっていいでしょう。
そのため、ジュネーブ伝統の複雑機構を現代に正当に受け継ぎ、同名のビスポークサービス工房を有しています。
この工房で、2017年、合計23個という「世界で最も多くの複雑機構」を搭載した腕時計レ・キャビノティエ・セレスティア・アストロノミカル・グランド・コンプリケーション 3600が登場したことは記憶に新しいかもしれません。
そんなヴァシュロンコンスタンタン屈指の時計工房が、SIHH2019に先駆けて、レ・キャビノティエ グランドコンプリケーション “フェニックス”を発表しました!
一目見てタダモノではないな、ということを思わせる面持ちです。
不死鳥フェニックスを名前に冠したこちらの2019年新作は、表裏が文字盤となっており、永久カレンダー、均時差(天文表示のうちの一つ。真太陽時と平均太陽時を表す)、日の出日の入り時刻、天空図、四季、黄道12宮、月相と月例、夏至冬至、恒星時の時分、パワーリザーブなどありとあらゆる表示がセッティングされており、さながら一幕の映画のような様相を呈しています。
さらにミニッツリピーターとトゥールビヨンが搭載されるというのだから驚きを隠せません。
ケースサイズ47mm×厚さ19.10mmと確かにボリュームはありますが、それだってこれだけのコンプリケーションを搭載していることを鑑みればむしろスリムです。
さらに、フェニックスを彷彿とさせる、エングレービングがこれまた見もの。
バウンス装飾(浅浮き彫)という伝統的装飾技法がとられており、精密で躍動感ある彫金を可能にしています。
最近ヴァシュロンコンスタンタンはパテックフィリップやオーデマピゲ人気に隠れている感がありましたが、同社の、260年という老舗の貫禄を見せつける新作となりました。
型番:9700C/003R-B187
ケースサイズ:幅47mm×厚さ19.10mm
ケース素材:ピンクゴールド
ムーブメント:手巻きCal.2755BOSS、毎時18,000振動
パワーリザーブ:約58時間
価格:予価
ヴァシュロンコンスタンタン 2019年新作 レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート
もう一本、レ・キャビノティエシリーズから新作が発表されています。
ホワイトゴールドケースとダイヤモンドが美しいスカイチャートです!
こちらは、前述したSIHH2017で「世界で最も複雑」と称されたセレスティア・アストロノミカル・グランドコンプリケーション3600とシンフォニア・グラン・ソヌリ1860からインスパイアされた後継機にあたります。
スカイチャートもまた天体と関わり深い逸品です。
ミニッツリピーター、トゥールビヨンの他、裏面にスカイチャート(天空図)があしらわれました。これは、ジュネーブから見上げた夜空を描いているとのこと。
天の川や星座が裏面で輝いていますが、実際の恒星時に合わせて23時間56分で1回転するのです。
ちなみに楕円形の窪みが中央に見られると思います。これは星座の位置が実際により近い表示となるよう配慮された工夫となります。
オーナー自身にしか見ることのできない裏面へのこんなこだわりこそが、ヴァシュロンコンスタンタンでありレ・キャビノティエ工房の矜持の表れなのでしょう。
型番:9737C/000G-B480
ケースサイズ:幅45mm×厚さ15.10mm
ケース素材:ホワイトゴールド
ムーブメント:手巻きCal.2755、毎時18,000振動
パワーリザーブ:約58時間
価格:予価
SIHH(ジュネーブサロン)2019 出典ブランド一覧
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