パネライは1860年にフィレンツェで時計の製造・販売をスタートし、イタリア海軍向けの精密機器の開発を行いました。
1936年には世界初の本格ダイバーズウォッチ「ラジオミール」を発表。
ミリタリーダイバーズウォッチでの地位や実績を築き、1993年に初の民間用モデルを発表し、その後リシュモングループ傘下の入り世界的に有名になりました。
現在のコレクションは手巻きの「ヒストリック」、自動巻きの「コンテンポラリー」、自社開発ムーブメント搭載の「マニファクトゥーラ」の3つから構成されております。
P.999は信頼性、耐久性、正確性を兼ね備えたメカニカルムーブメントで、美しいブリッジ間の配列を有する特別な構造を備えています。
これは他のオフィチーネ パネライ自社製造キャリバー全てに共通する特徴です。
キャリバーP.999は直径27.4mm、厚さ3.4mmとパネライのキャリバーの中でも少し小振りで小さなモデルに適しています。
154個の部品から構成されるこのキャリバーは19石、60時間パワーリザーブ、9時位置にスモールセコンドを備え、振動数は3Hz(21600/時)。
調整ネジ付きテンプはインカブロック耐震機構によって保護されており、ミレジムナンバー入りのピンクゴールドバージョンのムーブメントには、調整機構にはスワンネック緩急針が付いています。
パネライキャリバーP.2000はヌーシャテルにある自社工房で開発されあ最初の100%パネライ製の手巻きムーブメントです。
247個の部品から構成されるこのキャリバーには、いくつかの重要な革新的技術が導入されています。
1940年代にパネライが導入した8daysのパワーリザーブ機能に、3バレル機構が採用されています。
また、秒針はゼロリセット機能により自動的にゼロの位置に戻る仕組みになっており、高性能なゼロリセットシステムでテンプも瞬時に停止します。
GMT機能も備えたこのムーブメントは「ルミノール1950 8daysGMT」と「ラジオミール 8days」に採用されています。
ルミノール1950に搭載されているパネライの新しいP.9000シリーズにはP.9000・P.9001・P.9002の3タイプあり3日間のパワーリザーブの自動巻きという点が共通しています。
新しいキャリバーは共通して72時間のパワーリザーブを確保する2バレル、自動ラチェット機構によって両方向に回転しながらゼンマイを巻き上げるシングルピースローター、毎時振動4Hzの調整ネジ付きテンプ、日付表示、時報を用いて時計を秒単位まで正確に合わせることが可能なテンプ停止機能があげられます、
これらのムーブメントを搭載するためにルミノール1950ケースが新たにデザインされました。
ケース全体のバランスはオリジナルと同じですがサファイアクリスタルの凹面がベゼルからわずかに突き出す程度に若干抑えられました。
パネライ キャリバーP.2003はパネライが自社製造した初のオートマティック・メカニカル・ムーブメントです。
このキャリバーの自動巻き機構は10日間のパワーリザーブを備えています。
キャリバー2002と同様に3つのスプリング・バレルで構成されていて十分なパワーを蓄えることができるシステムにより、このような長時間のパワーリザーブが実現されました。
3つのスプリング・バレルのうちの2つはバレルが重なり合っていて3つ目のバレルはパワーリザーブの輪列を解して連結されており、パワーリザーブが目盛り付きのスケール上に表示されます。
このムーブメントは面取りを施したエッジ部分やポリッシュ仕上げのスクリュー、サテン仕上げの構成部品などが示すように、オフィチーネパネライの品質規準に基づいて設計されています。
ローターにもサテン仕上げが施されており、ブルーのブランド名とロゴで装飾されています。
パネライ キャリバーp.2004はパネライが自社製造した初のクロノグラフムーブメントで、高性能なスポーツウォッチに用いられるメカニカルムーブメントの技術を駆使しています。
キャリバーP.2004は8日間のパワーリザーブを備えた手巻きメカニカルムーブメントで1つのプッシュボタンにスタート・ストップ・リセット機能を組み合わせたシングルボタンのコラムホイール・クロノグラフです。
このプッシュボタンは「ルミノール」の特徴であるブリッジ型のリューズ・プロテクターのデザインを保つため、8時位置に配されています。
また、プッシュボタンがこの位置にあることによって計測時にクロノグラフを迅速に操作することができます。
さらに3時位置の30分カウンターとともに中央に配されているクロノグラフセコンド針により、計時が読み取りやすくなっています。
一方このムーブメントの特徴は精巧なクロノグラフ機能の制御機構、コラムホイールにあります。
ハイクオリティクロノグラフの必須であるこのコラムホイールによってクロノグラフ針のスタート、ストップ、ゼロリセットセコンドが非常に正確に行われます。
また、GMT機能も搭載しており、「ルミノール1950 8DAYSクロノ モノプルサンテGMT」の裏蓋にはこのムーブメントの構造、そしてサテン仕上げのブリッジや面取りを施したエッジ部分、ポリッシュ仕上げのスクリューをご覧頂けます。
トゥールビヨン脱進機構搭載のムーブメント、パネライ キャリバーP.2005は機械式時計の優れた技術を具現化しています。
パネライによって完成された特殊な調整装置の特徴はトゥールビヨンケージがてん輪の軸に直交する軸のまわりを回転するという点にあります。
これにより、ケージは1分間に2回転します。
この通常より速い回転が重力によって生じる等時性の乱れを補正し、最高水準の精度を確保します。
文字盤側、9時位置のセコンドカウンター内にはトゥールビヨンに連結した小さなマーカーがあり、トゥールビヨンケージと同じ速度、つまり秒針の2倍の速さで回転します。
239個のパーツから構成されるこの手巻きウォッチは3つの高速スプリングバレル付きで6日間のパワーリザーブを蓄え、GMT機能も備えています。