「ロイヤルオーク クロノグラフ」の2017年発表の新作がこちら。深い色味のブルーダイアルは「グランドタペストリー」と呼ばれる格子模様をあしらい、エレガントな表情を見せる。一方、おなじみのオクタゴンベゼルや直線的なリューズ周りなど、ケースデザインは極めてエッジィ。様々な着用シーンに対応する最高のバランス感を手に入れ、確固たる名声を築いた現在でも、決して進化を止めることのない名作だ。
ケース径41mm。ケース厚11mm。SSケース&ブレス。50m防水。自動巻き。パワーリザーブ約40時間。
直線で構成され、リューズやプッシュボタン周りの力強いデザインは、「ロイヤルオーク」の特徴を受け継ぐが、文字盤は優美そのもの。
アブラアン・ルイ・ブレゲは「ブレゲ」の創始者にして、歴代最高の時計師と知られる人物だ。その「ブレゲ」の代表モデルが「マリーン」。ブレゲ針、コインエッジ加工、ダイアルのギョーシェなど、ブレゲが開発した様々なディテールを詰め込んだ、時計の歴史を楽しめる一本に仕上がっている。通称「マリーンⅡ」に進化してからは、本格機械式の格式と伝統を残しながらも、よりスポーティになり普段使いにもふさわしいデザインになった。
ケース径39mm。ケース厚11.82mm。SSケース&ラバーストラップ。100m防水。自動巻き。パワーリザーブ約65時間。
ゴールドのローターには美麗なウェーブギョーシェが施されたキャリバー517GGを搭載。シースルーなのに防水性は100mを誇る。
「パテックフィリップ」「オーデマピゲ」とともに、スイス三大名門時計ブランドの一角を形成するのが「ヴァシュロンコンスタンタン」だ。「オーヴァーシーズ」は旅をテーマにし、名門らしいエレガンスをキープしながら、150m防水を備えるなど堅牢さもしっかり確保した同社のスポーツライン。オフはもちろんのこと、オンスタイルにもしっかりマッチするので、ビジネスマンにもおすすめできる逸品だ。
ケース径42mm。ケース厚12.4mm。SSケース&ブレス。150m防水。自動巻き。パワーリザーブ約42時間。
ヘリウム排出バルブを備え3990mの防水性能を誇る「ロレックス」最強のダイバーズ「シードゥエラー ディープシー」が今年、最新キャリバー3235を搭載してスペックアップを果たした。パワーリザーブは実に70時間、ヒゲゼンマイには標準の10倍衝撃に強いブルーパラクロム合金を使用し、ますます実用的でタフに進化した。セラクロムベゼルやネイビーダイヤルも非常に美しく、腕元のアクセントとなってくれる。
ケース径44mm。ケース厚18mm。SSケース&ブレス。3900m防水。自動巻き。パワーリザーブ約70時間。
9時位置のケースサイドには、プロフェッショナルダイバーの飽和潜水に対応するための、ヘリウムガスエスケープバルブを装備。
1953年に誕生した「サブマリーナー」は、それ以降のダイバーズウォッチすべての手本になった、時計界の重要モデル。当時のディテールを忠実に継承しながら、モダンなテイストを加味したのがこの“グリーンサブ”だ。セラクロムの逆回転防止ベゼル、300m防水、オイスターロッククラスプなど、ダイバーズウォッチの優れた機能をすべて搭載しつつ、ロレックスのコーポレートカラーであるグリーンを取り入れた。
ケース径40mm。ケース厚13mm。SSケース&ブレス。300m防水。自動巻き。パワーリザーブ約48時間。
「ロレックスグライドロックエクステンションシステム」を搭載。ブレスの長さを簡単に調整でき、ウエットスーツ着用に役立つ。
ファッションブランド発のウォッチながら、時計ファンからも高い評価を得ているのがこの「J12」だ。その特徴は、全体に使用されたハイテクセラミック。光沢感にあふれたシャイニーな表情だが高硬度で傷がつきにくいのもメリット。アワーインデックスにはダイヤモンドを採用し、得も言われぬエレガントさも獲得した。ケースサイズは38mmと、日本人にちょうど良いサイズ。ファッショニスタにも時計好きにもおすすめだ。
ケース径38mm。ケース厚11mm。SS、セラミックケース&ブレス。200m防水。自動巻き。パワーリザーブ約42時間。
エレガントなダイヤインデックスを採用したラグジュアリーモデルながら、防水性能は日常生活に必要十分の200mを誇る。
モータースポーツと深い関わりを持つ「タグホイヤー」。この「カレラ」はメキシコのカーレースの名前にちなむ。「カレラ キャリバー5」は、レース中でも時刻を確認しやすいように、極めてシンプルに作られている。同時に、ファセット加工が施されたインデックスは手作業で植字され、上品な仕上げも極めてエレガントだ。高騰する昨今の高級時計にあって、比較的手に取りやすいプライスも大きな魅力になっている。
ケース径39mm。ケース厚12.6mm。SSケース&ブレス。100m防水。自動巻き。パワーリザーブ約38時間。
裏蓋はスケルトン仕様を採用。モデル名にもなっている日付表示機能付き自動巻きキャリバー5の動きが楽しめる。
ベゼルとケースにはホワイトセラミックを採用、そしてストラップはホワイトラバーとアリゲーターレザーの合わせ技。そしてバックルはチタニウムと、素材ミックスを存分に発揮したこちらのモデルは、「ウブロ」初のトノーケースで、ファッショナブルなオールホワイトが目を引く。ムーブメントもゼニスとの共同開発とあって、評価は高い。自分だけの確かな個性を手に入れたい人には、絶対にチェックすべき一本だ。
ケース径 縦51mm×横45mm。ケース厚14.5mm。セラミックケース&ラバー、アリゲーターストラップ。100m防水。自動巻き。パワーリザーブ約50時間。
シースルーバックから見えるのはキャリバーHUB4700。「ゼニス」の名作ムーブメント「エル・プリメロ」をベースに製作された。
「オメガ」を代表するダイバーズウォッチ「シーマスター300」が、1957年発表当時の姿で復刻した。ヴィンテージ加工のスーパールミノバを採用し、サンドブラスト仕上げの文字盤にレトロテイストを全面に押し出す。ただこのモデル、中身はコーアクシャル脱進機を採用したムーブメント8400を搭載するという、新旧ハイブリッドモデル。耐磁性能やセラミックベゼルなど、最新スペックを持ちながら、往年のルックスを愉しめる本作は、「オメガ」ファンのみならず時計ファン垂涎のモデルなのだ。
ケース径41mm。ケース厚14.65mm。SSケース&ブレス。12気圧防水。自動巻き。パワーリザーブ約60時間。
プッシュボタンを備え、着脱な用意に行えるバックルを搭載している。「OMEGA」のロゴもしっかり刻印されている。
セラミックベゼルにタキメータースケールが刻まれたレーシーな「カレラ」は、ブラックベースにシルバーのインデックスやタキメーターリングを配し、クールなルックス。そして文字盤はなんとスケルトン仕様で、「キャリバー01」の姿を愉しめる。ストラップはパンチング加工のラバーストラップで、さらにバックルは軽量&アレルギーフリーのチタン製を採用ときた。「タグホイヤー」らしいスポーティなモデルを個性豊かに着けこなしたい。
ケース径45mm。ケース厚17mm。SS、セラミックケース&ラバーストラップ。100m防水。自動巻き。パワーリザーブ約40時間。
裏蓋もスケルトン。「キャリバーホイヤー01」のローターはブラックコーティングされ、赤の刻印がアクセント。コラムホイールもレッドだ。
生産終了したものの、未だ根強い人気を博すのが、この「カラトラバRef.3912」だ。ベゼルには特徴的なホブネイルパターンが施され、繊細なローマンインデックスと相まって、極めてクラシカルなテイストを醸し出している。ケース径は33㎜。40㎜超えが当たり前の昨今、このサイズは極めてレアで、旧き良きドレス時計を存分に味わうことができる。ムーブメントは手巻きで、こちらも通には堪らない。
ケース径33mm。ケース厚6.5mm。YGケース&レザーストラップ。日常生活防水。手巻き。パワーリザーブ約44時間。
手巻きムーブメントを搭載する。自動巻き上げローターが不要のため、薄型ケースを実現。絶妙にカーブしたラグは手首に馴染む。
「オメガ」のクロノグラフと言えば「スピードマスター」が有名。特に、1969年にNASAによる月面着陸に同行した「スピードマスター プロフェッショナル」は、当時のまま手巻き機構を維持しながら、現在まで続く看板コレクションだ。マイナーアップデートが施されながらも、往年の姿を色濃く継承する本モデルはまさに生ける伝説。時計に興味を持った者なら、一度は所有してみたいと願う永遠の名作なのだ。
ケース径42mm。ケース厚14mm。SSケース&ブレス。50m防水。手巻き。パワーリザーブ約48時間。
シースルーバックからは手巻きムーブメント「キャリバー1863」が見渡せる。これは月面着陸時と同じ機構のものだ。
ケース径38.5mm。ケース厚10mm。PGケース&レザーストラップ。日常生活防水。手巻き。パワーリザーブ約72時間。
最近は三大時計ブランドと同等に扱われることも多い「ランゲ&ゾーネ」。「ランゲ1」はその代表モデルで、オフセンターの文字盤と、日付のそれぞれのケタを異なるディスクで表示するアウトサイズデイトが特徴だ。月齢を示すムーンフェイズも備え、ヨーロッパの伝統的な美意識を堪能できる傑作と言えよう。
ケース径42.2mm。ケース厚8.25mm。WGケース&ラバーストラップ。12気圧防水。自動巻き。パワーリザーブ最大45時間。
「パテックフィリップ」で唯一ラバーベルトを採用する「アクアノート」。誕生20周年を記念した本モデルは、サイズを42・2㎜にアップさせ、ネイビーとブラックのグラデーションが美しい文字盤を持つ特別仕様。ケースにはホワイトゴールドを採用し、サテン仕上げのベゼルは「パテックフィリップ」らしい優雅さを感じさせる。
ケース径46mm。ケース厚14mm。SSケース&カーフストラップ。30m防水。自動巻き。パワーリザーブ約72時間。
「ナビタイマー」は1952年に発表され、燃料計算や速度を文字盤上で算出できる航空用回転計算尺を装備したパイロットウォッチの永世定番だ。ゆえに電子化された現在の航空機のパイロットにも人気がある。2011年には完全自社開発・製造のキャリバー01を新たに搭載し、中身は最新世代にアップデートされた。
ケース径41mm。ケース厚10.75mm。TIケース&ラバー、レザーストラップ。10気圧防水。自動巻き。パワーリザーブ約50時間。
かつては「ロレックス デイトナ」にも搭載された「ゼニス」の傑作ムーブメント「エル・プリメロ」。最新のエル・プリメロ9004はクロノグラフ用に毎時360,000振動のハイビート脱進機を搭載し、なんと1/100秒まで計測を可能にした。スケルトン文字盤からは超高速で駆動するムーブメントの様子を愉しむことができる。
ケース径 縦45mm×横32mm。ケース厚12mm。SSケース&クロコダイルストラップ。日常生活用防水。自動巻き。
絶妙なカーブを描くトノーケースは「フランクミュラー」初期から続く最もアイコニックなモデルとして有名。アールデコ様式の躍動感あふれるビザン数字インデックスと光によって変化するサンレイ加工のウェーブギョーシェの組み合わせの美しさには定評がある。トノー型ウォッチを探しているのなら、まず候補に入れるべき逸品。
ケース径34mm。ケース厚7.5mm。YGケース&レザーストラップ。30m防水。手巻き。パワーリザーブ約95時間。
18世紀から愛されていた「ブレゲ」。中でも往年のディテールを今なお存分に愉しむことができるのが「クラシック」シリーズだ。今では当たり前になっている円形をかたどった針(ブレゲ針)や、ダイアルのギョーシェはすべて「ブレゲ」発祥のもの。クラシックなデザインとゴールドとの相性も抜群で、ドレスウォッチの中でも一級の優雅さだ。
ケース径44mm。ケース厚16mm。SSケース&アリゲーターストラップ。30気圧防水。自動巻き。パワーリザーブ約3日間。
ルミノール1950は、独特のリューズガードを持つパネライの歴史的なケースから着想されたもの。ただしムーブメントは最新のマニュファクチュールキャリバーP9012を搭載。3日間のパワーリザーブな上、GMTも装備し、使い勝手は非常に現代的で良好だ。最新テクノロジーとクラシカルなデザインがうまく融合されている。
ケース径 縦36.5mm×横26.5mm。ケース厚9mm。PGケース&レザーストラップ。日常生活用防水。手巻き。パワーリザーブ約45時間。
反転式ケースが特徴の「レベルソ」の歴史は、1930年代初頭に同社がイギリス人将校から、ポロの試合中にも使える時計をオーダーされたことに始まる。以降はレクタンギュラーケースの代名詞と呼ばれるほど、存在感を増していく。小さい角型ケースに複雑機構を収めるなど、「ジャガールクルト」の技術力が垣間見えるタイムピースだ。