各種ストラップをホールドするケースのアーム状の部位。装着感を決める重要ディティールであり、一方ではデザインのポイントにもなっている。曲線の具合や仕上げに違いがある。
ムーブメントからダイヤルまでを収めるヘッド部分。ステンレススティールやプラスチックなど、多種多様な素材が用いられる。サイズやフォルムにも多くの種類が存在する。
時間を表示している文字盤。素材は加工しやすい真鍮が多いが、経年変化しにくいゴールドや高級なプラチナ、天然のマザー・オブ・パール(真珠母貝)などを使っている場合も。
ダイヤルを外部からの物理的な衝撃や塵・水などから守る透明なカバー。安価なプラスチック製やミネラルガラス製のほか、高硬度で高価なサファイヤクリスタルガラス製がある。
「アワーマーカー」とも呼ばれる、針が指し示す数字や印のこと。数字はアラビア文字やローマ文字が、印にはバーやドットなどがある。視認性の質やデザインポイントのひとつ。
時・分・秒を示す針のこと。指針も形状がバラエティ豊かで、その腕時計のコンセプトによっても差があるため、時刻を示すだけではなく、デザイン面でも重要なパーツといえる。
回転することで、時刻調整やゼンマイの巻き上げを行う。防水性能を高めるねじ込み式と、非ねじ込み式の2種類が存在する。海外では「クラウン」と呼ばれている。
風防を囲んでいるパーツで、ケースと一体型の固定式か分離型の2種類に大きく分かれる。計測用に目盛りが刻まれていたり、回転して使うものもある。素材も複数種類が存在する。
その名の通り日付を表す。モデルによっては搭載しており、日付のほかに曜日表示も備わっていると「デイ・デイト」、さらに月表示もあると「トリプルカレンダー」と呼ばれる。
各種ストラップをホールドするケースのアーム状の部位。装着感を決める重要ディティールであり、一方ではデザインのポイントにもなっている。曲線の具合や仕上げに違いがある。
ムーブメントからダイヤルまでを収めるヘッド部分。ステンレススティールやプラスチックなど、多種多様な素材が用いられる。サイズやフォルムにも多くの種類が存在する。
時間を表示している文字盤。素材は加工しやすい真鍮が多いが、経年変化しにくいゴールドや高級なプラチナ、天然のマザー・オブ・パール(真珠母貝)などを使っている場合も。
ダイヤルを外部からの物理的な衝撃や塵・水などから守る透明なカバー。安価なプラスチック製やミネラルガラス製のほか、高硬度で高価なサファイヤクリスタルガラス製がある。
「アワーマーカー」とも呼ばれる、針が指し示す数字や印のこと。数字はアラビア文字やローマ文字が、印にはバーやドットなどがある。視認性の質やデザインポイントのひとつ。
時・分・秒を示す針のこと。指針も形状がバラエティ豊かで、その腕時計のコンセプトによっても差があるため、時刻を示すだけではなく、デザイン面でも重要なパーツといえる。
回転することで、時刻調整やゼンマイの巻き上げを行う。防水性能を高めるねじ込み式と、非ねじ込み式の2種類が存在する。海外では「クラウン」と呼ばれている。
風防を囲んでいるパーツで、ケースと一体型の固定式か分離型の2種類に大きく分かれる。計測用に目盛りが刻まれていたり、回転して使うものもある。素材も複数種類が存在する。
その名の通り日付を表す。モデルによっては搭載しており、日付のほかに曜日表示も備わっていると「デイ・デイト」、さらに月表示もあると「トリプルカレンダー」と呼ばれる。
腕時計の印象に大きく関わるケースフォルム(形状)は、主要なもので6種類が存在する。丸形ではスタンダードなラウンド、やや変形したクッションとオーバルがある。さらには四角形ベースなど様々だ。好みはもちろんのこと、着用シーンの考慮や自分の腕のサイズと相談しながら選択することが得策といえる。
ポケットウォッチ時代から着用性と視認性が最も高い。ムーブメントも丸型が多いため、ラウンドケースは無理のない自然な形式といえるだろう。
正方形の整った形状のため、文字盤も四角になって読み取りがスムーズ。2カウンターのクロノグラフなら、インダイヤルが左右対称になるので、美しさも際立つ。別名「カレ」とも呼ばれる。
まさにクッションに似たフォルムから命名されたケースで、丸型と角型の中間デザイン。レトロテイストなイメージを与える形状のため、パネライに代表されるクラシカルなモデルへの採用例が多い。
スクエアを伸ばした長方形フォルムで、搭載するムーブメントも長方形をしているものが多い。おおむね、美を追求するドレスウォッチに存在しており、横長タイプのものも存在する。
レクタンギュラーに近いものの、ラグに向かってカーブした曲線美がラグジュアリー感を高める。フランクミュラーのヒットでメジャーになった形状で、名前はフランス語で“樽”を意味する。
複雑なムーブメントを搭載する場合などに使用されることが多いフォルム。やや縦長な仕様が印象深く、美しさもあるのでレディースウォッチに用いられる例も多い。
ケースには最もポピュラーなステンレススティールをはじめ、カジュアルウォッチに使われる安価なプラスチックから豪華なゴールドなど多彩な素材が使われている。それぞれ性質が異なり、腕時計自体のコンセプトによっても採用の違いが見られる。さらに価格差もあるので選択の際には気を付けたい。
鉄をベースに、酸素と結びつくことで表面に保護的被膜を作るクロムや耐酸力のあるニッケルを加えた合金鋼。堅牢でサビに強いので、現在もっとも主流なケース素材といえる。比較的成形もしやすい。
SSに比べて約60%も軽く、強度も高い。さらに耐食性に優れている点から、潜水士向けのダイバーズにも採用されることが多い。しかし一方で、切削の加工が難しく、SSケースよりも製造コストがかかる。
軽量さと高い硬度が特徴で、傷がつきやすいケースやブレス、またはベゼルのみに利用しているモデルもある。陶土などの各種原料を焼結加工した素材のため、サビの発生などがなく、質感の美しさを保つことができる。
高級素材の代表として昔からアクセサリー全般に使われてきたのがイエローゴールド。現代のケースは銀や銅を同量配合した18金を使っているものが多く、純金24Kよりも硬度を高めている。
イエローやピンクのゴールドは純金(18Kでは75%)・銅・銀を混合するが、ホワイトは銅の代わりにパラジウムを使用。この素材はプラチナと似ているため、煌びやかなシルバーカラーとなる。
イエローゴールドよりも銅の比率を多くしたぶん、赤みを帯びた色合いの貴金属。日本人の肌色に近く、馴染みやすいうことで近年は人気を高めている。同色系にローズゴールドがある。
日本では「白金」と呼ばれる、光沢感が強い高級素材。比較的加工がしやすく、耐食性に優れるが、採掘量が少なく希少である。そのためプラチナモデルは高額で、レアピースであることが大半。
鉄との比較では比重が約1/4、強度は約10倍、弾性率は約7倍も高い新世代マテリアル。最先端の宇宙開発やF1マシンに使われており、摩耗、熱、伸縮、サビにも強い。ただし製造コストは高い。
SSなどの実用的な本体ケースの一部パーツに、ゴールドやプラチナを使うことで華やかな印象に仕上げたもの。フルゴールドよりもリーズナブルで、着用できるシーンも広い。通称は「コンビ」。
時・分・秒などを指し示す針(「ハンド」とも呼称)にも様々な形状がある。読み取りをスムーズにするための研究・開発の末に生まれた形状の針や、モデルのコンセプトに沿ってデザインに重きを置いた特殊フォルムの針など、そのラインナップは多彩だ。
腕時計に採用される一般的な針フォルムのひとつ。先端がえんぴつの先のように尖っているため、指しているマーカーの位置を読み取りやすいのが特徴。先端以外は太めなので夜光を塗布しやすく、視認性が高い。
コチラもスタンダードなフォルムの指針で、時刻の読み取りを最優先にしていることから装飾性が少ない。ただし太さは様々なため、見た目の印象は大きく異なる。夜光を載せているものと、載せていないものがある。
ドイツの名門自動車メーカー「ベンツ」のスリーポインテッド・スターに似ていることから愛称がついた針。ロレックスが多くのスポーツモデルに採用していることで知られ、機能性はもちろんインパクトも絶大だ。
時計の歴史を200年早めたとされ、“時計会のレオナルド・ダ・ヴィンチ”とも称される天才時計師アブラアン・ルイ・ブレゲが生み出したユニーク針。先端に輪を備え、他デザインとの差別化を図るために考案された。
矢印のフォルム。先が尖っているためにマーカーを指す方向が読み取りやすい。アロー針を採用しているメジャーモデルにオメガのシーマスターがあり、ダイバーズのように瞬時の視認性が求められる際に使われる。
葉っぱの形状からヒントを得た指針。流麗なカーブを描いており、トラディショナルな雰囲気を与える。ハイブランドの複雑系モデルやドレスウォッチ、さらにはクラシックモデルに搭載されていることが多い。
先端を尖らせた形で、優れた視認性とデザイン性を備える。伝統的なモデルに採用されており、その代表格がパテックフィリップのカラトラバだ。初代にも使われていた。ブランドによっては「ドーフィン」と呼称。
棒状や筒状で先端に向かうほど太さが増し、最先端は尖っているフォルム。読み取りが明快。太ければ太いほど力強く、細ければ細いほど繊細な印象だ。カルティエなどでは「剣型」と呼んでいる。
ギリシャ文字の第一字から命名された針で、ドルフィンやバトンに似ているものの、根本に近い部分がすぼまっているのが特徴。ブライトリングがモンブリランに搭載しており、古典的な意匠の強調に貢献している。
主に“時”を表しているマークのことで、「アワーマーカー」とも呼ばれている。形状に名称があるものの、太さや長さによってまったく印象が異なる。
下で紹介する以外に、ダイヤモンドをセットしたものなど、装飾性を高める役割を担っていることもある。
スタンダードな棒状のインデックスで、アラビアやローマの数字インデックスと組み合わせて使われることが多い。バーに限らず、写真のロレックス エクスプローラーIのように、立体的な植字インデックスはプリントよりも視認性を高める。
世界的にも使われているアラビア数字だからこそ、インデックスとして使われるのはごく自然なこと。時刻を読み取りやすいため、瞬間的な視認性が求められるパイロットウォッチなどのスポーツモデルに多く見られる。
ダイバーズの模範とされるロレックスのサブマリーナーを筆頭に、世界的に有名なセイコーのダイバーズなどもドットを使っている。理由は暗い水中でも鮮明さを失いにくく、視認性が保たれるためだ。バーと同じく、夜光性能を発揮しやすい。
「ローマ」とも呼ばれており、高級感や重厚感のあるモデルに投入されている。4は“Ⅳ”ではなく“Ⅵ”との誤読を避けるためにⅡを横に並べた書体を使っている場合もある。カルティエのサントスは、デフォルメしたローマ数字を採用している。
夜間や暗所でも時刻を確認しやすいように、指針。インデックスなどに夜光塗料が塗布されている腕時計がある。
この特殊な塗料は太陽光や照明の光を蓄え、暗闇に入るとその蓄えを放出して光ることで、文字盤上を明るくする。
現行ロレックスの大半は「クロマライト」というルミノバ系の独自技術を採用し、光を長時間継続できる。
ボールウォッチの特許技術「マイクロ・ガスライト」というシステムで、自ら発光して文字盤を照らす。
腕時計の動力源は主に2種類に分けられる。ひとつは馴染みのある「クォーツ」で、電気を動力にしたもの。もうひとつが「機械式」と呼ばれるゼンマイ仕掛けの機構で、こちらの方がステータス性で上をゆく。
それぞれ特徴が異なるので、購入前に必ずチェックを欠かさずに!
ゼンマイがほどける力を利用することで、針を進めるメカニズムになっており、15世紀~16世紀ごろのヨーロッパで基本となる発想が生まれた。ゆえに古典的な駆動方法なのだが、歯車などの精密なパーツから組み上げられる機械式ムーブメントは、職人技が感じられるなど、独特の魅力がある。
腕の動きで回転するローターがゼンマイを自動で巻き上げる
ムーブメントの外側にあるローターと呼ばれる扇形のパーツが、腕の動きによって左右に回転する。するとその回転力が歯車などをつたってゼンマイを巻き上げる仕組みだ。着用していればゼンマイは自動的に巻かれるので、ゼンマイを手動で巻く手間を省くことができる。
手動でゼンマイを巻き上げる懐中時計時代からの仕組み
リューズをつまんで回転し、動力源のゼンマイを巻き上げる構造。この操作が面倒とされるため、現在は趣味性の高いモデルに採用されている。ローターがないため薄く、比較的衝撃に強い。さらにシースルーバックモデルであれば、ムーブメント全体を鑑賞しやすい。
水晶振動子(クォーツ)に電気を流し、その振動をIC回路が計算することによって正確に運針させる、ステップモーター搭載のシステム。1969年にセイコーが世界初の市販化に成功した。機械式でいうゼンマイの代わりに、交換が必要なボタン電池や半永久的に使えるソーラー発電を利用。
小型のボタン電池を使ってクォーツ機構を駆動させる
クォーツの中でもっとも一般的なシステムで、もっとも安価な腕時計に採用されている。駆動源に専用の小型ボタン電池を使っており、数年に一度は電池が切れるため交換が必要になる。自分で交換できるモデルも存在するが、多くはメーカーやショップでの交換が必須。
太陽や蛍光灯の光を蓄えて発電エネルギーに変換する
ボタン電池よりもエコロジーなソーラーの駆動は、1970年代から普及し始め、最新式ではGPSやBluetoothを搭載するモデルでも起動できるほどに進化している。文字盤がソーラーパネルの役割を担うが、パネル独特の柄を隠すような加工をした文字盤も増えている。
「パワーリザーブ」とは、機械式時計を動かすゼンマイが連続稼働できるパワーを示しており、“パワーリザーブ●●時間”とスペック表に記される。なお、約3日間(72時間)以上のパワーリザーブを持つ腕時計を「ロングパワーリザーブモデル」と呼ぶことが多い。
1999年にセイコーが開発した特許技術。ゼンマイがほどける力のごく一部を磁石を使ったローターに伝え、その回転による磁束の変化で電気を発生。この電気でICを動かして水晶振動子を発振させる。要するに機械式と同じゼンマイ駆動ながら、クォーツ同等の精度が得られる革新的なシステムだ。電気エネルギーを蓄積するバッテリーやボタン電池は不要で、ステップモーターもない。
グランドセイコーでは2004年からスプリングドライブムーブメントを搭載するコレクションを展開しており、現在ではほどんどがそのメカニズムを楽しめるシースルーバックを採用。テンプを持たないため機械式のような“チッ…チッ…チッ…”という音はしない。